面接で他に受けている企業を聞かれたら?ない場合はどう答える?ポイント解説

CONTENTS

なぜ「他に受けている企業」を聞かれるのか?

①志望度や意欲の強さの確認

②志望動機と企業に齟齬がないかの確認

選考状況や志望度に応じて内定通知の判断を行う

【例文つき】他に受けている企業がある場合の答え方とポイント

①基本は正直に

②受けている企業の業界・業種は揃える

③落選した企業を伝える必要はなし

④志望動機を根拠に用いる

⑤他社への強い興味を示すのは良い印象ではない

【例文つき】他に受けている企業がない場合の答え方

他の選考を進めていない場合

選考は複数あるが、同業他社を受けていない場合

加えて予想される質問への答え方

入社意思の確認「内定を出したら承諾しますか?」

「将来転勤があったとしても大丈夫ですか?」

まとめ

面接で順調に話が進む中、「他に受けている企業はありますか?」と突然聞かれることがあります。はじめて聞かれると、予想外な質問にためらうこともしばしば。


この質問、あなたは特に気に留めないかもしれませんが、実は採用側にとって非常に重要なのです。場合によっては、他の質問でうまくいかなくても印象を覆すことができるかもしれません!


今回は、

  • 他に受けている企業がある場合
  • 他に受けている企業がない場合
  • 他に受けている企業があるが、同業他社は受けていない場合

に分けて解説しそれぞれの質問に対するベストな回答方法についてポイントをご紹介します。


これだけは押さえる!就活面接でよく聞かれる質問とコツ【厳選20問】


なぜ「他に受けている企業」を聞かれるのか?

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そもそも他社の選考状況を聞いてくるのはなぜでしょう。面接官としては幾つか意図があって、あえてこの質問をぶつけることで学生の回答や様子を観察しているケースが多いです。


①志望度や意欲の強さの確認

採用側は就活生が自社だけでなく、ほかの企業も受けていることを知っています。しかし、その上で最終的に自社を選んでくれる人を夢中で探します。同業他社を受けていることを面接官に伝えている場合は、より一層この質問は重要です。


最近では遠回しに聞くのではなく、「どちらが志望度高いか?」とストレートに聞いてくるパターンが増えてきています。


②志望動機と企業に齟齬がないかの確認

志望動機が固まっていれば、受ける企業に共通点が見えます。受けている企業の系統を確認することで、自社が学生の就活軸に合っているのかを判断するのです。逆に共通点のない志望企業が列挙されれば、「本命は別にあるのかもしれない」「とりあえず受けてみただけかもしれない」と勘ぐられる可能性があります。


選考状況や志望度に応じて内定通知の判断を行う

人によっては能力的に条件を満たしていても、意思の面でほかの企業と揺らいでいる場合があります。そのような人が満足のいく就活を実現するためにあえてほかの企業を聞いてそちらの選考が終わるまで内々定通知を調整する場合があります。


ほかに受けている企業を聞いてくるということは、能力面では問題なく、適性としても高いと評価していることの裏返しです。良いと思った人材だからこそ、「志望度が高いなら早めに確保したい」という採用側の想いがあります。つまり、回答次第で内定に一気に近づくのです。


【例文つき】他に受けている企業がある場合の答え方とポイント



では実際に面接ではどのように受け答えすれば良いのでしょう。まだ選考を受けたことがない人、以前聞かれたけど答え方がわからなかった人はぜひ参考にしてみてください。


【例文】(筆者の場合)設定:第一志望群の面接

採用「今ほかに受けている企業はありますか?」

自分「(同業他社の)◯◯と(他業界)の××の選考を受けています。」

採用「その中で一番志望しているのはどこ?」

自分「御社です。私はこの業界に興味があったのですが、就活軸が〜〜のため、御社の社風や理念に合っていると感じて志望しています。」

採用「なるほど。でも他の企業の選考も受けているんですよね。」

自分「就活となると一社しか受けないわけにはいきませんから、就活軸にあった企業を幾つか受けています。また、選考を受ける中で感じる雰囲気などもあるため、複数の企業を受けることは比較の観点から良いと思って受けています。」



①基本は正直に

すべての企業に「御社が第一希望です」という学生がいますが、よほどうまく志望動機を作りこまなければ、様子や熱量から嘘だと見抜かれる可能性が高いです。嘘だとバレるくらいなら、正直に伝えた方が印象は良いです。


代わりに「第一志望群です」や「受けている企業のなかでも比較的志望度が高い」といった受け答えにすることで、少なくとも自社を承諾するか否かの瀬戸際に立っていると思ってもらえます。また筆者は志望度が低いけれど受けた企業に対して「まだ迷っています」という回答をよく使っていました。


②受けている企業の業界・業種は揃える

受けている企業に共通した項目がなければ志望度を疑われる可能性があります。業界・業種はある程度揃えた上で面接に臨みましょう。可能であれば、各業界につき少なくとも2,3社は見ておくと良いでしょう。もしくは受けている企業すべてを伝える必要はないので、名前を挙げるのは関連性がある同業種に限るなど、工夫することで志望理由に一貫性を持たせることができます。


