【具体例あり】自己PRに協調性を使うのはアリ?ナシ?協調性をアピールする時の注意点
ES・履歴書
CONTENTS
自己PRで「協調性」を用いるのはアリ?ナシ?
そもそも協調性とは何か?
企業が求めている協調性とは?
自己PRで気を付けたい「協調性」のNG例
①ただ単に「協調性」で自己PRをはじめてしまう
②主体性のないエピソードを述べてしまう
③根拠が主観的で定性的である
協調性を書く前に行いたい掘り下げ方法
①自分の考える「協調性」を他の言葉で表す
②①の言葉があらわれたエピソードやシーンを見つける
③能動的/受動的なものに区別する
【具体例つき】協調性を用いた自己PRの書き方ポイント
①結論から述べ、定義を明確にする
②客観的な事実や数的情報を入れる
③アピール要素がどう役立つかを忘れずに書く
まとめ
就職活動では自分を企業に対してアピールする自己PRが非常に大切です。
その中でも今回は集団の中で活躍する能力としてよく取り上げられる「協調性」を取り上げたいと思います。
そもそも自己PRで協調性について触れることは就職活動にとって有利に働くのでしょうか。自己PRで協調性を効果的にアピールするための方法を一挙に解説します!
・自己PRとして「協調性」を検討している
・「協調性」をうまくアピールするための方法を知りたい
・「協調性」を使いたいが没個性にならないよう気を付けたい
・具体的な例文を見ながら「協調性」の書き方のポイントを理解したい
自己PRで「協調性」を用いるのはアリ?ナシ?
ずばり、自己PRで協調性を用いるのはアリです。そもそも自己PRというのは自分をよく理解させることが目的ですから、協調性があるということが上手く伝わればそれはもちろん好印象になります。
そもそも協調性とは何か?
協調性とは「様々な環境で互いに境遇や責任範囲の異なる立場の人々が、同じ目標を達成しようとする素質のこと」を指します。広義な言葉であることから人によってこの言葉の印象は異なるため、必ず面接などの前に自分の考える協調性とはどのようなものなのかを説明できるようにしておくと良いでしょう。
企業が求めている協調性とは?
企業が求める協調性の中には人を巻き込む求心力というのも一部含まれます。単に会議などを成立させるだけでなく、時には人を惹きつけて全体を円滑にリードすることも協調性として求められていると言えるでしょう。
自己PRで気を付けたい「協調性」のNG例
自己PRで「協調性」を用いるのは問題ありませんが、使用する際の注意点があります。注意すべき点を無視してそのままESを書いてしまうと書類選考の段階で落とされてしまうなんてこともあります。以下のような内容にならないよう気を付けましょう。
①ただ単に「協調性」で自己PRをはじめてしまう
言葉に対する理解が曖昧なままPRをしてしまうと、面接官に本意は伝わりません。以下の例文を見てどこが悪いのか考えてみましょう。
【例文】
「私の強みは協調性です。サークルの会議などで積極的に発言したり、時に人の話をよく聞くなどして議論の手助けをすることが得意でした。」
上記の文には具体性が全くなく、情報量がありません。サークルの会議というのがどれくらいの規模なのか、人の話とあるが議題はなんなのかなど、多くの疑問によってそのあとの話が全く伝わらないでしょう。しかも人の話を聞くのは当たり前ですので、協調性以前にあまり賢くないと判断される可能性があります。
ストーリーを話す際は定型的に「私の強みは〜」と言葉を発する前に他の伝え方がないのか考えることが大切です。これは「私の強みは〜」という定型が悪いというのではなく、しっかりと発言をする前に考えるというステップを踏んで欲しいという意味です。そうでなければどの回答もありきたりでつまらないでしょう。また、協調性をアピールする際には「協調性」とは何かということについてその後に説明するようにしましょう。
②主体性のないエピソードを述べてしまう
【例文】
「私はアルバイトに熱心に取り組んでおり、全体の仕事がスムーズに進むようにマネージャーから言われた仕事などは完璧にこなしました。お店への積極的な貢献が自分の協調性を表していると思います。」
従順に仕事をこなすことも大切ですが、今回の協調性という素質はただやらされ仕事をこなすということではアピールできません。企業が求めるのは積極性を内包した協調性ですから、そちらを意識したエピソードを考えた方が良いでしょう。
例えば、「店の売り上げを伸ばすためにアルバイトながらも商品のポップデザイン企画をバイト仲間と提案した。実際にそのポップを売り出したあと、その商品の売り上げが2割伸びた。」など成果もわかりやすく伝えられるとなお良いでしょう。
③根拠が主観的で定性的である
【例文】
「私はサッカー部のマネージャーとして選手を支えました。多くの選手の面倒を見ることでチームの団結力を高め、大きく貢献できたと思います。」
