【ガクチカ徹底対策】学生時代頑張ったことにインターンは有利?メリットから注意点、業務ごとの例文まで紹介

CONTENTS

選考でガクチカを聞かれる理由は?

ガクチカと自己PRは違う!?

ガクチカにインターンは使える?

ガクチカでインターンのエピソードを使うメリット

①他の就活生と差別化がしやすい

②社会人に必要なスキルがあることを示せる

③主体性をアピールできる

ガクチカでインターンを使うときの注意点

経験を語るだけにしない

スキルをアピールする場面ではない

競合他社でのインターンの経験は注意

なぜインターン先に就職しないのか明確にしておく

ガクチカで長期インターンを使うときのポイント

①インターンに取り組もうと思ったきっかけを明確にする

②成し遂げた成果を定量的にアピールする

③「学んだこと・この会社で生かせること」をアピールする

長期インターンシップをアピールするガクチカの書き方・面接で話し方

【インターンの種類別】それぞれでの作り方を紹介

営業系

企画系

コンサル系

事務系

まとめ

学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)」は就活でたびたび尋ねられるトピックの一つです。


このシリーズでは学生時代に頑張ったことの内容に合わせて、それぞれのアピール方法とポイントをご紹介していきます。


今回の記事は「インターン」について。学生時代から企業に足を運び、長期インターンや有給インターンなどの経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか?


インターン経験をアピールする就活生は、確かに他の就活生より頭ひとつ抜きん出ることができます。


ですがその伝え方を知らなければ、有効に活用するどころか悪い印象を与え逆効果になってしまうことも、、、


この記事ではそんなインターン経験のアピール方法と伝える際のポイントをご紹介していきます。なお、ガクチカの基本的な特徴については以下の記事で紹介しております。合わせてご覧くださいね!


【例文・解説あり】ガクチカ(学生時代頑張ったこと)の書き方とポイント!



選考でガクチカを聞かれる理由は?

ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略語です。


就活では、面接官は主に人柄を見ているため、学生たちが「どんなことを考えて、どのような過程でどんな目標を持って物事に取り組んだか」を知りたがっています。


そのため、ガクチカで自社にあった人材かどうかまで判断されます。


ガクチカと自己PRは違う!?

ガクチカと自己PRの大きな違いは、質問する面接官の意図の違いになります。


ガクチカにおいて面接官が見たいのは「学生が困難や壁にぶつかった時にどのようにして乗り越えたのか」です。


反対に自己PR面接官が見たいのは、「学生の強みや長所」です。


そのため、自分の強みが困難を乗り越えられることではない限り、話す内容は変わってきます。


もちろん、自分の強みが困難を乗り越えられるという人でも、違うエピソードを持ってきても良いです。


学生の話す内容の構成も変わってきます。ガクチカでは、STAR法で話すことが望ましいです。


STAR法とは、「Situation(概要)、Target&Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)」の順番で話す手法です。


概要では、まずどのような出来事があったのか背景や状況を簡潔に説明します。


課題では、そのような困難にぶつかったのかを話します。そして、行動ではその困難をどのように乗り越えたのかを説明します。


最後に、結果ではその行動がどのような影響を及ぼしたのかを話します。


反対に、自己PRの場合はPREP法を使って話すことが多いです。


PREP法とは「Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)」の順番で話す手法です。


結論では、まず自分の強みを簡潔に伝えます。そして理由では、それが自分の強みだと言える根拠をまとめます。


具体例で、具体的な根拠となるエピソードを説明し、結論では最初に話した結論を反復して、自分の強みを強調します。


ガクチカにインターンは使える?



結論からいいますと、ガクチカにインターンの経験はかなり使えます


しかし、それは長期インターンの経験に限った話であるということを踏まえておきましょう。


インターンには、数日の参加で職業体験をする短期インターンと、半年から1年、長い場合は2、3年継続的に同じ企業で経験を積む長期インターンとがあります。


短期インターンはほとんどの就活生が企業研究や選考過程の一つとして経験しますから、ガクチカとしてアピールするにはあまりおすすめできません。


長期インターン経験の場合にのみガクチカでアピールするようにしましょう。


インターンの細かな違いや探し方については以下の記事で紹介しています。参考にしてみてくださいね。


おすすめのインターンサイト8選|短期~長期まで目的別の選び方を解説


ガクチカでインターンのエピソードを使うメリット



ガクチカでインターン経験を用いることは大きな強みになります。ここでは学生時代頑張ったこととしてインターンでのエピソードを用いるメリットをご紹介しましょう!


