就活スカウトサービスを使っても落ちてしまう理由とその対策方法

CONTENTS

スカウト型の就活とは

就活スカウトサービスを使っても落ちることはある

就活のスカウトを受けても落ちてしまう理由

①プロフィールに記載の内容とイメージに相違があった

②一斉送信されたスカウトメールだった

③志望動機が弱かった

④企業研究や面接対策が甘かった

就活スカウトサービスを利用する3つのメリット

①今まで知らなかった業界や企業からのスカウトを通じて、新たなチャンスが生まれる

②企業目線で自分の強みを知ることで、自己分析を深めるための重要な視点につながる

③通常の選考に比べて内定までのフローが短く、効率的な就活ができる

就活でスカウトを獲得するためのポイント

①情報はすべて登録する

②こまめにログインする

③複数のスカウトサービスを併用する

④面接の練習をする

まとめ

新卒向けのスカウトサービスは、企業側からスカウトを送ってくれるため、効率的に就活を進めることができ、一般選考と比較して内定をもらいやすいという大きなメリットがあります。


ただ実際には、スカウトをされても落ちることはあります。


この記事では、「スカウトされても落ちることがあるのはなぜか?」「どうしたらスカウトから内定をもらいやすくなるのか」といった原因と対策について紹介していきます。


スカウト型の就活とは



まずは、そもそもスカウト型の就活について説明していきます。


これまでの就活では、「リクナビ」や「マイナビ」などに代表されるような就活ナビサイトに登録し、就活生側が興味のある企業を探して、自らエントリーする「オーディション型」といわれる形式が一般的でした。


しかし最近は、学生が事前に登録した情報をもとに、企業側が求める人材に直接アプローチする「スカウト型」の就活スタイルが増えてきています。この「スカウト型」の就活スタイルを提供しているのが、スカウトサービスです。


前述の通り、スカウトサービスは、サイトやアプリに自分のプロフィールや自己PRなどを登録し企業に公開することで、企業から直接スカウトや選考オファーが届く就活サービスで、学生も企業側も利用者数が年々増加しています。


学生側のメリットとして、登録した経験や特性などに興味を持った企業から案内が届くことにより、自分の特性とマッチする企業や職種と出会いやすいという点や、さらにすぐに選考に進むことができるという点が挙げられます。また、一般の選考より内定をもらいやすいという利点もあります。


新卒向け就活スカウトサービスのメリット・デメリットなど使い方まとめ【完全版】


就活スカウトサービスを使っても落ちることはある


しかし残念ながら、スカウトサービスを利用し企業からのオファーを受けても、面接で落ちることは少なからずあります。企業からスカウトが来たからといって、必ずしも内定がもらえるわけではないので注意が必要です。


企業側は、学生のプロフィールを見て、「興味がある」「実際に会ってみたい」と思った人へあくまでスカウトを出しているだけであり、面接での応対や印象が内定の決め手となります


また、企業が多くの学生にスカウトを送っている可能性もあります


スカウトが来たからもう内定だ!と安心してはいけません。


就活のスカウトを受けても落ちてしまう理由



では、スカウトを受けても落ちてしまう理由は何でしょうか。原因として考えられるポイントを4点紹介していきます。


①プロフィールに記載の内容とイメージに相違があった


企業の採用担当者は、あなたのプロフィールや自己PRなどに魅力を感じ、「この学生は私たちの会社と相性が良いのではないか」という期待を込めてスカウトを送っています。


しかし、いざ面接を通してより詳しい人間性や価値観、相性などを確認してみると、実際に思っていた印象と違っていたということが良くも悪くも起こります。その結果、オファーを受けて選考に臨んでも落ちてしまうことがあるのです。


企業側が抱いていたイメージと印象が違ったということであればやむを得ませんが、もしも自分をよく見せるためにプロフィール情報などに誇張があった場合は、ありのままの内容に修正をする必要があります


