面接で好印象な逆質問例12選|NGな質問例とポイント・注意点も押さえよう!
面接
CONTENTS
逆質問ってなに?
逆質問を行うメリット
「質問は特にありません」はNG
逆質問はいくつすべき?
面接で逆質問が求められる意図は?
①相互理解を促し、ミスマッチを防ぐため
②その企業への興味・関心の度合を探るため
③自発的なコミュニケーションが可能か判断するため
面接で好印象な逆質問例12選
自分をアピールする逆質問例
面接官への特別感を出す逆質問例
企業と自分の親和性を伝える逆質問例
面接でNGな逆質問例
仕事に関する意欲が感じられない
自信が感じられない、自信がありすぎる
リサーチ不足と判断されてしまう
面接で逆質問を行う際のポイント
オープンクエスチョンを心がける
回答をもらったら「感謝+要約」で返す
可能であれば回答を深掘りする
面接の逆質問における注意点
調べれば分かることは聞かない
最初の質問で福利厚生を聞かない
逆質問を行う相手に合わせた質問にする
まとめ
皆さんは、就職面接における逆質問の重要度はどのくらいだと考えていますか?
「逆質問は面接のおまけ」程度に考えている方もいるかもしれませんが、実は合否を左右するほど面接官は注目しているんです!
というのも、面接の極意は「面接官に好印象をうまく与える」こと。逆質問は自分から面接の流れを作ることができ、自己PRとともに好印象を与えるチャンスなのです。綿密に準備することで他の人と差別化を図ることもできますよ!
今回はその逆質問について、質問例とともに、コツをお伝えします!
逆質問ってなに?
面接の最後に必ずと言っても良いほど「なにか聞きたいことはありますか」と問いかけられます。
普段の面接では、「面接官→学生」で問いかけられますが、それが反対になるので「逆質問」と言われています。
ここでは学生が気になることを面接官に直接聞くことができます。
逆質問を行うメリット
逆質問を行うメリットは主に以下の3つです。
- 逆質問の質の高さで自分の能力をアピールできる。
- 返答によって面接の流れを作ることができる
- 業界への懸念点などを払拭できる
まず逆質問は重要そうでないようにも思えますが、実はほかでもないアピールポイントにできるのです!業界についてどれだけ興味を持っているのかなどは逆質問の内容によってもアピールできます。面接官を「おっ、この学生はよくわかっているな」と思わせるような質問をすることができれば、面接での印象はグッと良くなります。
また、学生にとって面接の大部分は「返答」です。こちらから質問をすることも、話題を変えることも基本的には許されていません。ですが逆質問の時だけは、話したい話題に合わせた質問をすることで面接の流れを自分で作ることができるのです!上手な逆質問ができる学生は面接官からも一目置かれるようになりますよ。
加えて、面接官はその業界で日々仕事をするプロフェッショナルです。もし皆さんが自分の興味ある業界へ面接に行ったのであれば、抱いている疑問や懸念についてプロの方にお話を伺えるまたとないチャンスとしても考えられます。
もちろん中にはしないほうが良い質問もありますが、効果的な逆質問もたくさんあります。あらかじめしっかり準備しておきましょう!
「質問は特にありません」はNG
「質問は特にありません」という返答は、面接の流れを作るチャンスを捨ててしまうどころか、面接官によっては「あまり興味がありません」と言われているように取られてしまいます。前述した通り、逆質問の時間は自分のアピールを行うこともできますし、本当に知りたいことを知るチャンスです。準備さえしておけば必ず対応できますので、特にないという返答は絶対にしないようにしましょう。
逆質問はいくつすべき?
逆質問はいくつするのがベストなのでしょうか?すればするほど良いというものでもなさそうです。
例えば1時間の面接が40~50分で終わるとすると、逆質問の数は2~3個だと推測できます。しかし、無理に2つも3つも質問する必要はないので事前に準備してきたものと、その場で本当に聞きたいと思ったことを整理して聞きましょう。
「逆質問は〇つすべき」とは言えませんので、時間との兼ね合いの中で決めていくのが最善です。一つの質問当たりのやり取りの時間を概算し、面接時間をオーバーしない程度に十分活用できるような質問を都度ぶつけるのが望ましいでしょう。
面接で逆質問が求められる意図は?
