効果的な業界研究のやり方!就活生が見逃しがちな重要ポイントも解説

CONTENTS

業界研究とは

業種との違い

就活における業界研究の目的

①自分の興味を広げる

②自分の志望する企業を絞る

③選考対策のための知識を増やす

業界研究のおおまかな進め方

まとめるためのシートを用意する

興味のある業界を選択する

業界の情報を多面的に集める

業界研究のやり方

業界の概要について調べる

業界の主要な企業について調べる

業界の特徴や動向について調べる

業界が提供する価値と自分をすり合わせる

業界研究で注意すべきポイント

特定の業界にこだわりすぎないこと

調べた内容をアウトプットすること

まとめ

業界研究をしつつ自分に合った業界を探していく就活生は多いでしょう。


 そのため業界研究の重要性を理解している就活生は多いものの、そもそも業界研究の方法が分からない就活生も多いです。


 そんな就活生の皆さんに向けて、今回の記事では業界研究のやり方・目的・ポイントを詳しく解説していきます。


業界研究とは

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就職活動における業界研究とは、多種多様な業界にある特徴や動向を理解し、自分のキャリアとすり合わせることです。


とくに就活生の皆さんは世の中にどんな業界があるのか分からない、もしくは漠然としたイメージしかない方も多いでしょう。


世の中にある業界を知らないもしくは漠然としたイメージしかない状態で、就職活動を進めても自分に合った業界を見つけられなかったり、自分が望んでいない業界に進んでしまったりするケースも少なくありません。


よって自分に合った業界や興味がある業界はどういった業界であるか、ある程度自分が進みたい業界の方向性を絞っていく必要があります。


業界研究とは世の中にはどんな業界があるのか、知っていくことから始めます。その中で興味がある業界が見つかれば詳しく調べます。


このことから就職活動においてしっかりと業界研究をすることで、軸をしっかり定めることができるためスムーズに就職活動を進めることができるでしょう。


業種との違い

就職活動をしていると業界と同じく業種といったフレーズもよく耳にするでしょう。しかし就活生の皆さんは業界と業種の違いを、明確に説明できる方は少ないのではないでしょうか?ここでは業界と業種の違いにフォーカスして見ていきましょう。


業界は同じ業種や同じ商品を取り扱っている仲間・仲間の会社を指します。一方で業種は事業・営業の種類でありその会社が携わっている分野を指します。


さらに業種は総務省統計局が決定している日本標準産業分類である産業に準拠し、一般的に証券コード協議会が分類したものが一般的になっています。


業界と業種の違いについて例を挙げて解説すると、たとえば業界にホテル業界、外食業界、広告業界を挙げた場合の業種はサービス業となります。(証券コード協議会による業種の分類)


他にも製造業という大きな業種の括りの中に、食品を扱う業界もあれば精密機器を扱う業界も含まれているというような形です。


例を見ても分かるように業種は対象の業界を大まかにまとめたものであるため、業界と業種は全くの別物であると言えますね。


就活における業界研究の目的

業界研究の目的


就職活動における業界研究の目的をしっかり把握せず、なんとなく業界研究をしている就活生は多いのではないでしょうか。


就職活動における業界研究の目的は以下のとおりです。

  • 自分の興味を広げる
  • 自分の志望する業界を絞る
  •  選考対策のための知識を増やす


 以下でそれぞれ解説していきます。


①自分の興味を広げる

仮に業界研究をする前から、就職したい業界が決まっていたとします。するとあなたは業界研究などする意味はないと思うかもしれません。


しかし業界研究を行う目的の1つに自分の興味を広げることが挙げられています。つまり業界研究を行う前はあなたが知っている業界は少なく、業界研究を行えば多くの業界を知るきっかけになります。


すると業界研究をしたことで初めて知ることができる業界も多く、自分自身の興味を広げることにもつながるでしょう。業界研究を行うのは自分の視野を広げる観点において有効ですね。


②自分の志望する企業を絞る

業界研究をしっかり行えば、志望する業界をスムーズに絞ることができ、ひいては企業もスムーズに絞りこみできます。


業界で絞るというやり方は新卒ならではのやり方で、たとえば転職する場合はある程度自分が経験してきた業界が決まっているため、なかなか業界から転職先を決めるのが難しくなります。


とはいえ業界から絞る際にもまずは業界研究を行い、興味がある業界の業務内容・将来性などを把握しておく必要があります。


③選考対策のための知識を増やす

選考では志望した業界を選んだ理由などを問われるケースがほとんどです。


たとえばなぜその業界に興味を持ったのか・その業界における課題は一体どんな所にあるのかなど、業界研究をしっかり行っていないと答えるのが難しい質問をされるケースも多いでしょう。


質問に対して中途半端な回答をしてしまうと、面接官には本当にこの業界に入りたいのかと不信感を抱かれる場合もあります。


業界研究を行っているか、いないかによって、選考の合否に影響を与えるといっても過言ではないです。


業界研究のおおまかな進め方



自分の視野を広げる・選考をスムーズに進めるために業界研究は必要不可欠です。


ですが業界研究をどのように進めて良いのか分からない方も多いですね。以下では業界研究のおおまかな進め方に関して解説していきます。


まとめるためのシートを用意する

まずは自分が気になったり興味があったりする企業をシートにピックアップします。自分の頭の中を整理するためのシートでもあるため、基本的にまとめ方に関しては決まったルールはありません。


ただしシートには以下の項目を記載しておくと後で見直した際に便利です。

  • 業界名
  • 企業群
  • 企業名
  • 市場規模
  • 業界の歴史やトレンド
  • 業界が求める人物像


興味のある業界を選択する

業界研究を進めるうえで、まずは自分の興味のある業界を見つけていきましょう。


業界研究を行う前からすでに志望している業界があれば、さらにその業界を深堀する方法も有効ですが、まずは自分の視野を広げる意味でもどんな業界が世の中にあるのか探していきましょう。


