【例文つき】相手を納得させる自己PRの書き方や考え方のポイント
ES・履歴書
CONTENTS
自己PRとは?
自己PRは選考の合否に大きく関わる
自己PRと長所の違いは?
STEP1:自己PRを考える時のポイント
無理に特別な能力や経験を含めようとしない
客観的な視点で分析する
STEP2:例文でみる自己PRの書き方
①アピールポイントについて結論から書く
②結論を根拠づけるエピソードをつける
③アピールポイントを企業での活躍に結びつける
STEP3:面接で自己PRを述べる時のポイント3つ
①履歴書・ESと同じものを述べる
②自然な会話を意識する
③一回の発言時間は1分以内を意識する
まとめ
就職活動を行う中で必ず求められる事、それが自己PRです。とはいえ、これまで自分を誰かに売り込んで来なかった学生にとっては、自己PRで何を伝えれば良いのかわからないことも多いでしょう。
今回の記事ではそんな就活生みなさんに、自己PRの①考え方、②書き方そして②面接での伝え方を例文を交えて順に紹介していきます。
・自己PRと長所の違いがよくわからない
・自己PRをどこから考えて作ればいいか知りたい
・エントリーシートでの書き方と面接での伝え方を知りたい
自己PRとは?
そもそも自己PRとは何か、端的に説明していきましょう。
PRとはPublic Relationsの略称であり「個人と公衆・社会との関係」を意味する言葉です。日本語では「広報」や「宣伝」としての意味で捉えられ、自己PRはまさしく自分自身を他者や社会全体に広く報じていくことを表します。
就活の現場ではこの自己PRが選考の合否に大きく関わってきます。「なぜ選考において自己PRが大切なのか?」「自己PRは長所とどう異なるのか?」を以下で詳しく見ていきましょう。
自己PRは選考の合否に大きく関わる
自己PRは就職活動の合否に大きく関わります。
上述のように、自己PRは社会に対する自分の広報活動、言い換えれば自分という商品の売り込みです。面接官は「この就活生は自分という商材をしっかりと売り込めているか?」といった視点から皆さんをチェックします。 そのためいくら志望動機が立派であり、試験の点数が良かったとしても、自己PRがしっかり練られていないと落とされてしまう恐れもあるのです。自己PRは選考活動の第一関門として捉えておきましょう。
自己PRと長所の違いは?
では自己PRと長所はどのように異なるのでしょうか?
長所とは自分の性格や人間性、さらには能力に関して他よりも長けている点を述べるもの。これに対し自己PRとは「自分という商品を会社側が採用した場合、具体的にどのようなメリットが会社側にもたらされるのか」を述べるものです。長所に比べ、自己PRの方が宣伝としての色合いが強く出てきます。
そのため自己PRを考える際は長所を考える時よりもずっと客観的な視点から眺める必要があると言えます。自己PRを考えるときのポイントについて、以下で詳しく学んでいきましょう!
STEP1:自己PRを考える時のポイント
ここからは具体的に自己PRを考え、伝える際のポイントについて3つのSTEPに分けて紹介していきます。まずは自己PRを考える際のポイントから押さえていきましょう。
- 「自己PRを書けって言われても、そんな大層なこと経験してないよ…」
- 「どんなこと書けばウケがいいの…?」
と感じている方も多いのではないでしょうか?実は自己PRの考え方には以下のようなコツがあるんです。
無理に特別な能力や経験を含めようとしない
自己 PR を考える時、「体育会での優勝を導くカリスマ性」や「起業して売上を〇〇つくった」といった経験がなく、自分には強みがないと悩んでしまう学生も多いようです。ですが、自己PRにはそのような特別に見える能力や経験は必要ありません。
内定者のほとんどは、起業家でもなければ体育会系の主将でもありません。もし仮にそのような方が内定者の中にたくさんいたとしても、評価されているのは「起業をした」「体育会で優勝した」という事実ではないのです。
採用担当者が見ているのはむしろ、「なぜそうしようと思ったのか」「どのように自己実現をし、社会に対し価値を提供したのか」という姿勢や生き方。社会に対する自分の姿勢がはっきりと表れていれば、起業ではなくアルバイトの経験でも十分に評価されます。
