【ES・面接でも有効!】就活におけるキャリアプランの考え方と回答例

CONTENTS

そもそもキャリアプランニングって?

「プラン」と「ビジョン」の関係性

面接でキャリアプランを聞く理由

適切に企業理解できているか

理想に対して具体的な計画を立てているか

働く上での価値観が自社と合っているか

自社で成長する意欲があるか知りたい

本格的なキャリアプランは働き始めてからでもOK

①ファーストキャリアは大切

②考える練習が大切

キャリアプランの質問で見られているポイント

理想に対して具体的な計画を立てているか

立てた計画が自社とマッチしているか

新卒に必要なキャリアプランの要素

①実現可能な具体性

②熱意やポテンシャル

③志望企業との親和性

キャリアプランの考え方~3ステップ~

①過去・現在の自分を顧みる

②過去の経験や現在の状態から実現したい未来を構想する

③未来の逆算から現在取り組むべきことを決定する

 

キャリアプランが思いつかない場合のおすすめ方法

先輩のキャリアをロールモデルにする

抽象的な目標にする

キャリアプランの回答例と答え方のポイント

キャリアプランの話し方のポイント

まとめ

就職活動で「会社に入ったらどんなことをしたいですか?」「どんな社会人になりたいですか」と聞かれることがあります。


この質問意図は、みなさんがどのようなキャリアプランを持っているのか知りたいという点にあります。


でも働いたことがないのに、キャリアプランを考えるのは難しいですよね…。


今回はそんな皆さんに向けて、キャリアプランとは何か、どのように考えるべきかについて具体例を交えて話していきます。


そもそもキャリアプランニングって?



そもそもキャリアプランニングとは「将来の自分について考えること」であり、キャリアプランとは達成したい目標や夢など「未来予想図」と思うと分かりやすいでしょう。


「プラン」と「ビジョン」の関係性

ビジョンとは「目標、夢、ゴール」などたどり着くべき状態や到達したいイメージを指します。例えば起業する、海外赴任する、など今は手が届かないけれどいつか達成したいことを掲げることが多いです。またビジョンは人生における価値観や働き方の方向性に大きく左右されます。


一方プランはそのビジョンを現実のものとするための「計画、手段」を指します。


例えば海外赴任が達成したいビジョンの場合は、会社での営業成績を上げる、TOEICで800点以上とるなどが具体的なプランになってきます。


特に自分のビジョンを実現しようとする人は何をするにも期限を設けることが多いです。


しかし、仕事をしたことがない学生にとっては具体的なプランを立てることが困難となります。


そのため就職活動におけるキャリアプランは「ビジョン」に近いともいわれます。


またビジョンに関する質問は、キャリアプランの他にも「5年後、10年後の将来像は?」というものもあるので、合わせてチェックしておくと対策しやすいです。


就活で「5年後10年後の将来像」を聞かれたら|具体例とともに解説



面接でキャリアプランを聞く理由



この質問も他の質問と同じように、「応募者が採用に値するかどうか」を見極めるために聞かれます。


それを踏まえた上で答えを考えてみましょう。


この質問の答えを通して、企業理解や価値観の合致、成長意欲などを伝えられることがわかると思います。


適切に企業理解できているか

就活生の希望する仕事内容と、その企業の仕事内容が合致していることは重要です。


キャリアプランができているということは、「次に自分がすべきことがわかっている状態」とも言えるでしょう。


そのため、自分がどのような仕事をすべきかもわかっているはずです。


企業を選ぶ際は、自分がすべき仕事を軸に、企業の仕事内容と照らし合わせてエントリーすると思います。


ここで自分のやりたい仕事と、実際に企業でできる仕事の内容がずれていると、企業理解が不十分だと見なされてしまいます。


しっかりと企業研究を行い、仕事についても理解を深めておきましょう。


理想に対して具体的な計画を立てているか


例えば「30歳で起業する」「20代後半で年収2000万」等の具体的な目標があったとき、その目標を達成するために自分が何をすべきか考えられていることが重要です。


目標があるのは立派なことですが、それを達成するための手段が考えられていなかったり、的外れであったりすると、本当に入社後に頑張ってくれる人材なのかが見極められません。


