IT業界を目指す文系就活生の未来は?ITコンサルやエンジニア職について解説

CONTENTS

IT業界の分類

ハードウェア系

ソフトウェア系

情報処理系

サービス系 

インターネット・WEB系

疑問:文系学生はIT業界で活躍できるのか?

IT業界で必要な専門知識は後から学べる

文系のスキルを活かせる仕事もある

文系出身でエンジニアとして活躍する人も多い

IT業界で文系が活躍している職種は?

①営業

②ITコンサルタント・システムエンジニア

③エンジニア(プログラマー)

ITエンジニアで考える働き方は2つ

自社開発・受託開発

客先常駐

エンジニアとしてのキャリアステップは?

下流工程

上流工程

文系でも資格は必要?

必須の資格はない

持っておくと有利な資格もある

プログラミングの知識をつけたい・・・

IT業界に向いている人は?

まとめ

近年、目まぐるしい成長が注目されるIT業界は、就職活動においても学生から絶大な人気を得ています。ITと聞くとパソコンを使いこなせたり、数やグラフに強かったり、情報系の知識が必要だったり、と文系学生からは少し馴染みなく感じるかもしれません。ですが、決して敷居の高い業界ではなく、IT業界で活躍している文系新卒も非常に多いです。


ちなみにこの記事の筆者も、文系学部からITベンチャー企業のエンジニアとして就職し実際にエンジニアとして働いています!


今回は文系からエンジニア就職を成功させた筆者から、皆さんが文系新卒として活躍するために必要な、文系就活生がIT業界を志望する上で大切なこと、知っておくべきことを特集します!


IT業界の分類



IT業界は大まかに「ハードウェア系」「ソフトウェア系」「情報処理」「サービス系」「インターネット・WEB系」の4つの業態に分けられます。


同じ業界内でも業態が異なるだけで取り扱う製品やサービス、必要とされる技術が大きく異なりますので、IT業界を志望している方はざっくりとでも良いので志望業態以外も含め各業態について理解しておきましょう!


ハードウェア系

ハードウェアとは、ソフトウェアと相対するワードとして用いられ、ITの世界においては形のある機器のことを指しており、今皆さんが利用しているスマートフォンやパソコンなどが最も馴染み深いものではないでしょうか。数年前まではハードウェアと言えばパソコンとその周辺機器のマウスやサーバー、プリンターなどを指し示していましたが昨今ではIOTの流れによりスマートフォンや家電、ゲーム機もハードウェアに含まれるようになりました。


ソフトウェア系

上述したハードウェアに特定の動作をさせる仕組みの事をソフトウェアと呼び、WordやExel、Windows・Macなどのソフトウェアであれば皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?


ソフトウェアには「アプリケーション」と呼ばれるものと「オペレーティング・システム(OS)」と呼ばれるものが存在しています。


ハードウェア上で特定の動作を行わせるソフトウェア(Word,Exel)のことを「アプリケーション」と呼び、ハードウェア自体の動作を制御するソフトウェア(Windows,Mac)のことを「オペレーティングシステム(OS)」と呼びます。


要はハードウェアの性格を司るのが「オペレーティングシステム(OS)」でハードウェアの動作を司るのが「アプリケーション」ですね。


情報処理系

情報処理系はシステムインテグレータ(SIer)とも呼ばれ、顧客企業の課題解決や新サービスの開発をソフトウェアとハードウェアの両方からサポートするのが業務になります。


顧客企業が必要なシステムを企画・提案。その後はハードウェアの調達やソフトウェアの開発を行い、システム完成後は運用も請け負います。


ITのスキルとコンサルティングのスキル両方を磨けるので学生からの人気が高い業態です。


サービス系 

サービス系は、情報通信のインフラ的な部分を担当している業界で、音声・データ・情報をやりとりするための通信サービスを提供しています。NTTやソフトバンクなどが提供する電話回線やインターネット回線がサービス系の代表例です。


サービス系のIT企業の最も大きな特徴として「安定」していることが挙げられます。


今話題になっている5G(次世代移動通信システム)のように、情報通信の基盤となる技術の開発や加工、販売を主な業務にしています。


情報通信の基盤を支える業態ですので、大きく目立つことはなくても需要がなくなることはなく、同時に今後情報通信の業界規模は拡大し続けると予想されているので業績も伸び続けるでしょう。


インターネット・WEB系

インターネット・WEB系はインターネットを用いて企業個人問わず様々な人々にサービスを届けるのが仕事です。


AmazonやTwitter、Instagramのようなコンシューマー向けのサービスから企業向けのシステムまでを含めた幅広い業態がインターネット・WEB系です。


IT業界の中でも実際に取り扱っているサービスが身近であったり業務内容の想像がつきやすいので就活生からの人気も非常に高い業態です。


疑問:文系学生はIT業界で活躍できるのか?


