「後悔しない就活」を実現するためのオススメ自己分析のやり方
基礎知識
CONTENTS
なぜ自己分析が重要なのか?
理由①:就職活動の中心は他でもない「自分」だから
理由②:企業側が知りたいことの核心は、あなた自身の「人柄」や「熱意」だから
理由③:「実は見えていない自分の特性」が隠れているから
自己分析のやり方~流れを把握する4STEP~
①まず簡単に自分の性格を把握しておく
②過去に頑張った経験、挫折した経験など印象的な出来事を書き出す
③過去の経験を絞り、深掘りする
④深掘りした経験から就活に役立つ分析要素を集める
【早見表】おすすめの自己分析フレームワーク・ツール
マインドマップ
性格診断/適性診断サイト
自分史とモチベーショングラフ
他己分析
おすすめの本
はじめて自己分析をするときに大切なこと
素直になる
考えすぎない
とりあえず自分一人で
落ち込まない
自己分析の活用方法
①職種研究
②企業研究
③選考対策・面接対策
まとめ
「あなたの長所を教えてください。」
就活中だけでなくアルバイトの面接などでも、こんなありきたりの質問を一度はされたことがあるでしょう。
シンプルな質問であるからこそ即座に答えが見つからない、なんてこともしばしば…
そもそもなぜ、皆が問われるとわかっているような質問を面接官は投げかけてくるのでしょうか?
実はそこには、企業側の「あなたをもっと知りたい」という想いが表れているのです。
今回の記事では「あなたについて」企業にしっかりと伝えられるようになる、オススメの自己分析のやり方を4つのステップに分けて紹介いたします!
また自己分析に役立つフレームワーク・ツールを4つとそれぞれのメリット/デメリットもまとめていますので、好みに合わせて分析に使ってみてください!
なぜ自己分析が重要なのか?
就職活動で自己分析が必要なのは一体なぜでしょうか。
時間も手間もかかりますが、先輩や就活エージェントが「やった方が良い」と言うのには3つの理由があります。
理由①:就職活動の中心は他でもない「自分」だから
就活中はついつい周りの意見が気になってしまいがちです。
しかし、一番大事なのは「自分がどうしたいのか」であることを見失ってはいけません。
- 自分の強みや弱みは何なのか
- どんなことに対してモチベーションが上がるのか
- 自分が企業を選ぶ時の基準は何なのか
- 将来に対する人生設計はどうしたいのか
などキャリアの方向性を決めるためにはまず自分をよく知る必要があります。
自分をよく知らない状態では、周囲の言葉に惑わされてストレスを感じたり、就活の効率が落ちることにつながってしまいます。
就活は自分らしく行うもの。自己分析で自分の欲求や本音を明らかにする作業は自分のためにも非常に大切なんです。
「友達・親が言うから」「世間ではこう言われているから」で企業選びをして、後悔する学生・早期退職に至ってしまう学生が後を立ちません。
自分らしく働けることが就活において大切です。下記、記事を参考にされてくださいね。
”自分らしく働く”とは? 手に入れる方法と就活生がハマる落とし穴に注意!
理由②:企業側が知りたいことの核心は、あなた自身の「人柄」や「熱意」だから
就職みらい研究所による「就職白書2019」からもわかるとおり、企業が学生を採用する時の最も大きな基準は「能力」ではありません。
あなた自身の「人柄」や「熱意」なのです。
参照:就職みらい研究所「就職白書2019」
https://data.recruitcareer.co.jp/wp-content/uploads/2019/02/c07a2df34dc6f701c465a6dbc3df4850.pdf
確かに能力や資格もアピール材料にはなりますが、内定への決め手となるのはあくまでも「あなたが根本的にどんな人間か」ということ。
採用活動のの本質は「あなたがどんな人間かを見抜くこと」とも言えるでしょう。
就職活動はよく恋愛に例えられます。誰かと付き合うにはまず、その相手をよく知り自分と相性が良いのかを判断する。
そして好きだと感じた相手には「自分がはあなたとこんなに相性が良く、一緒に居たいのだ」と、自分の熱意(好意)や共通点を伝えるでしょう。
就職活動も同じです。企業に就職するにはまず、企業のことをよく知り自分との相性を確かめる。
そして働きたいと感じた企業には「自分はこの企業とこんなに共通点があり、一緒に働きたいのだ」と熱意を伝えるのです。
つまり恋愛を成就させるためにも就職活動を成功させるためにも、ベースとなる自己分析が欠かせないのです。
面接では「あなたの長所/短所はなんですか」「どんな社会人になりたいですか」など人間性を深堀する質問が多くみられます。
