【ガクチカ徹底対策】海外経験を武器に就活を突破しよう!「留学」をガクチカとしてアピールする方法は?
経験・特性
CONTENTS

学生時代に力を入れたことについて整理しよう!
そもそも「ガクチカ」とは?
「ガクチカ」が聞かれる理由は?
留学経験はどこからが「ガクチカ」に含まれる?
長期留学と短期留学
留学先の特徴についても整理しよう
【目的別】海外経験をガクチカとしてアピールする方法を解説!
英語力など外国語能力の向上を主な目的とした留学
専門分野に関する留学
その他(海外インターン等)
あなたにとって留学は本当にガクチカか?
まとめ
「学生時代に頑張ったこと」は就活でもたびたび尋ねられるトピックです。このシリーズでは学生時代に頑張ったことの内容に合わせて、それぞれのアピール方法とポイントをご紹介していきます。
今回の記事は「海外経験」についてです。
留学や海外インターンでの経験をESや面接でしっかりと伝える事ができれば、あなたの人間性や能力について企業側に十分理解してもらえます。
ですがその伝え方には、自身のおこなった留学の特徴を見直したり、説得力を持たせて伝えたりなど、いくつかのポイントがあるのも事実です。以下で詳しく説明していきますので、是非最後までご覧ください。
なお、シリーズの別記事についてはこちらの記事で紹介しています。合わせて確認してみてくださいね。
【徹底解説】アルバイト経験は就活で話せる?ガクチカで効果的にアピールする方法を詳しく紹介!
学生時代に力を入れたことについて整理しよう!
就職活動では「学生時代にどんなことへ力を注いだか」が重要視されます。そんなESや面接でもたびたび尋ねられる「ガクチカ」ですが、そもそもどのような意図があって聞かれる質問なのでしょうか?
そもそも「ガクチカ」とは?
上記でも説明したように、ガクチカとはそもそも「学生時代に力を注いだこと」を意味する略語です。多くの就活生はサークルや部活動、ゼミでの経験を話したり、バイトでの出来事や留学経験についてアピールするようです。
選考活動中に尋ねられる質問の中ではかなり鉄板になりつつあるこのガクチカですが、企業側は以下のような意図をもって尋ねています。
「ガクチカ」が聞かれる理由は?
ほとんどの企業はESや面接などの選考活動を通して自社で働く社員を選びます。特に新卒採用ではその会社に長く務める人材を発掘したいため、社風や理念に合った人材を見つけ出す事が欠かせません。
ですが選考活動の時間も限られています。そこで、短い時間で効率よく就活生の能力・性格を見抜くために「ガクチカ」を尋ねているのです。
つまり採用担当者は「ガクチカ」の質問を通して、
- 何か一つのことを成し遂げる力
- 物事を継続して行う力
- コミュニティの中で調和し、チームで動く力
- チームの中ではどのような立場で動く事が多いのか
- あなた自身の性格や話し方
などの特性を見ていると考えられます。「何を頑張ったのか」についてももちろん大切ですが、「どう頑張ったのか」「そこから何を学んだのか」の方が採用担当者にとっては余程重要なことなのです。
ガクチカ全般に関するより詳しい情報は以下の記事で紹介しています。合わせてご覧ください。
【例文・解説あり】ガクチカ(学生時代頑張ったこと)の書き方とポイント!
留学経験はどこからが「ガクチカ」に含まれる?
