これからの新卒は通年採用!?今後の就職活動のすすめ

CONTENTS

通年採用と一括採用の違い

特徴

企業から見た通年採用のメリット

①新卒一括採用では出会えない学生にも出会える

②自社にマッチした学生を見極める時間が増える

企業から見た通年採用のデメリット

①採用コストの増加

②内定辞退率の増加懸念

学生から見た通年採用のメリット

①大学での勉学と就職活動の分離

②余裕のある業界職種研究

③柔軟なスケジュール調整

学生から見た通年採用のデメリット

①就活期間の長期化

②実力主義・ジョブ型採用に傾倒するおそれ

通年採用を実施している企業例

ファーストリテイリング

リクルート

ソフトバンクグループ株式会社

ユニリーバ・ジャパン

PwCコンサルティング合同会社

楽天

ヤフー株式会社

DeNA

サイバーエージェント

株式会社良品計画

新卒が通年採用の企業から「内定を獲得するポイント」とは?

過去に通過したエントリーシートの質を確かめる

徹底的に志望動機を磨く

徹底的に自己PRを磨く

新卒が通年採用を上手く活用するには?

①仕事についてじっくり考える機会として活用する

②様々な経験をする時間を設ける

③勉学と就活を両立する

④資格を取得したり業界に飛び込んでみたりする

まとめ


皆さんの周りの友達の中にも続々と内定が出てきている人がいる時期でしょう。


でもまだ決まっておらず不安にかられ、精神的に厳しい状況に追い詰められている人であったり、内定をもらい受諾したが、本当にこのままで良いのか不安になってしまう内定ブルーの状態に陥っている学生も多いと思います。


本記事ではそんな就活がつらいと思える状況の分析から対処法まで詳しく解説していきます。



・就職活動がストレスでつらい・就職活動を続けるのがつらく、就職活動のことを考えると鬱状態になってしまう・内定決まらずつらい



通年採用と一括採用の違い


「通年採用」とは、まさに言葉の通り、「企業が年間を通して採用活動を行うこと」です!


「今までの採用活動とは何が変わるのだろう?」「採用時期以外にも影響は出るのだろうか?」という疑問をもたれる方も多いのではないでしょうか。


採用の時期が通年に変わることで、従来の一括採用から多くの違いがうまれます。


通年採用と一括採用の違いとその特徴、学生と企業から見たメリット・デメリットについてを考えていきましょう。


特徴

従来の一括採用では、経団連の就職活動のルールにしたがって、毎年3月に募集や説明会が解禁となり、6月から面接、内定を経て、翌年4月に入社という流れで採用されています。


それに対して、通年採用では、募集開始時期に決まりがなく、企業ごとに必要な学生を必要な時に採用しようと、1年中採用されるようになります。


新卒一括採用だと難しかった、少子化の中でも十分な学生を確保できるようにすることや、グローバル化の中で秋入学の学生や海外大卒者、留学生など多彩な学生を採用しやすくするために導入されました。


内定辞退の観点からも、一括採用では多くの学生が複数の内定を保持するため企業にとっては予定採用数に満たないことがあり、内定辞退に課題を抱えやすいですが、通年採用であれば内定者の補完をしやすくフォローが楽になることから、導入する企業が増えてきています。


通年採用は一括採用よりも、学生側も企業側も今まで以上に採用活動に時間をかける必要がうまれますが、時間をかけて学生側も企業側も採用活動を実施することができるため、採用ミスマッチを減らすことにつながると考えられています。




企業から見た通年採用のメリット



通年採用を取り入れることは、企業にとってどんなメリットをもたらすのでしょうか?ここでは企業から見た主なメリットとして、


  • ①新卒一括採用では出会えない学生にも出会える
  • ②自社にマッチした学生を見極める時間が増える

の2点を挙げ、詳しく見ていきましょう。


①新卒一括採用では出会えない学生にも出会える

新卒一括採用では、今まではアプローチが届きにくかった新たな層に対して、積極的にアプローチをすることが可能となります。


特に、日本の大学生とは異なるスケジュールで学業生活を送っている留学生や、留学経験者や海外大卒者、秋入学者などは、これまでは一括採用の解禁に合わせて動きを取りにくい状況でしたが、通年採用の実施により、多様な能力を持つ学生の採用が期待できます。


