【Webテスト対策】CAB・GABとは?SPIよりも対策が必要!
SPI・ウェブテスト
CONTENTS
CAB・GABとは?
CABとGABの違いは?
CAB・GABが使われる業界は?
CAB・GABはペーパー式とWeb式がある
テストセンター式が課されることも
CAB・GABの対策方法は?
【GAB対策】玉手箱を実際に解いてみるのもアリ
CAB・GABの科目と問題形式はそれぞれ異なる
CABの例題を紹介
①暗算
②法則性
③命令表
④暗号
GABの例題を紹介
①言語
②計数
まとめ
就職活動で必ずと言っていいほど受けるWebテスト。SPIや玉手箱など多くの種類がありますが、今回はその中でもSPIよりも難易度が高いとされるCAB・GABについて詳しく解説していきます!
はじめてのSPI対策~短期間でいかに効率良く点数を上げるか~
CAB・GABとは?
どちらも日本エス・エイチ・エルが販売している適性試験で知的能力や性格検査を通してその人が職業に対して適性があるかを測ることができます。
CABとGABの違いは?
CABは「Computer Aptitude Battery」の略称で、主にIT関連職としての適性を検査することができます。SEやカスタマーエンジニアなどで必要とされる能力検査だけでなく、ストレス耐性やバイタリティについても検査できることが特徴です。
GABは「Graduate Aptitude Battery」の略称で、新卒総合職の採用を目的に開発されたものです。知的能力(言語理解・計数理解・英語理解)に加えて、詳細なパーソナリティ検査と「ストレス耐性」、「バイタリティ」といった9つの個人特性、「営業」や「研究開発」といった7つの職務特性を多角的に検査できます。
はじめての玉手箱対策~Webテストの形式を理解して効率よく点数を上げよう~
CAB・GABが使われる業界は?
CABは主にIT関連の企業で実施されることが多いため、エンジニア職や技術職を目指す際はテストの種類をしっかりと確認して対策を行いましょう。また、GABは総合商社や総合研究所(シンクタンク)、証券会社などで採用される場合があります。どちらもSPIや玉手箱とは違って問題が比較的難しくユニークなので対策をする際はしっかりと時間をかけましょう。
CAB・GABはペーパー式とWeb式がある
CABとGABにはそれぞれ複数の実施形式があります。
自宅で受験を行うWeb形式のCAB/GABはWebCAB/WebGABと呼ばれ、テストセンターにてコンピュータを用いて受験する形式をC-CAB/C-GAB、実際にペーパー式でマークシートなどを使って実施するものをCAB/GABと呼びます。
テストセンター式が課されることも
試験の公平性やカンニングを避ける観点から、企業ではテストセンター式のC-CABやG-CABを課す場合が多いといえます。テストセンターでは慣れない環境の中でテストを受けなければいけないため、何度か受験をしてテストセンター形式に慣れる必要があるでしょう。
テストセンターでは会場での写真撮影がある
またテストセンターでは本人確認のため、写真撮影を行います。服装については企業から特に指定がなければどのような格好でも大丈夫です。しかし、過度に派手は服装などは避けるのが無難でしょう。
CAB・GABの対策方法は?
CAB・GABに共通しているのは短時間に多くの問題を解く必要があるということです。正答率を意識しながらも、しっかりと問題数をこなしていく必要があります。
【GAB対策】玉手箱を実際に解いてみるのもアリ
玉手箱はGABと同じく、日本エス・エイチ・エルが販売している適正試験であり出題される問題も傾向が同じである場合があります。例えば、計数分野の「図表の読み取り」や言語分野の長文読解が共通しています。実践的に玉手箱の問題を解くことでGABの対策の一助となるでしょう。
CAB・GABの科目と問題形式はそれぞれ異なる
CABとGABは名前が似ていますが、そもそも試験の目的が異なることから出題される問題の形式も当然異なってきます。CABは暗算・法則性・命令表・暗号・性格判断といった問題が出題され、GABでは言語・計数・性格判断が主に出題内容として挙げられます。次の章でそれぞれについて詳しく見ていきましょう。
CABの例題を紹介
以下にCABの例題を科目別に紹介します。(以下例題はJobSpring編集部で作成)
①暗算
簡単な四則演算を行う問題です。小数点など、単純ミスをしないように気をつけながら確実に解答していきましょう。一問あたり3秒~10秒で解けると理想的です。
例題) 6250÷325を計算しなさい
A) 19.23
B) 18.43
C) 21.93
D) 18.93
(答えはAの19.23です)
②法則性
次は法則性の問題です。図形の変化を見極め、?に入る絵柄を考えましょう。
例題) ?の枠内に入るものはA~Dのうちどれか。
解答) C
枠の図形は左から順番にそれぞれが四角形→三角形→丸の順番で変化しています。色に惑わされることなく、図形の形だけに集中して解けるとより早く解けるでしょう。
③命令表
「命令表」問題は枠内の図形を命令表の通りに変化させて最終的な図を選択肢から選ぶ問題です。以下に例題を載せましたので実際に解いてみましょう!
以下の命令表に基づき図形を変化させた場合、XはA~Dのうちどの図に変化するか?