本記事ではガクチカの中でも特に留学経験について話したい方向けにポイントをお伝えしています。とはいえ一言に留学とまとめても、様々な形態・種類の留学があることもご理解いただけるでしょう。
例えば、「どれくらいの期間留学をしていたのか」が留学経験をアピールする上で重要な指標となることは間違いありません。また、どの地域に留学したのかについても採用担当者の関心を惹くトピックの一つと言えます。
目的意識を持って留学に臨んだ人と、ただなんとなく行って楽しんで帰ってきた人とでは、同じ留学経験でも大きな差が生まれます。自身の留学経験を振り返りながら、「なぜ留学をしたのか」についてもここで考えておきましょう。
長期留学と短期留学
まずは留学の期間についてです。ここでは1年以上の留学を「長期留学」、1年未満の留学を「短期留学」と定義付けましょう。
長期留学の場合も短期留学の場合も、アピールする際にはいくつかの点に注意する必要があります。以下の表に長期留学・短期留学の就活におけるメリットとデメリットをまとめましたので、参考にしながらアピールポイントを考えてみましょう。ESや面接でガクチカとして語れる長さになるかどうかも重要なポイントですので、合わせて考えてみてくださいね。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
長期留学 | ・語学力が格段に上がる。
・その地域のコミュニティとつながる ・文化的な教養が身につく |
・中だるみしてしまいやすい。
・日本の大学を休学・留年した場合、 面接で深く尋ねられる事がある。 |
短期留学 | ・短期間で集中的に学習ができる。
・短い期間ながらも活きた言語・文化に触れる事ができる。 |
・基礎的な学習に偏りやすい
・語学習得も現地での生活も中途半端になる可能性 |
留学先の特徴についても整理しよう
どの国・地域に行き、どんなプログラムをこなしてきたのかも大切なポイントです。同じ国の中でも都市や州によってその特色は大きく異なります。
- ネイティブイングリッシュの地域に留学したのか
- 多言語を使用する国に行ったのであれば、どんな言語にいくつ触れたのか
- プログラムの内容は語学習得がメインか
- 研究留学であればどんな成果を得られたか
などの点に目を向けながら、自分の行った留学がどんな目的で、どの点で実りあるのものだったのかを吟味しながら、アピールポイントをまとめると良いでしょう。
【目的別】海外経験をガクチカとしてアピールする方法を解説!
さて、自身の行った留学の振り返りはできたましたでしょうか?読者の皆様の中には「自分、意外と頑張ってたんだな…」と再確認出来た方もいるのではないでしょうか。
ここからは振り返りいただいた内容をもとに、海外経験をガクチカとしてアピールするための方法について目的別に紹介していきます。それぞれ目的を、
- ・語学力向上
- ・専門分野の学習
- ・その他
の3つに分けて確認していきましょう!
英語力など外国語能力の向上を主な目的とした留学
英語力やその他の諸外国語に関する語学力の向上を目的とした留学では、実際にどれだけ語学力を伸ばせたのか示すのが効果的です。
その際「日常会話レベルからビジネス会話レベルまで向上させた」などと言葉で説明するだけでなく、TOEICやTOEFL、IELTSなどのスコアを用いて数値で説明できると説得力が増します。ES・面接において以下のようなものを想定すると良いでしょう。
ES:
「私は学生時代、イギリス留学を通じて語学力の向上に努めました。留学先では『1日最低5回以上、必ず自分から現地の方に声を掛ける』という目標を掲げ、日々取り組んでおりました。初めのうちは恥ずかしさから、ぎこちないコミュニケーションしか取れませんでしたが、日ごとに会話のリズムがわかりはじめ、帰国前には何度でも自分から話しかけられるようになったのです。この経験を通してコミュニケーションのコツを学んだだけでなく、英語力も向上させる事ができました。帰国後に受けたTOEFLでは留学前のスコアと比べて43点伸ばすことにも成功し、留学経験自体を成功体験として自負できるようになりました。」
面接:
面接官「語学留学を通してどのようなスキルを身に付けましたか?」
就活生「語学留学の期間中、私は現地の方とのコミュニケーションを積極的に取ることを目標としておりました。」
面接官「具体的には何かしましたか?」
就活生「『1日最低5回以上、必ず自分から現地の方に声を掛ける』という目標設定をしておりました。」
面接官「それはすごいですね。実践はできたのでしょうか?」
就活生「はい。初めのうちはかなり緊張しましたが、日を重ねるうちに5回どころか何度でも自分から話しかける事ができるようになりました。これにより私の英語力は日常会話レベルからビジネス会話レベルまで確実に向上したと自負しております。実際、帰国後に受けたTOEFLのスコアでは留学前と比べて43点も伸ばす事が出来ました。」
ポイントは数値を用いて伝える事です。そのためにも語学力を測るテストを早めに受けておくと良いでしょう。
専門分野に関する留学