②自社にマッチした学生を見極める時間が増える


通年採用は、学生側に時間的余裕を生むのと同時に、企業側にとってもゆとりを生み出します。


そのため、従来よりも一人ひとりの学生に対して丁寧な採用活動が行えるようになり、今まで以上に自社の望む人物像に合った学生を見極めることができるようになります。


また必要なときに必要な学生を募集をすることもできるようになるので、社内の状況に合わせて、臨機応変に採用活動を実施することも可能になります。


企業から見た通年採用のデメリット



では通年採用を取り入れることによる企業側のデメリットには、どのような事が挙げられるのでしょうか?ここでは、


  • ①採用コストの増加
  • ②内定辞退率の増加懸念

の2点に絞り詳しく見ていきましょう。


①採用コストの増加

通年採用では総じて見た採用負担こそ軽減されるとはいえ、採用活動に関わるコストは増加してしまいます。


通年採用では採用時期が就活生ごとに異なることも考えられます。


その場合一括した研修制度を設けることは難しく、就職者が出るたびに研修期間を設ける必要が出てきます。


通常のプロジェクトを進めながら研修等を柔軟に組み込んでいくためには人材を確保しておく必要もあり、結果的にコストにつながると考えられるでしょう。


また通年採用を行う場合、年間を通して就活生に対し企業をPRしていく必要があります。


一括採用では特定の時期に集中して採用活動を行えばよかったものの、その活動が一年中となるのですからコストが増加するのも無理はありません。


これに対しては、採用ブランディングの工夫が今後の課題となる事が考えられます。


すなわち、企業をブランド化し「この企業にはこんな魅力がある」「この企業に就職したい」と思わせるような仕組み作りが欠かせないという事です。普段からこの採用ブランディングに注力することにより、採用活動の際のPRにそれほどの広告や人材紹介を行う必要がなくなり、コストの削減につながるのです。


②内定辞退率の増加懸念

 

通年採用で採用活動を行うようになったとしても、これまでの新卒一括採用の仕組みを踏襲しながら活動することになるため、一括採用の流れやスケジュールを無視することはできません。


多くの学生が動く就職活動解禁に合わせて広報活動を行う必要があることや、さらには一括採用を行う他企業がその年の採用活動を終わらせたあとも、採用活動を続けながら広報活動を同時に行わなければならないことも考えられます。


学生から見た通年採用のメリット



ここまで企業側から見た通年採用のメリットデメリットを考えてきました。それでは、学生から見た通年採用のメリットにはどんな事があるのでしょうか?ここでは、


  • ①大学での勉学と就職活動の分離
  • ②余裕のある業界職種研究
  • ③柔軟なスケジュール調整

の3点に絞って確認していきましょう。


①大学での勉学と就職活動の分離

通年採用の場合、タイミングを問わずにいつでも就活をはじめられるというメリットがあります。


新卒一括採用の場合、4月~5月の間、局所的に採用需要が高まるため、学生はその需要に合わせなければ採用の波から外れてしまいます。ところが通年採用が広まれば学生は4年間(短大であれば2,3年間)しっかりと勉学に励むことができ、既卒として就職活動を始めることができます。


また本来であればなかなか決断しづらい海外留学も通年採用の場合、視野に入れて行動できるメリットがあります。勉学の場としての大学の立場が一括採用のシステムによって脅かされている現状を通年採用は改善するでしょう。