②一斉送信されたスカウトメールだった


スカウトメールには複数の種類があり、それぞれ企業が込めている熱意の高さが異なります。


もしスカウトメールが、不特定多数の就活生に向けて一斉送信しているメールだった場合は、スカウトとは名ばかりで一般選考とおおよそ同じ状況であった可能性が高くなります。企業側は求める人材の条件を設定し、その検索条件に当てはまる複数の学生に同じ文面のスカウトメールを一斉に送ることができます。このような一斉送信のスカウトメールは、学生に企業名を知って欲しいという広告の意味合いも含まれます。


一斉送信の可能性が高いメールとして、誰にでもあてはまるような定型文であることや、何度も同じメールが送られてくることが挙げられます。


反対に、企業側がしっかりとプロフィールなどを読んでいれば、スカウト理由に具体的な内容が記載されていると考えられます。また、「一次選考は省略」「最終選考のみ」といった選考を有利に進められる内容が記載されている場合は、企業のあなたに対する熱意が高いといえるでしょう。


③志望動機が弱かった


スカウトサービスには、プロフィールや自己PRなど自身に関することのみを登録しています。スカウトされた就活生は、スカウトを受けると決めたときに初めてその企業の志望動機を作成するためです。


しかし、企業側からすると、面接の場で就活生に会うまで志望動機がわからないということになります。その結果、面接で確認した志望動機から熱意が感じられず不採用となる場合があります。


もちろん(スカウトメールを送ってきた)企業に興味を持ったきっかけは、「オファーが届いたから」という方がほとんどだと思います。そこから先に進めるには、「なぜその企業に興味を持ったのか」「どこに魅力に感じたのか」を分析し、自己分析と関連性を持たせた志望動機を作成する必要があります。


④企業研究や面接対策が甘かった


一般的な就活のスタイルと異なり、スカウトメールをもらって選考を受けるまでの間に企業研究や業界研究を行う必要があります。この企業研究や業界研究が不足していることが落ちる要因となった可能性があります。そこで、どの業界のどのような企業なのか、時間がない中でもきちんと理解をした上で面接に臨みましょう。


企業研究は、入社後にイメージとのギャップで早期退職といったリスクを防ぐために重要です。企業や業界に関する情報は、企業のコーポレートサイトや採用サイト、『四季報』、『業界地図』といった書籍などから得ることができます。


また、スカウトを受ける時点で、面接慣れをしていない状態で選考に進む方も多いと思います。その場合、面接対策ができていないことも落ちる原因として考えられます。


基礎となる、面接マナーや自己紹介、その他自己PRや志望動機など、面接に必要な最低限の練習を行った上で面接に向かいましょう。面接官の質問に言葉を詰まらせたり、自分自身のことでもいざ面接の場になるとうまく話せず、失敗するケースは沢山あります。ただ文章を作るだけでなく、スラスラと話せるように口に出して練習することが非常に重要です。


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就活スカウトサービスを利用する3つのメリット



「スカウトなのに落ちた」といったネガティブな話が続き、「スカウトサービスって本当に良いものなの?」と疑問を持った方もいらっしゃるかもしれません。


しかし、スカウトサービスを利用するメリットはたくさんあります。ここでは多くの方に当てはまるだろうスカウトサービスのメリットを3点を紹介します。


①今まで知らなかった業界や企業からのスカウトを通じて、新たなチャンスが生まれる

②企業目線で自分の強みを知ることで、自己分析を深めるための重要な視点につながる

③通常の選考に比べて内定までのフローが短く、効率的な就活ができる


①今まで知らなかった業界や企業からのスカウトを通じて、新たなチャンスが生まれる


スカウトサービスは、就活生が登録したプロフィールや適性、自己PRなどをもとに企業がアプローチする形式のため、今まで自分が調べていた業界や企業以外からもスカウトが届きます。


普段生活する中ではあまり目にしない業界や企業にも多くの優良企業があり、こういった企業を知ることは視野を広げるチャンスです。普段、馴染みのある業界や知名度の高い企業に興味を持ちがちですが、さまざまな企業を知ることで自身にマッチした企業と出会える可能性が高まります