結論からいうと活躍できます。実際IT業界では文系・理系問わず様々な人たちが働いています。


たしかにT業界と聞くと、情報系・理系の学生に有利なイメージが強く、やはり文系学生からは少し敷居が高いですよね。就職活動で文系学生へのチャンスは増えているのか、そしていざ入社した後に活躍はできるのか?を詳しく説明していきます。


IT業界で必要な専門知識は後から学べる

そんなIT業界では、実は文系学生の採用が年々増えています。現在、日本のIT業界はかなり申告な人材不足に悩まされており、それに伴い技術力のある人材の市場価値の高騰が起き始めています。そのため、そのような人材を多大なコストを掛けて採用するのではなく未経験の人材を採用し長期的に育成していこうという考え方が浸透してきているのです。


もちろん企業や業態によっては求められる専門知識が高度すぎるため未経験の採用を行っていない所もありますが、基本的にプログラミングの知識は誰でも時間を掛けて学習すれば身につけられるものであり、学習意欲さえあれば知識やスキルは入社後に研修や自身でいくらでも勉強・吸収できます。


文系のスキルを活かせる仕事もある

IT業界では専門的な知識を必要とされるというイメージが非常に強いですが、繰り返しになりますが実際はそのような専門的な技術や知識が必要とされるのは一部の業態のみです。


特にインターネット・WEB系、情報処理系の業態では、コミュニケーションスキルやコンサルティングスキル、マネジメントスキルなどといった文系学生が持つスキルの方が重宝されるシチュエーションが多くあります


近年、大手情報処理系企業などがコンサルティングスキルやコミュニケーションスキルのある文系学生をエンジニアとして大量に採用していのが良い例でしょう


文系出身でエンジニアとして活躍する人も多い

文系のIT職種というと、企業に対する営業やコンサルタント、プロジェクトマネージャーやプランナーのような企画職をイメージすることが多いと思います。ですが、未経験エンジニアとしての採用も増えています。


こちらも繰り返しになりますが、プログラミングの知識や技術は誰でも時間を掛けて学習すれば習得可能です。エンジニアという職種は転職の際にアピールできるスキルを仕事を通して習得できるため、文系・理系問わずその後のキャリアをステップアップさせやすい傾向にあります。


IT業界で文系が活躍している職種は?


①営業

言わずもがな営業職で活躍する文系学生は非常に多いです。取り扱うサービスについての理解という点で多少のITリテラシーは求められますが、サービスを売るという仕事は業界問わず文系学生の活躍が目立ちます。


②ITコンサルタント・システムエンジニア

基本的にサービスの開発の前には「要件定義」というサービスに求められる要件を明確にするフェーズが存在します。これらのフェーズでは顧客課題のヒアリングや開発スケジュールの決定といった業務がメインになるため基本的なプログラミングの知識も求められますが、それ以上にコンサルティングスキルやコミュニケーションスキル、マネジメントスキルが必要になります。これらのスキルは文理関係なく個人の素養や学生時代の課外活動での経験などが重要となってくる為比較的文系学生が活躍しやすくなっています。


③エンジニア(プログラマー)

エンジニアの中でもプログラマーは基本的に設計済みのサービスを仕様書に従い開発するのが業務になります。要とされる技術はプログラミングの技術のみです。上述したようにプログラミングの技術は学習コストさえかければ誰でも習得が可能ですので、IT業界業界の中で最も文理を問わない職種といっても過言ではありません。しかし、決して文系だから活躍しやすいというわけではなく、時間と労力を掛けなければ文系であろうと理系であろうと活躍することはできません。


ITエンジニアで考える働き方は2つ


実際にエンジニアと言ってもその働き方は多様です。具体的にどのような働き方があるのかを、二つに分けて考えましょう。


自社開発・受託開発

自社内で働くエンジニアは自社開発と受託開発の二つに分けられます。自社開発は自社オリジナルのWebサイト・サービス・アプリの運営企業でエンジニアとして働きます。既存サービスの運営や開発をしたり、企画や新サービスのアイデア出しをしたりします。企画やスケジュールに関して自由度が高いですが、責任も重大です。


受託開発は顧客からの依頼でシステムづくりを行います。システムの設計や要件定義だけを担当することもあれば、プログラマーとして開発だけに携わることもあります。確実に対価は支払われますが、納期に追われることが非常に多いです。


客先常駐

それに対して、客先常駐は顧客である発注元の企業に出向・常駐して仕事を行います。様々な企業に出向くため、色々な経験がしやすく人脈が広がりやすく、また未経験者も入社しやすいです。しかし、案件によって担当する工程や使用する技術が異なるため技術の定着に時間がかかったり、また企業が頻繁に変わるため企業への帰属意識も薄くなってしまいます


エンジニアとしてのキャリアステップは?



