【新卒:業界研究】銀行業界の特徴|仕事内容から魅力まで一挙解説
金融
CONTENTS
銀行業界とは?
銀行の種類
銀行のビジネスモデル
銀行業界における主要企業
①三菱UFJ銀行(従業員数:33,524人)
②三井住友銀行(従業員数:28,401人)
③みずほ銀行(従業員数:29,991人)
銀行業界での特徴的な業務
①預金業務
②貸付業務
③為替業務
④信託業務
⑤投資業務
銀行の代表的な職種とその仕事内容
総合職
総合職(リテール)
一般職
まとめ
今回は銀行業界の仕事内容や魅力についてお話します。銀行は生活していく中で身近な存在だと思いますが、仕事内容は皆さんが日常的に目にする窓口受付だけに限らず、多岐に渡っています。就活で銀行業界や金融分野に興味がある人は是非参考にしてみてください。
銀行業界とは?
銀行といってもその役割によっていくつか種類が分かれています。仕事内容が大きく異なるだけでなく、就活の対策方法も異なっています。さらに銀行特有のビジネスモデルも簡単に紹介するので参考にしてみてください。
銀行の種類
中央銀行(日本銀行)
お札を発行しているところというイメージが強いかもしれませんが、日本銀行の目的としては「物価の安定」「金融システムの安定」が挙げられます。景気を考慮して市場に出回るお金の量を調節するなど、経済のバランスを取る役割を担っています。
就職の難易度は高めで、単に倍率が高いだけでなく、世の中に関する深い知見が求められるようです。志望する場合には新聞を読み込むだけでなく、疑問に思ったことは理解できるまで調べるといった対策を早めに始めたほうが良いでしょう。
参考:https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/outline/a01.htm/
普通銀行
皆さんが知っている銀行とはおそらく普通銀行のことです。その中でも全国に支店があるメガバンクと、地域に根差した地銀に分かれています。資金力や情報量でメガバンクが強みを持つ一方、地銀は地元住民を中心に安定した顧客基盤を持つことが特徴です。
就活の場合には同じ銀行業界志望でも、海外駐在を経験したい人はメガバンを選び、転勤の心配なく地元で働きたい就活生には地銀が人気となる傾向にあります。銀行は採用人数が多く、就活時に一般常識を超えた知識を求められることもありません。しかし油断は禁物です。採用フローが不透明で評価によって面接回数が異なったり、深堀で徹底的に詰められることがあるため準備は早めにすることをおすすめします。
信託銀行
信託銀行では普通銀行と同じ「銀行業務」に加えて、お金以外に株式など顧客の資産を運用・管理する「信託業務」、不動産売買の仲介など「併営業務」を行うことができます。資産を安全に管理できるだけでなく、資産承継や社会貢献など信託銀行を利用する目的は人ぞれぞれです。
その業務の特性から、就活では「困った人をサポートしたい、誰かの役に立ちたい」という志望動機から信託銀行を選ぶ人が多いようです。そのためどうしても志望動機は被りがちになります。面接ではどうしてそう考えたのか、具体的に意識するきっかけは何だったのか説明することで差別化しましょう。また、いくら人の役に立つ仕事と言っても、銀行はボランティアではなく利益を得ることで成立している「企業」です。奉仕や貢献だけをアピールしていると「じゃあ非営利団体や公的機関の方が向いてるんじゃない?」と言われてしまいます。どうして信託銀行が良いのか答えられるようにしましょう。
参考:https://www.shintaku-kyokai.or.jp/trust/purpose/
銀行のビジネスモデル
銀行は間接金融という形をとっています。「お金に余裕がある人」から預金という形で銀行がお金を預かり、「お金を必要としている人」に貸し出します。このように銀行などの金融機関が仲介役として間に入る形式を間接金融と呼びます。
また顧客から預かった預金は個人に融資するだけでなく投資によっても管理・運用されており、利子に加えて企業の株式を買ったり事業に出資するなどして得た利益で銀行は企業として成り立っています。その一部が利息として預金をした人に分配されている仕組みです。
銀行業界における主要企業
今回はメガバンク各社の特徴をご紹介します。それぞれの銀行は、信託や証券などを含めたグループの中の一つという立ち位置です。就活を始めたばかりの人にはそれぞれが同じように見えるでしょうが、実は社風や強みが異なっています。
①三菱UFJ銀行(従業員数:33,524人)
強み:資産力と国際力
三菱UFJ銀行は資産という面で強みを持っています。また中長期的目標に「世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ」を掲げていることからも分かるように、近年ではアジアを中心とする海外に支店を展開するなど現地顧客の獲得に乗り出している。
社員の雰囲気:スマートなエリート気質
社員の印象としてクールな雰囲気、スマートでいたいという心意気を感じます。自分が大変なときでもそれを感情に出さないような、冷静さを失わない社員が多い気がします。
②三井住友銀行(従業員数:28,401人)
強み:社員の営業力とプロジェクトファイナンス
経営理念にもあるように「お客さまに、より一層価値あるサービスを提供し、お客さまと共に発展する」ことを重視しつつ、社員一人あたりの収益性もメガバンクトップです。業務に関しては事業投資が強く、スピード感のあるビジネスが特徴です。