自身の専門分野について、より深い内容や最新の研究を海外に学びに行ったのであれば、その内容自体について伝えるのが基本です。ですが採用担当者はその分野について何も知らないかもしれません。専門分野について誰にでも分かりやすく伝える事が、このタイプの留学では重要なポイントとなるでしょう。
例えば以下のような対話を想定できます。
面接官「留学ではどのような経験をなさったのですか?」
就活生「私の場合は自身の専門分野である『糖尿病』に関してアメリカへ学びに行きました。糖尿病はいまや世界的に深刻な病気の一つで、日本でも患者さんの数が激増しています。特にアメリカは糖尿病患者数が世界で3番目に多い国であるため、研究も非常に盛んに行われているのです。」
面接官「糖尿病は確かに日本でも苦しんでいる方が多くいる印象を受けますね。〇〇さんはこの留学で具体的にどのようなことを学んできたのでしょうか?」
就活生「やはりアメリカという国柄を活かし、日本では出来ない経験をしようと努めました。具体的には、最新の研究を行っている研究者がいらっしゃる研究室の扉を叩き、今世界で糖尿病研究がどのような佳境に立たされているのかなどのお話を聞かせていただきました。またたくさんいらっしゃる糖尿病患者さん一人ひとりと英語で対話する機会をいただき、座学だけでは得られない情報についても触れる事が出来たと感じております。」
実際に学んだ内容について詳しく話すというよりも、留学・海外という環境を活かし自分がどのように行動したのかを伝えることもポイントの一つです。
その他(海外インターン等)
最近では語学留学や専門分野に関する留学以外にも、海外インターンという形で外国へ渡る方が増えています。通常の留学の域を少し超えたものでも、伝えることは「何に力を入れたのか」という点で変わりありません。以下のような対話を想定しておきましょう。
面接官「留学中はどのようなことに力を注いだのですか?」
就活生「私のおこなった留学は語学留学や専門分野に関する留学ではなく、海外インターンという形で企業にお邪魔しプロジェクトの一端を担わせて頂くものでした。私の受け持ったプロジェクトでは主にBtoBの営業を行うもので、実際に現地で働く社員の方に指導を頂きながらノウハウとビジネススキルを身に付けていく実践的なものでした。」
面接官「一般的な留学とは確かに異なっていますね。どのような点に力を注いだか、もう少し具体的に教えてもらえますか?」
就活生「はい。私はこの海外インターンを通して特に多文化の理解に努めました。実際のプロジェクトでは基本的にチームでプロジェクトを押し進める形だったのですが、私のチームには日本人が1人しかおりませんでした。多様な国から集まったメンバーが営業という1つの課題に対して取り組むためには、単にノウハウを学ぶだけでなくそれぞれのメンバーが『何を大切に思っているのか』という価値観を知る必要があると実感いたしました。グローバル化のすすむ現代では日本国内であっても他国のビジネスマンと仕事をする機会はとても多いと聞きます。海外インターンを通して、多くの文化について理解する姿勢を身に付けられたと自負しております。」
海外インターンに焦点を当てた例を示しましたが、他のタイプの留学でも大切なポイントは同じです。何か特別なことを行っていなくても、その環境で何を重要だと思い、どんな働きかけをし、結果どんな経験を得られたのかについて話をする事が大事なのです。
あなたにとって留学は本当にガクチカか?
ここまで、留学経験をガクチカで話すための方法とそのポイントについて紹介してきました。ここで一度、学生時代を振り返ってみましょう。
あなたが学生時代に一番力を注いだことは、本当に留学経験の中にあるのでしょうか?人によっては、周りの人がみんな留学しているから自分も留学しておこう、と思い海外へ渡った方もいるかもしれません。そこで得た経験や知見を活かし、帰国後に新しく取り組み始めた方もいるかもしれません。
ガクチカで話す内容は、決して華やかである必要はないのです。サークル活動やバイト経験など、自分が情熱を持って行動し注力できた経験が他にあれば、留学について無理に話す必要はありません。
ここでもう一度自身の学生生活を振り返り、ガクチカのトピックを吟味し直してみてください。以下の記事では、学生時代に頑張ったこととしてアルバイト経験について話す場合のポイントを紹介しています。是非参考にしてみてくださいね。
【徹底解説】アルバイト経験は就活で話せる?ガクチカで効果的にアピールする方法を詳しく紹介!
まとめ
今回の記事では、学生時代頑張ったこととして留学経験について話す場合の方法とポイントについて紹介いたしました。留学経験をガクチカとして話す際は、以下が重要なポイントとなります。
・自分がどんな目的を持って留学を行い、どう働きかけ、どんな経験を得られたのか整理する。
・得られたスキルは数値化して説得力を強める(TOEICやTOEFLなど)。
・無理に華やかな留学体験をガクチカにしようとせず、本当に注力したものについて伝える。
ガクチカは就職活動を行う上で必ず問われる質問の1つ。そのため事前に綿密な準備をし、スムーズな受け答えができるよう用意する事が大切です。しっかりと対策し、説得力のあるガクチカを作り上げましょう。
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