②余裕のある業界職種研究

一括採用の場合、その時期に採用されなかった場合の心理的なプレッシャーは莫大です。


通年採用の場合は心理的・時間的余裕があり、自分のペースで企業との接点を持ち続けられます。


それこそ大学を出たあとからでもじっくり自己分析をはじめることが可能で業界研究の精度も高まることが期待されます。


③柔軟なスケジュール調整

通年採用を実施している企業では「年間を通して選考を受けられる」というだけでなく「卒業歴不問」としているメリットがあります。


つまり、「時期が来たから嫌々やる」ではなく「やりたいことが見つかった」時点で就職活動を行うことができるという可能性を秘めています。


人生は人それぞれ異なります。高校を出てすぐに働く人もいれば、大学院まで勉強してから就職する人もいます。


卒業年度に関係なく就職活動ができることで、その人の大学生活におけるスケジュールをその人自身が最大限活用できる未来がやってきます。


学生から見た通年採用のデメリット



メリットがあれば必ずデメリットもあるのが世の常。学生から見た通年採用のデメリットにはどんな事が挙げられるでしょうか?主なデメリットを、


  • ①就活期間の長期化
  • ②実力主義・ジョブ型採用に傾倒するおそれ

の2点中心に見ていきましょう。


①就活期間の長期化

通年採用を希望することと就活期間の長期化は切っても切れない関係です。現在のような大学3年生から大学4年生の約1年半を通してがっつり就職活動を行うということはなくなっても「自分の将来の仕事について考える時間」は人によって圧倒的に増えます。


余裕を持ち、自身が満足できる就活を行う。そのためのトレードオフとして時間を費やすことができるか、その判断のわかれ目が通年採用を選択するかどうかの基準になるでしょう。


②実力主義・ジョブ型採用に傾倒するおそれ

新卒一括採用に見られる「ポテンシャル採用」は少なくなるおそれがあります。なぜなら、通年採用の場合、企業側は明確な意図をもって採用活動を行うからです。


学生側が余裕をもって慎重に企業を吟味するように、企業もあなたたちを吟味します。通年採用は一括採用よりも企業側の採用コストが高くなるため、より実力のある技術力の高い人を採用します。


そのため今後通年採用がよりメジャーになれば、実力主義に傾倒するおそれがあります。


通年採用の流れはジョブ型雇用を後押しすることにもなります。今後の流れを見逃さないよう以下の記事もチェックしてみてください。


ジョブ型雇用の到来!メンバーシップ型はもう古い?新しい雇用の形を詳しく解説!


通年採用を実施している企業例



続いて、通年採用を実施している企業をご紹介します。


「自社は通年採用しています!」と公表している企業は、超人気企業ばかりで、倍率は非常に高くなっています。


実施している企業は、それぞれ採用にかける強い思いも持っているので、以下で企業の特徴を見ていきましょう。


ファーストリテイリング


ファーストリクルーティングでは2011年から「グローバルリーダー候補」という名前で通年採用を行っています。


募集の対象は新卒・中途は問わず、大学1~2年生も選考を受けることができ、不合格になっても次の年に再チャレンジできます。


「世界に通用する実力を身につけ活躍したい人」を対象にしていて、「就職活動の主役は、企業ではなく個人であり、個人が自由に考え、将来の希望を選択する自由があるべき」という考えから、学生の就職活動開始に合わせて情報を提供する採用方式になりました。


選考通過者には3年以内であればいつでも最終面接を受けることができる「ユニクロパスポート」を発行していて、やる気がある人に対して広く門戸を開いています。


URL:https://www.fastretailing.com/employment/ja/fastretailing/jp/graduate/recruit/requirements.html


リクルート


リクルートでは2019年4月入社以降の新卒から、国内グループ9社で新卒採用を統合し、通年採用を始めました。


応募条件は既卒であること、「30歳以下であること」の2つで、「365日通年エントリー」を受け付け、新卒・中途を問わず、条件に合えば誰でも応募可能です。


募集コースはITの4部門と、ビジネスの2部門で、「就活の時期が決まっていると、本当はまだやりたいことがあるのに無理やり就活をしている人もいる。


やりたいことを就活の時期が来たからやめるというのは非常にもったいない」という考えから、学生にとってふさわしいタイミングで就活ができるようにしています。


URL:https://www.recruit-jinji.jp/requirements/


ソフトバンクグループ株式会社

ソフトバンクグループ株式会社では2015年から「ユニバーサル採用」という名前で通年採用を行っています。


募集の対象は新卒・既卒は問わず、キャリア採用(即戦力として期待される採用枠)では年齢も問われておりません。


挑戦し続ける意欲のある人へ門戸を開き、意思をもって主体的に考え進む姿を後押ししています。通年採用を取り入れる企業の中でもより一層実力やポテンシャルを重視して採用活動を行っていると考えられます。