社員の雰囲気:情に厚い体育会系
三メガの中でも特に仕事が大変と言われているため元体育会系の人が集まりやすく、文化系出身でも元気なタイプが多い印象です。会社全体が熱血系で厳しい上司も多いようですが、こっそり陰で見守るなど人情味のある組織でもあります。
③みずほ銀行(従業員数:29,991人)
強み:One MIZUHOを活かしたチームプレー
経営理念に「日本を代表する、グローバルで開かれた総合金融グループ」を掲げるみずほグループは銀行や証券といったグループ会社の壁を越えたチームワークで総合的に顧客を支えることが特徴です。財閥系でないことも企業の顧客を獲得する点で有利になります。
社員の雰囲気:穏やかな性格、マイペース
残業が多いとされる銀行の総合職の中でも、みずほの社員は比較的プライベートを充実させやすいと言われています。働き方としてバランス感を重視する傾向があり、職場でも仕事とプライベートを両立させる雰囲気があります。
銀行業界での特徴的な業務
銀行業務は多岐に渡ります。このすべてに一人の社員が関わるというわけではなく、配属される部署や職種によって変わります。ですが、銀行員として働くのであれば、自分の業務以外も簡単に理解しておくと良いでしょう。
①預金業務
預金を預かる、利息を支払うなど、皆さんにとって想像しやすい銀行業務なのではないでしょうか。お金を余分に持っている人が安心して預けられることは銀行にとって重要な存在価値です。
②貸付業務
お金を必要とする人には、利子を含めてしっかり返済できることを条件にお金を貸します。口約束というわけにはいかないので、書類を作成したり、本当に返済能力がるか審査するなど慎重を期す必要があります。
③為替業務
家賃や光熱費の振り込みなど口座から口座へお金を移すことがありますよね。それが為替業務です。為替というと「1ドル=〇〇円」をイメージするかもしれませんが、今回の為替業務には当てはまりません。
④信託業務
お金以外に株式などの財産を顧客に代わって運用・管理する業務です。安全に資産を保管できるだけでなく、資産を増やしたり、スムーズな相続をサポートする働きもあります。
⑤投資業務
銀行は預かった預金で株式を購入したり、事業投資を行って資金を増やすこともあります。顧客のお金のため絶対に損は出来ませんが、運用によって得たプラス分が銀行の利益になり、利息や従業員の給料に当てられます。
銀行の代表的な職種とその仕事内容
銀行は採用の段階でいくつかの職種に分けて募集をかけることが多いです。その職種によって今後のキャリアが変わってきますので、エントリーの段階から自分の適性ややりたいことを考えて応募する必要があります。
総合職
全国転勤や海外赴任の可能性がある職種で、部署間の異動もあります。基本的には法人営業からキャリアをスタートさせ、希望や適性によって本社の部署や海外支店などに異動するケースが多いです。同期が多いため希望の部署に行けるかは確実ではなく、残業やストレスなど決して楽な仕事ではありません。しかし、顧客である様々な業界の人と知り合える点や、経済の動きをリアルタイムで感じられる点は銀行総合職のやりがいでしょう。
→向いている性格
総合職は責任が重い分、叱られたり激務で追い詰められることが多いです。楽観的な人や打たれ強い人の方が長続きしやすいでしょう。また、大変な中でコツを掴んでいく感覚にやりがいを覚える人も多いため、向上心が強く、成長したい人にとっては知識、話力、ビジネスマナーなど多角的に学べる環境が整っているでしょう。
総合職(リテール)
法人営業からキャリアがスタートする総合職とは違い、個人向け営業を専門とする職種です。支店に配属され、預金業務などを行います。勤務地としては全国型とエリア型があり、エリア型の場合は関東圏や関西圏など決められた範囲外での異動となるため地元で働きたい人に人気です。
→向いている性格
個人向け営業を行うことから、社会貢献を志望理由にする就活生が多いです。銀行には様々な人が訪れますから、親身に話を聞くことができる人は向いているでしょう。
一般職
総合職リテールと同じく支店で窓口業務を行う職種です。総合職のサポート業務を行います。しかしメガバンクでは一般職の採用を打ち切る動きもあり、今後機械化が進む中で徐々に人数が減っていくことも考えられます。希望する場合は募集があるかを早めに確認することをおすすめします。
→向いている性格
総合職とは仕事内容が異なりますが、一番のポイントとしては残業が少ないため私生活を充実させやすいことです。総合職と比べて給与は低いですが、ストレスやプレッシャーをできるだけ減らして働きたい人に人気があります。
まとめ
最近銀行業界は不安定だという情報ばかりが出回っていますが、それがすべてではありません。数えきれないほどの部署があり、さまざまな業界の人と出会う機会が得られるという魅力的な一面もあります。もし興味があったけど周りの人に止められるからやめようと思っている人がいるなら、一度自分で調べて体験してみてから判断することをおすすめします。
そして自分で納得のいく決断をするためには企業・業界研究をしっかり行うことが必要です。以下に関連記事のリンクを貼っておきます。銀行業界に限らず、迷ったときは分析しながら情報を整理すれば、自分がどうしたいか分かってくると思います。就活は大変なことだらけですが、一緒に頑張りましょう!!!
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