【例文あり】面接で「周りからどんな人と言われるか」と聞かれた時の質問意図と回答方法
面接
CONTENTS

面接官が「普段あなたは周りからどんな人と言われるか」を質問する意図
社風とマッチしているか知りたい
客観的評価を認識しているか知りたい
どんなふうに働くのか知りたい
「周りからどんな人と言われるか」に答える際のポイント5つ
①自分の強みをアピールする
②エピソードを準備する
③業界、職種にあったものを選ぶ
④結論ファーストで話す
⑤複数の回答を用意しておく
「周りからどんな人と言われるか」の回答例
聞き上手
冷静
協調性
粘り強い
コミュニケーション能力
「周りからどんな人と言われるか」を答える際の注意点
ネガティブな印象にしかならない話はしない
自己評価と乖離しないようにする
特にないは避ける
まとめ
「面接で『周りからどんな人と言われるか』って聞かれたけど、どう答えるのがベストなのかな…?」
「そもそもなんで面接官はそんなこと聞くんだろう?」
就活を進めていると、面接中に一度は「周りからどんな人と言われるか」という類の質問を受けることがあるでしょう。この質問をする理由は、単に皆さんの周りの人について話をしたいわけではありません。
今回の記事ではそんな「周りからどんな人と言われるか」という質問がされる目的とその回答例、さらには答える際のポイントについてご紹介していきます。近々面接が控えている方、周りからの他己分析をあまり受けてこなかった方、必見です。
面接官が「普段あなたは周りからどんな人と言われるか」を質問する意図
そもそもなぜ面接官は面接中に「普段あなたは周りからどんな人と言われるか?」という、皆さんの普段の様子を確認するような質問をするのでしょうか?実は、皆さんの普段の様子を知ることは、採用担当者にとって3つの意味で重要なのです。
ここでは面接にて「普段あなたは周りからどんな人と言われるか」と質問される理由についてご紹介していきましょう。
社風とマッチしているか知りたい
まず第一に、皆さんの本来の姿が社風とマッチしているか知るためにこの質問をしていると考えられます。
皆さんが周りの人に見せている普段の様子は、いわばプライベートな一面です。そこでは原則自分自身を取り繕うことなく、ありのまま本来の姿で過ごしているはず。しかし面接会場では、多くの人が多少なりとも取り繕って自身を表現しています。
自身の本来の姿が会社の社風とマッチしない人は、入社後もずっと自分を取り繕わなければなりません。色々な場面で我慢を重ねることによってだんだんとストレスが溜まり、そのストレスは次第に大きなミスマッチへと育っていくのです。
そんなミスマッチを避けるためには、やはり入社前から皆さんの本来の姿が社風とマッチしているか確かめるのがベスト。普段の様子を尋ねることにより、皆さんと社風のマッチ度を評価しているのです。
客観的評価を認識しているか知りたい
またこの質問を通して、周りの人からの評価をちゃんと認識できているのか確かめてもいます。
客観的な評価は得てして自己評価と乖離するもの。その評価のずれを素直に認識し把握することは、今後社会に出ていく中でも大切な姿勢です。
自己分析と他者評価のずれを認識したところで、それを改善するのかそのまま受け入れるのかはあまり重要ではありません。客観的評価がちゃんと認識できていることを伝えられれば十分です。
どんなふうに働くのか知りたい
面接官は面接中に、「皆さんが実際会社に入社した後どう働くのか」を具体的に想像しながら面接を進めます。会話のやりとりである程度働く姿は想像できますが、具体的な姿を考えるのには少し不十分です。
そこで「普段あなたは周りからどんな人と言われるか」という質問が役に立ちます。普段の学校生活やバイトにて皆さんのことをよくみている人たちからの評価を通して、皆さんが実際どのように働くのかをより鮮明に捉えているのです。
「周りからどんな人と言われるか」に答える際のポイント5つ

「周りからどんな人と言われるか」という質問が面接でよく問われる理由についてご理解いただいたところで、その質問に対する答えを考えていきましょう。ここでは「周りからどんな人と言われるか」を答える際のポイントを5つご紹介します。
①自分の強みをアピールする
客観的な評価を伝えるとはいえど、その伝え方は皆さんの自由です。皆さんにとって実際とは少しばかり相違があったとしても、皆さんの有利に働くよう伝えても多少は問題ありません。
そこで、客観的な評価を伝える際も皆さんの強みや人柄をアピールできるような伝え方をしてしまいましょう。例えば、
「周りの人からは細かいことまで気がつくタイプだとよく言われます。」
「人の話を否定せず聴くのが上手だと言われたことがあります。」
というような具合です。面接は自己PRをする場。変な遠慮はせずに、「どんな質問に対してもアピールするぞ!」という気持ちで挑みましょう。
