新卒就活の最終面接は何を準備しておく?最終・役員面接頻出の質問と突破対策
面接
CONTENTS

”最終面接は、落ちない”は嘘!
最終面接の特徴と一次・二次面接との違い
最終面接の目的
1次面接や2次面接とは何が違う?
面接官はだれ?
最終面接の所要時間は?
最終面接で落ちる理由と受かるためのコツ
企業研究、志望動機、自己分析の見直しを
業界研究をして、入社意思を明確に!
自分の強みがどう生かせるかアピールしよう!
最終面接から内定(内々定)までの流れ
最終面接・役員面接で頻出の質問例
最終面接対策としての準備と心構え
①「志望動機」の再確認
②「企業理念」や「事業の方向性」を再確認
③会社での「キャリアビジョン」を明確にする
④逆質問を考えておく
もちろん印象も大事
まとめ
最終面接は、通常の面接よりも綿密に準備を進める必要があります。
実は、せっかく最終面接まできたのに最後の最後で企業に落とされてしまうというパターンが新卒の学生には特に多いのです。
こんな勿体無いことにならないためにも、今回の記事では、「最終」面接という点に絞って就活生の皆さんが確実に内定を獲得するために心に留めていただきたいポイントを紹介していきます。
この記事を読んで絶対に最終面殺を成功させましょう!
”最終面接は、落ちない”は嘘!
よく聞くのは、「最終面接まで行けば落ちないから大丈夫だよ」という言葉。
ですが実際には、最終面接で落とされるケースはたくさんあります。もちろん、入社意思の確認のみだという企業もなくはないです。ですが、全員に対して行っている面接である以上、落とされる確率はゼロではないのが現実です。
最終面接は経営陣から経営者目線で、この学生を雇用することによってメリットはあるかを確認されます。これまで人事に面接してもらっていたのに、急に経営陣と顔を合わせるということもあり、突破することが難関な場合もあるのです。
最終面接の特徴と一次・二次面接との違い

最終面接の目的や内容を簡単に以下にまとめました。それぞれのポイントを下記に詳述しましたので、順番に目を通してみてください。
<最終面接のポイント>
ポイント | 説明 |
---|---|
目的 | 応募者の適性と将来性が企業に合致するかを精査すること |
質問傾向 | 入社後に取り組んでみたい事業や将来の目標、志望動機のさらなる深掘り |
面接官 | 人事部や各部門の役員や社長 |
所要時間 | 30分~1時間(企業によってバラつきあり) |
最終面接の目的
基本的に最終面接は「この人は確実に入社してくれるだろうか?」といった志望度確認や「この人は入社した後、どれほど活躍できるだろうか?」といった企業と学生の目標意識とのすり合わせが目的であるといえます。
企業側も採用予定人数があるので辞退しにくい人を採りたいですし、今後の会社の方向性に共感して力を発揮してくれる意欲的な人を求めています。
1次面接や2次面接とは何が違う?
目的が異なれば、もちろん質問の傾向も異なってきます。1次面接では人間性や能力などその人が学生時代どのようなことを経て、成長したのかあるいは学んできたのかということがみられ、それに加えて職種に適性があるかどうかが判定されます。
つまり、一次面接や二次面接では今までコツコツ頑張ってきたことなどが評価されるわけですが、対して最終面接ではそれまでの段階である程度応募者の能力については把握できているので、少し質問が変わります。
基本的に最終面接では将来のことや企業で安定して働いてくれるかどうかなど、「将来」に重きをおいて質問がなされます。
例えば、今後会社は事業をグローバルに展開したいと計画しているときに、皆さんの興味が地方の再開発などに力を入れたいと考えていると双方の方向性が少し異なることになりますので、そのような齟齬をなくすための質問が考えられているのです。
面接官はだれ?
多くの場合、会社経営に直接関わる社長や役員クラスの方が面接を行い、皆さんがその企業の社員としてやっていけるかをチェックしています。
最終面接の所要時間は?
企業によって異なりますが、役員クラスの面接官が面接を担当するため何時間も拘束されるということはありません。筆者自身の経験では20~30分程度で、後日面接の結果が通知されました。
基本的に普段の面接と同じくらいの面接時間であると考えて問題ないでしょう。
すぐ終わる面接には理由がある。早く終わる=落ちる説はウソ?本当?
最終面接で落ちる理由と受かるためのコツ
では最終面接で落ちるとしたら、どういう理由で落ちてしまうのでしょうか。
よくあるのは、入社意思などで曖昧な返事をしてしまった場合や他の企業からの内定が出ていることを明かして、そちらと迷っていると話してしまった場合、また、やる気に関して問題があると感じさせてしまうような態度をとってしまうということです。
では、そうならないためにも、そういった態度は避けることを前提に最終面接で合格を勝ち取るためのコツを紹介します。
企業研究、志望動機、自己分析の見直しを
そもそも、企業研究と志望動機、自己分析は就活の最初だけで終わるものではなくて、就活をしている最中もずっと重要な事柄となります。
まず、企業選びに関してですが企業選びにはいくつかのポイントがあります。主に、注目すべきは「組織」「事業」「社風」「職種」「待遇」の5つです。詳しい解説については、以下の記事を参照してください。
企業選びのポイント5つ|自分に合った選び方と面接で質問された際の回答例を紹介
また、自己分析や志望動機を洗練されることも非常に重要になってきます。自己分析は、企業に対して自分はこういう人だとはっきり伝えるために最も有効な手段です。人柄や入社に対する熱意をしっかりと伝えることで内定への道が切り開けます。自己分析についての詳しい解説は、以下の記事に記載しているのでぜひご覧ください。
業界研究をして、入社意思を明確に!