その際、自分の特性を言語化しておくことでスムーズに受け答えすることができます。
スムーズに伝えることが出来ると、限られた時間の中でよりたくさん、自分について相手に知ってもらうことが出来るのです。
あなたの人柄や熱意が企業の手に取るように伝われば、内定に近付いたも同然です。
理由③:「実は見えていない自分の特性」が隠れているから
深層心理という言葉があるように、人間は意外と自分自身の気持ちに疎いものです。
日常生活では「こうあるべき」「こうなりたい」という意識が先行し、本来の自分らしさが隠されてしまうことがよくあります。
そして隠された自分を知らないまま就活を行うことは、入社後のミスマッチに繋がりかねません。
その危険を防ぐためにも、自己分析で潜在的な自分の特性を知ることをおすすめしています。
自己分析のやり方~流れを把握する4STEP~
ではここからは実施に自己分析をどのように行えば良いか、4つのステップに分けてやり方を紹介していきます。
大きな流れとしては、「①自分の性格の把握する → ②過去の経験を書き出す → ③深掘りする → ④就活につなげる」のようになっています。では詳しく見ていきましょう。
①まず簡単に自分の性格を把握しておく
まずは自己分析の大きな枠組みを作るために、自分の性格を簡単に把握しましょう。
大まかな把握をしておくだけでも、この後の分析がグッとやりやすくなりますよ!
自分は何が好きなのか、どんな性格だと思うか、など思いつくままにリスト化してみると少しずつ見えてきます。
この際、性格診断や適性診断のツールを用いてみるのも効果的です。以下におすすめのサイトをご紹介します。合わせて利用してみましょう!
マイナビ2021適職診断
「パーソナリティ診断」と「バリュー診断」の主に2つの診断ツールが用意されています。特に自己の性格分析では「パーソナリティ診断」がおすすめ。300万人以上の学生が利用しており、就活をしっかりサポートしてくれます。
マイナビ自己分析ツール「適職診断MATCH」:https://job.mynavi.jp/21/pc/forward/forwardMatch/index
エムグラム診断
診断受験者の性格を8つのハッシュタグで指摘するツールです。高精度の分析アルゴリズムが用いられており、世界各国で900万人以上が利用しています。
「mgram #私を構成する8性格」:https://mgram.me/ja/
②過去に頑張った経験、挫折した経験など印象的な出来事を書き出す
次に自分の過去を振り返ります。これまでの人生でどんなことを頑張ったか、挫折したことはあるのか、ターニングポイントとなるような大きな経験はしてきたのか、など何でも良いので印象的な出来事をリストアップしてみましょう。
①で行なった性格分析で自身の性格が大まかにわかっていることと思います。
どうしてそのような性格になったのか、決定付けるような出来事があればそれも付け足しておきましょう。
頑張ったことがない…、挫折した経験がない…と思う方には以下の記事も役に立つかもしれません。合わせてチェックしてみてください。
学生時代に頑張ったことで成果がないのはOK?エントリーシート・面接突破術
③過去の経験を絞り、深掘りする
第3ステップでは、②でリストアップした経験の中からいくつかを選び、さらに深く掘り下げていきます。
例えば「大学時代に授業と並行してインターンやボランティアの仕事を頑張った」という経験を選んだ場合、
- どんな仕事をしたのか
- 具体的には何を頑張ったのか
- なぜそれをしようと思ったのか
というような初歩的な掘り下げからはじめ、徐々に
- その頑張りは何に支えられていたのか(ex. 憧れや社会変容に対する強い想いなど)
- その経験は自分の人生にどんな影響を与え、人格形成にどう寄与したのか
と、深く掘り下げていきましょう。批判的な思考を繰り返すことで、あなたの経験の本質が見えてくるはずです。
④深掘りした経験から就活に役立つ分析要素を集める
最後に、③で深く掘り下げた経験から就活に役立つ分析要素を抽出します。
「就活に役立つ分析要素」とは主に、
- 自身の長所や短所
- どんな時にモチベーションが向上するのか
- 何を大切にしたいと思うのか
- 将来へのビジョン
などが挙げられます。これらに該当する要素を過去の出来事から抽出し、リスト化しておきましょう。またこれらをベースに、さらなる将来設計を行うのも大切です。
ここまでの4ステップを踏み自己分析を行うことで、企業との共通点や事業内容への熱意の根拠を見つけやすくなります。
自己分析によって得られた自分自身への気づきはとても大きな財産です。大切に保管しておきましょう。
