【例文つき】エントリーシート(ES)における長所と短所の考え方と書き方
長所・短所
CONTENTS
面接やエントリーシート(ES)で長所と短所を聞く理由
①応募者の基礎的な性格を知るため
②自分を客観視できているかを判断するため
③応募者の特徴と職種の適性を確認するため
エントリーシート(ES)に書く長所を考えるときの3つのSTEP
STEP1 選ぶ:自己分析の中から特に自信のあるものを選ぶ
STEP2 肉付けする:具体的なエピソードを思い浮かべ肉付けする
STEP3 応用する:仕事で活かせるかをチェック
エントリーシート(ES)に書く短所を考えるときの3つのSTEP
STEP1 選ぶ:致命的な短所は避ける
STEP2 肉付けする:深く掘り下げてみる
STEP3 改善する:具体的な改善策を講じる
就活で使える長所・短所の言い換えリスト
【例文あり】エントリーシートにおける長所の書き方
長所の例①:計画性、慎重性
長所の例②:継続力、責任感が強い
長所の例③:行動力
【例文あり】エントリーシートにおける短所の書き方
短所の例①:発言力
短所の例②:心配性、繊細
短所の例③:夢中になりすぎて周りが見えなくなること
まとめ
就活で面接を受けていく中で「長所・短所を教えてください」と聞かれることがありますよね。
一回しっかり自己分析をして話すことを決めてしまえば難しい質問ではありません。
しかし言い方ひとつでも印象が変わってしまうという意味では、注意深く伝え方を考える必要があります。
さらに、企業の求める人物像に合わせてアピール方法を変えたり、コツもたくさんあります。
今回は、基本的な長所・短所の選び方や、選考でアピールするためのコツをお伝えします!是非参考にしてみてください。
【厳選20問】就活の面接でよくある質問集とそれぞれの対策方法を徹底解説!
面接やエントリーシート(ES)で長所と短所を聞く理由
なぜ面接やESでは、必ずと言っていいほど長所と短所を聞くのでしょうか。これにはちゃんとした理由があります。
皆さんの長所と短所を知識として知りたいわけでも、「お約束の質問」をしているわけでもありません。
面接やESで長所と短所が尋ねられる理由を知り、その答えを用意する参考にしましょう。
①応募者の基礎的な性格を知るため
面接官は皆さんと初対面です。そのため短い時間で出来るだけたくさんの情報を得ようとします。
長所や短所はいわばその人の芯の部分。それらを尋ねることで、面接官は皆さんの本質的な人間性をより深く理解することができるのです。
②自分を客観視できているかを判断するため
長所とは自己満足ではなく、周りに認められてはじめて価値を持つ能力・特性。
逆に短所は求められているにも関わらず未だ満ち足りていない能力・特性を表します。
これら長所と短所を的確に分析することは、自分を客観視することにほかなりません。
そのため長所と短所を尋ねる質問では、皆さんが自分のことを正確に客観視できているかを見られています。
仕事でも、定期的に自分の仕事ぶりを省みることが必要とされ、それが出来る人なのかどうか、面接官は気にしているのです。
自分を客観視するには、他人に自分の性格や特徴を判断・分析してもらう作業「他己分析」が必要不可欠です。
こちらの記事では、他己分析のやり方が掲載されているので、参考にしてくださいね。
【必読】気づきを得る他己分析のやり方は?自己分析の欠点を補う活用方法
③応募者の特徴と職種の適性を確認するため
職種や業界ごとに向いている性格や、求められる能力は異なります。皆さんがその特徴を備えているか、また備えていないと判断された場合、改善し向上しようとする意志はあるのか、長所・短所の質問を通して見られているのです。
自己分析・他己分析を踏まえて自分の強みをいくつか把握し、企業に合わせて候補から選んで出すことも必勝法の一つです。
エントリーシート(ES)に書く長所を考えるときの3つのSTEP
それでは実際に、面接やESで使える長所を考えていきましょう。長所はそれだけを伝えるだけではなかなか評価してもらえません。
具体的なエピソードや自己分析により得られた自分史に基づいた説明を行うことで、初めて長所として評価されるのです。
そのため、長所を考える前にしっかりと自己分析を行うことが大切です。
以下の記事では長所を探すためだけではなく、就活において多くの場面で活用できる自己分析の方法について分かりやすく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!
