就活の軸で「自己成長」を使うのはあり?|具体例とともに解説
就活軸
CONTENTS
成長したいから成長できる企業に行くという軸は注意が必要
成長できる企業ならどこでも良いのか
成長して何をしたいのか
軸とするならば自己分析から
なぜ自己成長したいのか再考する
関心のある事柄に注目してみる
選考において自己成長を軸として使うには?
選考を受ける企業でどんな成長が見込めるのか考える
将来のキャリアビジョンを明確にする
「自己成長」の具体例
まとめ
就活生の多くは、就活での軸の決め方に難しさを感じています。特に、自己成長を軸とした際の企業選びや面接対策に苦戦していることでしょう。
「自己成長を軸とすることはアピールになりそうだけど、具体的にどう成長したいのだろう?」と考えている方も多いのではないでしょうか?
今回はそもそも就活の軸を自己成長とするのがアリなのか、もし軸とするならば自己成長を軸として使う場合のポイントは何なのかについて解説します。
成長したいから成長できる企業に行くという軸は注意が必要
結論からいえば、なんとなく自分が成長するためという志望動機はやや弱いです。
どこの企業へ行っても新しい環境で新しいことをすれば成長することは可能でしょう。
つまり、その企業に入社する必然性をアピールしにくいということです。
そのため「自己成長ができる環境を就活の軸としています」では、与える印象はほぼないといっても過言ではありません。
成長を軸にして話をする場合、企業側からすると、以下の2つが着眼点となります。
成長できる企業ならどこでも良いのか
面接で就活生が安易に「成長できる環境で働きたい」と伝えた場合、面接官は「どの会社でも成長はできるのでは?」と考えます。
社会人という新たなフィールドで新しいことに挑戦するのですから成長できるのは当たり前です。
したがってなぜ成長したいのか、どんな成長をしたいのかを明確にする必要があります。
[具体例] 志望動機×自己成長
「私は挑戦心を常に忘れないという点で自己成長したいと考えて御社を志望します。
というのも、私は以前は安定志向でリスクを負わない性格だったのですが、大学の部活で~~を経験して挑戦によって大きなことを成し遂げられると気が付きました。
またその際の達成感も私にとって気持ちが良いものでした。
そのため社会人としても挑戦を大切に自分を成長させたいと考えていたところ、志望する〇〇業界の中で御社の常に前進して道を拓く姿に共感しました。」
OB・OG訪問などで具体的に感銘を受けた社員さんがいればそのエピソードも加えると具体性がアップします。
成長して何をしたいのか
さらに、成長した後の自分を考える必要があります。
成長は自分の理想を実現する過程にあるものです。そのため単に成長したいだけだと、何のために成長して、何を成し遂げたいのかが伝わりません。
成長した先を見据えるためには将来のキャリアプランや今後の目標を設定する必要があります。
[具体例] 将来の夢×自己成長
「私は最終的に貧困をなくすために発展途上国のビジネス体制を整えたいです。
そのように考えたきっかけは~~。
またアフリカでは法や治安といったリスクが大きいですが、その際に日本企業の進出でリスク軽減などをサポートする総合商社のノウハウや失敗を恐れない姿勢が必要だと思いました。
また業界内でも御社は〇〇に力を入れていて、社風としてもどんどん新しいことに取り組む姿勢をOB・OG訪問で感じたため、御社の社員として、ビジネスの流れ作りに関わりたいと思っています。」
ポイント
- ①自分が社会人として何を成し遂げたいか(大きい目標)
- ②そう考えるきっかけ、理由はなにか
- ③なぜその業界・その企業でなくてはだめなのか
(自己成長が軸の場合はここで成長に触れても良い、でも他の理由も付け足せると説得力が増す!)
軸とするならば自己分析から
就活の軸を「成長できること」にするのは好ましくないことは述べましたが、ではどのようにして就活の軸を見つければ良いのでしょうか。その答えは、自己分析です。
就活の軸は、選考を受けたり企業を選ぶ際に重要なものですが、それと同時に企業からも面接で聞かれることがあるため、ブレることのないものかつ説得力のあるものである必要があります。
そのため、自己分析を緻密に行ってください。自己分析についての詳しいやり方は、以下の記事に載せてあるのでぜひご覧ください。
なぜ自己成長したいのか再考する
元々の成長意欲がどこから生じたものなのか再考しましょう。
過去の経験を振り返ることができるので、中学校から大学までの自分のやってきたことを洗い出しを行うことができます。
また自己分析を繰り返すことにより、自分の強みや弱みを再認識することも可能です。
自身の強みや弱みを知るということは、どの部分を強化あるいは改善していきたいのか具体的に可視化することにつながります。
[具体例]
これは筆者が書いた例ですが、この人の場合だと団結力を活かした和気あいあいとした職場で一番力を発揮できそうですよね。
そして目指したい自己成長は「チームの力を120%活かすマネジメント能力」ということになると思います。
実際はもっと何行にもなるかと思いますが、皆さんも是非このように自分を振り返ってみてはいかがでしょう?