【早見表】おすすめの自己分析フレームワーク・ツール
実際に自己分析のやり方がわかりましたね。次にここでは、自己分析を行う際におすすめのツールを紹介します。
マインドマップ
マインドマップとはイギリスの教育者Tony Buzanにより考案された、人間の思考法をそのまま紙に書き落とすノート法です。
人間の思考の根幹にあるのは「連想」です。事象と事象を関連付け、思考を大きなものにしてゆきます。
マインドマップの作成では、頭の中に浮かんできたアイデアや考察を次々と紙に書くことで、自分がどんな関連付けをしながら思考しているのかを可視化できるのです。
基本的には何にでも利用できるツールです。
時系列に沿って事柄を整理したり、自分のビジョンを見直したりと、思考を整理するのにぴったりなツールです。ぜひ活用して見てください。
・マインドマイスター:マインドマップを作ることで、普段自分が「何を考え」「何を大切にして」「どんな理由で行動しているのか」といったことを、より明確にできます。
これは、自己分析を始めてやる人におすすめです。
参照:(マインドマイスター)https://www.mindmeister.com/ja?r=571381
性格診断/適性診断サイト
就活用の性格診断を行うことで自分の特性を大まかに知ることができます。
いきなり自己分析を始めるのが不安だという人はウェブ診断で見当をつけて、徐々に細かく分析していくやり方がおすすめです。
「自己分析のやり方〜流れを把握する4STEP〜」の章でご紹介したおすすめのサイトリンクをクリックしてみてくださいね!
自分史とモチベーショングラフ
自分史とはその名の通り、これまで自分の歩んできた歴史です。
何歳で何をしたのか、その時どんな気持ちになったのかを時系列で表にまとめます。
さらにそこから、各経験に対して-10から10点の間で点数をつけ、それぞれの点を線でつないだものがモチベーショングラフです。
この作成時に大切なのは、
- 自分が楽しい/やる気が出るときの共通点はあるか
- 自分が嫌だと感じるときの共通点はあるか
- ポジティブとネガティブなときの環境/精神状態の違いはなにか
を意識することです。そうすることで、
- 「長所・短所」
- 「力を発揮できる環境/状況」
- 「人生で大切にしている価値観」
- 優先したい就活軸」
など自分自身の深い部分まで知ることができます。
以下に具体例を示します。すこし単純化しているため、実際はもっとさまざまな感情が入り組むはずです。
<具体例>
上のモチベーショングラフの具体例からは、
- 変化が少ない安定した環境で、人間関係は少数と深く築くことを好む
- 競争は好きじゃない
- コツコツと取り組むことが得意
という特徴が読み取れます。
そしてこの人の場合は、競争が激しく社外交流が多い営業職よりも、企画職や研究職が向いているだろうとおおよそ分析することができます。
モチベーショングラフの作り方について詳しく知りたいという方は、以下の関連記事を参照してみてください。
プリントして使えるテンプレートもご用意しています。
他己分析
自己分析を行なっていると、本当の自分がわからなくなってしまうことがあります。
「もともと自分のしたかったことはどれだったっけ…?」「そもそも楽しいって何だろう…」などのように、思考が停止してしまうことは避けたいもの。
そんな時は思い切って周りの人に評価してもらいましょう。
もちろん人は相手の一面しか見ませんから、他者評価が全て正しいわけではありません。
ですが自分だけでは考えがまとまらなくなった時、他己分析はもってこいのツールなのです。
自分では見えにくい側面を知ることができるだけでなく、面接対策にもつながるため一石二鳥です。
以下の記事で具体的な他己分析の仕方を紹介しています。参考にしてみてください!
他己分析のやり方は?就活でどう使う?自己分析だけじゃ足りない!
おすすめの本
『絶対内定2021 自己分析とキャリアデザインの描き方』
著者:杉村 太郎、熊谷 智宏
出版社:ダイヤモンド社
11年連続大学生協1位。20年以上、就活本のロングセラーとなっている『絶対内定』シリーズの最新版。94のワークシートでやりたいことを明確にでき、将来のビジョンを視覚的に確認できます。
参照:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784478110584
『メモの魔力』
著者:前田裕二
出版社:幻冬舎
SHOWROOMの社長である前田さんのメモ術を紹介した本です。本の後半分に自己分析ができる質問項目がありますので、ぜひ活用してみてくださいね!