そもそもなぜ、企業側は逆質問をするのでしょうか?その意図をつかむことで、逆質問の準備に活かせそうです。
面接で逆質問が求められる意図としてはおもに、
- 相互理解を促す
- 興味関心を探る
- コミュニケーション能力を図る
の3点が考えられています。以下で詳しく説明していきましょう。
①相互理解を促し、ミスマッチを防ぐため
面接や採用活動では、どうしても企業側と学生側に上下を感じさせるような関係性が見えてきます。企業は学生を振り分け、学生は企業に気に入られるようへつらう…
ですが最終的に目指すところは、企業側も学生側も同じく「合意の上での労働契約関係」です。そのために企業は学生を理解しなければなりませんし、学生も企業を理解する必要があります。長い期間共に歩んでいくわけですから、お互いが納得できるようにコミュニケーションをとるのは当然ですし、逆質問でフランクに面接官と会話できるかといった天からもその人と企業のマッチングをチェックできます。このような相互理解を促すために、逆質問が行われているのです。両者の整合性を高めミスマッチを防ぐことを意図して、逆質問をしているということを覚えておきましょう。
②その企業への興味・関心の度合を探るため
恋愛でも好きな人のことは何でも知りたいと思いますよね。
就活においても逆質問の内容を見て、企業側は「この人はウチが好きかな?持ち駒増やしのために受けたのかな?」ということを判断しています。
逆質問をどれだけ準備してきたかが直接志望度を表すわけではありませんが、一生懸命検討することで自ずと志望度が相手に伝わることは間違いありません。
その準備というのは単に質問数だけでなく、十分に練られたレベルの高い質問かどうかということも見られています。周りと差をつける質問をするためには下のコツもご覧ください。
③自発的なコミュニケーションが可能か判断するため
逆質問ではその前の面接とは聞き手と受け手が逆転します。そのときの会話を通して、あなたが言葉のキャッチボールをすることができるか見られているのです。
会話能力は社会人として働く際に求められるため、どの企業でもこのポイントは重要になってくるでしょう。
面接で好印象な逆質問例12選
面接では多くの就活生によって様々な逆質問がなされてきました。その中でも効果的だったものをタイプ別にわけて紹介します。
自分をアピールする逆質問例
まず初めに、自分をもっとアピールできる逆質問の例から見ていきましょう。
①私は多分野他部門の方と接するのが好きなのですが、そういった社風はありますか?
②私は我慢強いタイプであると自負しておりますが、この会社に入るならこれだけは覚悟しておけ、といったような心構えは何かありますか?
③私は積極的に事業や企画に携わり経験を積みたいと考えております。自分の意見やアイデアを上長に提案する際、御社ではどのような提案の仕方が好まれますか?
④自分は外国語が得意で御社では海外への事業展開などに携わってみたいと考えているのですが、そのようなスキルは配属で考慮されるものなのでしょうか。
⑤御社ではOJTの一貫としてさまざまな部門での研修を受けられるとのことですが、私は会計学の知識をぜひ仕事で役立てたいのですが金融に携わる部署を中心に研修を受けることは可能でしょうか。
自己PRや自身の特性は面接中に聞かれたら述べることができます。しかし話題にのぼらなかった場合、せっかく準備していても伝えることができません。
そんな時は逆質問を有効活用して伝えるのがベストです。ただし、あくまで質問を求められているということを忘れずに。自己PRをしすぎてしまうと、かえって印象を悪くしてしまいます。自身の特性や長所に絡めた質問を事前に準備しておくとよいでしょう。
逆質問で自分の能力をアピールするときはまずどんなことが得意なのかをさりげなく前置きとして挟んで、「その特性を生かしてこういうことができるんじゃないか」というような提案を企業側にしてみるイメージで質問をしましょう。ただし、この時にただの自慢にならないように企業が得意とする分野や今後取り組んでいきたい分野などを企業研究で明らかにしてそれに沿った特性を言うことが望ましいです。
例えば、海外展開に力を入れている企業なら第二外国語の専攻をアピールするのも一つの手でしょうし、デジタルトランスフォーメーションに力を入れている企業なら情報技術に対する見識をアピールするのも良いでしょう。
また、質問にオリジナリティを出すためには、自身の特性を的確かつ簡潔に伝える必要があります。そのために自己分析を徹底するのも大切です。
面接官への特別感を出す逆質問例
面接官に対し特別感を与えるような逆質問をすることも、印象付けに効果的な手法の一つです。具体的には、
⑥なぜこの仕事をしようと思われたのですか?