長所を考える際は主に「選ぶ」→「肉付けする」→「応用する」の3STEPに沿って行います。
STEP1 選ぶ:自己分析の中から特に自信のあるものを選ぶ
自己分析を眺めていると長所が複数ある人もいるでしょう。その中でも特に光るものを1つだけ話すことが大切です。
自分にとって輝かしい長所を一つ述べることは、面接官への大きな印象付けとアピールポイントにつながります。
特に見つからない場合は、自分の特徴を書き出してみるのもありです。
必ず、誰にでも長所となるものはあります。見つかっていないだけです。
STEP2 肉付けする:具体的なエピソードを思い浮かべ肉付けする
いくら素晴らしい長所を持っていても「これが長所です」とその事実だけを伝えるようでは面接官の印象に残りません。
面接官に説得力を持って伝えるために、いつ、どんなタイミングでその長所を発揮したかというエピソードと合わせて説明することが大切です。
学生時代に頑張ったことと結びつけてアピールできるといいです。
学生時代に頑張ったことのまとめ方については下記関連記事を参考にしてみてくださいね。
【例文・解説あり】ガクチカ(学生時代頑張ったこと)の書き方とポイント!
STEP3 応用する:仕事で活かせるかをチェック
皆さんの長所を実際に会社の中でどのように活かせるのか、分かりやすく面接官にイメージさせることができれば強い印象を与えることができます。
きらりと光る長所がいくつもある場合は、面接を受ける企業で必要とされていそうな長所を選んで話すのも作戦です。
社員の雰囲気を確認したり、パンフレットの人材育成の項目を読んでアピールポイントを決めても良いでしょう。
また、長所が見当たらない…と悩んでしまう学生も多いでしょう。
そんな場合でも自分らしい長所を見つけ出す方法を以下の記事で紹介しています。合わせて読んでみてくださいね。
エントリーシート(ES)に書く短所を考えるときの3つのSTEP
続いて短所を考える際の3STEPを紹介します。
こちらも自己分析から「選ぶ」→「肉付けする」という順序をたどり、最後に「改善する」ことで印象深く伝えることができます。
また短所を述べる際はいくつか気を付けなければならないこともあるため、注意が必要です。
STEP1 選ぶ:致命的な短所は避ける
長所と同様、自己分析で得られた自己の特性から短所を選んでいきます。
自分の癖から考えると、比較的簡単に見つけられるかもしれません。自分がついついやってしまって家族や友人から、改善するように言われることは何かありませんか?
特別なことでなくとも、日常的な行動から自分の短所を探すことができれば肉付けもしやすいでしょう。
短所を選ぶ際、致命的な短所を避けるよう注意が必要です。
「人とまったく話せない」など仕事に致命的支障をきたす短所を話すことはおすすめできません。
また、人間は必ず短所を持っているので「短所はありません」と答えるのもやめましょう。虚栄心が強い、嘘つきという印象を与える恐れがあります。
STEP2 肉付けする:深く掘り下げてみる
短所となるキーワードを選んだら、次はなぜそれを短所と感じているのか掘り下げて考えてみましょう。
多くの場合、短所とは理想とのギャップであり伸びしろです。
「こうなりたい」という明確なビジョンと現時点での自分とのギャップを認識することで、STEP3にもつなげやすくなりますよ。
STEP3 改善する:具体的な改善策を講じる
STEP2で自分の理想と現実のギャップを認識したら、その短所を克服・改善するためにどうすればよいのか策を講じます。
実は短所を伝える際に最も重要なのが、この「改善努力の余地があるかどうか」なのです。
短所を言いっぱなしにするのではなく、どのようにして改善したいのかも合わせて述べることが大切です。
ここで、明らかに長所と取れる短所を述べないよう注意が必要です。
例えば「比較的集中できるほうだが、もっと長続きする集中力が得られない」「社会に対して責任を強く感じすぎてしまう」など自身の短所と向き合えていないような返答は、自己分析が甘いと考えられてしまいあまり好ましくありません。
以下で紹介するように短所を長所として捉えなおすことは問題ありませんが、一般的に長所と考えられている特性をさも短所のように伝えたり、短所を聞かれているにも関わらず長所に言い換えてしまうのは避けるよう心がけましょう。
就活で使える長所・短所の言い換えリスト
人の特性の良し悪しは一つのモノサシだけで判断できるものではありません。
別の視点から捉えなおすことで長所は短所として、短所は長所として考えることができます。
ここではよくある特性を長所と短所で対照的に捉えてみましょう。
【例文あり】エントリーシートにおける長所の書き方
では、具体的な長所の書き方・まとめ方を例文を使って考えていきましょう。
先ほど紹介した長所と短所が尋ねられる理由を参考にしながらポイントをまとめておさらいしましょう。
長所の例①:計画性、慎重性
「私の長所は物事に慎重に取り組み、ゴールまで導くことです。
何かをするときには思い切って行動するだけでなく、結果がついてくるか確認しながら進めることも重要です。部活で学祭に出店した際、勢いでプランを考える人が多かったのですが、私が計算や下調べをしてサポートしたことで、良い勢いを無駄にしないまま成功を収めることができました。
