圧迫面接とは?受かりやすい人の特徴と対策、企業が行う理由を解説

CONTENTS

圧迫面接とは

よくある圧迫面接の例

圧迫面接を行う意図は?

①ストレス耐性

②理不尽な状況での対応力

③単に態度が悪い

圧迫面接の対策方法

面接対策は大前提

冷静に、淡々と答える

耐えられそうにないなら途中退出もあり

圧迫面接と勘違い?クリティカル面接の違い

威圧する意図はなく、批評的であるだけ

応募者の動機を知るために深掘りをしている

圧迫面接に受かる人の特徴

受け答えが堂々としている

素直な対応を心がける

就活の軸が定まっている

不快に感じたら、その企業を選ぶ必要はない

就職活動で成功するためにはグループ面接やケース面接、役員面接など、多くの面接を乗り越える必要があります。普段慣れていない面接では緊張して思うように自分の言葉が出てこない場合があるので様々な状況を想定して準備をする必要があります。


本記事ではそんな面接の中でも普通の面接とは対応の仕方が異なる圧迫面接について取り上げます。皆さんの中にも圧迫面接を受けた経験や友人や家族から聞いたことがあり、不安に感じている方もいるのではないでしょうか。そのような不安を解消するためにはどういった対策が効果的なのでしょうか?詳しく見ていきましょう!


圧迫面接とは

圧迫面接とは、面接官が応募者に対してわざと高圧的な態度をとったり、回答のしづらい質問を投げかけたりする面接手法を指します。


企業側が意図して行っているケースとそうでないケースがあり、いずれにせよ学生に多大なストレスがかかることは事実です。ただし、圧迫面接は企業側にとってさまざまなリスクがあるので、近年は減少している傾向にあります。


よくある圧迫面接の例


例えば、志望動機を答えた際に以下のような質問を投げかけられた場合は要注意です。


【圧迫面接が疑われる面接での質問例】

  •  「別にうちの企業じゃなくても、いいんじゃない?」
  •  「ちゃんと考えてる?全然、説得力ないからもう一度説明して欲しいな。」
  •  「君、この仕事向いてないよ。」
  •  「なんか違うんだよね、君。うちの会社に性格が合ってないっていうかさ。」

また、質問に限らず無視されたり、ため息をつかれたりすることもあり、一般的に語意が強く受け答えに対して常にネガティブな反応をされることが多ければ、圧迫面接である可能性があります。このようなプレッシャーの中ではなかなか自分の言いたいことを伝えるのは難しいですよね。ではなぜ、このような圧迫面接が行われるのでしょうか。


圧迫面接を行う意図は?



そもそも圧迫面接にどんな意図があれど、応募者を不快にするコミュニケーションは適切とはいえません。パワハラでもよくある「行っている側にとっては指導のつもりだった」というパターンに類似しています。しかし、それでも圧迫面接という手法を用いて応募者を見極めるやり方が存在するのは事実です。


以上を踏まえて、圧迫面接を行う理由についてまとめました。


①ストレス耐性

応募者が業務上大きなプレッシャーを与えられた際、適切に対処できるかというストレス耐性を測りたいという意図です。上司やクライアントなどから叱責を受けた際、感情的にならず理性的に振る舞えるかといった点も見られている場合があります。このような状況は誰にでも発生し得ることなので、面接中に強い否定を受けた時も冷静に振る舞い、自分は精神的にタフであることをアピールするチャンスにつなげましょう。


②理不尽な状況での対応力

誰しも勘違いやミスはつきもので、運悪く同僚が起こしたミスの責任を取らされたり、クライアントに自分のミスではないところを指摘され叱責されたりすることも起こり得ます。そんな理不尽な環境下でも理性的に振る舞い、その場で憤慨することなく冷静に対処できるかといった姿勢も状況によっては大切です。


面接官は客先でトラブルが発生した際に応募者はどのように意思疎通を図るのかといった状況を勘案して、質問を投げかける場合もあります。もちろん、度を越した理不尽さを感じた時はしっかりと指摘することが大切ですが、些細なことでいちいち感情的になっていては自分のエネルギーの無駄です。


圧迫面接ではそのような状況を想定して、意図的に対応力を測っている場合がありますので、その際も冷静に相手がどのようなことを聞いているのかを今一度整理して回答するなど、柔軟な対応力を見せることが理想的です。