また、自分に適した業界や企業がまだ見つかっていない就活生にとっても、スカウトサービスはぴったりの就活ツールとなるでしょう。


②企業目線で自分の強みを知ることで、自己分析を深めるための重要な視点につながる


企業はあなたのプロフィールや自己PRを読んだうえでスカウトを送っているため、その企業が自分のどこに魅力を感じたのかという点を知ることができます。企業によっては、「なぜあなたを選んだのか」といった具体的な内容が記載されている場合もあります。


またスカウトサービスによっては、適性検査やキャリアタイプ診断など、就活準備コンテンツが充実しているサービスも多くあります。


企業側の視点から客観的に自身を見つめ直すきっかけになると同時に、就活準備コンテンツなどをうまく活用することで、より自己分析を深堀りすることができます。


③通常の選考に比べて内定までのフローが短く、効率的な就活ができる


スカウトサービスは、企業側が興味をもった就活生へスカウトを送っているため、通常の選考より内定までのフローが短いことが特徴です。加えて、一次面接免除などといった優遇が付いている場合もあります。


一般的な就活の流れでは、志望業界や志望企業を決め、そのうえで各社ごとに決められたエントリーシートを用意したり、WEBテストなどを経て、エントリーが完了しますが、スカウトサービスではこの流れを省略することができます。


効率的に就活を進めたいと考える就活生に、スカウトサービスは有用なツールといえるでしょう。


就活でスカウトを獲得するためのポイント



多くのメリットがあるスカウトサービスをより効率的に活用するためには、使い方のポイントを理解することが大切です。


ポイントとしては以下の4つがあげられます。


①情報はすべて登録する

②こまめにログインする

③複数のスカウトサービスを併用する

④面接の練習をする


①情報はすべて登録する


プロフィールや自己PRなどの情報はすべて登録しましょう。自身に関する情報をひとつでも多く記載して内容を充実させることで、企業に興味を持ってもらえる確率が高くなります。時間がないときや思いつかないときでも、少しの文字数でも良いので、できるだけ埋められるようにしてみてください。


また、自己分析を再度行ったときや記載内容を思いついたときは、より完成度の高い情報に随時更新していきましょう。


②こまめにログインする


こまめにログインをすることで、届いたスカウトに早く反応できるというメリットがあります。スカウトから面接までの期間が短いため、できるだけ早く企業研究を行い、志望理由を完成させましょう。


また、サービスによっては、利用している企業側が就活生を「ログイン順」で並び替える機能がついている場合があります。この場合、最終ログインからの時間が短いほど企業の目にとまる可能性が高まるため、こまめなログインはスカウトにつながるポイントとなります。


③複数のスカウトサービスを併用する


スカウトサービスにはそれぞれ「企業登録数が多い」「理系向け」「ベンチャー企業が多い」「キャリア診断や適正診断などの自己分析機能がある」といった特色があります。可能性や視野を広げるためにも、2, 3つのスカウトサービスを併用することをおすすめします。


併用するサービスは、強みが異なるものを選ぶようにししましょう。特性の異なるサービスを組み合わせることで、より効果的に就活を進めることができます。


④面接の練習をする


自己分析に企業研究、そして志望動機や自己PRなどに力を入れすぎて、面接対策がおろそかになってしまっている就活生は少なくありません。せっかくスカウトをもらって選考に進んだのに、面接で上手くいかず落とされてしまったということのないように、面接の練習も行いましょう。


面接でのスムーズな応対は、合格率アップにつながります。まずは、自己PRと志望動機を声に出して読んでみましょう。書き言葉と話し言葉は異なるため、はじめはうまく話せないことも多くあります。自分の気持ちを乗せて話せるようになるまで、何度も繰り返しましょう。家族や友人などに向けて話してみるのもおすすめです。


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まとめ


たくさんの就活生が利用している新卒向けのスカウトサービスは、効率的に就活を進めることができ、内定をもらいやすいというメリットがあります。


一方で、スカウトをされても必ずしも内定がもらえるわけではありません。


内定獲得には、一般の選考と同じく業界分析や企業分析、面接対策が必要です。


スカウトがきたからといって安心せず、事前準備をしっかりと行うようにしましょう。

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編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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