【新卒:職種研究】ITエンジニアの仕事内容とは?種類別で解説!

CONTENTS

ITエンジニアとは?

エンジニアの種類とその仕事内容

①システムエンジニア(SE、アプリケーションエンジニア)

②プログラマー

③サーバーエンジニア

④データベースエンジニア

⑤ネットワークエンジニア

⑥セキュリティエンジニア

⑦ITコンサルタント

⑧ミドルウェアエンジニア

⑨組込みエンジニア

⑩テストエンジニア

⑪セールスエンジニア

⑫サポートエンジニア

⑬ブリッジSE

⑭社内SE

新卒のエンジニアに求められるスキル

①論理的思考力

②好奇心と成長意欲

③継続力

④聞き出す力

入社前の開発言語習得は?

エンジニアは文系・未経験でもなれる?

まとめ

 急速なIT化が進む現代において、より良いシステム構築やデータ利用のためにITエンジニアの需要が高まりつつあります。本記事では、ITエンジニアの仕事内容とどんな種類のエンジニア職があるのかを、わかりやすく紹介していきます!


ITエンジニアとは?



そもそもITエンジニアとは、Information Technology(情報技術)の分野におけるengineer(技術者)を意味する言葉です。専門的な知識・技術を使って、ITの世界でシステム開発やソフトウェア製作を行うスペシャリストとして位置付けられています。


近年、IT市場は急速に拡大しています。世界に名を馳せるGoogleやAmazon、楽天などのIT企業は今後も大きく力を伸ばしていくでしょう。こういったIT企業のテクノロジーを支える、縁の下の力持ちとしての存在が、エンジニアという職種なのです。


将来多くの仕事がAIに取って代わられるとの懸念もありますが、AIを駆使しビッグデータを用いて開発を行うのは、他でもないエンジニアの仕事です。新しいビジネスの担い手としても、ITエンジニアの需要はすこぶる高まっています。


そんなITエンジニア、気になる年収はどれほどなのでしょうか?転職サービスサイトdodaの調べによると、IT業界全体での平均年収は446万円(生涯年収2億5579万円)との結果が出ています。しかし、専門的な技術の必要な職種である分、勤め先や年齢だけでなくスキルや実績により年収が大きく変わることもあるようです。


参考文献:『平均年収ランキング 最新版 【業種別】 』https://doda.jp/guide/heikin/gyousyu/#anc_job_03

エンジニアの種類とその仕事内容



エンジニアはその専門性から、多くの種類に分けられています。ここではエンジニアの種類と各スペシャリストの仕事内容についてご紹介します。


①システムエンジニア(SE、アプリケーションエンジニア)

システムエンジニア(SE)の仕事は、顧客の要望に合わせて最適なシステムを開発・構築することです。顧客がどんなシステムを望んでいるのか、入念なヒアリングを行なった上で要求分析を行います。実際のプログラムはSEが書くこともありますが、プログラマに委託することも少なくありません。


またシステム開発・構築を行なったあと、そのシステムが正常に作動するかテストする工程もSEの仕事に割り当てられます。設計やスケジューリングを行う指揮者が上流工程、開発やテストを行う実行者が下流工程というふうに覚えておきましょう。


上流工程・下流工程とは何か


②プログラマー

プログラマーは、システムエンジニアが作成した設計書を基にプログラムを書く技術者のことです。数ある言語の中から、そのシステム開発における適したプログラム言語を使い分けてプログラムを書いていきます。 SEがシステムの設計書を作成し、その後をプログラマーに委託する際、プログラマーが設計書を基にプログラムを作り上げていきます。


③サーバーエンジニア

サーバーエンジニアとは、サーバーの設計・構築・運用・保守を行う技術者を指します。そもそもサーバーとは、ホームページをデバイス上で表示するために必要な情報をしまっておくための格納庫のようなものです。


構築作業では、ネットワーク回線の通信速度や利用電源容量、コストバランスが適当か、プログラマと相談しながら設定し、運用しやすい構成を考えます。


また運用・保守作業では、サーバーを実際に運用しながら、その時々の状況に応じて変更を加え、管理していきます。サーバーに何か障害が起きた場合は、障害の原因を探り、再び問題なく運用できるよう復旧作業を行うのもサーバーエンジニアの仕事です。


④データベースエンジニア

データベースエンジニアは、企業が有する顧客情報や商品情報など、セキュリティに関わる膨大なデータベースを扱い、システム設計から構築・管理・保守を行う技術者です。ほとんどのシステムではデータベースが利用されているため、大規模なシステム開発には必ず求められる職種です。