どのような環境で、自分はどう動いてきたのか。そのとき、社会に対してどんな付加価値を提供できたのか。このような視点から自己PRを考えてみましょう。
以下の記事にて、よくある自己PRの要素として詳しい解説をしています。それぞれのアピール要素で気を付けるべき点を例文で解説していますので参考にどうぞ。
<協調性を自己PRしたい>
【具体例あり】自己PRに協調性を使うのはアリ?ナシ?協調性をアピールする時の注意点
<行動力を自己PRしたい>
【自己PR:行動力】例文付きで紹介!自己PRで行動力をアピールするためのポイントを解説
<責任感を自己PRしたい>
自己PRで「責任感」をアピールするのはアリ?具体例でみる使用方法解説
<向上心を自己PRしたい>
【自己PR:向上心】例文付きで紹介!自己PRで向上心をアピールするために必要なこと
客観的な視点で分析する
とはいえ、自分一人で自己PRを考えているとどうしても行き詰まってしまうもの。特に自己PRは自分を宣伝する広報活動ですから、その内容には客観性が必要です。行き詰まってしまうと客観的な視点から自分を見つめることも難しくなってしまいます。
そんなとき、自己 PR を考える方法の一つとして他己分析がおすすめです! 他己分析とは自分の親しい友人や家族に自分自身を分析してもらい、客観的に自分を評価してもらうこと。自己分析では見えなかった自分らしさに気がつくことができる、比較的手軽な方法です。
時に自分の強みに関して、自分では当たり前のことと思っているが故に「強み」として自覚できていないこともあるでしょう。そんな場合こそ友人や家族の協力のもと他己分析を行い、自分自身の良さに気がついて見ることが大切です。
【必読】気づきを得る他己分析のやり方は?自己分析の欠点を補う活用方法
STEP2:例文でみる自己PRの書き方
次のSTEPではESや志望理由書などに載せる自己PRの具体的な書き方について紹介していきます。
自己PRを文字に起こして伝える場合、その内容もさることながら構成を十分に練る事が大切です。つまり自己PRの内容を
- ① アピールしたい強みは何か(結論Firstで述べる)
- ② なぜその強みをアピールできるのか(エピソードなどを含めて説得力up)
- ③ その強みを活かして会社にどう貢献していきたいか(会社に対する売り込み)
という3つの柱を意識した構成にすることが大事なのです。例文を用いながら詳しくみていきましょう。
例
① 私の強みは目標に対しての実行能力です。
② 個別指導塾のアルバイトでは生徒の定期テストの点数を10点上昇させました。 工夫したことは2点あります。一つは他者を巻き込みながら勉強の質を向上させていきました。20名在籍している先生間での指導方法についての共有会を月に一回新しく企画し、他の人の意見を取り込みながら自分の指導の質を改善していきました。二つ目は勉強以外でのサポートです。 塾で過ごす時間は一週間の時間のうちほんの一部です。だからこそ塾にいる以外の時間を上手に活用できるように生徒との計画立てや PDCA を回すことを意識しながら目標達成に向けてサポートしていきました。
③ 私はこのように徹底的に泥臭くやり抜く力で貴社の発展を支えていきたいと考えています。
①アピールポイントについて結論から書く
一番大切な自己PRのコツの一つは結論から書くことです。
自分が書いた文章は自分にとっては読みやすいため、複雑な構成で書いていてもスラスラと読めてしまいます。ですが会社の採用担当者にとっては読みにくいこともしばしば。何百枚、何千枚とあるエントリーシートに目を通し採用不採用を決める必要があるため、ひと目でわかる結論Firstの文章がとても好まれるのです。採用担当者のことも考え、少しでも読みやすい文章を書くことが大切と言えます。
②結論を根拠づけるエピソードをつける
また、結論を根拠づけるエピソードも必要です。
ただ結論を述べただけでは説得力に欠けてしまいます。「なぜそのポイントを自分の強みとしてアピールする事ができるのか」という根拠をしっかりと伝えられるようなエピソードを含めてあげましょう。これを入れるだけで自己PRの質がグッと良いものとなりますよ!