①他の就活生と差別化がしやすい

ガクチカでインターン経験を使う1番わかりやすいメリットは、他の就活生と差別化を図る事ができるという点です。


多くの就活生はガクチカとして「部活動」「サークル活動」「アルバイト経験」などについて述べる傾向があります。


このような就活生が多い中、企業での長期インターン経験がある就活生はそれだけで「他の就活生とは違う」就活生になれるのです。


ESや面接の事前記述項目などで前もって差別化を図れるため、その後の選考活動でも少し違った視点から見てもらえる可能性も高まります。他の就活生と差別化を図れる点は大きなメリットと言えるでしょう。


②社会人に必要なスキルがあることを示せる

2つ目のメリットとして挙げられるのは、社会人に必要なスキルを既に身に付けているというアピールができる点です。


長期インターンでは、現場で働く社会人の方に混ざりながら実際の業務の一端を任されます。


インターン生とはいえ、裁量の大きな企業では社会人と同等の扱いを受け、マナーやビジネススキルを徹底的に仕込まれるのです。


そのような経験は就活でもアピールできるポイントと言えるでしょう。


特に企画や営業に関わるインターンを行っていた場合、実際の社員に近い業務をこなしていることから高い評価に繋げることも可能ですよ。


③主体性をアピールできる

ガクチカで長期インターン経験について述べるもうひとつのメリットは、主体性をアピールする事ができるという点です。


そもそも大学生活を受動的に過ごしている学生は、長期インターンに応募しそこで働くという考えに辿りつきません。


長期インターン経験があるということはそれだけで、自身で調べたり他の人から聞いた情報をもとに長期インターンに申し込み、行動を起こしたという証拠になるのです。


現代の若者は何かと「主体性がない」「積極性にかける」と言われてしまいがちですが、長期インターンの経験をアピールすれば「主体性があり」「積極的に行動している」と捉えてもらう事ができますよ。


ガクチカでインターンを使うときの注意点



ガクチカでインターンについて述べると、メリットがたくさん享受できることはおわかりいただけましたか?


長期インターンの経験というのはそれだけ就活市場で価値のあるものとして認識されているのです。


ですがその経験についても、ただ話すだけでは魅力的に伝わりません。


ガクチカでインターン経験を使うときにはいくつかの注意点に気をつけなければならないのです。


ここではその注意点について、詳しく見ていきましょう。


経験を語るだけにしない

ガクチカでインターン経験を使う際注意しなければならないことの1つ目は、ただその経験を語るだけにはしないということです。


インターンでの経験について、ただ「株式会社〇〇でインターンをしていた。」という事実だけ述べても、採用担当者の心には全く刺さりません。


なぜなら、採用担当者はこの質問を通して「就活生がどんな経験をしてきたか」を見たいのではなく、「どのような性格で、これまでどんな努力・学びを継続し、今後どう生きていきたいのか」を見極めているから。

ガクチカの本質はこれまでの経験にはないのです。


ただ経験を語るだけではなく、インターン経験を通して何を学び、どんな事を身に付けたのか。


またその経験を踏まえて自分の価値観やキャリアプランがどう変わったのかについて話せるように、ガクチカの内容をまとめておく必要があります。


スキルをアピールする場面ではない

注意点の2つ目は、スキルをアピールしすぎないということです。


長期インターンで得た知識や資格・スキルは他の就活生が持っていないスキルである場合も多いでしょう。


だからといって「自分はこんなスキルを身に付けたんだ」と見せびらかすだけでは採用担当者に響く内容にはなりません。


なぜそのスキルを身に付ける必要があったのか今後それをどう活かせるのかといった意味のあるアピール方法を行うよう注意を払いましょう。


競合他社でのインターンの経験は注意

3つ目の注意点は、インターン先と選考を受ける企業の相性についてです。


選考を受ける企業と全く別の業界でインターンを経験していた場合は気にする必要ありませんが、同じ業界である場合は注意をしなければなりません。


というのも、企業は競合他社でのインターン経験を嫌う傾向があるためです。


自身の行ったインターンと同じ業界の企業を受ける場合は、ガクチカとしてインターン経験について述べるのは控えるのがおすすめです。


なぜインターン先に就職しないのか明確にしておく

もし同じ業界や競合他社であってもガクチカにインターン経験を使いたい場合は、「なぜインターン先ではなくその企業を受けにきたのか」をしっかりと説明する必要があります。