最近ではビッグデータが話題になっています。大量のデータを管理し、そのデータを企業戦略に活用できるスキルを有する人材も求められてい流のが現状です。


⑤ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、サーバーエンジニアが構築したサーバーを土台にして、その上にネットワークを構築する技術者です。 サーバーやPCを、ファイアウォール、ルータ、スイッチなどと呼ばれる専用機器に接続し、個々のコンピュータのデータを要件通りに送受信するネットワークシステムを設計・構築・保守しています。


⑥セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、コンピュータウイルス、不正アクセス、内部犯行などの様々な脅威からシステムを守るために、セキュリティを構築する技術者です。ネットワーク構成、業務用PCの構成、事務所環境、業務ルール等の多角的な側面から対策・実行を行っています。近年、急速なIT化に合わせてニーズが急増している職種の1つです。


⑦ITコンサルタント

ITコンサルタントは、ITを切り口に、「顧客の経営課題を解決する」ためのコンサルテーションを提供する職種です。ビジネスとテクノロジーの両方を深く理解し、事業を引っ張っていく存在となります。


SEに比べて、より顧客のビジネス目標の達成に重点を置いています。そのため、経営課題解決に向けた現状分析~改善案、顧客ニーズに合ったシステムや技術の提案がメインとなる仕事です。

 

⑧ミドルウェアエンジニア

ミドルウェアとは、オペレーションシステム(OS)と、それぞれの処理を任されているアプリケーションの間に入るソフトウェアです。 代表的な例として、OracleやMySQLなどのデータベース、Visual Studioやeclipse等の開発支援ツール、tomcatなどのアプリケーションサーバなどがあります。


ミドルウェアエンジニアは、そのミドルウェアを開発する仕事です。OSとソフトウェアの両方の知識が求められるため、高い技術力が求められます。


⑨組込みエンジニア

組込みエンジニアは、家電製品や携帯電話、自動車などに搭載される(組み込まれる)プログラムを開発する技術者です。 最近ではJavaで開発する事も多くなりましたが、サーバーやパソコン上で動作するプログラムと違い、ハードウェアごとに異なる制約なども見られるため、ハードウェアに関する知識も求められます。


⑩テストエンジニア

テストエンジニアとは、企画・設計・製造の工程を経た製品が仕様書通りに作られているかをチェックし、プログラム中のバグを発見した場合に修正を専門に行う職種です。バグ探しを行う忍耐力の強さと、小さな不具合も見逃さない集中力に加え、丁寧な作業が求められます。


近年ではテストの自動化に伴い「テストエンジニアが要らなくなるのではないか」との懸念が見られます。しかしこの自動化したテストシステムを構築し使いこなすのもテストエンジニアの仕事です。現在、テストエンジニアの仕事は大きな転換期を迎えているのです。


⑪セールスエンジニア

セールスエンジニアは、技術営業とも呼ばれます。営業に同行し、顧客に対して製品・機器の仕様等の技術的な説明を行うエンジニアです。


IT製品・機器は数が多く、営業スタッフだけでは顧客を納得させる程の詳細な説明をすることはできない場合もあります。営業のサポートを行い、顧客の疑問を解消できるような説明を行う重要な仕事です。


⑫サポートエンジニア

サポートエンジニアは、企業などに導入したIT製品の仕様や技術的な問題に関する問い合わせに対応するエンジニアです。


メールと電話で対応することが多いですが、必要に応じて客先に常駐して対応します。製品仕様を熟知し、必要があれば検証も行います。製品仕様の詳細な理解と顧客に分かりやすく説明するコミュニケーション力が求められる職種です。


⑬ブリッジSE

ブリッジSEは、オフショア開発行うようになったことを背景に誕生した職種です。 オフショア開発とは、人件費の安い国にシステム開発を発注することです。


ブリッジSEはITのスキルが求められるだけでなく、言語や文化など両国間のビジネス習慣を熟知する必要があります。間に立って円滑に業務を進められるよう指示することも大切な仕事の1つです。


⑭社内SE

社内SEとは、自身の務める会社内でのシステム開発・構築に特化したSEです。対顧客のSEではないため、自社の経営に大きく携わることもできますが、その反面突発的な依頼や初歩的な問い合わせも多いのが実情です。


