企業選びのポイント5つ|自分に合った選び方と面接で質問された際の回答例を紹介
基礎知識
CONTENTS
そもそも企業選びのポイントとは?
企業選びのポイントを把握する重要性
①効率よく企業を見極めることができる
②整合性のある受け答えができる
見ておくと良い企業選びのポイント5つ
①組織:理念やミッション
②事業:成長規模やビジネスモデル
③社風:社員や企業風土
④職種:仕事内容や獲得スキル
⑤待遇:給料や福利厚生
自分に合った企業の選び方3ステップ
①企業選びのポイントを参考にして軸を決める
②軸を掘り下げて基準を具体化する
③基準に合った企業の情報を集めて比較・検討する
面接で企業選びのポイントを聞かれた際の回答例
企業風土
事業内容
面接で企業選びのポイントを答える際の注意点
まとめ
自己分析や企業研究が進んだ後は、実際に選考を受ける企業を決める必要があります。就活の軸に加えて、企業選びのポイントを考えておくと、より自分に合った企業を見つけることができるでしょう。
この記事では、企業選びのポイントについて、その考え方や具体的な項目について解説します。効率的に就活を進めるためにも、このポイントを押さえておくことが大切です。
そもそも企業選びのポイントとは?
企業選びのポイントとは、「就職する企業の決め手となる要素」とも言いかえられます。方向性を定めるのが就活の軸、さらに自分に適した環境を見定めるのに必要なのが企業選びのポイントです。
企業選びのポイントは、組織や事業、社風等が挙げられます(後ほど解説します)。例えば就活の軸が「グローバルに活躍したい」だった場合、「さまざまな国の人々と働きたい」「海外にも影響のある事業に携わりたい」「将来的には国外の企業に転職したい」など、具体的にやりたいことは人によって異なると思います。
「どのようにグローバルに活躍したいか」を明確化し、より自分に合った企業を見つけるために、企業選びのポイントを把握しておくことが必要となります。
企業選びのポイントを把握する重要性
企業選びのポイントをきちんと把握することは、就活の進めやすさにもつながります。納得感を持って就活を進めることもでき、入社前後の不安の軽減も軽減されるでしょう。
①効率よく企業を見極めることができる
企業選びのポイントが決まっていると、エントリーする企業が絞りやすくなります。後述する企業選びのポイントを自分なりに具体化し、企業の特徴と照らし合わせることで、自分に合った企業が簡単に見つけられるようになるでしょう。
就活は効率も重要です。自分に合った企業の選考対策に最大限の時間を割ければ、その分ヒット率も高まります。合わない企業の対策にいくら時間を割いても、選考通過は難しいです。企業選びのポイントを活用して効率的にエントリー企業を絞ることで、自分に合った企業の選考対策を強化できます。
②整合性のある受け答えができる
企業選びのポイントを把握しておくことで、選考を受ける際に整合性のある受け答えができるようになります。自分でしっかりと重要な点を押さえておくと話がブレず、相手も理解しやすいはずです。また、自信を持って話すことができ、高評価にもつながります。
自分に合った企業にエントリーできていれば、企業の求める人物像にも合致し、選考に落ちてしまうことも少なくなるでしょう。
単に「質問に対する受け答えができる」だけでなく、「自分と企業が合っているとアピールできる」ことが重要です。
見ておくと良い企業選びのポイント5つ
企業選びのポイントとして何を挙げるかは人それぞれですが、主なポイントに以下の5つがあります。
すべての項目を自分の理想と合致させるのは難しいため、自分なりにどのポイントを重視するか優先順位を決め、企業ごとに自分の理想と合う度合いを点数化していくのがおすすめです。以下のポイントは粒度の大きいものから順に並べています。
①組織:理念やミッション
いわゆるその企業の存在意義をあらわす項目です。就活の軸とも大きく関わるポイントであり、企業・社会への貢献感や所属意識に関わります。
「自分は何のために働くのか」を明確にするためにも重要な項目です。このポイントが自分の理想と合わなければ、働く意味や自分の存在意義を見失ってしまうことにもなりかねません。
企業理念や掲げるミッションは、企業の公式HPに書かれています。自分がどのように社会に貢献したいのかをリスト化し、その一つひとつが企業と合致しているか丁寧に照らし合わせてみるとよいでしょう。