また、成長したいということを就活の軸にすると「成長してどうなりたいのか」を聞かれます。そのためにはキャリアプランからの逆算が必要になってきます。
キャリアプランの考え方については、以下の記事を参考にしてみてください。
【ES・面接でも有効!】就活におけるキャリアプランの考え方と回答例
関心のある事柄に注目してみる
過去の自分を顧みると同時に、未来の自分にも焦点をあててみましょう。
関心がある=知識や経験を吸収する意欲があるということなので、成長した先の目標を設定することが容易になります。
筆者の場合は、『私の未来』4コマ漫画を描いて遊びながら考えていました。
漫画だったのは偶然で、ESの書きすぎで嫌になっていたからですが図らずも文章みたいに固くならずに本音が出てきたのでおすすめです!
例えば以下のような考え方が浮かびます。
- 「20代は出張も遊びもこなしてアクティブに。若いうちに海外赴任」
- 「30代は部下の意見をしっかりと聞ける先輩になる。結婚もしたい」
- 「40代はそれまでの経験を活かして海外プロジェクトを仕切りたい」
- ⇒最終目標:会社をグローバルな有名企業にしたい!
選考において自己成長を軸として使うには?
自己成長を軸として考えるとき、曖昧さを回避するために「何を目的として」「どのように」自己成長したいのかという具体性が必要だということは先に述べました。
自己分析ができた後にすべきことは以下の二つです。
選考を受ける企業でどんな成長が見込めるのか考える
各企業にはそれぞれの強みがあります。それは採用サイトや説明会などで示してくれているはずです。
それらの情報から企業の特徴を把握し、自己分析で可視化された自分の強みや弱みなどと照らし合わせてみましょう。
また、各企業は高い確率で内定を承諾し、会社のために貢献してくれる人材を求めています。
したがって、その企業でなければならない理由を伝えることは不可欠であるため、自己成長を軸にする場合はその企業でどのような自分になりたいかを考えましょう。
そして、企業にもどのように自分は成長するつもりなのかを伝えましょう。
それだけでなく、自分のキャリアプランと企業のキャリアビジョンがマッチしているかも面接官に見られているので、一方的な主張にならないように気をつけましょう。
その企業を利用して自分の目標を叶えるために成長をしたいとアピールする場合、入社後にはどのような行動をとるつもりなのかという具体的な計画もアピールできると、より魅力的な志望動機になります。
そこまで考えていれば、自社への入社意欲が高く仕事へのモチベーションが高いと判断してもらいやすいですし、入社後の活躍にも期待を持ってもらえます。
将来のキャリアビジョンを明確にする
成長した先に成し遂げたい目標を、相手に伝えるために自身のキャリアビジョンを明確にしましょう。
可能であれば、具体的にその会社での5年後のや10年後にやりたいことを考えてみましょう。
キャリアビジョン自体が面接の質問項目としてあがることが多いので、対策が必須です。
上記のどんな成長が見込めるのかと同様に、その会社の特徴を知る必要があるので、採用サイトやホームページを見直しましょう。
『就活で「5年後10年後の将来像」を聞かれたら|具体例とともに解説』
もし将来の自分はどうなっているかを考えるのが難しいと感じる場合は、企業について十分に理解できていないサインかもしれません。
もう一度企業のホームページや、募集要項などをよく読み込み、理解を深めて対策を行うべきです。
Jobspringでも、面接対策やキャリアプランなどの決め方など助けられることがたくさんあるので、ぜひ気軽に登録してみてくださいね!
「自己成長」の具体例
実際に自己成長について説明した例をご紹介します。
①
・なぜ自己成長したいのか:新卒業界の新たなスタンダードをつくり、人々が自分の仕事を楽しめる世の中を創りたい。
・どう自己成長するか:人材という特殊な商材を扱うためには大勢の人に触れ、現状の課題について把握する必要がある。まずは、キャリアコンサルタントとして学生に寄り添いつつ個人の将来を導く能力を身に着ける。
また学生だけでなく、企業にとっても満足のいく採用を提案するべく、営業としても腕を磨いていきたい。
②
・なぜ成長したいのか:自分の手で多くの会社のデジタルトランスフォーメーションを支援し、企業のさらなる発展に貢献し生き生きとした世の中を創りたい。
・どう自己成長するか:IT関連の知識がまだまだ足りていないので、最初はプログラミングなどの経験をしたのち、そこから企業へ足を運んで現状をヒアリングして課題を炙り出せるようになる。
それから企業の課題をどのようにデジタルの力で解決できるかを提案できるようにスキルアップしていきたい。
まとめ
今回は、就活の軸を自己成長とするのがアリなのか、もし軸とするならば自己成長を軸として使う場合のポイントは何なのかについて解説しました。
要点は以下の通りです。
・就活の軸を単に「成長できること」は危険
・「成長できることを」軸にする前に自己分析をする
・「成長できること」を軸にするなら具体的にどう成長するのかを企業に合わせて答える必要がある
・将来のキャリアビジョンを明確にしておく
「自己成長をしたい」「自己成長できる環境で働きたい」と考えるのは良いことです。
しかしながら、就活ではその成長意欲がどこから生じたものなのか、そしてどのように成長したいのかなど、 細かな情報を面接官に提供することが必要です。
さらに面接時間は短いため、事前準備によって効率よく伝えることも大切になります。
それさえ出来れば面接で必ずいい結果を得られるはずです。
JobSpringでは、「自己成長って本当はどういうことなんだろうか」とクリティカルシンキングを促すことでどんな場面でも通用する自己PRのサポートをしています。
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