先ほどの言葉を交えると、「ビジョン」だけでなく「プラン」が詳細に考えられている状態が望ましいと言えます。


就業していない状態でプランを練ることは難しいため、自分と近いビジョンを持つ社会人に話を聞いてみるのがおすすめです。


働く上での価値観が自社と合っているか

企業理解ともつながる部分ですが、働く上での価値観の合致も大切です。


普段の自分の考え方や、今後求める環境としてその企業の価値観が合っているか確認をしましょう。


働きやすさに大きく通ずる部分であるため、無理に企業に合わせようとせず、自分に合う企業を探したほうがいいと思います。


自社で成長する意欲があるか知りたい

キャリアプランが明確であれば、その目標を達成する手段として、仕事にも積極的に取り組んでくれることがわかります。


自然と企業への貢献にもつながります。


ここで曖昧なことを話したり、受動的な性格が伝わってしまうと、成長意欲がないと思われてしまうでしょう。


企業としても、受動的な人よりも自発的に動く人と仕事がしたいというのが本音です。


企業の仕事内容が、必然的に自分の成長ともつながるのが理想的でしょう。


本格的なキャリアプランは働き始めてからでもOK



先ほども説明したとおり、学生にとって本格的なキャリアプランを立てることは難しいということになります。


働いて初めて見えてくることもあり、就活中に考えたキャリアプランは徐々に変わっていくことが多いです。


さらには、長く働いている人でもキャリアプランは変わっていくのが当たり前です。


じゃあなぜそれでも就活中からキャリアプランを考える必要があるの?と思われるでしょう。


それは①ファーストキャリアは大切だから、②考える練習をすることが大切だからです。


①ファーストキャリアは大切

転職が一般的になってきたとはいえ、ファーストキャリアが重要であることに変わりはありません。


なぜならば、新人として一から手厚い教育を受けられるのは新卒入社した場合だけだからです。そこで得た基礎的な知識や仕事への姿勢は転職後も大きく影響します。


つまり貴重な学習機会を逃さないために自分に合った企業に入社することが重要ですし、そのためにはキャリアプランに沿って企業選びをする必要があるのです。


就活でのファーストキャリアの考え方。意味や重要性について徹底解説!


②考える練習が大切

学生のうちは先生やカリキュラムが進むべき道に導いてくれました。


しかし社会人になれば自分で目標を見つけ、自分で達成する手段を探す必要があります。


就活生であってもキャリアプランを持つことは考える練習になるためおすすめです。


キャリアプランの質問で見られているポイント



上記のように社会人は自分で目標を立てて行動する必要があります。


そのため面接官は応募者が社会人としてしての素質を備えているか判断したいのです。


ここでは面接官がキャリアプランを聞く意図を解説します。


理想に対して具体的な計画を立てているか

「30歳までに起業する」「20代後半で年収1000万」、など理想は立派ですが具体的な手段を考えていない人が多いです。


本気で何かを実現したいと考えているのであれば、その理想を達成するためにはどのような努力が必要なのかを考えましょう。


例えば、「30歳までに起業する」のであれば、新卒入社してから約7,8年の期間があります。


その間にまずは①個人目標を達成できる力をつける、②チームをマネジメントする能力、具体的には他人が個人目標を達成できる力をつける、③どんな分野で起業するのか目途をつけ、④その市場について情報を集める、⑤経営者目線を養うために経営者と関わる環境をつくる、などをいつまでに行うかを計画する必要があるでしょう。