上記の例では「大きく」、「多く」などの抽象的な表現が多くあまり具体性がありません。また、マネージャーとして選手を支えたとありますが、周りから見ると当然のことのように思えてしまったり、他のマネージャーも同じような気持ちなのではないかと推測されてしまいあまり差別化ができていないと見受けられます。
協調性をアピールしたいのであれば、定量情報をもとにした具体的な成果の回答を心がけましょう。
協調性を書く前に行いたい掘り下げ方法
ありがちなエントリーシートにせず、自分なりのオリジナリティを出すための掘り下げ方法があります。これは「協調性」という性質だけでなく、ほかのアピール要素にも応用できます。例えば「誠実」「ポジティブ」「忍耐」などよく聞くキーワードに対して有効な手段です。
①自分の考える「協調性」を他の言葉で表す
協調性という単語を出さずに他の言葉で暗示できるとベストです。リーダーシップを取ることもみんなの足並みを揃えるという点で協調性と言えるでしょうし、陰ながら組織を支えるために調整役に回るのも協調性を発揮している例と言えます。アピールするストーリーに応じて定義づけを考えていきましょう。
②①の言葉があらわれたエピソードやシーンを見つける
リーダーシップや調整役など他の言葉に置き換えられたら、それらが現れるエピソードを考えていきましょう。具体的であればあるほど良いですし、共感を生みやすいでしょう。自分なりの言葉でどう言った点で苦労したのかなどを整理していきましょう。
③能動的/受動的なものに区別する
自分から積極的に行動をしたのか、それとも受動的に物事をこなしたのかで自主性という観点からストーリーの印象が違います。リーダーシップなどを求めている企業などであれば、能動的なストーリーの方が好まれるでしょう。一方でカリスマ的なリーダーシップというよりは日々の会議で建設的な意見を出す方が良いのであれば、オーダーにしっかり応える受動的なエピソードが好まれるかもしれません。それらを区別して使い分けましょう。
【具体例つき】協調性を用いた自己PRの書き方ポイント
(A)私の強みは協調性をもって組織に貢献できることです。私にとって協調性とは「様々な環境で互いに境遇や責任範囲の異なる立場の人々が、同じ目標を達成しようとする素質のこと」を指し、私はその協調性を日々の部活動で養いました。
(B)私は大学でアメリカンフットボール部のマネージャーとして3年間活動を行いました。私は入部当初から今日まで毎朝6時に起きて、選手の朝練の準備を行い、日々体調日誌を書いて選手全員の栄養と休息のバランスを整え続けました。そして昨年の引退試合でチームは都大会で準優勝を果たすことができ、私もその喜びを選手と分かちあえたことに達成感を覚えました。
(C)この経験から私は日々チームで同じ目標に向かって努力することの楽しさと充実感が生きがいとなると感じ、仕事でも仲間と共に大きな目標を達成したいと考えるようになりました。就職後は根気強さと部内で培ったコミュニケーション能力を生かして、真摯に仕事に取り組みたいと思います。
①結論から述べ、定義を明確にする
(A)の部分ではまず自分が協調性をもって仕事に取り組めること、「協調性」の定義を述べています。
②客観的な事実や数的情報を入れる
3年間、毎日、都大会での準優勝など誰が聞いてもわかる定量情報についてはしっかりと記載しましょう。(B)の部分ではその情報を書いています。3年間毎日欠かさず何かをするというのは大変なことですし、自分の責任範囲の中で選手を支え、陰ながら支えるというエピソードも共感されることが多いでしょう。
③アピール要素がどう役立つかを忘れずに書く
単に学生時代のアピールではなく、それが企業にどう生きるのかを想像させることも大切です。(C)の部分では毎日必ず何かを継続できること、組織内で円滑なコミュニケーションが取れることなどをアピールしているため企業内でもその経験が生きるのではないかという想像を面接官はすると思われます。
自己PRについてより詳しく知りたい方は以下の記事でも紹介していますので、ぜひあわせて読んでみてください。
【例文つき】相手を納得させる自己PRの書き方や考え方のポイント
まとめ
協調性という単語は聞こえがよく、自己PRでも多くの人が利用します。しかしながら、自分にとっての協調性と相手が想像する協調性にはギャップがありそのギャップを埋めて初めて効果的に自分の本意が伝わるのです。
以下に今回の記事の重要なポイントをまとめましたので確認してください。
・定型文を書く前に自分なりに協調性とは何かを考える
・ストーリーは具体的に定量情報、定性情報の両方を含める
・その経験が仕事でどう生きるかを伝える
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