また企業研究・自己分析と同じくらい大切なのが業界研究です。業界は、働き方やその企業の特徴にもなりうるもので、意外とやっていない学生が多いのです。そのため、自分の興味のある業界以外は知らないという学生も多いのが現実。ですが、自分に本当に合う企業を探すには、視野を広くする効果のある業界研究が効果的なのです。
業界研究のやり方としては、まずは浅く広く様々な業界の特徴を知ることがおすすめです。そして、ある程度自分に合いそうな企業を絞ったら業界の特徴を狭く深く研究するのです。
浅く広く知るには、合同業界説明会などに参加するのがおすすめです。ですが、実際に興味のある業界に関しては企業の説明会や本、会社のホームページなどで正しい情報を得ていくのがおすすめです。
自分の強みがどう生かせるかアピールしよう!
面接の際に必ずと言っていいほど聞かれる「自分の強み」ですが、面接官はもちろんあなたのことを全く知らない人です。そのため、独りよがりな「自分の強み」にならないように気をつけなくてはなりません。独りよがりにならないためには、相手が納得するような「自分の強み」の説明にしなくてはなりません。以下の記事では相手を納得させる自分の強みのアピール方法を解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
【例文つき】相手を納得させる自己PRの書き方や考え方のポイント
関連記事:https://jobspring.jp/article/detail/372
最終面接から内定(内々定)までの流れ
最終面接が終わると、直接面接官に内定(内々定)を言い渡される可能性もありますし、後日電話で言い渡されることもあります。面接が終わったからといって油断せず、落ち着いて連絡を待ちましょう。連絡手段は企業によって異なりますが、企業の採用ページやメール、電話などが考えられますので、忘れずにチェックしましょう。
【イメージ】
- 最終面接⇒その場で握手して内定
- 最終面接⇒1,2週間後に電話もしくはメールで内定
最終面接・役員面接で頻出の質問例
最終面接ではその人の人柄などが重視されることが多いため、以下のような質問が想定されます。
【質問例】
- ・将来携わってみたい事業は何かありますか?
- ・当社を志望した理由を自分の経験を踏まえて詳しく教えてください。
- ・10年後、あなたはどうなっているでしょうか。
- ・本当に当社で働きたいですか。
【具体的な回答例】
「本当に当社で働きたいですか」
「はい。①様々な企業を業界分析や面接を通して、志望動機や自分の将来の方向性と照らし合わせた結果、御社が最良の選択だと思いました。②御社ではOJTなどを通して、現場意識を培うことができ、それに加えてMBA留学制度等、様々な社内プログラムで自分の可能性を最大限に引き出せると思います。③若いうちから果敢に挑戦し、将来は事業の中枢を担えるように尽力したいです。」
回答例では
①で自分がこれまでの就職活動においていくつもの企業と比較検討した結果御社が最良の選択であると直接伝えています。基本的にまわりくどい言い方や修飾は避け、自分が入社したいということを素直に伝えましょう。
②では社内制度を既に調べてあり、どのように活用するかを簡潔に述べています。
③でラップアップとして将来どうしたいかということを述べています。もし、それ以前にあまり将来のことを聞かれていない場合はもう少し詳細に自分の将来像を話しても良いでしょう。
将来像をどのように答えれば良いだろうと悩んでいる方は以下の記事を是非参考にしてみてください!