もちろん就活生は分からないことが多いので、自分の理想と近い目標を達成した先輩から話を聞いて参考にするなど、出来る範囲で具体的に計画を立てることをおすすめします。


立てた計画が自社とマッチしているか

自分が考えたキャリアプランがその会社で実現可能なものか面接前に確認しましょう。


目標を持っている社員は意欲的で長続きしやすいため企業側としても重宝します。


しかし、いくら意欲的でも自社で達成しにくいキャリアプランだと「すぐに辞めそう」「うちと合わない」と思われて敬遠されかねません。


新卒に必要なキャリアプランの要素



キャリアプランを考えるにあたっては、以下の3点がポイントになります。


特に、選考時にキャリアプランを伝える際は、以下のポイントを強く意識しましょう。


それぞれについて、年齢も考慮しながら「自分がどうありたいか」「そのとき何をしていたいか」を考えてみてください。


まずは大雑把に全体像を作り、何度も考え直しながら詳細を埋めていくのがおすすめです。

①実現可能な具体性

まず一つ目は実現可能な具体性です。


自分が将来ありたい姿などはざっくりとしたものになっていても大丈夫ですが、 実際にどのような仕事をするのかということは押さえておかなければなりません。


ですが実現可能性だけを求めすぎて、2年後には簡単に達成できそうな話をするのはむしろ熱意が足りないとマイナス評価になる可能性があるので気をつけましょう。

②熱意やポテンシャル

熱意やポテンシャルも大切です。


自分の目標に対してどうしてやりたいのか、 そう思うきっかけにどんなものがあったのかというエピソードを話せる人は強いです。同じ会社に入ると言っても仕事内容は様々です。


その中で興味のある業務を 自分の経験やOB 訪問などで仕入れた情報から論理的に述べられると説得力が増すのでおすすめです。

③志望企業との親和性

またたくさんある企業の中でどうしてその企業が目標達成につながるのかを述べることも大切です。


「自分がやりたいこと」という就活軸で考えた時に、それができる企業は必ずしも今受けているところだけではないかもしれません。


どうしてこの会社に行きたいのかを述べることができると採用する面接官に意欲が伝わります。


キャリアプランの考え方~3ステップ~



キャリアプランを考える際は、以下の3ステップで取り組んでみるとよいでしょう。


①→②→③を一度で終えてしまうのではなく、何周も繰り返したり、行ったり来たりすることで、キャリアプランの密度が高まってきます。

①過去・現在の自分を顧みる

過去から現在のベクトル上に未来があります。


過去や現在の自分を顧みることで、自然と未来の自分を考えることにもつながります。


まずは、自分が過去・現在で何に熱心に取り組んでいたか(取り組んでいるか)、どんなときに力を発揮できたか等を考えてみましょう。


この過程では自己分析や他己分析を十分に行い、できるかぎり自分について理解を深めましょう。


以下の記事を参考にしながら、なるべく細かく自己分析・他己分析を行ってみてください。


「後悔しない就活」を実現するためのオススメ自己分析のやり方


【必読】気づきを得る他己分析のやり方は?自己分析の欠点を補う活用方法


②過去の経験や現在の状態から実現したい未来を構想する

自分について理解が深められたら、次は未来を考えてみましょう。


ほとんどの場合、過去の経験や現在の状態が実現したい未来とリンクしていると思います。


実現したい未来と過去・現在がうまくつながらない人は、もう一度自己分析に戻り、関連するエピソードを探してみてください。


もし、過去・現在と未来で目指しているものが全く違うのであれば、それでも問題はありません。


ここでは年代ごとに(自分が20代後半、30代前半、30代後半…になったとき)何をしていたいか、できるだけ細かく書いてみましょう。


特に、過去・現在と未来で目指すものが大きく異なる場合は、自分の今できることとできないことに注意して目標設定をしましょう。


③未来の逆算から現在取り組むべきことを決定する

 

