【例文・解説あり】ガクチカ(学生時代頑張ったこと)の書き方とポイント!
経験・特性
CONTENTS
ガクチカってなに?
ガクチカが聞かれる意図
①あなたの性格や価値観を知る
②問題解決への姿勢を見る
ガクチカで評価されるポイント
エピソードが簡潔で分かりやすい
具体的な情報でイメージしやすい
どんな努力をして、なにを学んだのか分かる
ガクチカを考えるにあたって気を付けたいこと
①輝かしい功績は必要ない
②最初から完璧なものを作る必要はない
③差をつける一番のポイントは「個性」
「学生時代頑張ったこと」完成までの流れ
①テーマを決める
②客観的情報、事実を確認
③「喜怒哀楽」を整理する
④ガクチカに仕上げるエピソードを選ぶ
ガクチカ具体例と書き方ポイント
学生時代頑張ったことがないと思っている人へ
まとめ
就活用語といえばガクチカ!と言っても過言ではないほど就活生にとって「学生時代に頑張ったこと」はよく聞かれる質問なのではないでしょうか。ガクチカはコツさえつかめば難しい問いではありませんが、皆が準備するからこそ差別化しにくいという大変さもあります。
今回はそのガクチカについて、おすすめのまとめ方や、例文などをご紹介したいと思います。
ガクチカってなに?
ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略です。一般的にこの場合の学生時代は大学生活の4年間を指します。部活動やサークル、留学、ゼミについて話す人が多い印象ですが、勉強に限らず趣味のことでも何でも、自分が一番やる気を持って取り組んだことについて話して大丈夫です。
ガクチカに似たような質問として「困難を乗り越えた経験」や「今まで一番頑張ったこと」などがあります。いずれもあなたの過去の経験からあなたという人物を知るための質問という点で類似しています。そのため、ガクチカを整理することはほかの質問の対策にもなり得るのです。
ガクチカが聞かれる意図
ガクチカが聞かれる意図は主に2つあります。①「あなたの性格や価値観を知る」ためと、②「問題解決への姿勢を見る」ためです。採用担当はあなたの学生時代に頑張ったことを深掘りすることで、あなたの人物像を把握しようとします。
①あなたの性格や価値観を知る
例えば同じ部活だったとしても、取り組み方や役割は一人ひとり異なるでしょう。そのように皆さんの物事への向き合い方や周囲の人との関わり方を知ることで、個性を知りたいという意図があります。
具体的には「どういうことに興味関心を抱くか」や「どんな状況で頑張れるか」を把握し、自社との相性を見極めます。
②問題解決への姿勢を見る
一生懸命取り組めば、壁にぶつかることもあるでしょう。面接官は、そのときに皆さんが実際にどのように考えて動いたかを聞きたいと思っています。具体的には、状況を変えようとする「意欲」「論理性/計画性」「行動力」に注目していることが多いです。
ガクチカで評価されるポイント
ガクチカを質問する意図を考えると、以下の3つのポイントが評価されると考えられます。
- ・エピソードが簡潔で分かりやすい
- ・具体的な情報でイメージしやすい
- ・どんな努力をして、なにを学んだのか分かる
エピソードが簡潔で分かりやすい
よくあるのが、事情を知る友達に話したら「あぁあのこと言ってるのね」と分かるけれど、初対面の人には伝わらないというケース。誰が聞いても状況を理解できるよう時系列や言葉選びに気をつけましょう。
ちなみに簡潔というのは抽象的であるという意味に捉えられがちですが、「表現が簡単で必要な情報だけがまとめられているさま」を指します。そのためエピソードの整理にはたっぷりと時間を費やすことをおすすめします。
具体的な情報でイメージしやすい
例えば「大勢の」などの言葉は人によってどのくらいなのか程度が変わります。それよりも50人などと具体的に伝えたほうが誤解が減ります。また「大変でした」などの表現も漠然としているため、実際にどのような状況で何が大変だったのかしっかり説明すると納得を得やすくなります。
特に数字は初対面であっても共通概念であるため、説得力のあるプレゼンなどに用いられます。採用担当は過去のエピソードを容易に想像しやすくなり、高評価につながります。