「ユニバーサル採用|ソフトバンク新卒採用」: https://recruit.softbank.jp/graduate/recruit/universal/

ユニリーバ・ジャパン

ユニリーバ・ジャパンでは2017年6月から「UFLP365(ユニリーバ・フューチャー・リーダーズ・プログラム365)」という名前で通年採用を行っています。


「いつでもどこでも自分の未来を考えられるように」との思いに基づき、大学1年生から既卒3年までの方を対象として世界中に募集をかけているプログラムです。


選考方法も「ゲーム選考」や「デジタル面接」とユニークなものが多く、さらに一度選考に落ちても再度挑戦する事ができるという魅力があります。


これにより採用希望者は「何度も挑戦する事で選考に通過する可能性を拡げていきたい」と考えるようになるため、上記で見た企業側のデメリット②の「いつでも受けられるから優先順位が下がる」といった課題点を克服していると言えるでしょう。


「採用情報|ユニリーバ・ジャパン」:https://www.unilever.co.jp/careers/graduates/application-process/

PwCコンサルティング合同会社

PwCコンサルティング合同会社はビジネスコンサルティング職において通年採用を実施しています。


この会社の通年採用では毎月一度、年に計12回の選考が用意されており、何度でもエントリーする事が可能です。


“Grow your own way” をキーワードに、自身でキャリアを描きながら主体的に行動する人を応援しており、国内外を問わずオンラインで選考を実施している点が魅力的といえます。


また単なる選考活動としてだけではなく、一度の選考を企業研究やキャリアプランの相談などにも用いて良いと公言しております。


非常に開かれた通年採用のため、比較的気軽に応募できる選考と言えるでしょう。


URL:https://www.pwc.com/jp/ja/careers/new-graduate-cd/recruiting-info/business-consulting.html

楽天

楽天はエンジニア職において通年採用を実施しています。


応募段階から、アプリケーションエンジニアなど専門領域の希望の職種と希望のサービスを選び、それに沿った選考がされ、入社前にどの部署でどのような専門性を持った仕事を担当するか確定します。


これまでの経験をすべて即戦力として正当に評価する機会としていて、選考時期・入社時期を選ぶことができるので、個人個人に合わせた選考をしています。


URL:https://corp.rakuten.co.jp/careers/graduates/recruit_engineer/

ヤフー株式会社


ヤフー株式会社は2016年10月から新卒一括採用を廃止し、新卒・中途、経歴にかかわらず30歳以下であれば誰でも応募できる「ポテンシャル採用」として、通年採用を行っています。


平等な採用選考機会を提供すること、海外留学生や博士号取得者など多様化する就職活動の時期に合わせることを目指し、従来よりも柔軟な採用を行っています。


新卒研修があり、就業経験の有無にかかわらず給与が一定なので、未経験でもエントリーしやすい選考だといえます。


URL:https://about.yahoo.co.jp/hr/potential/



DeNA

DeNAはエンジニア職、AIスペシャリスト職、ビジネス職、デザイナー職(ゲーム含む)など、職種別での通年採用を行っています。


募集対象に学歴は問いません。


採用ページでは、「DeNAはあなたにとって良い職場ではないかもしれません」と、「永久ベンチャー」を掲げて、「思考の独立性」と「逃げずにやり抜く力」を持つ人を求めるとしており、まさに社風に合う人にふさわしい会社となっています。