先ほどの年代ごとの目標をもとに、その目標を達成するために何をすべきか考えます。


すぐに取り組めそうであるか、取り組むにあたって他に必要なスキルはないか等を考えた上で、代替案も含めてプランを組むとよいでしょう。


目標は、思い浮かべているだけでは実現できません。


選考時に説得力を持って自分のビジョンを伝えるためにも、目標への取り組みかたが重要です。


引き続き引き続き自己分析や業界・職行いながら、今の自分に足りないもの、活かせるもの、これから得たいものを明確にさせましょう。


キャリアプランが思いつかない場合のおすすめ方法



働いた経験のない就活生がキャリアプランをなかなか思いつかなくても無理はありません。以下にいくつかおすすめの対処法を挙げておくので試してみてください。


先輩のキャリアをロールモデルにする

採用HPに先輩社員のキャリアを紹介している企業も多いですし、大学の先輩を参考にしても良いでしょう。自分の夢に近いキャリアを築いている先輩を見つけましょう。


誰かを目標にするという手段は「過去に何もしてきておらず、自分の未来を想像できない」と感じている人に非常に有効です。


抽象的な目標にする

必ずしも具体的な仕事内容や役職を目標にしなくても良いのです。


例えば「グローバルに活躍できる人材になる」など抽象的な目標でも、二年目までにTOEIC800点をとるなどプランが具体的であれば面接で説得力があります。


他にも「将来的にやりたいことがない」「興味のある仕事がわからない」「自分にはこだわりがなくて困っている」といった悩みがある方は、以下の記事で詳しく書いているので是非一読ください!


こだわりがない、やりたいことが見つからなくても就活はできる!


キャリアプランの回答例と答え方のポイント



まずは具体的な例文を参考に、自分にはどのようなプランが立てられるか考えてみましょう。


【キャリアプラン(回答例)】

私は30歳までに海外赴任を経験したいと考えており、その後は日本で海外企業との取引を監督する部署で働きたいです。

私は交換留学でイギリスに行ったことで各国の文化の違いに興味を持ち、社会人になってもビジネスの観点から様々な国の文化に触れたいと思いました。

その夢を実現するために英語の勉強に取り組んでおり、今年中にTOEIC800点を達成することが今の目標です。

また入社後は海外での仕事の幅を増やすために資格取得にもチャレンジしたいと考えています。


【答え方のポイント解説】

この例では、まず最初の「30歳までに海外赴任、日本と海外の取引を監督する部門」と明確なゴールを伝えていることが良いポイントです。面接官からすれば、プランを説明される前に前提となる情報が共有されていると想像しやすくなります。


次になぜその目標に至ったのかという動機を述べている点は評価されます。キャリアプランを説明する際はゴールとプランのみに対策している人が多いですが、そのあとに「どうしてそのゴールなの?」という質問が待っているためあらかじめ理由を簡潔に伝えておく方法は有効でしょう。


さらに、例文で説明されているプロセスには「現在頑張っていること=英語の勉強」「明確な短期目標=今年中にTOEIC800点」を示していることにより実現可能性や熱意といった点もカバーされています。


改善点を上げるとすれば、プランの要となる段階的なプロセスが少ないところです。


「入社後に資格取得」だけでなく、まずは国内における監督業務をこなせるようになること、そのために何が足りないのかを挙げることができればさらに良い回答をつくることができます。


キャリアプランの話し方のポイント



キャリアプランを話す際は、必ず目標と手段が明確に伝わるようにしましょう。


その他に注意すべき点は通常の面接と同じです。


大きくはっきりとした声で話すこと、姿勢や目線に気を配ること、曖昧な言葉を使わないこと等を意識しましょう。


いきなり本番を迎えると緊張が大きくなってしまうため、何度も練習しておくことが大切です。


知人にフィードバックをもらったり自分で鏡を見て練習しながら、緊張感にできるだけ慣れておきましょう。



まとめ



キャリアプランの考え方について解説しました。


この記事のポイントをおさらいします。


・キャリアプランは、「ビジョン」と「プラン」に分けて考える
・自己分析や業界・職種研究を踏まえて、できるだけ細かく目標達成の手段を考える
・選考時は、「ビジョン」「そのビジョンを掲げた理由」「プラン(今やっていること、これからやりたいこと)」をできるだけ具体的に伝える


キャリアプランは想像しづらく、なかなか思いつかない人も多いのではないでしょうか。


しかし、過去・現在の自分に向き合い、しっかりと考えれば解決の糸口は見えてくるはずです。


難しい場合は、先輩のキャリアを参考にしたり、抽象的な目標から考えてみて、少しずつ自分らしさを加えてみてください。


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編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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