どんな努力をして、なにを学んだのか分かる
このポイントはガクチカを聞く意図にもつながるため重要です。どれだけ長く話しても、ここが曖昧だと面接官が知りたい情報を与えることができません。親切な人であれば深堀という形で再度聞いてくれる場合もありますが、「よく分からなかった」でそのまま終えてしまう面接官もいるため気をつけましょう。
この評価ポイントの醍醐味は学んだことを厳選し、強調していることです。確かにあなたの過去のエピソードでは学んだことがたくさんあったでしょう。しかしあれもこれも盛り込んでしまうと、聞き手にとっては情報過多でアピールポイントが薄い印象を抱きます。
ガクチカを考えるにあたって気を付けたいこと
ガクチカを実際にESや面接対策として文章に書き起こす前に、どんなエピソードで勝負をするか考える必要があります。もしかすると、皆さんにとって学生時代に力を入れたことは複数あるかもしれません。「なにも浮かばないかも…」と焦っている人もいるでしょう。ここでは、ガクチカを考え始める前に知っておいてほしい心構えについて紹介します。
①輝かしい功績は必要ない
はっきり断言できるのは、受賞歴や優勝経験などがなくても受かるガクチカは作れるということです。また、見栄えのするエピソードのためにウソをついても、受賞や優勝のような公式記録は簡単に調べられるためバレます。
②最初から完璧なものを作る必要はない
就活が本格化する前に一度ガクチカを仕上げる人が多いと思います。しかし、その時点で完璧なエピソードである必要はありません。面接が進むにつれて「この部分はウケが良いからもっと詳しく話そう」「論理性が足りないな」など改良する点が出てきます。心配な人は本命企業の前に何社か受けてエピソードを磨くと良いでしょう。
③差をつける一番のポイントは「個性」
正直なところ、「サークルのリーダー」「部活の副部長」「留学での文化の壁」など大体のテーマは被りがちです。ですが、それで良いのです。どんな努力をして何を学んだのかを具体的に話せればあなたの個性は伝わり、その人間性や価値観が差別化につながるのです。
「学生時代頑張ったこと」完成までの流れ
ここではガクチカを準備する流れをご紹介します。始める時期はエントリーが始まる前がおすすめです。20、21卒のスケジュールで言うと、1月までには考えておきたいところです。というのも、その時期になると説明会や早期選考が増えるため、この時期にガクチカが出来上がっていると心に余裕が生まれます。
①テーマを決める
「留学」「サークル」など、おおまかに何について話すか考えます。筆者の場合、メインは部活でサブとして寮生活の2つテーマを用意していました。一つでも十分に戦えますが、受ける会社の社風に合わせて変えたいなどの作戦がある場合は複数作っておいても損はありません。
②客観的情報、事実を確認
~留学の場合~
- ・国
- ・交換留学か私費か
- ・専攻科目
- ・時期/期間
~部活の場合~
- ・活動内容
- ・活動頻度
- ・規模
- ・所属期間
これは例ですが、このような基本的な情報は皆さん自身にとっては「言うまでもないこと」なのでついつい抜かしてしまいがちです。しかし、この部分があいまいだと面接官に伝わりにくいエピソードになってしまいます。ですから、最初に一度情報を整理し、伝えるべきこと、省いてよいことを把握することが大切です。
③「喜怒哀楽」を整理する
- ・嬉しかったこと
- ・大変だった、腹が立ったこと
- ・辛かったこと
- ・楽しかったこと
など次は皆さんの感情に沿って大まかだったテーマをより細かいエピソードに分けていきます。まとまっていなくても良いので、当時の状況を思い出しながら出来るだけ詳細に書き出します。
④ガクチカに仕上げるエピソードを選ぶ
前の段階で書いたエピソードの中から一つ選んで、ガクチカにできるよう整えていきます。その際のポイントとしては「主体的に行動を起こしたこと」「何かを学んだ/成長したこと」を話せるものを選ぶことがおすすめです。最初に話したように、この2点が面接官の知りたいことです。選んだら以下のことに注意して文章を書き上げます。