URL:https://student.dena.com/


サイバーエージェント


サイバーエージェントではビジネスコース、エンジニアコース、デザイナーコースで通年採用を行っています。


学生は既卒可で、学年や学科、専攻等は問われず、入社時期も個別で相談できます。


各コースで行われる多様なインターンシップからの内定も多いため、インターンの参加もおすすめです。


URL:https://www.cyberagent.co.jp/careers/about/



株式会社良品計画


株式会社良品計画は、冒頭でふれたとおり、2021年9月1日から「定時入社コース」と「既卒者コース」の2つの通年採用を開始しました。


学年問わず、専門・短大・大学・大学院に在学中の学生は「定時入社コース」として、内定後、在学中無印良品でのアルバイト勤務をし、卒業年度4月1日に入社が出来ることを条件としています。


就職活動時期に縛られず、学年に関係なく自身のタイミングで働くことについて考え、行動を起こす学生を期待しています。


入社時点で30歳未満の人は「既卒者コース」として、転勤が可能であることを条件に、随時入社し、店舗経営を任せることを期待しています。


「第二創業」を面白がって一緒に創っていく仲間になりたい学生は、恐れず応募することをおすすめします。


URL:https://careers.muji.com/jp/recruit/




新卒が通年採用の企業から「内定を獲得するポイント」とは?



通年採用を公言して実施している企業は、大手でありながら柔軟な発想ができる企業です。


そんな魅力的な企業だからこそ、倍率がとても高くなります。


しかし早くから対策していれば、通過することは十分できます。


内定を獲得するためのポイントを3点お伝えします。



過去に通過したエントリーシートの質を確かめる

エントリーシートが第一関門なので、エントリーシートの質を高めないことには、スタートラインに立つこともできません。


筆者自身の話になりますが、「とりあえずこんな感じのエントリーシートで良いか」と甘い考えで、なんとなく書いたエントリーシートを送っていた際、ほとんど通ることがありませんでした。


エントリーシートで企業が何を意図しているのかを知り、第三者に手伝ってもらいながら書き直すことで、通過率が劇的に改善しました。


採用担当者が何を意図しているかを考えて、書いていることが適切かエントリーシートを見直し、できたら第三者に添削をしてもらってください。


多くの学生が書き方に迷う、エントリーシートの「長所・短所」や「挫折経験」について、聞かれる意図と答え方を以下の記事で解説しています。


ぜひ目を通してみてください。


関連:【例文つき】エントリーシート(ES)における長所と短所の考え方と書き方

関連:

【例文つき】「挫折経験ない!」面接やESで困っている人必見の上手な答え方



徹底的に志望動機を磨く

次に、エントリーシートが通過したあと、採用担当者と直接話すことができる面接で、志望度の高さを伝えるためにはどうしたら良いのでしょうか。


それこそが「徹底的に磨き上げられた志望動機を披露すること」です。


志望動機は、企業に対するラブコールです。


大事なことは、面接官が志望動機を聞いたときに、「なるほど、この学生はそれほどまでにうちの会社のことを想ってくれているのか」と納得してもらうことです。


面接官に志望度の高さを感じてもらえると同時に、単純に面接官は嬉しくなります。


志望動機が思いつかない、何を話したらいいのか難しい! と感じている方は、ぜひ以下の関連記事を読んでみてください。


関連:志望動機が思いつかない…?就活生が見落としがちなポイント解説


徹底的に自己PRを磨く

就活とは、自分を売り込む営業活動です。


企業に自分を売り込むためには、自分という商品を自分自身が充分に理解する必要があります。


そのため就活を納得して終えるためには、自己分析が肝になります。


以下の記事では、おすすめの自己分析の方法や、そのうちのマインドマップの活用方法について紹介しています。


自己分析に少しでも不安があるならば必読です!


関連:「後悔しない就活」を実現するためのオススメ自己分析のやり方

関連:自己分析に使える!就活におけるマインドマップの活用方法


新卒が通年採用を上手く活用するには?