③単に態度が悪い

無表情であったり、反応が鈍かったりと自分の意見を何度いっても納得してくれない場合や淡々と作業的に質問を読んでいるといったことが見受けられる場合は単純に面接官の態度が悪いということも考えられます。採用担当は1日に複数人を相手に長時間面接をしているわけですから、単調になってしまう時もあるとも考えられますが、あまりにも単調すぎたり態度が悪い場合は、そのような人と仕事をするということを踏まえた上でもう一度志望するかを検討してみましょう。


また、単純に見た目が怖い面接官もいますので、見た目に惑わされることなく堂々した態度で臨めるようしっかり準備をしておくことが大切です。


圧迫面接の対策方法



上記のような圧迫面接にはどのような対策が有効なのでしょうか。以下に圧迫面接の対策をする上で重要なポイントを3つまとめました。


面接対策は大前提

どのような面接においても対策をすることは大前提です。準備をしなければ自分の回答も軽薄になってしまい、面接官に熱意は伝わりません。準備を重ねることで思考が洗練され、本当に伝えたいことが自分の言葉となって面接官に伝わります。


単に深堀りをする質問に回答できず、「圧迫面接だから仕方ない」というような言い訳をするのは短絡的な発想でしょう。どのような面接に対しても準備を欠かさないことで、自信を持って面接に臨むことができます


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冷静に、淡々と答える

面接ですので感情的にならず、冷静に理路整然と回答をしていきましょう。相手に対してわかりやすく伝えられるよう準備が必要になりますが、強気で自信を持って答えることが好印象を与える鍵となります。


耐えられそうにないなら途中退出もあり

もし、あまりにも面接の雰囲気が悪く耐えられない場合は途中退出をしましょう。就職先を選ぶ際に、一番重要なのはその企業に自分が適合しているかどうかです。面接官の態度が悪いのであれば、そのような姿勢が認められる社風という可能性もあります。働く場所は自分で自由に決められますから、その企業の志望度を自ら再検討し、もし志望度が高くないのであれば選考を辞退することも一つの選択肢として考えられます。


理想を追い求めるあまり、就職先と自分にミスマッチが生じた結果仕事を続けられなくなっては元も子もありません。面接終了後に振り返り、自分の志望度が面接の雰囲気を踏まえてどの程度なのかを再確認した上で、選考を受け続けるかを検討しましょう。


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圧迫面接と勘違い?クリティカル面接の違い



圧迫面接と混同されることがある「クリティカル面接」は批評的な面接のことです。面接官に悪意はなく、本当に適性があるかどうかを厳密に測るために行われる面接です。職種によっては深堀りがかなり厳しい場合もあり、答えづらいため圧迫面接のような印象を受けることもあります。


以下に具体例をあげて、クリティカル面接の特徴を紹介します。具体例では応募者Aの準備が足りておらず、少し抽象的な回答となってしまったところに面接官が気付き深堀りがなされています。


【面接の具体例】

面接官「自己紹介をお願いします。」

応募者A「〇〇大学国際学部 応募者Aです。よろしくお願いします。」

面接官「よろしくお願いします。それではまず志望理由を教えてください。」

応募者A「公明正大、初志貫徹といった御社が掲げる社訓に共感し、志望しました。自分の強みは(1)誠実さと行動力なので、御社で誰よりも成果をあげたいと思います。」

面接官「ご自身の強みである誠実さや行動力を生かして成果をあげるとおっしゃいましたが、学生時代どのような経験を経て、そのようにご自分の強みを捉えたのでしょうか。それは客観的なものですか、それともご自身の主観でしょうか。」

応募者A「・・・。サークルの友達によく、真面目だねと言われたり、いろんなことに早く気づけると言われます。」

面接官「(A)成果を挙げるということでしたが具体的に我が社ではどのような事業に携わりたいですか。」

応募者A「国際学部なので留学を通して多様な文化を学びました。そのため、(2)将来は国際的な事業に携わりたいです。」

面接官「(B)我が社は全事業グループにおいて国際渉外部を設置していますが、入社後どの事業グループに配属されても構わないということでしょうか。」

応募者A「・・。いえ、そういうことではなく、どの事業部でも自分の英語力を生かしたいということです。」

面接官「それではもう一度お聞きしますが、(C)我が社ではどのような事業に携わりたいのでしょうか?ご自身の志望理由を踏まえて具体的に教えてください。」

応募者A「・・。」


威圧する意図はなく、批評的であるだけ

面接官は全体を通して、具体的な回答をするように促していました。また、面接官は深堀りするポイントについても抽象的な回答である(1)や(2)に着目し、質問(A)、(B)を通して具体的な深堀りをしていますが、応募者Aは準備が足りずうまく答えることができていません。