就活で「5年後10年後の将来像」を聞かれたら|具体例とともに解説
質問例
「あなたを採用するメリットは何ですか?」
このような質問をされた場合、あなたならどう答えますか?このようなド直球な質問も就活の面接ではされることがあります。回答例としては、以下のようなものが考えられます。
「私が御社に入社したら、素早いデータ分析によって顧客の求めている成果を少しでも早く出すことに貢献します。私は学生時代、研究室で最もデータ分析が得意でした。実際、大学では成績優秀者として表彰されました。この特技を御社でも生かし、顧客の納得のいく成果を素早く実現していきたいと考えています。」
▷これはコンサルティングファームに対する回答例として考えてください。コンサルティングファームでは、ロジカルシンキングやデータ分析の能力が重視されます。そのため、そういった求められることに関する強みをはっきりとアピールすることが合格の近道となります。
最終面接対策としての準備と心構え
では、最終面接にいざ挑むとなった際にどのような準備をしてどのような心構えをしておけば良いのでしょうか。ここからは、最終面接対策としての準備と心構えについて解説していきます。
①「志望動機」の再確認
最後の面接だからこそ初心を忘れず、基本は大事にしたいところです。ところが最終面接前に企業パンフレットに目を通す就活生は3%しかいません。一回見たからと油断する気持ちも分かりますが、就活生は複数の企業を受けるため、直前に確認しないと頭が混乱します。
筆者は一度、同業界他社の志望動機を話していることに途中で気が付いて焦ると同時に、当然お祈りだったという苦い経験があります。
そんなアクシデントを防ぐためにも必ず一度はESに目を通して思い出しましょう。
②「企業理念」や「事業の方向性」を再確認
これまで何度も書いていますが重要なのでもう一度言います!最終面接の重要ポイントは、企業理念・事業の方向性を理解することです。
面接をする重役クラスの人は愛社精神が強く、企業の将来を常に考える人が多いです。これらの理解をおろそかにしてしまうと「うちではやっていけない」「弊社についてあまり深く考えていない」と捉えられ、簡単に落とされてしまいます。
- ・ホームページで企業理念を確認
- ・新聞やウェブで会社の方向性、進行中のプロジェクトを確認
この2つは準備しておいて損はないです。また、この作業の中で分からないことがあればOB・OG訪問をするのも有効です!
【完全版】就活に役立つOB訪問のやり方|メール、準備、当日の流れなど
【質問例あり】OB訪問/OG訪問でおさえておきたい質問20個と深掘りのコツ
③会社での「キャリアビジョン」を明確にする
最終面接を控えた皆さんに考えていただきたいのは、
- 新入社員としての目標
- 5年、10年後の目標
- 社会人としての最終的な目標
です。
もちろん今考える目標であって、入社後変わっても構いません。しかし、就活生の段階で一度検討することで「企業と自分の方向性が一致しているか」を知ることが出来ます。
また、事前に考えておくと面接で似た質問をされても焦らずに済みます。実際20卒の18.6%が「〇年後の自分」という質問をされており、頻度の高い質問ではないからこそビシッと答えられると一目置かれるはずです。
企業HPでは先輩社員のモデルキャリアを紹介していることも多いので確認してみてください。
【ES・面接でも有効!】就活におけるキャリアプランの考え方と回答例
④逆質問を考えておく
最終面接でも、1次2次同様に逆質問の機会はあります。
採用側としては、できるだけ質問に答えて相手の懸念点を除いておきたいと考えます。働くうえで何か引っかかっていることがあれば、よほど失礼なことでない限り、聞いておくのが良いでしょう。
また重役の人と話す機会は少ないので
- ・業界の動向について
- ・プロジェクトのや事業に関する疑問点
などを聞いてみるのも参考になりますし、「細かく見ているな」という好印象にも繋がります。
その際は「私は〇〇と考えたのですが」と自分自身でも考えてみたということを述べましょう。
【新卒向け】好印象な面接の逆質問例とありきたりにしないコツ解説
もちろん印象も大事

1次2次面接でも笑顔やはっきりとした口調は大切ですが、最終面接では身だしなみや受け答えのトーンにも一層気を遣いましょう。
あまり電車に乗らない就活生は注意しなくてはなりませんが、朝の満員電車ではスーツもヘアスタイルもぐしゃぐしゃになります。また、都内は庭だ!という就活生も油断してはいけません。大手町・東京エリアは迷路のようで、普段行き慣れないビル街は迷います。
遅刻ギリギリで会場に駆け込んで汗だくなんてことにならないためにも、早めに最寄駅に到着して化粧室で最終チェックをする余裕が大切です。
まとめ
最終面接は緊張しますが、あくまでいままでの選考のつづきです。ですから、ここまでたどり着いた皆さんは通過する実力を持っているはずです。また、最終面接の準備を通して元々なぜ自分がその企業を目指したのかということを客観的に見直すきっかけとすることで、より自分の将来像を明確にすることができます。
最終面接に臨むにあたり、以下のポイントに注意して準備を進めましょう!
・ESや1次2次面接の内容を復習し、志望動機を再考する
・企業、業界研究を今一度行い、自己分析を見直す
・将来のキャリアを考えた上で志望度を再確認する
とはいえ、社長や役員が面接官だと緊張してしまったり、キャリアの目標の立て方がわからない、などの理由から、1次2次面接やESは得意なのに最終面接が上手くいかないという悩みを持つ人も珍しくありません。
無事に就活を終えた先輩たちもそんな経験を持っている人が多いと思います。最終面接が不安な人は、ぜひ話を聞いてみてはいかがでしょう。
JobSpringではエージェントが就活生との面談を行っています。もちろん社会人の先輩として就活の悩みを話すことが出来ますし、それ以外にも
- 面接練習
- 企業とのマッチング
などのサポート体制も整えています。就活は一人で乗り越えるには大変なことが多すぎますよね。もし相談相手が必要だったり、就活を見直したいということでしたら是非お気軽に面談をご利用ください。全力で皆さんを支えます!
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