SEとしての技術的な仕事ばかりでなく幅広い会社経営を学ぶことができるため、将来のキャリアパスを考えた際、有利に感じる人も多いようです。


新卒のエンジニアに求められるスキル


数々のエンジニアを紹介してきましたが、どの職種も専門的な技術色が強く出ています。そんな中、新卒のエンジニアにはどのようなスキルが求められているのでしょうか。実際のエンジニアの方にもお聞きしたところ、以下の4つが特に挙げられました。


  •   ①論理的思考力
  •   ②好奇心と成長意欲
  •   ③継続力
  •   ④聞き出す力

それぞれについて詳しく見ていきましょう。


①論理的思考力

顧客の要望に合わせてシステムの仕様を考えるのがITエンジニアの仕事ですが、顧客の要望全てを言われた通りに盛り込むわけではありません。最適な結果を得るために顧客の要望を取捨選択する必要があるのです。


この際「Aという理由からBという仕様を採用した」「Xという結果を防ぐためにYという仕様にはしなかった」というように、論理的に考える力が欠かせません。新卒という早いうちから物事を論理的に思考する力を養うことが大切です。


②好奇心と成長意欲

IT業界は移り変わりの非常に激しい世界です。顧客のニーズを満たすために必要なIT技術は日々進歩していますから、エンジニアは常に新しい技術・情報を求め自分から収集しなければなりません。自身の仕事に関する好奇心や成長意欲はエンジニアにとって欠かせない要素の1つなのです。


③継続力

一般的に、エンジニアが一人前の技術を身につけるには最低でも3年必要だと言われています。初めの1年は右も左もわからない状態で、専門用語や専門技術に惑わされるでしょう。ここで投げ出さずしっかりと学び続ける継続力が、エンジニアの成長には不可欠なのです。


④聞き出す力

エンジニアは自分の作りたいものを作るような仕事ではありません。顧客の依頼があって初めてビジネスとなるのです。そのため顧客が何を求めているのか、潜在的なニーズは何なのか、しっかりと聞き出す力が必要になります。単なるコミュニケーション力だけでなく、相手の真意を汲み取る傾聴力が大事なのです。


入社前の開発言語習得は?

エンジニアを目指す方のなかには「プログラミングをしたことがない」「そもそも開発言語ってなに?」という方も少なくありません。開発言語(プログラミング言語)とはITの世界での共通言語のことです。C言語やJavaなど数多くの言語が知られており、プログラミングをする際必ず用いることになる知識です。詳しくは以下の関連記事でまとめていますので、ぜひご覧ください。


エンジニア志望で知っておきたい開発言語(プログラミング言語)について


エンジニアとして入社する前に開発言語を学んでおくことは必要なのでしょうか。現職エンジニアの方によれば、入社前に有名な言語について少しでも学んでおくと、その後の仕事がしやすくなると感じる人も多いようです。決して自分でプログラムが書けるほど深く学ぶわけではなく、入門書レベルで言葉の定義を知っておく位でも入社後の成長に大きくつながるようです。


エンジニアは文系・未経験でもなれる?



「自分は文系だからエンジニアにはなれない」「未経験の分野だからちょっと…」と、エンジニアへの道を閉ざしてはいませんか?それは大きな間違いです。実は、日本のIT企業で働くエンジニアのうち4割が文系出身だと言われています。


確かに、プログラミング経験のある情報系出身者や数字に強い理系出身者と比べてしまうと、自分か無力に感じてしまうかもしれません。ですが、文系出身だからこその強みを持ったエンジニアや、文系でもなりやすいエンジニア職というのも存在するのです。


「エンジニアに興味はあるけれど、未経験だから・文系だから不安だ…」と感じる方のために、詳しくまとめたページをご用意しました。諦めてしまう前に、文系ならではの強みを再確認してみましょう。


IT業界を目指す文系就活生の未来は?ITコンサルやエンジニア職について解説


まとめ



 今回の記事では、ITエンジニアの仕事内容と種類について紹介しました。大まかな流れを振り返ってみましょう。


  • ✔ ITエンジニアは専門的な知識・技術が必要な職業で、近年需要が高まっている。
  • ✔ 専門性の高いITエンジニアは様々な種類に分類され、仕事内容は分業化されつつある。
  • ✔ 新卒のエンジニアに求められるのは主に、論理的思考力・好奇心・継続力・聞き出す力の4要素。
  • ✔ 文系・未経験者でもエンジニアにはなれる。

一言にエンジニア職といってもどこの企業が自分にあっているのか、ホームページを見ているだけでは分かりにくいものです。その企業で自分がしたいと思っている業務はできるのか、一人で確かめるのはなかなか難しいでしょう。


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編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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