就活をする上で知っておきたい保険業界の現状と今後の動向
金融
CONTENTS
保険業界の現状について
生命保険の現状と課題
損害保険の現状と課題
保険業界~求められる人材と今後の展望~
誠実で真面目な人
グローバル化に対応できる人
分析力がある人
まとめ
この記事では保険業界の現状や今後の動向についてみていきます。どの業界にも課題はあるものですが、問題点や解決策などを正しく理解している就活生は企業から評価されます。それに志望業界を決めるにあたってその業界の成長可能性を知っておくことは自分自身のメリットにも繋がるでしょう。今回はまだ本格的に就職活動を始めていない方へ向けて、業界研究のきっかけとなるような情報をお伝えできればと思います。
保険業界の仕事内容などを知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
保険業界の現状について
同じ保険業界といえども、生命保険と損害保険では見るべき課題点に違いがあります。例えば、人口減少は生保・損保両方でマイナスの影響を受けることが考えられますが、寿命の長期化や医療発展は生命保険にマイナスの影響を及ぼすのに対し損害保険は生涯リスクが増えるためプラスと考えることができます。
それぞれの現状と課題に分けて以下説明していきます。
生命保険の現状と課題
現在日本では少子高齢化が大きな問題となっています。生命保険業界においても、保険に新たに加入して保険料を払う若い層が減り、保険金を受け取る年齢層が増加していることは明らかです。さらに平均寿命が延びたことで死亡時の保険金だけでなく、病気や介護といった「生きていることで増えるリスク」に備える保険が人気になるなど顧客のニーズは変化しています。
損害保険の現状と課題
損害保険は景気の影響を直接受ける業界です。景気が悪化して自動車や家を買い控えれば保険加入も伸び悩みます。近年の景気回復で徐々に復調していますが、今後も景気の動きには気を付ける必要があります。さらにIT化などの社会の変化は新たなリスクを生むため損害保険業界にとってはビジネスチャンスとなります。
また、グローバル化も重要な一手となります。日系企業の海外進出に伴って海外に支店や営業所を設け、現地の新規顧客を得ることができます。
参考:https://toyokeizai.net/articles/-/60230
保険業界~求められる人材と今後の展望~
筆者の考える、今後保険業界に特に必要な人材は以下の通りです。保険業界は営業が主なためコミュニケーション力が高い人も能力を活かしやすいですが、それは以前からずっと同じなので今回は省きます。
誠実で真面目な人
某大手生命保険会社の不祥事で顧客に利のない保険商品の売り付けが問題になりましたが、今後の保険業界では営業成績が良ければいいという風潮は廃れていくでしょう。もともと個人単位での営業成績が重視される業界だったため今回のような問題が起こってしまいました。
生命保険に強みを持つ第一生命は創業時より「最大より最良」を重視していますが、これからは他社でも同じように顧客の信頼を得ることを目標とする動きが加速するでしょう。そのため、誠実で仕事を真剣にこなせる真面目な人材は重宝されると思います。
グローバル化に対応できる人
日本での保険加入が飽和状態になる中で、海外進出は保険業界にとって新規顧客を開拓するチャンスになります。近年保険業界は大手企業に限らずどんどん海外に展開する動きがあるため、語学力や海外在住経験がある人は面接でアピールポイントになるでしょう。
分析力がある人
今ではインターネットの発達でいつでも世界中と繋がれる環境になり、企業の海外進出も当たり前の時代です。そうなると日系保険会社のライバルは同じ日本企業だけではありません。顧客は世界中の保険サービスから最適なものを選べるため、保険会社同士の争いは国内から世界へと舞台が変わります。その中で生き残るためには常に社会の動きを把握し、良い商品を提案できる分析力が重視されるようになります。アクチュアリー部門や企画部門の重要度が今まで以上に上がるでしょう。
まとめ
他の金融業界と同じように保険業界も変化のときを迎えていると言えるでしょう。不安定だからやめた方が良いという意見もあるかもしれませんが、筆者は変化のときこそ楽しめるという考え方もできるのではと思います。大事なことは周りの評価に流されず、自分でしっかり調べて決断することです。親世代が就職した頃は誰もが羨む安定した大企業だったのに、現在は経営不振に陥っているところも多いです。確実な将来は誰にも分かりません、だからこそ今の自分が後悔しない選択をすることが大切です。
どうしたら後悔しないで済むかというと、それは徹底した企業研究、業界研究を行うことです。まずネットで調べられる情報を得て、説明会で人事と会い、OB/OG訪問でリアルな社風を知る、このように複数の視点から企業・業界を分析することでより深く理解することができます。
保険業界は企業ごとに社風や強みが大きく異なります。ぜひ会社に足を運んで自分自身で合うかどうか確かめてください。分析というと本やネットで調べたことが大事だと思われるかもしれませんが、実は皆さん自身が社員と会ってどう思ったかという体感が一番重要な情報なのです。ぜひその日のうちに企業分析のすきまにでもメモしておきましょう。
詳しい企業分析・業界分析のやり方は以下の記事を参照ください。
就活でしない人はいない!面接につながる業界研究の仕方・まとめ方
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