インターン先と比べてその企業は何が違うのか、どの点が魅力的なのかを明確に整理しておきましょう。


また、別の業界を受ける場合であっても「なぜインターンをしたその会社に行かないの?」という質問を受けることは想定されます。


なぜインターン先ではなくその企業に進みたいか、その理由ははっきりと伝えられるよう準備が必要です。


ガクチカで長期インターンを使うときのポイント



ガクチカで長期インターンについてのエピソードを出すことは非常に効果的でしたが、実際に話に出す時にはいくつかのポイントがあります。


ポイントを抑えた上で、好印象を狙っていきましょう。


①インターンに取り組もうと思ったきっかけを明確にする

ガクチカでは「動機や目的」を盛り込むのがよいのですが、長期インターンでは特に大切なこととなってきます。


というのも、長期インターンに取り組む学生は主体的な動機を持っており、明確な目的を持って取り組んでいる場合が多いためです。


また、長期なのに”なんとなく”の理由で始めていては時間がもったいないので、有限の時間を大切にしている証明にもなります。


②成し遂げた成果を定量的にアピールする

成し遂げた成果をアピールすることで受けている業界・企業・職種がインターンと関係なくとも、主体的であることをアピールできます。


また、定量的に成果を説明することは説得力のアップにもつながるので、話に重みが出ます。


例えば、「売上を◯◯円あげました」「◯◯のシステムを作りました」などです。


③「学んだこと・この会社で生かせること」をアピールする

同じインターンを他の学生は経験していない分、「その経験から学んだこと」はしっかりとアピールするべきです。


そこがあなた固有の強みにもなってきます。


そして「自分は入社してからもこのようにして活躍することができます!」と伝えることが一番大事です。


他社でのインターンの経験を、そっくりそのまま活かすのは難しいと思われるかもしれないですが、志望する企業の業務内容と共通点を見つけてつなげて話すようにしましょう。


そのため、志望する会社で活かせることをアピールするにはその会社・事業・職種について知らなくてはなりません。


そのため企業研究とOB訪問は抜かりなくしておきましょう。


企業研究については以下の記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。


関連記事:

【テンプレート付き】アウトプットがはかどる企業研究のやり方


またOB訪問についてはこちらの記事を参考にしながら準備を進めてください。


関連記事:【完全版】就活に役立つOB訪問のやり方|メール、準備、当日の流れなど


長期インターンシップをアピールするガクチカの書き方・面接で話し方

ガクチカを話すときや、文字で書く時には、以下の順番で内容を構成しましょう。


①結論(何に取り組んだのか、今回の場合は”◯◯社で◯◯の実績を残したことです”)

②動機(なぜ取り組んだのか)

③目標と壁(どんな目標を掲げ、何にぶち当たったのか、それをどう乗り越えたのか)

④結果(ここで再度結論、出せた実績を定量的に)

⑤学び(ここでは◯◯を学んだ)

⑥活かせること(この会社・職種で活かせることをアピール)」


なお、面接の場合は、この構成のまま丸暗記はせずにキーワードをおさえた上で端的に話すように心がけましょう。



【インターンの種類別】それぞれでの作り方を紹介



ここからは、実際にガクチカでインターン経験を用いる際どのようにガクチカを作ると良いのか、その作り方を例文とともに説明していきます。


  • 営業系
  • 企画系
  • コンサル系
  • 事務系

と、インターンの種類別に紹介しますので是非参考にしてみてくださいね。


営業系

営業系のインターンを行っていた場合、最もアピールできる点は「コミュニケーション能力」です。


営業系の業務では、電話越しであっても実際に顔を合わせる営業でも、相手のニーズを見抜きそれを満たすようなトークを行う力が不可欠です。


この「本当の意味でのコミュニケーション能力」を身に付けたという経験は大きなアピールポイントになります。


例えば以下のようにアピールすると良いでしょう。

「私は学生時代、ITベンチャー企業で営業系の長期インターンシップに力を注ぎました。元々あまり人と話すのが得意でなかったため、コミュニケーション能力を身につけるために営業系インターンシップに参加したのがきっかけです。

