【新卒:業界研究】通信業界の動向・将来性についてわかりやすく解説!

CONTENTS

通信業界の現状

光回線の高い普及率

携帯電話・スマートフォンの普及率も高い

通信業界の課題

業界全体としての伸び悩み

通信業界今後の展望

5Gの到来

他業種との提携ビジネス

今後も変化の激しい通信業界

まとめ

人々と通信は、以前に増してつながりを強化しています。スマートフォンは先進国のみならず、開発途上国でも普及率を高めています。今の時代は「不便を無くす」より「便利を増やす」方向に動いているとも言えるのではないでしょうか。


この記事では、通信業界の現状を踏まえ、さらに今後の可能性を考察します。


【新卒:業界研究】通信業界の特徴|ビジネスモデルや仕事内容など一挙解説


通信業界の現状



テクノロジーの発達に伴い、通信の在り方も変化しています。いつでもどこでも使えるスマートフォンは、私たちの生活に新たな利便性を生み出しました。


現在では、ただ「使える」だけではなく、通信速度の速さや容量の大きさが商品・サービスの価値判断基準ともなっています。


この時代に必要とされるサービス、それに対して需要が疑問視されているサービスについて、細かく見ていきましょう!


光回線の高い普及率

光回線とは、通信速度の速いインターネット回線です。具体的には、NTT東日本のフレッツ光やKDDIのauひかり、ソフトバンクのSoftBank光などがあります。


自宅やオフィスで利用できる固定通信の一つで、移動通信よりも通信速度が安定しやすいのが特徴です。光回線を利用することで、大容量の動画やゲームも快適に楽しめます。


普及率は年々伸びています。2010年に2,022万件であった契約数は、2017年には3,030万件にも上りました。光回線を提供する企業は安定した収益を得られていることがわかります。


携帯電話・スマートフォンの普及率も高い

キャッシュレス化やペーパーレス化が進んだ現在、携帯電話やスマートフォンは欠かせない存在となりました。これら(移動通信)の契約数は17,357件と非常に多く、固定電話(固定通信)の8.1倍にもなっています。


連絡手段は電話よりもメールやSNSが主流になり、携帯電話・スマートフォンは現代社会に生きる上でも必要とされています。これからも需要は衰えないでしょう。


固定電話の契約数減少

他の通信媒体の契約数が伸び続ける中、固定電話回線の契約数は減少しています。連絡の際にはそれぞれが持つスマートフォンを使用し、固定電話、いわゆる“家電”をあまり使用しなくなったのではないでしょうか。


固定電話の契約数は過去10年以上に渡って数%ずつ減少しており、2020年には5,284万件となっています。以前、固定電話の有無は収入と同じく信用の有無とされていましたが、現在ではそのようなこともありません。


スマートフォンの普及に伴い、今後さらに固定電話の必要性を考え直す人は増加するでしょう。


参考:総務省『令和3年版 情報通信白書 提供状況』 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd242210.html

通信業界の課題



通信自体が身近になった現在、人々は「さらに快適な通信環境」を「より安い価格」で求めています。近年では格安スマホ回線も使いやすくなったと言われ、利用者数は徐々に増加しています。


2020年4月から第4のキャリアとして携帯事業に参入した楽天は、完全仮想化ネットワークを実現し、低価格でサービスを提供しています。従来のネットワークではネットワーク設備(モノ)自体にコストがかかっていましたが、完全仮想化ネットワークでは主にソフトウェアを利用することで、モノ自体にかかるコストを最低限に抑えています。


2019年、大手キャリアの3社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)は政府からの要請を受け、サービス利用料を見直しました。しかし、格安スマホの需要拡大や楽天の事業参入により、利用者の状況によっては改めて価格訂正をする可能性も考えられます。


業界全体としての伸び悩み

現時点では、固定通信・移動通信ともに契約数は伸び続けています。しかし、個々人にまで通信媒体が普及した故に、これ以上の普及が難しくなっているのが現状です。


今後は教育現場でのIoT活用や仕事のAI化への活用が期待されます。新型コロナウイルスに伴う新たな生活様式にも、通信業界が持つサービスや技術が必要不可欠です。


個人だけではなく集団に向けて、自社のサービスをどのように導入するかがカギとなるでしょう。


通信業界今後の展望



今日、10年前には想像できなかったような世界が実現されています。これまでと同様に、またはさらに速いペースで、通信業界は今後も進化し続けるでしょう。


最近話題になっている「5G」や、それに伴う今後の可能性を知り、通信業界についてさらに理解を深めましょう!


5Gの到来

5G(第5世代移動通信システム)の特徴は、速い通信速度と大きな容量です。現在主に利用されている4G(LTE)よりも、さらに快適な通信環境を実現するとされています。


2020年3月末より、NTTドコモで5Gのサービスが開始されました。その後、KDDI、ソフトバンクもサービスを開始しています。


現時点では決められたエリアのみで導入されていますが、5Gを提供する各社は今後数年間で全国的に利用できるよう計画を進めています。新しい通信のかたちが非常に楽しみですね。


他業種との提携ビジネス

前述した5Gは、社会問題の解決に役立つと考えられています。5Gが全国的に利用できるようになれば、日本の課題である少子高齢化や、地方創生への活用が期待されるでしょう。


それに伴い、通信業界は以前に増して他業種と提携していくことが見込まれます。例えば、テレワークの環境快適化や地方交通機関の利便性強化を目指し、場所や移動手段を提供する企業・団体との結びつきはより強くなるでしょう。


通信業界を志望している人は、業界外の課題や社会問題にも目を通しておきましょう!


今後も変化の激しい通信業界



通信にかかわる企業は、事業の幅も拡大しています。大手キャリアは回線の提供だけでなく、金融サービスや動画配信サービスなど複数の事業へ参入しています。


一社が提供する複数のサービスを利用すること(クロスユース)は、企業と利用者どちらにとってもメリットがあります。企業は利用者を囲い込み、他のキャリアへの乗り換えを防げます。また、利用者にはポイントが付与され、お得にサービスが利用できます。


クロスユース率を高めるため、今後も新たな事業への参入が見込めるでしょう。


まとめ



通信業界の動向・将来性について解説しました。理解を深められたでしょうか?特に、下記の3点を押さえておくとよいでしょう。


・現代における通信は、速さ・大きさ(・安さ)を押さえた利便性が重要となっている
・5G(第5世代移動通信システム)は社会問題の解決へ活用が期待されている
・企業の複数事業への参入や、他業種との提携が市場拡大のカギとなる


私たちの生活に必要不可欠な存在となった通信。社会の全体の動きを欠かさずにチェックし、その中で通信業界が担う可能性を考えていきましょう!


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編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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