解答) D
まず、一つ目の命令は「図形を180度回転させる」というものでしたので、この時点で解答はAかDに絞られます。その次の命令は「次の図形を消す」という命令ですので、三角形が二つ描かれている図形が消えることになります。次の命令は「前の図形を消す」という命令ですが、さらにその次の命令が「前の命令を取り消す」となっているので、この二つの命令を通して何も図形に変化は起きません。以上のことから、選ぶべき選択肢はDということになります。
④暗号
解答) D
図形の最終形態をみてみると、どちらの図形も赤くなっていることから二つの共通項として「赤くなる」ということがみてわかります。上の最終形態の方は図形が反転していますが、下の方は反転していませんし、下の最終形態では三角形の数が変化していますが上はしていません。そのため、今回問題で出されているマークを通過した時図形は色のみ変化することがわかります。よって答えはDです。
GABの例題を紹介
次にGABの例題を紹介します。JobSpring編集部が作成したオリジナルの問題ですので、チャレンジしてみてください。
①言語
1つの長文につき設問が4つありペーパー形式の場合は8個の長文を15分以内で、Web形式の場合は13個の長文を25分以内に解かなければなりません。
例題) 企業の果たす責任と役割について
企業が果たすべき責任や役割は非常に大きい。企業(主にここでは株式会社)というものは経済主体であり、株主がいる以上利益を追求し配当を通じて利益を還元していかなければならない。それが企業としての義務であり、そうでなければ株主は経営体制について疑問を持ち始める。
しかし「企業が果たす責任」という観点から見れば、企業というのは経済指標の評価あるいは何か成果を示す数値としては現れにくい環境価値あるいは社会価値の創出を担っているという点で存在自体が重要である場合もある。株主にとっては目先の利益が最優先かもしれないが、その企業の存在そのものが生活基盤を安定させ、人々の暮らしを下支えしていることもあるのだ。例えば電力会社や総合商社がなくなってしまったら明日から電気は生成されず、大豆は輸入されない。このような例は少し極端だが、一つ一つの企業が担う役割というものは経営指標だけを観察していると相対的に見えづらくなることがある。
ESGといった概念が台頭し始めている今日、企業に対してより多角的な視点をもって評価をする必要性が高まっていると言えるだろう。
【問題】
以下の設問文についてA・B・Cのいずれに当てはまるかを答えなさい。
A 文脈の論理から明らかに正しい。または正しい内容を含んでいる。
B 文脈の論理から明らかに間違っている。あるいは間違った内容を含んでいる。
C 本文の内容のみからは、設問文の内容を論理的に導くことができない。
設問1 企業の果たすべき義務とは株主に利益を還元するとともに、人々の生活も支えることだ。
設問2 ESGという概念は企業の果たす役割が大きくなるにつれて台頭してきた。
設問3 社会価値の創出は企業の存在そのものによって創出され、数値としては現れにくい。
【解答】
設問1 B
企業の果たすべき義務として文中では株主に利益を還元するということは述べられていましたが、人々の生活を支えるかどうかは企業によりますので、間違った内容を含んでいるといえます。
設問2 C
企業の環境貢献や社会性、ガバナンスなども評価の上で重視するESGという考え方が台頭してきた理由については文中では詳しく述べられていません。そのため、設問文は論理的に導くことができません。
設問3 A
文脈の論理から正しいと言えます。
②計数
ペーパー形式のGABの場合は20問を20分以内に、Web形式のGABの場合は35問を35分以内に解かなければなりません。図表の読み取りが重要で、必要な数字を素早く見つけられるように設問に慣れておく必要があります。以下に例題がありますので、解いてみましょう。
【問題】
次の表はいくつかの企業の有給休暇の取得率などを示したものです。以下の企業のうち、企業全体での有給取得時間(総計)が最も多いのはどの企業でしょうか。有給取得率は表の通りとします。
A社 | B社 | C社 | D社 | |
---|---|---|---|---|
有給消化率 | 93% | 92% | 87% | 99% |
一人当たりの有給割当(時間) | 7 | 5 | 10 | 9 |
従業員数 | 793 | 1125 | 597 | 575 |
【解答】
C社
有給取得時間(総計) = 一人当たりの有給割当×従業員数×有給消化率
A社 | B社 | C社 | D社 | |
---|---|---|---|---|
有給消化率 | 93% | 92% | 87% | 99% |
一人当たりの有給割当(時間) | 7 | 5 | 10 | 9 |
従業員数 | 793 | 1125 | 597 | 575 |
有給食時間(総計) | 5162.43 | 5175 | 5193.9 | 5123.25 |
よって、C社となります。
まとめ
Webテストは就職活動をする上で避けては通れないものですし、どの企業でも基本的に課されることになります。しかし、必ず受けるものだからこそ早めに対策することで就職活動を有利に進めることができます。以下に今回の記事のポイントをまとめましたので確認してください。
- ・CAB/GABは知的能力や性格検査を通して職業に対して適正があるかを測るもの
- ・SPIなどより少し問題が複雑で対策が必要
- ・文章読解、計数、論理思考問題など様々な問題が出るため試験に慣れる必要がある
この記事を通して少しでもCABやGABについて詳しくなっていただければ幸いです。
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