- ・簡潔で誰が聞いても分かりやすい
- ・当時の状況が具体的にイメージできる
- ・自分の行動や学んだことが伝わる
具体例は次の項目に紹介します。
ガクチカ具体例と書き方ポイント
【具体例】
①私はテニスサークルの長としてサークルを盛り上げる活動に力を注ぎました。②所属する団体は80人程度メンバーがいて、テニスの初心者が多く、週2回活動していました。③上下関係が緩いためメンバー同士距離が近くて楽しかったのですが、私が幹部になったときにはひとつ大きな問題がありました。それは、イベント以外の通常練習の参加者が少ないことです。自由参加なため強制することは出来ませんが、幹部として参加者を増やしてサークルを盛り上げたいと私は考えました。④そこでメンバー同士が仲の良いことを活かして、通常練習のあとに誕生日の近いメンバーをコートでお祝いする、という習慣を作ったところ途中参加も含めて参加者が1.5倍に増えました。⑤さらに練習参加が増えたことでテニスも上達する人が多く、サークルを盛り上げる手段としてこの方法は成功でした。私自身も、人を動かすためには楽しいことや実行しやすいことからアプローチすることが良いと気が付きました。
文章を書きあげるときのポイントは以下の通りです。
①結論から始める
「私は~~について話しますよ」と最初に宣言することで面接官にとっても分かりやすくなります。
②前提となる情報を提示する
人数や活動内容など、いわゆる基本情報は早めに伝えることで、面接官に当時の状況をイメージしてもらいます。
③課題を明らかにする
ここからが本題、自分が変えたいと思ったことや団体の問題点などを提起します。
④課題に対してのアクションを説明する
その課題に対して自分がどのように行動したかを説明します。ここでも出来るだけ短く伝えることを心掛けると話がだらだらしないのでおすすめです。
⑤結果を顧みる
その行動の結果、団体全体がどう変わったか、自分が何を学んだかの2点を注目して話しましょう。
学生時代頑張ったことがないと思っている人へ
ガクチカがない、頑張っていないと思ってしまう人の考えとして多いのは、「目立つ」「かっこいい」エピソードじゃないとダメだと自分で制限をかけてしまっているケースです。もしくは自己評価の「頑張った」のレベルがものすごく高く、自分はまだまだと思う人もいるでしょう。
筆者の経験値としては、まじめでストイックな就活生ほど悩む人が多いです。そして本人が自覚していないだけで、彼らはガクチカに使える経験を十分積んでいます。この場合は就活エージェントや友人など客観的にエピソードを分析する人の力を借りると「あぁこの感じでよかったのね」と不安が解消されるでしょう。
エピソードの珍しさやチームの中で一番頑張っていたかどうかはガクチカの評価にはほとんど影響しません。それどころか、失敗体験であっても自分の考えと行動がしっかり説明できれば高い評価を得ることができます。そのため、自分にはガクチカがないと思っている人は、一番時間を使った活動、一番よく覚えている活動の中からエピソードを探してみることをおすすめします。
ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
学生時代に頑張ったことで成果がないのはOK?エントリーシート・面接突破術
まとめ
今回ガクチカを聞く意図や評価されるエピソードについてご紹介しましたが、少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。エピソード作りの手順が面倒に感じる人もいるでしょうが、このように細かく思い出す作業をしておくと頭が整理され、面接で深堀されたときに対応しやすくなります。
大切なのは以下の3点です。
- ・簡潔で分かりやすく
- ・イメージしやすい具体的な説明
- ・自分の考え、行動を伝える
あとは実際の面接での感触を見ながら微調整していくときっと最強のガクチカが出来上がるはずです。
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