【質問例あり】OB訪問/OG訪問でおさえておきたい質問20個と深掘りのコツ

CONTENTS

なぜOB・OG訪問が重要か

①採用ページにはないリアルな情報がある

②実際に働いている人の素顔を見ることができる

③選考に有利に働くこともある

OBにどういう質問をするべきか【具体例つき】

OB・OGの就活時代に関する質問

具体的な業務に関する質問

社内のリアルに関する質問

働き方・キャリアプランに関する質問

職種について

OB・OGに質問する際のポイント

①調べて分かることは聞かない

②質問の回答に「なぜ」を付け足していく

③質問数はあらかじめ絞っておく

辞められた方へのOB・OG訪問もあり!

OB・OG訪問で聞いてはいけない質問例

個人の給料や待遇などのデリケートな質問

まとめ

就職活動をいざはじめるとちらほらと話題にあがる「OB・OG訪問」。


企業のホームページ、会社説明会などでは得られない情報を得ることが目的です。


本記事ではOB・OG訪問の際に時間を有意義に使うために、押さえておきたい質問と深堀りのコツを詳しく解説します!



・自己分析を通してある程度自分の就活の方向性を決めた人
・もっと業界や企業を深く知りたいという人


インターネットや書籍からは得ることのできない知識を身につけることができるので、他の人よりも企業研究を一歩先に深めることができるでしょう。


その一歩が選考で皆さんに自信や説得力を与えてくれます。


なぜOB・OG訪問が重要か



OB・OG訪問はその企業に実際に勤めている人からまとまった時間話を聞ける貴重な機会です。


単なる説明会などでは聞くことができない現場の感想や雰囲気を感じとることができるでしょう。


そうすることで入社時に抱くバイアスを取り除くことにもつながり、自分が本当にその企業で満足できるのかという正しい判断ができるようになるのです。


以下の記事ではOB・OG訪問をする際に必ず必要になる準備や当日の流れを説明していますので、この記事と合わせて是非ご覧ください。


【完全版】就活に役立つOB訪問のやり方|メール、準備、当日の流れなど


①採用ページにはないリアルな情報がある

人事担当者を通さずに会話をすることができるので、良くも悪くも飾っていないリアルな現状を知れます。


特に出身大学が同じであるということで親身に対応してくれるでしょう。


実際の現場の人間関係、昇進に関する情報など人事担当者には聞きづらいことでも、上手く関係性を築ければ得ることができ、自身の会社選択の良い判断材料になります。


②実際に働いている人の素顔を見ることができる

自分が仮に内定を得て、その会社で数年働いた後の姿がOB・OGの現在の姿と重なります。


会社説明会では想像することが難しいであろう自分の将来像をより鮮明に思い描けるという点でOB・OG訪問は役に立ちます。


加えて、比較的年齢が高い人にOB・OG訪問ができれば、10年後や20年後など中長期的なキャリアパスの想像に繋がったり、目指すべきロールモデルの具体像を考えるきっかけともなるでしょう。


就活で「5年後10年後の将来像」を聞かれたら|具体例とともに解説


③選考に有利に働くこともある

OB・OGとの交流を通して名前が知られるようになるとメリットがあります。


  • 面接時に自分が既に交流したことがあるOBが担当になる可能性
  • OB・OGがメンターとして手取り足取りサポート

とくにOB・OGが人事部でリクルーターとして活躍されている場合、馴染み深い母校の学生から採用を行うといったケースがあります。


OB・OG訪問で良い印象を与えることができれば書類選考なしで面接に案内されるというルートも夢ではありません。


どれも可能性のひとつ程度ですが気休めに考えましょう。


OBにどういう質問をするべきか【具体例つき】



OB・OG訪問の重要性がわかったところで、いよいよ質問の準備をしていきましょう。


OB・OG訪問での質問を考える際は、ただ一辺倒にありきたりな質問を用意するのではなく、「自分はこのOB・OG訪問を通して何を得たいのか」を中心に内容までしっかり考えます。


とはいえ初めて訪問する人や、まだあまり慣れていない人にとっては質問を考えるのも一苦労でしょう。


そこで、ここからはどんな質問をするのが良いか、具体例のリストと共にご紹介していきます。


自分の軸に会う質問をピックアップして、自分だけの質問集を作成してみるのも良いでしょう!


