就職活動は大変・つらいと言われる理由と乗り切るための心構えを丁寧に解説
メンタルヘルス
CONTENTS

就職活動が「大変・つらい」と感じる外的要因
①大学と就活の両立
②出費がかさむ
③活動期間の長期化
就職活動が「大変・つらい」と感じる内的要因
①人生に大きく左右すると考えてしまうプレッシャー
②社会人と初めて対話するという緊張感
③不採用になった際の精神的ダメージ
外的要因を解消する方法と心構え
①大学の単位は計画的に取得する
②就活のために貯金しておく
③あらかじめ内定までの道のりを立てておく
内定要因を解消する方法と心構え
①就職活動自体は通過点でしかないと捉える
②自分の経験・能力を客観的に評価してもらえる絶好の機会と捉える
③「落ちる」のは普通のことと考える
体力的にきつい時、精神的につらい時には休息もとる
まとめ
「就職活動は本当に大変なんだよ…」
こんな言葉、誰もが周りの人から聞いたことがあるでしょう。
確かに就職活動はつらくて大変なものです。ですが「どうして辛いと感じるのか」「何が原因なのか」までは誰も教えてくれません。
今回の記事では、就職活動がつらいと感じてしまう要因とその解決のための方法・心構えについて紹介していきます。
- ・就活が辛くなる外的要因とその解決策は?
- ・就活が辛くなる内的要因とその解決策は?
がわかる記事となっていますので、ぜひ最後までご覧ください!
就職活動が「大変・つらい」と感じる外的要因
なぜ多くの就活生が就職活動を「大変だ…」「つらいなぁ…」と感じてしまうのでしょうか。実は就職活動を大変だと感じさせる要因には、外的なものと内的なものがあると言われています。
外的要因とは外側からもたらされる影響のこと。原因の所在は自分自身というよりむしろ環境にあることが多いです。ここで紹介する外的要因では、
- ・大学との両立
- ・金銭的な負担
- ・時間的な負担
の3点を取り上げます。それぞれの特徴を確認していきましょう。
①大学と就活の両立
皆さんの手帳には、勉強・部活・アルバイトなど、就活を始める前からたくさんの予定がつまっているかもしれません。大忙しの日々を送っている人も少なくないかと思います。
しかしいざ就活が始まると、それらの予定に加えて「エントリーシート提出」や「面接」「インターンシップ」なども押し寄せてきます。毎日朝から説明会に行き、夜はエントリーシートを書いて…という状況では、忙殺されてしまい予定をうまく組めなくなってしまうことでしょう。「あぁ、就職活動ってつらいなぁ、、、」と感じてしまうのも、無理はないかもしれません。
②出費がかさむ
面接や説明会に行く電車賃だけでもかなりの負担です。遠方の場合は宿泊費もかかり、日中の昼食費やカフェ代なども含めると大変なことになります。
私自身も就活の際は交通費・食事代・カフェなどでの休憩費と出費がかさみ、月に12万円程度支出がありました。その支出を埋めるためにアルバイトの量を増やしていると、学問にあてる時間はほとんど残りません。就活生の金銭的な負担は軽視できないほど大きな問題だと考えられるでしょう。
③活動期間の長期化
『就職白書2019』に基づくと、大学入学前~大学3年12月前にインターンシップに参加する就活生の割合は69.2%。
早い時期から就活に備える人が増えたことで、トータルの活動期間も長くなっています。
早く面接などの選考活動に慣れることは本選考で有利に働きますが、張り切りすぎて本番前に疲れ切ってしまう人も一定数います。活動期間の長期化は想像以上に就活生を疲弊させるようです。
就職活動が「大変・つらい」と感じる内的要因
続いて内的な要因に関して詳しく見ていきましょう。内的要因とは行動の結果や原因を自分の性格や能力などに置くことを指します。ここでは、
- ・大きなプレッシャー
- ・度重なる緊張感
- ・精神的なダメージ
の3点を取り上げましょう。
①人生に大きく左右すると考えてしまうプレッシャー
就活を重く捉えてしまう内的な原因の1つは「就職活動で今後の人生が決まる」と自分自身にプレッシャーをかけてしまうこと。
真剣に就活と向き合えば向き合うほど、就活を楽しいものだと考える余裕はなくなっていくのかもしれません。
②社会人と初めて対話するという緊張感
初対面の人と話すのは緊張するものです。その相手が普段接することのない社会人であればなおさらでしょう。
失礼のないよう振る舞おうと気を張ることで、普段は感じないような疲れやストレスが知らないうちに溜まってしまいます。