やはり働く上でのキャリアステップは気になりますよね。エンジニアのキャリアを知るにはその業務プロセスの理解が必要ですので、まずはこちらを確認ください。


エンジニアはまず顧客の課題発見や打ち合わせをし、システムの設計書を作成します。その後、プログラミングによる開発を行い、テストの後に顧客にシステムを渡します。


それでは、このプロセスに沿ってエンジニアのキャリアステップを見ていきましょう。


下流工程

下流工程は上記の後半、つまり開発より先の作業を行う「作業者」であるプログラマーです。システムの開発とテストを行います。最初のスタートはほとんどが下流工程であり、また世の中のエンジニアでは下流工程で働く人が多いのも事実です。


上流工程

上流工程は上記の前半、要件定義と設計と呼ばれる部分を担う「指示者」であり、コミュニケーション能力やリーダーシップなど多角的な力が求められます。特に、顧客との話し合いやチーム員への指示出し等、コミュニケーションを取る機会が非常に多いです。プロジェクトやチームの方向性を決定するので責任感も重大です。また、下流工程より給料や福利厚生の面が優れているので、キャリアアップの転職ルートとして多いです。


文系でも資格は必要?



このようにエンジニアの仕事を見ていくと、豊富なIT知識が必要だということがわかりますよね。それでは、実際に就職をしたり働いたりするに当たって必要な資格はあるのでしょうか?


必須の資格はない

前提としてお伝えした通り、「IT=すべてエンジニア」ではないため営業に携わる場合は資格は不要です。


またエンジニアになる際であっても入社後の研修や仕事をこなしながら学んでいくため、必ずしも必要な資格はありません。「資格を取らなきゃ!」と焦る必要はないのでご安心ください。


ただ、上記でも見てきたようにエンジニアには論理的思考力が大切です。順序立てて物事を考え、見通しをつけながら実行していくスキルが必要になります。


持っておくと有利な資格もある

必須の資格はないと言っても、やはり資格があれば有利なことも多いです。就活や転職活動で自分のスキルを形として証明することができます。初心者からエンジニアを目指す上で最も取りやすくオススメなのが「ITパスポート」というITの基礎知識に関する国家資格です。参考書や過去問も広く販売されているので独学での取得ができます。


プログラミングの知識をつけたい・・・

また、プログラミングの知識を付けておきたいけれどどこから勉強すれば良いかわからない!という方も多いのではないでしょうか。IT業界で必要とされる言語は、志望する業態によって異なります。基本的にスポーツというジャンルの中にサッカーや野球といった異なった種目があるのと同じようにプログラミングとういジャンルの中に様々な言語が存在しています。


インターネット・WEB業界を志望する人はRuby又はPHPのどちらかがオススメです。


ハードウェア系の場合はC、C++、C#が主に使用されており、ソフトウェア系の場合はJava、C#が人気です。しかし、同じ業態内でも企業によって使用されている言語が異なっていることも多く、基本的に言語間に共通する考え方のような物はあっても互換性はないので早まって全く関係のない言語を学習していた、というようなミスが起きないように志望する企業で使われている言語を調べてから学習を開始することをおすすめします。


IT業界に向いている人は?



IT業界には様々な人が働いています。そのため「これさえあれば大丈夫」という基準はありませんが、IT業界に向いている人に共通して言えることが以下の特徴になります。


  • 論理的に物事を考えられる
  • ITに興味がある
  • 学習意欲が高い
  • 継続してなにかに取り組める

上述したように、IT業界で求められる知識や技術は入社からでも十分に取得が可能です。しかし、当然ですが習得にかかる時間は少なくありません。よってエンジニア職を希望する場合は根気良く技術の習得に取り組めるような学習意欲と継続して取り組み続ける力が求められるでしょう。


基本的にエンジニア職以外の職種であれば、ITに興味関心がある学生は向いているといえるでしょう。


まとめ



今回は文系就活生のIT業界での就活、エンジニアとしての業務やキャリアを特集しました。未経験でも興味関心とやる気があればエンジニアとしてのキャリアを歩むことができます。


【文系がIT業界で活躍する職種】

  • ✔ 営業職(セールスエンジニア)
  • ✔ ITコンサルタント・システムエンジニア
  • ✔ プログラマー

【特にエンジニアを見る場合のポイント】

  • ✔ 資格よりも論理的思考力が大切
  • ✔ プログラマー(下流工程)⇒SE(上流工程)が一般的
  • ✔ 活用する言語は企業の分類によって変わる

必要なスキルを養いつつ、理想のキャリアを掴めるといいですね!


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編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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