OB・OGの就活時代に関する質問

訪問先のOB・OGがここ数年で就職した人であれば、就活の先輩として就活時代の経験をきくと良いでしょう。


業界に関する知識量も多く参考になるアドバイスがもらえるはずです。


面接の詳細を聞いたり、評価基準に関して深堀りすることも重要です。


また、就職活動では企業に合格することばかりに目がいってしまうことも多いですが、一歩引いた目線で就職活動を捉えることができるようにOBやOGの失敗経験を聞くことも大切です。

<実際の質問例>

・先輩が実際に感じておられる社風はどのような雰囲気でしょうか?
・繁忙期の社内の様子を教えてください。実際どの程度たいへんなのでしょうか?
・残業などは実際どれくらいありますでしょうか?サービス残業等は発生してしまうものなのでしょうか。
・先輩よりも早く帰ってはいけない、飲み会のセッティングをしなければいけないなど暗黙のルールのようなものはあるのでしょうか?
・職場の環境や雰囲気はご自身に合っておられると感じておりますか?


企業の風通しを知るという意味で先輩社員の今後についても聞いてみると面白いでしょう。


具体的な業務に関する質問

具体的な業務内容に関する質問も欠かせません。


大まかな業務内容は会社説明で聴けますが、あくまでそれは仕事の概要です。


先輩が今担当している案件、新人時代の仕事内容を知ることでより企業への理解が深まります。


また企業の風通しを知るという意味で、先輩社員の今後についても聴いてみると面白いでしょう。


「裁量権が大きい」などと謳っている企業でも実際はそんな雰囲気が全くない、ということもしばしばありますから、現場の声を聴いてみると参考になりますよ。




<実際の質問例>

・新人時代の~(具体的な仕事内容:外回りなど)は実際どうでしたか?
・今担当している案件はどのようなものでしょう?自身のスキルアップに結びつていますか?
・実際に働く前にあった方が良い知識・資格などはありますか?
・今までの業務でつらかったもの、楽しかったものは何でしたか?またそれはなぜですか?
・5年後や10年後はどのような仕事に携わっていると思いますか?
(自分が望めば様々なことに挑戦できる雰囲気なのかどうかをフォローアップで聞くとよい)


社内のリアルに関する質問

人間関係から繁忙期の社内の様子、残業の有無など社内のリアルな事情について聞きやすいこともOB・OG訪問のメリットです。


プラスの面だけでなくマイナスの面にも目を向けることで納得した決断をくだせるでしょう。


飲み会が激しい、残業が多いなどマイナスイメージがあるのであれば、ここで払拭することで安心してその企業を志望することができます。


説明会では聞きにくい質問も簡単に質問することができます。


このようなことを聞くときは「少し聞きにくい話題で、失礼にあたるかもしれないのですが..」というように前置きをして聞き始めましょう。


最初から疑ってかかるのはその企業に勤めている先輩からしたら気分が良くないので、OB・OG訪問の中盤くらいに聞くのがベストです。

<実際の質問例>

・繁忙期の社内の様子を教えてください。実際どの程度たいへんなのでしょうか?
・上司や後輩との付き合いはどの程度していますか?
・現在働いてる企業で、改善してほしいと考えている点はございますか?
・残業などは実際どれくらいありますでしょうか?サービス残業等は発生してしまうものなのでしょうか。
・先輩よりも早く帰ってはいけない、飲み会のセッティングをしなければいけないなど暗黙のルールのようなものはあるのでしょうか?
・同期とはどのような雰囲気で働いているのでしょうか?ライバル視したり、あまり話さなかったりといったことはあるのでしょうか。