質問(B)は一見、「応募者の配属を企業が自由に決めていいのか」という質問にも見えますが、実際は回答(2)で応募者が英語力を生かしたいという回答で質問(A)に適切に答えられていないために投げかけられたフォローアップの質問です。それに気づかず、Aさんは英語力の話にうつってしまい、最初に答えた志望動機と自分が携わりたい事業を考慮した回答ができなくなってしまいました


この場合面接官は意図的に威圧しているのではなく、聞きたいことを批評的な態度をとることで引き出そうとしているだけですので、冷静に自分の志望動機などを思い出してどのような事業に携わり、会社に貢献するのかと言ったことを具体的に答えることが理想でしょう。


応募者の動機を知るために深掘りをしている

企業が応募者を選定する上で重要視するのは志望動機であり、それは応募者が入社後どのようなモチベーションで働いてくれるのかといったことを想像させる一つの指標となります。そのため、面接官は志望動機が会社の目指す姿勢に近かったり、適性がありそうな人を候補者として選んでいきます。


上記の例でも質問(C)のように志望動機と携わりたい事業がどのような関係にあるのかといったことを質問することで、その人が企業に適合するかどうかを測ろうとしています。


上記を踏まえた上で質問(C)に対する答えは以下のような回答が適切です。


【回答例】


大学では国際関係論を専攻しており、留学を通して多様なバックグラウンドを持つ人々と交友関係を築きました。

人々が持つ文化的背景が異なる環境下においても、信頼関係を構築する過程を一から実践した経験と語学力を生かし、将来は繊維工業グループの国際渉外部などで多くのステークホルダーと協働しながら新規市場開拓や生産拠点開発事業に携わりたいと考えております。


自分の専攻や経験を具体的に述べ、何を学び将来どの分野で活躍したいのかということが簡潔に伝わります。詳細なことは追加質問で聞かれるので、質問に対して簡潔に回答を述べることを意識し、追加質問の内容を予測すると次の質問もスムーズに答えられるでしょう。

圧迫面接に受かる人の特徴

上述した圧迫面接の具体例をみて「しっかりと回答できるか不安」と感じた人も多いのではないでしょうか。


そこで、ここでは圧迫面接に受かりやすい人の特徴について解説します。


受け答えが堂々としている

圧迫面接は応募者のストレス耐性や対応力を見ているため、堂々と受け答えができていると圧迫面接で好印象を与えることができます。


そのため、高圧的な質問や回答しづらい質問がきても、背筋を伸ばしひるまずにはっきりと話すことを意識しましょう。面接官に堂々とした態度がとれていると感じさせればいいので、内心怖がっていても堂々としているフリができていれば問題ありません


素直な対応を心がける

素直に対応することは通常の面接でも大切ですが、圧迫面接の際は特に気を付けましょう。


面接官は応募者の回答を高圧的に否定することもありますが、間違いや力不足があるのは当然です。そのため、意地になって無理やり回答したり嘘をついたりすることはせずに、間違いがあれば素直に謝るか素直に間違いを認めましょう


就活の軸が定まっている

就活の軸が定まっていれば、圧迫面接でもひるむことなく話せます。軸がしっかりと定まっており、それを論理的に説明できれば、面接官にどれだけ深掘りされても矛盾が生じずに進められるでしょう。


逆に就活の軸が定まっていなければ、深掘りされたときに答えることができず、矛盾点を突かれて回答に窮することになります。


そのため、就活の軸をあらためて確認し、深掘りされそうな箇所を練ってから圧迫面接に挑みましょう。


不快に感じたら、その企業を選ぶ必要はない



どのような面接であれ企業の目的は応募者を選別し、入社後にその企業で活躍できる新人を探すことにあります。一方で応募者も自分の仕事を選ぶわけですから、圧迫面接やクリティカル面接、グループディスカッションなど選考全体を通して、客観的にその企業が自分に合っていないと感じるのであれば選考途中や内定後でも入社を選ばないほうが良いと思われます。圧迫面接後にしっかりと振り返りその企業の選考を受け続けるかどうかについても吟味しましょう。


理想の企業への就職を成功させるため、本記事で紹介した以下のポイントを押さえて、圧迫面接を乗り切りましょう!


  • 圧迫面接は自分のストレス耐性や理不尽な状況下での対応力をアピールする
  • 準備を怠らず、面接では理路整然と自分の思ったことを冷静に答える。
  • 自分に合わないと感じたら途中退出もして良い。面接後に志望するかどうかの再検討を。

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編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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