仕事でもこの能力を活かしたいと考えています。」
<例1のポイント>
- 初めに性格を簡潔に述べている。
- 単に長所を伝えるだけでなく、エピソードを含めて客観視できている。
- 自分の特性をうまく企業の求める人物像と交わらせており、印象に残りやすい。
長所の例②:継続力、責任感が強い
「私の長所は困難な問題も一度決めたら決して投げ出さないことです。
学生時代、私はクラシック音楽に魅せられオーケストラサークルを立ち上げました。
はじめのうちは部員もおらず、十分な編成で活動することはできませんでしたが、友人とのつながりや他大学との交流を通して少しづつメンバーを増やしていき、今では60人で活動するほどの組織となりました。
この経験から、困難な課題も細分化することで達成できるのだと実感致しました。
仕事で難しい案件に直面しても、しっかりと課題を見据えて細分化し、投げ出さずに取り組みたいです。」
<例2のポイント>
- 初めに性格を簡潔に述べている。
- エピソードにより説得力が生まれている。
- 経験から学んだことを活かそうとしている。
長所の例③:行動力
「私には行動力があります。
アルバイトでは業務マニュアルを作成しました。
アルバイト先のカフェは、新しいスタッフがなかなか定着しませんでした。原因はメニューが多く作り方が覚えられないことにありました。
そこで、メニューの作り方に特化したマニュアルを作成しました。
常に作り方が確認できる状況では業務の不安が解消され、スタッフの定着率もよくなりました。入社後も行動力を活かして、積極的に問題を解決してまいります。」
<例③のポイント>
- 自分の行動力が働くうえでどのように生かせるのかを示す。
- どのような企業・職種であっても、行動力のアピールは仕事への主体性とアピールとなり得る
- 応募する企業での具体的な仕事内容や求める人物像を調べておく
【例文あり】エントリーシートにおける短所の書き方
続いて短所の具体例です。こちらも例の後に、簡単なポイントのおさらいをしていきます。
短所の例①:発言力
「私は話し合いの場で発言することに苦手意識があります。
大勢の人に注目されながら自分の意見をまとめることにプレッシャーを感じていました。ですが大学のゼミで事前に予習して意見をまとめてくるスタイルを経験したときに、スムーズに発言することができました。
それ以降も事前準備を行うことで意見を言いやすくなっただけでなく、議論中に意見をまとめることにも慣れてきました。今もまだ少し苦手意識はあり、自分の短所ですが、努力で改善してきていると思います。」
<例1のポイント>
- 初めに短所を正直に述べている。
- 改善の余地のある短所を選んでいる。
- なぜ短所として感じているのかを伝えている。
- 具体的な改善方法を示し、実践している。
短所の例②:心配性、繊細
「私の短所は心配性な点です。
何をするにも細かい部分が気になり、失敗してしまうのではないかと不安に駆られてしまうのです。
大学2年の頃、自身の心配性が原因で期限を守れなかった経験があります。この時自分の性格を改善したいと強く感じました。
そこで、あらかじめ余裕を持った計画を立てるよう試してみました。
結果、慎重かつ丁寧に物事を進めることで期限内に質の良い物を作れることを経験したのです。心配性なところはなおっていませんが、その性格とうまく向き合う努力をすることで改善してきているように感じています。」
<例2のポイント>
- 初めに短所を正直に述べている。
- なぜ短所と感じているのかを伝えている。
- 短所を別の視点から捉え、改善につなげている。
- 短所に向き合う努力を伝えている。
短所の例③:夢中になりすぎて周りが見えなくなること
「先ほど、長所は”好きなことには寝ることを忘れるくらいに夢中になれる”と説明させていただいたのですが、短所は夢中になり過ぎて周りが見えなくなることが短所です。
インターン先の新規事業を進めているときに、夢中になっていたのですがこうだと思ったらそこからの路線変更をするのに時間がかかってしましました。
その短所を改善するために自分の状況を客観視できるように今の状況と周りの意見と自分の考えをメモに書いて状況を客観視できるようにしました。」
<例③のポイント>
- 長所を言い換える
- 短所を感じた経験を織り交ぜて話す
- 短所を改善するための行動を説明する
まとめ
今回の記事では、面接やESでの長所・短所の考え方と伝え方について紹介しました。全体の内容を簡単に振り返ってみましょう。
・長所と短所が聞かれるのには3つの理由があり、それらを意識することで印象深く伝えることができる
・長所を伝える際はエピソードを絡めると説得力が増す
・短所は致命的でないものを選び、必ず改善努力を合わせて示す
・多角的な視点で考察すると、長所は短所として、短所は長所として捉えなおすこともできる。
長所・短所は誰にでもあるものです。しかし面接のようなあらたまった場で聞かれると答え方も難しく感じるでしょう。
面接前に一度自分の経験を振り返って、あらかじめ話す内容を用意しておくことをおすすめします。
もし緊張していたり、上手く伝えられるか不安がある場合は友人や就活エージェント相手に練習すると自信がつきます。
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