⑦この仕事をしていて、もっともやりがいを感じるのはどんな時ですか?
⑧もう一度就活をするとしたらこの企業を選びますか?それはなぜですか?
⑨今後のキャリアプランなどは何かお考えですか?
といった、あくまで仕事関係の話ではあるけれど、面接官の個人的な考えに触れるような質問です。これにより学生の印象は面接官にとって「多くの学生のうちの1人」から「個人的な話をした相手」へと変わり、結果として強い印象付けがなされます。
この逆質問で重要なのは企業全体の話から個人の話へと話題を転換できるところです。企業にはさまざまなタイプの人がいますので、必ずしも自分が想像した同僚や先輩がいるとは限りません。ここで面接官の仕事に対する態度やその人が捉えている企業像を把握することで現実とのギャップを埋めることにつながります。面接官に個人的な経験を聞くことは相手の承認欲求を満たすことにもつながり、好印象ですので積極的にいきましょう。
企業と自分の親和性を伝える逆質問例
企業と自分の親和性を伝えるような逆質問も、効果的なものだといえるでしょう。例えば、
⑩私は御社の〇〇サービスの愛用者です。このサービス提供のプロジェクトが始まったきっかけなどを教えていただけますか?
⑪御社の〇〇という事業に将来性を感じているのですが、どのような努力・成果を残せば入社後その分野にかかわることができますか?
といった、事業内容や商材に対して好意を抱いていることを伝える質問は効果的です。企業のプロジェクトや関連するニュースをトピックにすることは、その企業に対する興味関心を示すこともできるためおススメです。
社員にとって具体的なサービスの話をすることはお手の物ですし、詳しい話をするうちに「この学生はすごく深いところまで質問してくれている」と感じてくれる場合もあります。そのような親近感を持ってもらうことは機械的な面接を和やかなものに変えてくれますし、何より好印象につながります。
また漠然と、
⑫御社の○○職として配属された際の1日の仕事の流れを教えていただけますか?
というような、そこで働くことを意識させるような質問も企業と自分との親和性を伝えることができる質問です。オリジナリティのある質問をしたいのであれば、できるだけ個人の経験(サービスを使ってみた感想など)を盛り込んだ話の展開を意識すると良いでしょう。目の付け所がよければ、面接官側が「この学生は自社の製品をよくわかっている。」と思ってくれるかもしれません。
面接でNGな逆質問例
仕事に関する意欲が感じられない
- 残業はどの程度ありますか
- 有給消化率はどのくらいでしょうか
- 社内イベントは絶対参加でしょうか
このような、仕事に関する熱意が感じられない質問は減点対象になります。そのため、このような質問をするならば、「仕事と育児を両立したい」というような事情を説明するのが良いでしょう。
自信が感じられない、自信がありすぎる
- 三か国語をネイティブレベルで話せるのですが、このスキルをいかせるような事業はあるでしょうか
- 物覚えが良くないのでチームリーダーなどを任されたくないのですが、もし任された場合辞退することは可能でしょうか
- 営業や商談などには1人では不安なのですが、2人以上で行けますでしょうか
このように自信が感じられないまたは自信がありすぎると、マイナスに評価される恐れがあります。そのため、このような質問はなるべく避けるようにしましょう。
リサーチ不足と判断されてしまう
- 御社の企業文化を教えていただきたいです
- 海外にも事業を展開していると伺いましたが、具体的な国を教えてください
このようにリサーチすればわかることを質問すると、リサーチ不足とみなされ減点対象になります。そのため、リサーチ不足とみなされるような質問は避けてください。
面接で逆質問を行う際のポイント
オープンクエスチョンを心がける
面接官が「はい・いいえ」で答えられるようなクローズドクエスチョンだと、面接官の回答後の展開がなくなり、情報を得づらくなってしまいます。
面接官自らが答えを考える必要があるオープンクエスチョンを行うと、その回答からもう1つの質問が生まれたり、深掘りできたりします。
