長く働けるという就活の軸はOK?

CONTENTS

自分の軸としてはあり

安定が欲しい

男女ともに出産や育児なども考えなければならない

自分の軸としてのチェックポイント

面接の際に軸として答えるとうまくいかない

転職も視野に入れる

福利厚生を軸にすると大半の企業が嫌がる

入社してどのような働きを見せてくれるかを期待されている

会社への軸へと転換させる

長く働きたいとは言い換えれば1つの企業に長く貢献したいということ

就活の軸の伝え方

まとめ

就活で働く企業の条件を考える際、多くの学生がひとつの企業で長く働けることを条件に含んでいるかと思います。


今回は「長く働く」ということを就活の軸にすることがいいのか、また、面接の際にそれをどのように伝えればいいのか解説します。

自分の軸としてはあり



結論から言うと、就職先にアピールするのではなく、自分が企業を選ぶ際の軸や基準として、「長く働く」ことを選ぶのであれば問題ありません。


安定が欲しい

経済状況には波があることは皆さんご存知かと思います。


あまり明るい経済社会を経験しておらず、なにかと不況ムードを見てきている現代の就活生はこれからの社会に不安を感じている背景があります。


そのため企業の安定性を重視する考えは当然のごとく増加します。


また売り手市場に移行しつつある最近では、就活側が企業に条件を求めやすくなっているという要因も考えられます。


その結果、条件として「会社が経営難に陥りづらく、昇給率が高い」ことを判断基準としている人が多く存在するのです。


面接時に聞かれる就活の軸は、企業と学生のマッチ度を見ており、志望動機は自分の会社に何を貢献してくれるのかを見ています。


そのため、「長く働ける」ことは安定を企業から与えてもらえるという受け身な印象となってしまい、あまり好ましくないです。


ただ、最初に受ける企業を選ぶ時の判断軸や、内定をもらった後の最終決定の判断軸しては使って良いでしょう。


以下の記事でも、就活の軸として会社の「安定性」を選ぶのは問題があるのかどうかを詳しく解説しているので、不安な方はぜひ参考にしてみてください。


就活の軸で会社の「安定性」を選ぶのは問題ないか?



男女ともに出産や育児なども考えなければならない


子供を養うためのそれなりの給与、そして休暇後の復帰ができる労働環境が整っていることは非常に重要なことです。


最近は、女性だけではなく男性も育休を取ることを推進されていますが、そういった世の中の流れから考えても、自分のライフプランを踏まえて仕事を選ぶべきです。


自分のライフプランがある中で企業の安定性を軸とすることは全く悪いことではなく、むしろごく当然の考えであり、堅実な判断といえるでしょう。


自分の軸としてのチェックポイント



「長く働く」ことを軸として場合、実際企業を選ぶ際には以下のことを確認してください。


  • 3年以内の離職率が30%以下であるか
  • 産休・育児休暇や時短勤務の取得実績があるか
  • その企業で3年後、5年後も生き生きと働く自分が想像できるか
  • 身につくスキルや待遇面において、その企業でキャリアを重ねるメリットがあるか

もしも、これらの項目に不安がある場合は、その企業はあなたの想像とは違う可能性があります。


今一度、チェックしておきましょう。


面接の際に軸として答えるとうまくいかない



本音では長く働けることを軸としているものの、その理由をそのまま伝えてしまうとあなたの印象を悪くしてしまう可能性があります。


転職も視野に入れる

大手企業でさえも、数千人規模のリストラをしていたり、世の中全体の終身雇用の崩壊によって1社に長く勤めることが必ずしも安定とは言えない時代になってきました。


だからこそ、自分が身につけていきたいスキルを中心に就職先を考えることも必要かと思います。


いずれは転職する可能性もあるのだと考えて、ファーストキャリアは自分がみにつておきたいスキルが身に付くであろう道を選択することは、今の時代には最も合っている方法でしょう。


ただ、注意していただきたいのはスキル=資格ではないということです。

資格を取ることに夢中になるのではなく、どういうことができるようになりたいのか明確にしておく方が長い目で見ると、安心です。


福利厚生を軸にすると大半の企業が嫌がる


 「安定した労働環境」「福利厚生の充実した環境」で長く働きたいといった本音は理解できるものの、それを表に出してしまうと印象が良くない場合が多いです。


なぜならば、それらの軸は「恩恵を受ける」といった受動的な要素のみを含んでいるからです。


就活の軸=働きたい動機と考えたとき、手厚い福利厚生を受けるために働くという動機は聞こえが良いでしょうか?