受けている業界がバラバラな方は「同業他社を受けていない場合の答え方」をチェックしてみてください。


③落選した企業を伝える必要はなし

主に自社と他者の志望度を見るために聞いているので、落ちた企業を伝える必要はありません。聞かれた場合は素直に答えるのが良いでしょう。その際は他が落ちたからここを受けていると思わせる消極的な理由でなく、ここが良いと思ったから受けているという積極的な理由もあわせて述べることができれば、好印象につながります。


④志望動機を根拠に用いる

基本的にあなたがやりたいと思う業務はひとつの会社にとどまりません。そこで、受けている複数企業の共通点を自己分析と結びつけつつ、その企業にしかない魅力も踏まえて語ることができれば、説得力が上がり、熱意もより一層伝わるでしょう。


⑤他社への強い興味を示すのは良い印象ではない

誰でも自分と話しているのに、他人のことばかりを良く言われると良い気分はしません。同業他社ならなおさらです。選考を難なく進めるという意味では、他社の評価を控えめにしておく方が無難です。


【例文つき】他に受けている企業がない場合の答え方


他に選考中の企業がない場合もあるでしょう。その際はどのように答えるのか迷ってしまいがちです。筆者が実際に使っていた例を紹介いたします。


他の選考を進めていない場合

【例文】

採用「今ほかに受けている企業はありますか?」

私「今はありません」

採用「珍しいですね。理由を聞いても良いですか?」

私「実は◯◯さんに内定をいただいており、◯◯さんより志望度が低いところはすでに辞退いたしました。御社は第一志望ということもあり、選考を受けています。」

採用「そうだったんですか。分かりました。」

上記の例は内定を獲得していた場合に利用できる有効策です。ポイントは内定をもっているのに就職活動を続けている理由が「第一志望」であることに基づいている点です。


もし他の選考を受けておらず、内定を持っていない場合は「始めたばかりで、これから選考を受ける予定の企業がいくつかあります。」と答えると良いです。その場合も就活軸に当てはまる受け答えを意識しましょう。


選考は複数あるが、同業他社を受けていない場合

【例文】

採用「今ほかに受けている企業はありますか?」

私「今はありません」

採用「なぜですか?」

私「もともと◯◯社や××社を見ていたのですが、就活中に就活軸と違うということに気がついて志望を見直しました。私の就活軸は〜〜で、御社の理念、事業内容ともに共感しているため志望度が高いのですが、他者に関してはエントリーの段階から再びやり直しているところです。」

採用「分かりました。」


ほかの企業は受けているものの、同業他社が含まれない場合があります。最初に考えられる面接官の反応は「業界として優先度が低いのでは?」ということです。比較なくして企業を選ぶことはできないのに同業他社の選考を受けずにその業界を見ているというのは不自然だからです。


この場合、「御社以外ではこの業界を見ていません。」ときっぱり言い切り、相手が納得のいく企業選びの軸を説明すると良いでしょう。例のように「受けるつもりだったけど、考えた結果やめた」という回答でも良いでしょう。


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加えて予想される質問への答え方



以下の質問も合わせて聞かれることがあります。せっかくですからこれらの質問も一緒に確認していきましょう。


入社意思の確認「内定を出したら承諾しますか?」

これも聞かれればもはや採用側はあなたを採用したいと言っているようなものです。しっかりと入社意思を伝えることで、選考が一段と楽になります。あなたにとって十分納得のいく企業であるならば「内定をもらえたら入社したい」と言い切るのが良いでしょう。


「将来転勤があったとしても大丈夫ですか?」

他の条件をクリアしていても、転勤があるという理由だけで志望度が下がるのはお互いに残念です。基本的には「問題ありません」と答えるのが最良です。もしどうしても転勤が難しい場合はその旨を納得できるように説明しなければなりません。


例えば、病気を持つ親がいて兄弟もいないので場合によっては近くで働く必要があるなど、本人の否応なしに発生する事情は考慮される場合があります。


まとめ



面接では「志望度確認」「適性確認」「内定出し調整」のために、ほかに受けている企業を聞いてくる場合があります。あなたを採ることに興味を示しているということですからポジティブに捉えましょう


聞かれた際は、自分の気持ちを正直に伝えることを意識してください。実は第二志望であったりと、少し答えにくい状況の場合は今回紹介した例を参考にしてみてくださいね。他の企業を受けていない場合であっても、理由を説明できれば面接官は納得してくれます。心配いりません。


「他に受けている企業」を聞かれた際のポイントは以下のとおりです。

  • ✔ 基本は正直に
  • ✔ 受けている企業の業界・業種は揃える
  • ✔ 落選した企業を伝える必要はなし
  • ✔ 志望動機を根拠に用いる
  • ✔ 他社への強い興味を示すのは良い印象ではない

もし、業界・職種が定まっておらず、さまざまな企業を受けている場合は一度就活エージェントに相談することをおすすめします。例えば私たちJobSpringではみなさんと企業の共通点を見つけつつ、就職活動の方向性を定めるサポートをします!就活軸を定めて企業選びをすることで志望動機もはっきりし、今回のような質問に答えやすくなります。


困ったことがあったらいつでも無料面談にいらしてください!!一緒に頑張りましょう。


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編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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