②事業:成長規模やビジネスモデル
近年は複数事業を展開する企業も多く、自分が携わりたい分野に配属されるかどうかはわかりません。携わりたい事業の優位性や売上(または業界におけるシェア)を押さえつつ企業を選ぶ必要があります。
また、大手とベンチャーでは今後の方向性や若手社員の裁量権も異なってきます。「本当は○○がやりたかったのに、そのポジションに就くまで10年以上要する」なんてことが入社後に明らかになっては少々手遅れです。
これらは企業の公式HPや説明会の他、年次の異なる社員複数名にOB・OG訪問してみるのがおすすめです。自分の貴重な時間を無駄にしないためにも、成長規模やビジネスモデルについて理解を深めておきましょう。
③社風:社員や企業風土
自分と合う人がいるか、会社のルールに納得できるか等も大切です。これらは仕事のしやすさから幸福感にも関わります。「人間関係が辛くて仕事に身が入らない」ということが起こらないよう、人や社風との相性もチェックしておきましょう。
人と合うか合わないかは、「なんとなく」な部分もあると思います。そのような場合は複数企業・業界を見た上で、自分に合う企業・合わない企業を分け、それぞれの共通点を探してみる方法がおすすめです。志望度が高い企業であれば複数の社員にOB・OG訪問を行い、自分と合う人かどうか確認するのもよいでしょう。
④職種:仕事内容や獲得スキル
実際に仕事をしたときのやりがいも重要です。将来的な目標がある場合は、目標達成のために必要なスキルが得られるかという点も含めて仕事内容を見極めましょう。志望企業に入社しても、仕事のやりがいが感じられなければ不安が生じます。仕事内容はやりがいに直接かかわるため、就職前によく知っておくことが大切です。
具体的な仕事内容は、企業の座談会やOB・OG訪問等、自分の気になることに焦点を当てて質問できる機会を活かして情報収集しましょう。また、筆者個人の意見としては「退職エントリ」も役に立つと思います。さまざまなブログサイトで、どのような企業でどのような仕事をしていたか、多種多様な職種の人が記事を書いています。リアルな仕事内容や働く人の本音が知りたいときにおすすめです。
⑤待遇:給料や福利厚生
生活できるだけの給料が得られるかどうかも一つのポイントです。額面を見るだけでなく、生活費や控除額、奨学金の返済などを踏まえ、実際にどれだけの金額が残るのか確認しましょう。将来的に家族を養えるか、昇給は見込めるか等、現実的に考える必要があります。
同時に、福利厚生についても調べましょう。有給は取れるのか、産休・育休後に戻ってきやすい環境か等、自分のライフプランを実現しながら働き続けられるかを見極めなければなりません。
これらは企業の座談会やOB・OG訪問の他、働く人の口コミサイトで調べるのがおすすめです。
OB・OG訪問の流れや質問事項は、以下の記事で詳しく書いてあるので見てみてください!
【完全版】就活に役立つOB訪問のやり方|メール、準備、当日の流れなど
【質問例あり】OB訪問/OG訪問でおさえておきたい質問20個と深掘りのコツ
自分に合った企業の選び方3ステップ
ここでは実際に自分に合った企業の選び方を3つのステップから解説します。
何を企業選びの軸に置くかは人によって変わりますが、企業選びの軸によって選び方の大枠が変わることはありませんので、これから解説する3つのステップを参考にしてみてください。
①企業選びのポイントを参考にして軸を決める
まずは、これまでに紹介した企業選びのポイントを参考にしながら、仕事をするうえで譲れない点や重視したい点などをあげていき、優先順位を付けていきましょう。
企業選びのポイントを自分で決めることが難しいと感じる方は、これまでに紹介した5つのポイントから自分が特に大事にしたいものを選び、企業選びの軸を作りましょう。
しかし、企業選びの軸を設定しても企業に求める基準が高かったり項目が多かったりすれば、設定した軸に合う企業が少なくなってしまうかもしれません。
そのため、軸を決める際は自分のスキルや能力に見合っているか確認しましょう。
②軸を掘り下げて基準を具体化する
企業選びの軸が決まったら、次は軸の基準を掘り下げて具体化していきましょう。
例えば、企業選びの軸に仕事内容や獲得スキルを選んだ場合、自分の将来像や描いているキャリアプランと照らし合わせ、目標を達成するためにどんなスキルが必要か、またどんな仕事内容ならそのスキルが身につくかなどを掘り下げていきます。