③不採用になった際の精神的ダメージ
就活では落ちて当たり前、お祈りメールが届いても落ち込む必要はありません。
しかし、そうとはわかっていてもショックを受けるのが人の心というものです。
大丈夫と自分に言い聞かせていても、心についた小さな傷がいくつも集まることで大きなストレスとなっているかもしれません。
外的要因を解消する方法と心構え
ここまで、就活をつらいものだと感じてしまう外的・内的な要因について紹介してきました。ではどうすればその要因を取り除くことができるのでしょうか。それぞれの要因に合わせて具体的な解決方法と就活に対する心構えについて紹介いたします。
上記で紹介した外的要因(大学と就活の両立、就活費用、活動長期化)を解決するための方法としては、
- ①単位を計画的に取得すること
- ②貯金をすること
- ③就活の計画を立てておくこと
が大切となってきます。それぞれ詳しくみていきましょう。
①大学の単位は計画的に取得する
就活が忙しい時期はあらかじめ授業を取らないのが一番の得策でしょう。そうすることでテストやレポートの心配なく、就活に専念することができます。就職先が決まっても卒業ができなかったら、せっかくもらった内定も取り消しになってしまいますから、計画的に長期の作戦を立てることが大切です。
ただ、このプランを実行するためには3年までに卒業に必要な単位のうち大部分を取得しておくことが必要となります。もう既に就活を始める時期に差し掛かり、それでもなお単位が足りていない方には難しい解決策です。
そんな方は是非、日々の予定を見直してみてください。無駄にしてしまっているスキマ時間はありませんか?休みはちゃんと取れていますか?
仕事で成功を収める人ほど、計画的に休みを設けることで作業にメリハリを持たせ効率よく働いています。就活をきっかけに、効率よく結果を出すにはどうすれば良いのか、心構えから変えてみるのも良い策と言えるでしょう。
②就活のために貯金しておく
就活費用を捻出する方法は人それぞれで、
- ・アルバイト代から出す 40.2%
- ・保護者からの定期的な仕送りから出す 19.2%
- ・保護者から就活用にもらったお金から出す 19.1%
という調査結果が出ています。その中でアルバイト代・仕送りを就活費用に充てようと考えている人は今からコツコツと貯金をすることが大切です。また、「もう就活中で今さら貯められない」という人は少しずつでも節約をしてみましょう。
筆者の場合は面接予約の時点で時間を調節し、
- ・午前か午後に予定をまとめて外でのランチを回避
- ・長居しても迷惑がかからない空いてて安いお店を事前リサーチ
などにより、出来る限りコストを減らしていました。
節約を心がけるために、まずは小さな出費を抑えることから始めてみましょう。マイボトルを持ち歩いたり、おにぎりを握って行ったりするだけでも、1日500円くらい節約できます。一ヶ月続けると15,000円も出費が抑えられますから、これは大きな変化です。
注)お金がもったいないからと駅ホームで立ったままパンをほお張ったり、歩きながら食べるのは周りの方にも迷惑をかけてしまいます。できるだけ避けるようにしましょう。
参考:日本経済新聞『就活費用、19年卒は10万円超え 4割はバイトで捻出』https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32956340T10C18A7EAF000/
③あらかじめ内定までの道のりを立てておく
インターンをいつから始めて、いつまでに就活を終えたいのか、大まかな計画を最初に立てておくだけでその後の見通しが大きく変わります。就活の目的と自己実現の目標をしっかりと見据えることで、軸のブレない就職活動を実現しましょう。
「この日までに終わらせるぞ!」という具体的な目標をおくことは、自身の意識を変えるためにも大切です。無駄な就職活動(例えば全く行く気のない会社へのエントリーシート提出など)を抑えられるなど、効率にも繋がるため心構えも大きく関わってきます。
以下の記事では「就活をいつから開始するか」「就活を終わらせる時期」などについて分かりやすくまとめています。合わせてご覧ください。
就活は何月に始めて、いつ終わる?開始時期ごとの解説と短期で終わらせるコツ3選
内定要因を解消する方法と心構え