実際の営業ではお客様との対話を通して製品販売を行いましたが、本当に必要なコミュニケーション力とは面白い話をすることではなく、相手の話をよく聞き何を求めているのか探りながら対話することなのだと実感しました。

この経験を活かし、御社に入社させていただいた暁には営業力にさらなる磨きをかけ貢献したいと考えております。」


企画系

企画系のインターンを行っていた場合、最もアピールできるのは「協調性」です。


企画系の業務ではアイディア出しや企画力などが重要視されがちですが、本当に大切な能力は1つの成果物を仲間と作り上げるために協調する能力です。


インターンを通してチームで目標に向かって成し遂げる力を磨けたのであれば、それは存分にアピールすると良いでしょう。


「私はベンチャーの広告代理店にて企画系の長期インターンシップを行っています。

ポスターやCMなど社会に影響を与える成果物を創り出すには、1人で企画立案など全ての業務をこなすのではなくチームで協調して仕事をする必要があります。

私の考えた企画案に他のチームメンバーが賛同し、企画が形となって世間へ提供された時はとても嬉しい気持ちになったことを覚えています。

この経験は私に『チーム全体で目標に向かい成し遂げる大切さ』を教えてくれました。

そのため御社に入社したら、御社の新規事業開発チームに入ったら仲間と協力し合って、事業の成功を実現します。」


コンサル系

コンサル系のインターンを行っていた場合、最もアピールできるのは「ヒアリングと調査能力」です。


コンサル業務の大きな特徴として、短期間で成果を出すために相手のニーズを正しく捉えた上で市場調査を行い、最適解を導き出す必要があります。


そのような環境で顧客ニーズを聞き出すためのヒアリング能力と調査能力を培った経験は大きなアピールポイントと言えるでしょう。


例えば以下のようなアピールをおすすめします。

「私が学生時代に力を入れたことは、コンサルティング系ベンチャー企業での長期インターンシップです。

私たちのチームはクライアントとなる中小企業向けに国の補助金申請を行っていました。

短期間で効果の高い事業計画を考案するために、クライアントへのヒヤリングや業界の市場動向を調査する能力を身に付けました。

この力を活かして御社では、顧客ニーズを満たすための入念なヒヤリングと市場調査を通した売り上げ向上の貢献をしたいと考えております。」


事務系

事務系のインターンを行っていた場合、最もアピールできるのは「事務処理能力とビジネスマナー」です。


事務系のインターンでは、営業事務や管理事務、人事事務など他の職種をサポートする業務を経験することができます。


WordやExcelといったOfficeを使いこなす能力は不可欠である他、会社をバックグラウンドで支えるためにビジネスマナーも徹底的に仕込まれるのが特徴です。


インターンシップを経て得られた事務処理能力とビジネスマナーはガクチカで十分にアピールできる要素の一つでしょう。


以下の例文を参考にしてみてください。

「私は経営・起業をサポートするベンチャー企業での事務系長期インターンシップに力を注ぎました。

元より一般職に就職したいと考えており、学生のうちから事務業務の実際を現場で学ぶためにインターンへ参加したのがきっかけです。インターン先ではクライアントの経営・起業をサポートするために必要な情報収集や法務手続きなどを任されておりました。

一つの間違いがクライアントや会社全体へ大きく響いてしまう責任の大きさを実感できたのは大きな成長の一つです。

また、そのようなミスをしないために磨き上げた事務処理能力とビジネスマナーには自信があります。この能力を御社でもぜひ活かしたいと考えております。」


まとめ



今回の記事では、学生時代に頑張った事としてインターンの経験を使う際の効果的な伝え方とポイントを紹介いたしました。


記事全体を簡単に振り返ってみましょう。


・ガクチカに使えるインターン経験は、長期インターンのみ!
・スキルや主体性の観点から他の就活生と差別化できるのでおすすめ。
・経験を語るだけではなく、どんな目的を持って取り組み何を学んだのか明確にすることが大事。


ガクチカは就活を行っていれば必ず聞かれると言って良いほど頻出の質問です。


そのため対策をしていたかどうかが就活の成否に大きく関わります。十分な準備を重ねよく練られた回答を用意しておくことがベストです。


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編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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