そのため、面接で逆質問をする際はなるべく「はい・いいえ」で答えられないオープンクエスチョンを心がけましょう。
回答をもらったら「感謝+要約」で返す
1つの質問ごとに回答を貰ったら「感謝+要約」を面接官に伝えるのも逆質問を行う際のポイントです。要約は簡単なもので構いません。
時間を割いて回答していただいた面接官への感謝を伝えるのは大前提として、そのうえで簡単な要約をすることで「しっかりと話を聞いてくれている」と面接官に伝えることができます。
例えば「〇〇ということですね。非常に参考になりました、ありがとうございます。」といったように面接官の回答後に伝えることを心がけましょう。
可能であれば回答を深掘りする
逆質問をして返ってきた回答に対して、可能な限り回答に対する深掘りをしましょう。深掘りをすることで面接官にしっかりと理解できていることを示すことができ、円滑なコミュニケーションを取ることができます。
深掘りするのは難しいと感じるかもしれません。しかし、面接官の回答に対して「それはなぜでしょうか」や「具体的な話を教えていただけますでしょうか」といった簡単なもので大丈夫です。5W1Hを意識しながら、実践してみてください。
面接の逆質問における注意点
逆質問が自己アピールに効果的とはいえ、中にはしないほうが良いような質問もあります。
調べれば分かることは聞かない
用語の定義や採用ページに書いてあるような、調べればすぐに分かるような質問は避けましょう。これを聞いてしまうと「ちゃんと調べてきていないのかな」という印象を与えてしまうきっかけとなります。企業説明会や座談会などでせっかくの機会なのにもかかわらず、調べれば誰でもわかるようなことを説明する人もいますがそれは極力避けましょう。
またYes/Noで答えられるような質問も、先に広がりにくいため好ましくありません。面接官の意見を伺うタイプの質問や、調べてもわからない社内のことなどを尋ねるのがポイントです。
最初の質問で福利厚生を聞かない
また最初の逆質問で福利厚生の質問をするのも好ましくありません。
「女性の働き方についてどう思うか」や「社内に子育てと仕事を両立している男性はいるか」など、面接官にしか答えられない質問や、尋ねた理由が分かりやすい質問はあまり問題ありません。ですが調べればすぐにわかることや、金銭の話、残業の話などをすぐに持ち出すのは、ありきたりな質問であり熱意を伝えられないことからも、あまり印象はよくありません。例えば道端で偶然会った人に給料の話や家族の話をいきなり話さないのと同様に、適度な距離感を持って然るべきタイミングで聞くことをお勧めします。
逆質問を行う相手に合わせた質問にする
現場の社員と経営層の社員では責任や立場が異なってきます。役員の人に現場の状況を聞いたり、現場の人に経営方針のことを尋ねても表面的な答えが返ってくるだけですので相手の役職や携わっている事業に合わせて質問内容を変えていきましょう。そうすることで、より的を得た回答を得やすくなります。
一次面接ではまず若手の社員がネガティブチェック的に登場することが多いため、この際の逆質問では会社の全般的なことを質問しましょう。その後は面接の回数に応じて年次や役職が上がっていき最終面接では役員が担当することが多いので、事業部全体のことを質問したり、企業の展望についても質問できると思われます。
まとめ
逆質問は対策がおろそかにされがちですが、やり方次第では面接官を味方につけ、面接を通過する大きなチャンスになります。以下に逆質問をする上で重要なポイントをまとめましたのでぜひ確認してみてください!
・逆質問は面接対策の一環
・逆質問をする時はどんな自分をアピールしたいのか考えて質問の種類を検討する
・年次や役職にあった逆質問を行う
・調べたらわかることや状況に適さない質問はしないこと
上記のことを気をつければ面接の最後まで好印象を与えることができるでしょう!
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