続いて、前述した内的要因を解決するための方法と大切な心構えについて紹介していきましょう。ここで大切になる方法と心構えについては、
- ①就活を単なる「通過点」ととらえる
- ②自分を鍛える「良い機会」だとポジティブに考える
- ③落ちるのは「普通」だと知っておく
という点が共通しています。それぞれ具体的にみていきましょう。
①就職活動自体は通過点でしかないと捉える
就活はゴールではなく、スタートにすぎません。自分が幸せになれる生き方を将来に見据え、そのための通過点として就活をするという意識を持つことが何より大切です。
あまりに行き詰まりを感じてしまったら、もう一度自己分析に立ち戻ってみるという意識を持っておきましょう。自分が今していることが本当に自己実現へとつながっているのかどうか、確認する癖をつけておくことで就職活動を手段として捉えられるようになりますよ。
②自分の経験・能力を客観的に評価してもらえる絶好の機会と捉える
選考では面接官に今までの自分について伝え、それが人柄や能力という点で評価されていきます。これほど自分のことを他人に評価される機会は滅多にありません。
しかしいくら人事の方からの意見とはいえ、厳しすぎるコメントを深刻に捉える必要はありません。厳しい結果を突きつけられても、これからの糧になるぐらいの気持ちでいるほうがメンタル的にも健全です。「人によってはこんな評価も下すのか」と視野を広げる程度に考えておきましょう。
③「落ちる」のは普通のことと考える
選考というのは、多くの応募者の中から少数を選ぶこと。落ちる人の方が遥かに多いのです。就活は落ちて当たり前、受かったら本当にラッキー、というフットワークの軽い考え方で臨みましょう。
実力があってもその日の体調や面接の進み方などでうまく自分を伝えられないこともあります。落ちたからといって自分には実力がないと捉えるのではなく、あくまでその日のコンディションが良くなかったのだとポジティブに捉える癖をつけておきましょう。
また、志望企業以外も受けてみることも大切です。練習のために受けた企業で社員と意気投合することもしばしばあり、思わぬところで運命的な出会いを果たすことがあります(これをセレンディピティといいます)。セレンディピティを大切にし、計画された就活以外の選考活動にもあえて立ち向かってみると良いかもしれません。
体力的にきつい時、精神的につらい時には休息もとる
休むことは決して悪いことではありません。つらいときは自分の好きなことを楽しんで気分転換することが大切です。
就活は長丁場ですから、数日の休息で元気を取り戻せるのならずっと憂鬱な気持ちで頑張るよりずっと効率的です。
筆者は週一日は休息日を作っていましたし、友人の中には海外旅行に行く猛者もいました。おすすめは温泉です!
以下の記事ではつらい原因ごとに対処できる息抜き方法についてまとめています。
まとめ
今回の記事では、就活が「つらい」「大変だ」と感じてしまう原因と解決のための方法・心構えについて、外的な要因と内的な要因に分けて紹介してきました。以下のように、
要因 | 心構え |
---|---|
大学との両立が難しい | 計画的に単位を取得する |
出費がかさむ | 貯金をしておく、小さな節約をする |
就活が長期化 | 内定までの計画を立てておく |
プレッシャーが大きい | 就活を自己実現の手段と考える |
社会人と会話する緊張感 | 自己を客観的に評価する |
落ちることによる精神的ダメージ | 「落ちた=実力がない」とは考えない |
と、要因と心構えを一対一対応させておくのも良いかもしれません。
就活が大変、つらいと思うことは誰にでもあります。大切なことは自分が苦しんでいる原因は何なのかを把握して対処することです。無理をしすぎず不安は早めに解消するようにしましょう。
筆者は人の力を借りることに抵抗があって長い間自分で悩みを抱えていましたが、ついに「もうだめだ」と大学の就活アドバイザーに相談したらすごく気持ちが楽になりました。
人に話すだけでも気持ちは楽になりますし、就活経験者であればアドバイスをくれることもあります。自分だけで抱え込まないでください。
また私たちJobSpringでも面談での助言を行っています。面接対策やメンタル面のサポート、企業とのマッチングなどコンテンツは様々です。就活のプロとして皆さん一人ひとりが納得のいく就活を終えられるよう支えていきます!困ったらいつでもいらしてくださいね!
RANKING
人気記事ランキングTOPIC
新着記事