働き方・キャリアプランに関する質問

具体的な業務に関する質問にも関連していますが、その先輩社員がどのような働き方をしているのかを聞くことで、実際に自分が働いた時にプライベートとの両立やキャリアパスの構築のイメージを想像できます。


また、先輩社員がもつ仕事上の目標などを知ることでそれらを追体験し、別の視点から自分のキャリアイメージを膨らませることもできます。


<実際の質問例>

・今お勤めになっている企業を退職し、転職する予定はありますか?
・今まで辞めたいと感じた瞬間はありましたか?それはどのようなときでしたか?
・休暇は取れるのでしょうか?仕事以外では普段どのようなことをして息抜きをしていますか?
・福利厚生や給与に満足していますか?学生時代に比べて重要視するようになったことはありますか?
・直近で成し遂げたい目標などはありますか?


職種について

全般的な業務内容だけでなく、具体的な職種についても尋ねてみましょう。


先輩の就いている職種やこれまでに経験したことのある職種について、具体的な業務内容を教えてもらうことでイメージがグッと現実的なものに変わります。


面接で志望動機を述べる際にも具体性のある表現が出来るようになり、おすすめの質問です。


<実際の質問例>

・この職種を選ばれたのですか?これまでにご経験された職種に特徴についてお聞かせください。
・ご自身が希望した職種で働かれている方はどれくらいおられますか?
・今の職種について、どのように感じておりますか?
・今後同じ社内で別の職種に移るご予定はございますか?また、そういった希望は聞いてもらえる社風でしょうか?




OB・OGに質問する際のポイント



以下にはOB・OG訪問を効果的に行うためのポイントをまとめました。原則としてやってはいけないことや会話の展開方法などを確認してみてください。


①調べて分かることは聞かない

事前に調べてわかることを聞くことは貴重な時間の損失になるのでやめましょう。


対応してくれるOB・OGさんにも失礼なので下調べは確実にすませておきましょう。


例えば、企業の収益の話や社訓などはホームページなどに掲載されていますから、一般的なものは全て調べた上で臨みましょう。


また企業に資料請求を行い、事業にどのような特徴があるのかということも下調べしておくと質問に深みが出ます。


質問するときも下調べした情報をもとに仮説立てた上で質問すると、相手の回答を引き出しやすいためおすすめです。


②質問の回答に「なぜ」を付け足していく

質問に対する回答を更に深堀りすることも重要です。


会話を進める上でも相手を深く理解することにもつながります。


たくさんの情報を網羅的に質問するのではなく、深い動機を知ることが自身の就活の参考になるはずです。


うまく深掘りをするポイントとしては、質問に対する答えをあらかじめ予測し仮説を立てておきましょう。


自身の用意した仮説と異なる回答が返って来た場合には、「なぜそう考えるのだろうか?」という問いを質問すれば良いのです。


OB・OGが限られた時間の中で会ってくれているわけですから、質の良い情報を得ることを心がけましょう。


加えて「自分はこう思う」と、自分の考えを先に述べてから質問をするのも有効な質問方法です。


勘違いや見当違いをしている場合は指摘も得られるため、質問と同時にフィードバックも受けることができ一石二鳥ですよ。


質問を深掘りする際の具体的な例を、以下に対話形式でまとめました。


参考にしてみてくださいね。


<具体例>

学生:人材業界を志望されていた理由を教えていただけますか?

OB:昔から相談されることが多くて、人の人生に直接関わる仕事がしたいと思ったのがきかけですね。仕事選びに悩んでいる人が多いと考えていたので皆が楽しい仕事に出会える手助けをしたいという気持ちから人材を見ていました。

学生:ありがとうございます。影響力のある仕事を志望されていたのですね。人材業界といっても業務は幅広いと思うのですが、なぜ今の企業に就職されたのですか?