③アピールポイントを企業での活躍に結びつける
自己PRはあくまで自分という商品の売り込み。自分を採用する事が会社にとってどんな利益をもたらすのか伝える必要があります。アピールポイントをもとに、自分が企業に入ったらどのような貢献をする事ができるのか、わかりやすく端的に伝えましょう。
自己PRは企業によってエントリーシートに記入する文字数が指定されている場合があります。文字数別で書き方を工夫したい方は以下の記事を参考にしましょう!
【例文つき】ひとつの自己PRを200字/400字/800字でまとめるポイント
STEP3:面接で自己PRを述べる時のポイント3つ
続いて、面接など会話の最中に自己PRを述べる際のポイントを押さえていきましょう。面接で自己PRを行う際も、文字媒体で伝えるときと同様に「結論→根拠→企業への貢献」という流れを変えるはありません。面接では特に、
- ①提出した履歴書・ESと同じものを述べる事
- ②自然な会話の流れを意識する事
- ③1回の発言を1分以内におさえる事
の3点に注意する事が大切です。例文を用いながら詳しくチェックしていきましょう。
例
面接官(以下「面」 ):それでは自己PRを行ってください。
就活生(以下「就」):私は目的に対して泥臭く実行する事ができるという強みを持っています。 塾のアルバイトではこれまで成績が伸び悩んでいた生徒のテストの点数を10点伸ばすことに成功した経験があります。
面:それはすごいですね、何か工夫した点などはあるのですか?
就:はい、単に授業をしているだけでは成績が伸び悩むと感じたため、主に2点の工夫を行いました。先生同士の指導方法の共有会を企画し開催することと、 親御さんの協力を得るために自ら連絡し面談をすることで塾以外での勉強の進め方についても相談をすることです。これらを実行することで、最終的に生徒の点数10点伸ばすことができました。
面:なるほど、目的達成のための手段を工夫したのですね。それでは、その強みをどう会社での働きに活かしていけるとお考えですか?
就:この経験から私は、一見遠回りに見えるようなことでも実行に移して見ると素直に結果が得られるということ学びました。御社に採用された暁には、頭を使いながらも素早く、かつ泥臭く実行することで結果に繋げていきたいと考えています。
①履歴書・ESと同じものを述べる
原則として履歴書やエントリーシートと同じ内容について述べましょう。
自分のアピールポイントを複数持っていると色々な話をしてしまいがちですが、たくさんの情報を伝えることよりも一つのポイントを正しく伝えることの方がよほど重要です。
面接とエントリーシート(ES)の内容は一緒でいいのか?違うことを伝えるのはNG?
②自然な会話を意識する
また暗記してきた文章を直接読み上げているとかなり不自然です。
自然な会話を意識し、あまり文章を決めすぎずに相手の表情を見ながらどのように話していくかを決めていきましょう。これにより自然なコミュニケーションを取ろうとしている姿勢が伝わり、コミュニケーション力があると判断してもらえます。
就活での注意事項。面接でのボディランゲージはどう評価されるのか
③一回の発言時間は1分以内を意識する
一回の発言内容は1分以内にまとめることを意識しましょう。
詳しく伝えるためには、色々な話をしたくなってしまうものです。ですが長々と話すことはかえって論点をわかりづらくしてしまいます。特に面接官が「もっと知りたいぞ」と感じた箇所についてはもう一度聞き返してくれるもの。一回の発言内容は1分以内におさまるよう、簡潔にまとめましょう。
まとめ
今回の記事では自己PRの考え方と書き方・伝え方について紹介しました。自己PRを考える際は、
- ・選考に大きく関わることを意識する
- ・無理に特別な経験を盛り込もうとしない
- ・客観的に自分をみつめ、企業に対し自分を売り込む
事が大切です。またその内容の伝え方にも工夫が必要。文字で伝える際も声で伝える際も、
- ・結論をはじめに述べる
- ・根拠となるエピソードを混ぜ込み、さらに企業にどんな貢献ができるか伝える
- ・なるべく簡潔にまとめる
事を意識しましょう。
自己分析を行っていると、どうしても行き詰まりを感じる事もあるでしょう。そんな時は他社に自分をに分析してもらう事が助けになります。JobSpringでは就職活動のプロが皆さん一人ひとりの個性に合わせた就活サポートを行っています。是非一度、相談しに来てみてください!
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