興味のある業界を探す場合はそこまで深堀する必要はないため、まずは広く浅く業界に対する知識をつけていきましょう。


業界の情報を多面的に集める

業界の情報を調べる際に、就職活動に特化しているサイトなどから情報を得ようと考えている方も多いでしょう。


しかし、サイトから調べるのは一見有効的な手段に思えますが、注意しなければならない点もあります。それはひとつのサイトから情報を得るのではなく、複数サイトで調べさまざまなサイトから情報を得るといった方法を実践する必要があります。


限られた時間でさまざまな業界の情報を得る必要があるため、ひとつのサイトのみの情報を鵜呑みにしてしまうケースも多いでしょう。しかしそのサイトに書かれている内容が必ずしも正であるとは言い切れないため、さまざまなサイトを経由し信憑性が高い情報を得ましょう。


業界研究のやり方

業界研究のやり方


ここでは具体的な業界研究のやり方を見ていきたいと思います。


業界研究のやり方は千差万別ではありますが、一般的には下記の通りです。


  • 業界の概要
  • 主要企業
  • 特徴や動向
  • 業界が提供している価値とすり合わせを実施する


上記の方法を実施することで、業界とのミスマッチを防ぐことができ、さらに業界の意外な一面を知ることができスムーズに業界研究を進めることができます。


業界の概要について調べる

まずは興味のある業界や気になる業界の概要を調べていきます。業界の概要を把握することによって、今まで漠然としていた業界のイメージが概要を把握することでより具体的に業界のイメージが付きやすくなります。


さらに業界の概要を把握することで、今まで自分がその業界にもっていたイメージと乖離していないか把握できるため、ミスマッチの可能性を低くすることができます。


業界の主要な企業について調べる

気になる、興味がある業界についての概要を調べたら、その業界における主要企業を調べていきましょう。


主要業界を調べていく中で、希望していた企業が自分の気になる業界に入っていない場合や、逆にこの企業が自分の気になる業界に入っているといった意外な一面も見つけることができるでしょう。


また各業界における市場規模・競争力・業界のトレンド・将来性も把握できます。業界研究の段階から業界の安定性や将来性などをさまざまな観点から把握でき、将来性や成長が見込まれない業界に就職するリスクを減らせます。


また業界の主要企業を調べることで、必然と業界研究も行う必要性があり、企業に対して理解を深める必要もあるでしょう。


自分の気になる業界に該当する企業を調べていく中で新たな発見や気づき、さらには業界と企業のミスマッチを防ぐこともできます。


【テンプレート付き】アウトプットがはかどる企業研究のやり方


業界の特徴や動向について調べる

業界の特徴について調べることで、取り扱っている商品やサービスについて理解を深めることができます。さらに業界での顧客形態は企業にサービスを提供するのかそれとも個人にサービスを提供するのかを知ることができます。


業界の特徴や顧客形態の分類をしっかり把握することで、業界をしっかり理解することができるでしょう。


さらに業界の動向を把握することで、今後その業界における将来性・成長性・安定性など理解できるため、今後のキャリア形成を考えられるでしょう。


業界が提供する価値と自分をすり合わせる

たとえばエネルギー業界では、皆の日常生活を快適に送るのに欠かせないライフラインの価値を提供しています。また食品業界では皆の食卓を守る価値を提供しています。


上記のようにそれぞれの業界において、ありとあらゆる価値提供をしています。業界研究では、自分が気になっている業界が提供している価値と、自分の価値観に相違がないかすり合わせを行いましょう。


業界研究で注意すべきポイント



ここまで業界研究の方法に関して解説してきましたが、実際に業界研究を進めていくうえで、注意すべきポイントは、①特定の業界にこだわりすぎない、②調べた内容をアウトプットすることの2点です。


特定の業界にこだわりすぎないこと

面接で的確に受け答えするためには、特定の業界に絞って情報収集することは重要です。しかし実際に働くことになると所属は企業単位で仕事は職種単位になります。


よって「この業界はこういう仕事をする」とイメージを固定化してしまうと、業界に対して視野を広げて見ることができず、ミスマッチを起こす可能性が高いでしょう。


また特定の業界で企業研究を進めてしまうと、視野が狭くなり自らの進む道も狭めてしまう可能性があります。視野を広く業界研究を行うには、前項で解説した業界が社会に与えている価値といった視点で、自分がその業界に携わっていたいかどうかで判断するのも良いでしょう。


調べた内容をアウトプットすること

業界研究で調べた内容を自分にインプットし、選考に役立てる必要があります。インプット方法は千差万別であり、ひたすら何度も調べた内容を反復し定着させる方法があります。


一方で調べた内容をアウトプットする方法で自分に定着させる方法も有効的です。たとえば友人同士でお互いが調べた情報をシェアしたり、情報交換したりすることで業界の情報を自分に定着させやすくなります。


さらに定着した情報は選考や企業選びの際に役立つため、調べた内容をしっかりアウトプットする行動をしましょう。


まとめ



本記事では業界研究のやり方に関して解説してきました。業界研究と一言で言ってもどんな風に進めて行くのか分からない方も多いことでしょう。しかし今回の記事をとおして、まずは業界研究のやり方は理解いただけたのではないでしょうか。


業界研究は時間もかかるため、面倒と感じる方も多いかもしれません。しかし、業界研究を行うことでその業界の見えなかった部分や初めて知ることができる業界など、新たな発見があるため、ぜひ積極的に業界研究に取り組みましょう。


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編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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