自分の軸にあった企業を絞ることで、入社後にギャップを感じることも少なくなるでしょう。
③基準に合った企業の情報を集めて比較・検討する
具体的な基準が決まったら、次は基準に合った企業の情報を集めて比較や検討を行います。
企業の情報を集める際は求人情報だけを集めるのではなく 、その企業のホームページや口コミサイト、転職エージェントに企業の情報を聞いてみるなど、できるだけ多角的に情報を集めましょう。OBやOGがいればその企業に関する情報を聞くのも大切です。特に社員や企業風土を軸に置いている方は、実際に働いている社員の声を聞くことが重要になります。
情報が集まった後は、自分の企業選びの軸によりマッチしているのはどの企業かを確認しながらもう一度リストアップし直します。この段階で多くの企業をリストアップすると1つの企業にかける対策時間が少なくなってしまうため、企業数はある程度絞りましょう。
面接で企業選びのポイントを聞かれた際の回答例
ここでは面接で企業選びのポイントを聞かれた際の回答例をいくつか紹介します。
実際に企業選びのポイントを面接で聞かれることは少なくありません。面接対策の1つとして参考にしてみてください。
企業風土
「私の企業選びのポイントは『オープンなコミュニケーションがとれるかどうか』です。大学では野球部に所属し、マネージャーとして選手の健康やスケジュール、練習内容などを管理していました。マネージャー活動で感じたのが先輩や指導者といった年齢、役職を気にせずにコミュニケーションを取ることの大切さです。
部活動において部員や指導者同士のコミュニケーションは必要不可欠であり、よりよい成果や部員の成長を促すには話しやすい環境が無くてはなりません。そこで練習が始まる前や終わった後に部員と指導者を交えた話し合いを行い、より密度の高い練習ができるよう心がけていました。
結果として、試合の勝率は上がり、リーグ戦では1位を獲ることができました。この経験から仕事においても先輩や役職にとらわれずオープンなコミュニケーションができる企業に入り、積極的に発言、実行していくことで企業と共に常に成長できる人材になりたいと思っています。
貴社の会社説明会に参加した際、役職や部門にとらわれずオープンなコミュニケーションがとれるような企業風土であるとお聞きしたことで、貴社を志望するきっかけとなりました。」
事業内容
「私の企業選びのポイントは、『今後も社会から必要とされる仕事』かどうかです。
大学2年生の時に母親が入院し、そこで医療機器にはじめてふれる機会があり、医療機器の必要性や作り手をはじめて意識しました。この経験から学んだことは、医療機器をはじめとするスマートフォンやGPSデバイスなどは今後もなくてはならないものであるということです。
また、貴社が提供している電子デバイスやマイクロ波製品は、自動車の高機能化や新興国への普及の拡大など、今後も世界的に需要が高まる製品だと考えられます。そのような社会的意義の高い事業を展開している貴社のもとで、たくさんの人々に貢献できるような活躍をしたいです。」
面接で企業選びのポイントを答える際の注意点
ESや面接等、選考時に企業選びのポイントと関連する事柄について聞かれることがあります。その際は、「企業に共感できる点」「自分が貢献できる点」を意識して話すとよいでしょう。給与や福利厚生などの応募者が享受する利益について述べたところで、企業にとっては何の得もありません。
選考では、企業にとって価値のある人材であることをアピールする必要があります。「伝えるべきこと」をしっかりと伝え、「伝える必要のないこと」は心にしまっておきましょう。もちろん、エントリー企業を決める際や、内定承諾をする際に待遇で判断するのは何ら問題ありません。
まとめ
企業選びのポイントについてまとめました。選考を受ける企業・実際に入社する企業を決めるにあたって、具体的な項目で条件を見極めるのは重要なことです。この記事のポイントをおさらいします。
・企業選びの際は、就活の軸で方向性を定めた上で細かなポイントを整理していく
・企業選びのポイントを把握しておくことで、就活の効率化や選考通過率アップにつながる
・自分の理想と企業の特徴を照らし合わせ、エントリー企業を決めていく
納得感を持って就活を終え、やりがいを感じながら働くためにも、企業選びのポイントをしっかりと把握しておきましょう。
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