おそらくあなたが面接官であってもあまり快く思わないでしょう。


特にこれから期待している新卒からおんぶにだっこを求められればなおさらかもしれません。


そのため、面接でアピールするならば企業に対して自分が与えられることや貢献できることを中心に話した方が良いです。


決して、福利厚生を面接などで自分の就活の軸として離さないように気をつけましょう。


入社してどのような働きを見せてくれるかを期待されている


採用側があなたの働く動機のなかに会社へ貢献しようとする意志の有無に関心を抱いていることは確かです。


例えば「自分が求めている経験やノウハウを培うチャンスがあるか否か」といった軸の場合、チャンスを得るのは受動的ですが、その後成長させた労働力を自社に還元してくれるという能動的な要素も含みます。


自分のことだけを視野に入れている人と企業のことも視野に入れている人とでは採用者の目に映る魅力は断然違ってくるでしょう。


会社への軸へと転換させる



「長く働きたい」ということはつまりどういうことなのかを考えてみることで、企業に対してアピールできるような志望動機に変えることができます。


長く働きたいとは言い換えれば1つの企業に長く貢献したいということ

「長く働きたい」という言葉にもその背景を変えれば簡単に印象を変えることができます。


それは「安定した会社で平穏にやっていきたい」という考えから「愛社精神をもって企業を成長させていきたい」という考えに転換するということです。


こうすることで、本音では堅実な考えを保ったまま企業に良い印象を残すことが可能になります。


例:「私は自分の夢を体現することができる企業で、長く務めることができるかを就職活動の軸としています。

軸としている理由は大きな夢を実現するためにはひとつの企業で文化とノウハウを培う必要があると考えたためです。

その企業での長期的なキャリアステップを考える

ただ言い換えるだけでは、「表面的な言い回しだ」と見透かされる場合もあります。


長く務めるにあたってどのようなキャリアを進むつもりでいるのかをできるだけ具体的に説明できるようにしておきましょう。


「企業選びの軸」や「キャリアアップ」がしっかりしている学生は、5年後や10年後に自分がどうなっていたいかを語ることができます。


単なる一時的な興味ではなく、自分の人生に無理なくなじむ、しっかりした軸を持っているかどうかで、その学生が長く働ける人材かどうかを面接官は判断しています。


なお、面接時にキャリアプランを聞かれた時の回答例は以下の記事で解説していますのでぜひご覧ください。

【ES・面接でも有効!】就活におけるキャリアプランの考え方と回答例


就活の軸の伝え方

会社に伝える軸へと転換させた上で、結論→自分の経験やエピソード→入社後の活躍イメージという順番で採用担当者に伝えましょう。


自分の経験については、必ず結論の根拠となるように論理飛躍がないか確認した上で選びましょう。


またあまりに多くの要素を話しすぎても何がいいたいか伝わらないので、結論に直接的に関係のある1つの事柄を深掘りして、論理的に話を構築することがおすすめです。


そこから、自分がどのように活躍できるのかをアピールして、採用担当者に対して自分が入社後活躍しているイメージをしてもらえば成功と言えます。


まとめ



長きにわたる不況や現状の社会問題を目の当たりにしている皆さんだからこそ、「安定」を求めることは至極当然です。


できるだけ苦労をしないよう堅実な就活軸を定めることは決して悪いことではありませんが、ありのままをぶつけてしまうと思わぬ結果を招くこともあります。


今回のように「長く働きたい」と思っても、どの背景にある自分の考えを探っていきたいものです。本音と建前をうまく活用して就活を乗り切りましょう。


また、「長く働く」ことを就活の軸とするのは危険なので、


・転職も視野に入れる
・「長く働く」ことを言い換えて、説得力のある志望動機に変える
・企業でのキャリアプランを具体的に考える


といった方法で、対策をしましょう。


JobSpringではあなたに合った長く働ける企業を探すお手伝いができます。また、就活に関するあらゆる相談にも乗っています。悔いのない就職活動を全力でサポートしていますので、気になった方は是非一度お越しください!


就活面談サービス「JobSpring」へのご予約はこちらから!

就活のプロに相談してみる 就活のプロに相談してみる

編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

TOPIC

新着記事
就活のプロに相談してみる