参照:https://www.gentosha.co.jp/book/b12189.html
はじめて自己分析をするときに大切なこと
就職活動を一度経験した人からすると自己分析がどれだけ重要で、かつ困難であるかを理解しています。
ただ、これから経験する人にとっては「いうほどじゃないでしょ」と考えるでしょう。
以下は、自己分析の沼にはまらないための心得として知っておいてください。
素直になる
自分のことを正しく知るのは、簡単そうに見えて実は怖いものです。
しかし自己分析の目的は今の自分をより正しく捉えること。
自分に嘘を付いていても良い結果は得られません。必ず素直な姿勢で取り組むことが大切です。
考えすぎない
あとから思いついたらどんどん付け足せば良いのです。
実際、就活を進める中で「こんな一面もあった」となることが多いです。
むしろ一回で良いことを思い付こうとすればするほど、自分の本心から遠ざかります。
とりあえず自分一人で
自分の弱さや暗い過去もさらけ出さなくてはいけないのに、他人がいると無意識に格好つけてしまいます。
たとえ友人にやり方を習ったとしても、肝心な過去の振り返りはまず自分一人でやってみましょう。
不安だったら後で「こんな感じでやってみたけどどう思う?」と相談してみれば良いのです。
落ち込まない
自覚していなかった自分の弱さや悪い点に気が付くことも多いです。そこで「なんてダメな人間だ」と嘆いたり、「これは何かの間違いだ」と現実逃避に走ってはいけません。
良いところしかない人間なんて一人もいませんし、時に長所は短所に、短所は長所になることもあります。
落ち込んでいては思考が進みません。「まぁこういうものか」と参考程度に捉える姿勢が大切です。
自己分析の活用方法
せっかく自己分析をしたのですから、これをベースに様々なことに活用しましょう。自己分析の活用方法を3つ紹介します。
①職種研究
同じ企業でも職種によって仕事内容が異なります。
- 残業の有無
- 社外の人と接する回数
- 業績の評価基準
など比較項目は多種多様ですが、最終的にはどんな役割が自分の得意分野か、もしくはどんな働き方にワクワクするかが考え方の中心になります。
自己分析と照らし合わせて向いていそうな職種を見つけてみましょう。
②企業研究
企業ごとに文化や社員の雰囲気が異なります。
体育会系のノリだったり、堅実な経営体制だったりと自分の性格に合った企業を選ばないと入社後になじめないかもしれません。
自己分析→企業研究という順番で行うことでそのミスマッチを防ぐことができます。
詳しい企業分析のやり方は以下で紹介しています。
③選考対策・面接対策
面接では「あなたにとって大切な価値観はなんですか?」など自分自身について質問されることがあります。
それは人柄を見て採用を行っているからですが、自己分析を済ませて面接に臨めば焦らずに答えられる質問ばかりなので焦らなくて大丈夫です。
志望動機を聞かれる際も同様です。志望動機を考える際は以下のような式が成り立ちます。
志望動機=自己分析+企業研究
志望動機は「将来したいこと」に焦点をあてがちですが、それがすべてではありません。
なぜならば人の意思は過去に経験したエピソードや獲得した知識によってつくられるものだからです。
つまり、自分を知り、相手を知ることではじめて「将来したいこと」が形成されるのです。
他の質問対策に関しては以下の記事をどうぞ
これだけは押さえる!就活面接でよく聞かれる質問とコツ【厳選20問】
まとめ
今回の記事では、自己分析の仕方とおすすめのツールに付いて紹介しました。大まかに記事を振り返りましょう。
・企業が最も知りたいのは「あなた自身」について、だから素直に分析することを忘れない
・おすすめの自己分析法は、STEPを4つに分けて行うこと
・自己分析を行う際に便利なツールはいくつかあり、どれも活用し甲斐がある
・自己分析は就活の基本。そこから企業/職種選択や選考対策へと応用がきく
もし最初から一人で行うことが難しかったら、JobSpringで自己分析をするところから企業とのマッチングまで進めることもできます。
もちろん過去の経験を振り返るのはあなた自身ですが、きっかけ作りなどのお手伝いをさせていただきます。
また、自己分析シートをご持参いただいて、深堀をしたり企業探しのアドバイスを行うこともできるので、自己分析の初心者もそうでない人も困ったことがあれば気軽に登録してくださいね。
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