OB:そうですね。やはりキャリアコンサルタントとして働ける点と、働いている社員がいきいきとしていたからでしょうか。選考中に出会った先輩方がとても面白い人で一緒に働きたいと思いました。

学生:人間関係が良いのは憧れますね。私はコンサルタントと聞くと経営コンサルタントや他の職種も思いつくのですが、〇〇さんにとってなぜキャリアコンサルタントであることが重要だったのか、詳しく教えていただけますか?-----------------



③質問数はあらかじめ絞っておく

 

OB・OG共に会社で働いている社会人です。


貴重な時間を割いてあなたと面会しているため、その対価に相応しい有意義な時間が過ごせるように準備することはもちろんですが、無駄な質問で情報収集の質を落とさないためにも質問の項目数、質問の傾向は絞っておくと良いでしょう。


また、OB・OG訪問はあなたも貴重な時間を割いているわけですから、数をこなすのではなく質の高い訪問をすることを心がけましょう。


質問数に限りはありませんが例えば30分なら前半で質問したいことをして、その後はフリートークの中から企業の特徴を掴むというように段取りを決めておくこともポイントです。


【完全版】就活に役立つOB訪問のやり方|メール、準備、当日の流れなど



辞められた方へのOB・OG訪問もあり!



OB・OG訪問ではほとんどの場合、現在その会社で働いている方への訪問が基本となります。


ですが、以前その会社に勤めており最近退職された方への訪問もアリなのです。


転職先との比較を交えた客観的な話が聴けるだけでなく、退職を選んだ個人的な理由や、あまり語られない企業の重大な問題なども教えてもらえるかもしれません。


特に本命の企業であれば、出来るだけたくさんの情報を集め慎重に選んでいきたいもの。


「現職のOB・OGの方に名前を漏らさない」「無理に聴き出そうとしない」などの点に注意しつつ、最近退職された方にも訪問してみてはいかがでしょうか?


OB・OG訪問で聞いてはいけない質問例



質問内容を準備し段取りも踏まえて有意義な訪問を成功させようとしても、NG質問をしてしまえば全てが台無しになってしまいます。


そうならないためにも、OB・OG訪問で聞いてはいけない質問についてもう一度整理しておきましょう。


「自分で調べればわかること」以外にも、以下のような質問はNGとされています。


個人の給料や待遇などのデリケートな質問

個人の給料や待遇に関する質問は避けるのが無難です。


それぞれの職種の給与に関してはネット上に公開されていますし、待遇についてもあまり深く聞きすぎるとプライベートな領域に立ち入ってしまいます。


また、離職率やサービス残業の多さ、休日出勤の有無などに関する質問も、OB・OGによってはデリケートな質問だと考えていることが多いです。


そもそも離職率を細かくチェックしている社員はあまりおりませんし、残業や休日についての質問をしすぎると「意欲のあまりない学生」としてレッテルを貼られてしまいます。


OB・OG訪問も選考過程のひとつと考え、度の過ぎた質問は控えるよう心がけましょう。


まとめ



OB・OG訪問のイロハはご理解いただけたでしょうか。効果的にOB・OG訪問を行うことができれば就活を上手く乗り切ることの手助けになります。


✔ OB・OG訪問は仕事における細かい事情が聞ける
✔ リクルーターであればアピールすることを心がける
✔ 質問内容は量より質を意識!
✔ 失礼のないよう準備は怠らずに!


初対面で目上の人と話すことに緊張してしまう人は少なくありません。


ただOBOG訪問を快諾してくれる人は基本的に親切なので、あなたが考えているよりもスムーズに会話が進めることができます。


大切なことは、「会話を楽しむこと」と「真剣に取り組むこと」です。それさえあれば就職活動において有意義な時間を過ごすことができるでしょう。

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編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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