通常の一括採用と通年採用がどれほど毛色の違うものなのかを、ここまでで実感していただけたかと思います。それでは、今後の選考活動で新卒が通年採用を上手く活用していくには、どのような点に注力する必要があるのでしょうか。ここでは


  • ①仕事についてじっくり考える機会として活用する
  • ②様々な経験をする時間を設ける
  • ③勉学と就活を両立する
  • ④資格を取得したり業界に飛び込んでみたりする

の4点を紹介していきます。


①仕事についてじっくり考える機会として活用する

なぜ働くのか、なぜその仕事がしたいのか、なぜその企業でなくてはならないのか。これらのことに関してじっくりと考える機会は、就活が激動化するに連れてどんどんなくなっていきます。


ですが通年採用を活用すれば、そういった時間を十分に「作る」こともできるのです。選考を行う時期がズレることももちろんですが、よく考え始めることによって無駄な選考活動を減らすこともでき、相乗効果が期待できるでしょう。


自分のキャリアについてよく考えることで「本当にやりたいこと」を見つけることができれば、早期での離職や「就職後うつ」などを防ぐきっかけにもつながります。通年採用にエントリーする事でできた時間を考え事に使うのは思わぬ効果が期待できそうですね。


新卒で早期離職するとどうなる?就活時期から考えておきたいメリット・デメリット


②様々な経験をする時間を設ける

従来ならば就職活動を行っていた4月以降であっても、インターンやセミナー、OB訪問などに時間を使えるようになります。


今後インターン市場がより活発になることは間違いなしなので是非参加しましょう。


「社会とは何か」ということを社会人からたくさん吸収することもおすすめです。


【学生必見】長期インターンのおすすめの選び方

【完全版】就活に役立つOB訪問のやり方|メール、準備、当日の流れなど


③勉学と就活を両立する

就活に精を出したがゆえに学業が疎かになっていては元も子もありません。学生である以上自分の専門分野には自信を持った状態で卒業する必要があります。


さらに最近では通年採用取り入れの結果、実力を測る指標として大学での学びを重視することも増えてきています。


学力が伴っていない事が理由で不採用となるケースも出てくるでしょう。時間を上手く作り、勉学と就活を両立しましょう。


④資格を取得したり業界に飛び込んでみたりする

通年採用は実力主義の傾向が大きいです。


「エンジニアリングに興味があればプログラミングの経験値を積む」、「不動産業界に興味があるので宅建を取得する」、「会計に興味があるから簿記の試験をうけ資格をとる」など、職業と直接的な技術を得ることは採用時の自身の価値をあげることにつながります。


必要であれば是非資格を取得したり、その業界に飛び込んでみることをおすすめします。


最近ではプログラミングスクールなども充実していますし、長期インターンでもかなりの成長を実感できるものが多いです。


業界に飛び込んでみることで思わぬ発見と巡り合えるかもしれません。


【新卒】就活で資格は必要?取るとしたらなにが有利?


まとめ



通年採用システムは発展途上の段階で、新卒一括採用システムにうって代わるにはまだ時間がかかります。


しかしその兆候は確実に見え始めています。以下に今回の重要箇所をまとめました。


通年採用のポイント
①通年採用は、従来の新卒一括採用では接点を持つことが難しかった層に対してもアプローチをすることができること、会社の状況に合わせた採用が可能なことから始まった
②1年中採用活動が行われるため、学生も企業も適切な時期に動くことで互いに深く知ることができ、就職活動の満足度が高まる
③通年採用の実施を明言している企業は、大手でありながら柔軟な考えができる超人気企業だが、ポイントをおさえることで内定を獲得することは可能

【企業側の通年採用のメリット】・採用担当の負担軽減

・留学生へのアプローチ


【企業側の通年採用のデメリット】

・採用コスト増加

・内定辞退率の増加


【学生側の通年採用のメリット】

・勉学と就職活動の分離が可能

・業界職種研究をしっかりできる

・柔軟なスケジュール調整


【学生側の通年採用のデメリット】

・就活期間の長期化

・実力主義が激しくなる可能性



一括採用の文化から通年採用へと移行している時代では、自らが社会の課題を意識し解決しようとする志が求められるでしょう。


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編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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