②エピソードを準備する
「周りからどんな人と言われるか」の質問に、いきなりぶっつけ本番で答えるのはなかなか難しいもの。焦って一言で返答を終えてしまっては、せっかくの自己PRの場が勿体ありません。
しっかりと自分をアピールできるように、答える内容を事前に準備しておきましょう。その時、実際のエピソードに交えた話を準備しておくのがおすすめです。他者からの評価や印象は、時にぼんやりとした漠然なものになってしまいがち。そんなときにエピソードと合わせた話ができると、面接官も容易にイメージがしやすく好印象を持ってくれますよ。
③業界、職種にあったものを選ぶ
ただ自分にとってプラスとなるような評価を闇雲に伝えているだけでは、少し物足りません。その業界、その業種にあったアピールができるよう心がけるのがベストです。
例えば営業職の就活であれば、「人当たりが良く、なんでも話しやすいとよく言われます。」のようなアピールがおすすめ。同じように技術職であれば、「何かを成し遂げるために労力を惜しまないタイプだと言われたことがあります。」といったアピールが効果的でしょう。
自分の受ける業界・企業・職種ごとに、アピールする内容をしっかり再考していくことが大切です。
④結論ファーストで話す
面接では常に結論ファーストで話すことを意識しましょう。ついつい結論を後回しにしてしまい、内容の部分をダラダラと話してしまいがちです。結論を後回しにして内容を先に話してしまうと、結局何が言いたいのか分からなくなってしまいます。
面接ではあらゆる質問に対して理論的かつ簡潔に話すことができるか否かで評価されます。「あなたは周りからどんな人と言われることが多いですか」という質問には「私は○○と言われることが多いです」と結論を言い切ってから話を進めるとよいでしょう。
⑤複数の回答を用意しておく
面接の際は複数の回答を持っておくと安心です。回答し終わったタイミングで面接官から「他にありますか?」と聞かれるパターンもあるので、回答を一つしか用意していないとうまく対応できません。
回答を社風や業界によって複数パターン用意し、回答をその時々で使い分けることができれば合格率を高めることができます。
「周りからどんな人と言われるか」の回答例
ここからは実際に「周りからどんな人と言われるか」と尋ねられた際の具体的な回答を考えていきましょう。ここでは2つの例をご紹介いたします。
基本的に回答を作る際は、他者からの評価である他己分析の結果を元にするのが最適です。他己分析を実際に行ったことがない方は、以下の記事にてそのやり方をご紹介していますので是非ご覧くださいね。
【必読】気づきを得る他己分析のやり方は?自己分析の欠点を補う活用方法
聞き上手
私は周りの人から『聞き上手』とよく言われます。
大学やバイトの友達からよく相談事や愚痴などされるのですが、その際友達に『基本的に○○(私の名前)は否定せずに何でも聞いてくれるし、アドバイスが欲しい時にのみしっかりとしたアドバイスをくれるから、気楽に何でも話せる』といっていただきました。
御社に入社しても、この強みを活かし聴くことに焦点をおいて取引先や仲間と仕事をやっていきたいと考えております。
冷静
私はよく周りの人に『冷静な人』だと評価されることが多いです。
私がアルバイトをしていたカフェは、混雑する駅の近くに位置していたため常に混雑していました。オーダーが重なり作らなければならない料理やドリンクがどんどん溜まることは日常茶飯事でしたが、どんな時でも慌てず順を追って仕事をしていたように記憶しています。その冷静さが評価され、バイトリーダーにも昇格しました。
御社に入社した際は、この強みを活かしてどんな時でも冷静かつ着実に業務に当たりたいと思っています。
協調性
私はよく周りの人に『協調性』があると言われます。
バレーボール部に所属し、部長などのポジションではありませんでしたが、メンバー同士の話し合いの際に部員の意見をまとめる役割を担っていました。
チームとして優秀な成績を修めることはできませんでしたが、部員同士の意思疎通を円滑に図ることで成績向上に努めてきました。
御社にご縁があり入社した際は、この強みを活かしてどんな時でも協調性をもって円滑に仕事を進め、売り上げに貢献していきたいと思います。
粘り強い
私はよく周りの人に『粘り強い』と言われます。これは私がバスケ部に所属していた時、レギュラー入りを目指して毎日自主練習に取り組んでいる時に言われた言葉です。
レギュラーメンバー発表の日、私の名前は最後まで呼ばれることはありませんでした。しかし、私は次の日から次の大会こそレギュラー入りを果たすという目標を持ち、日々練習に明け暮れていました。
そして次の試合のレギュラーメンバー発表の際、またしても名前が呼ばれることはありませんでした。私は思わず悔し涙を流しましたが、次にレギュラー入りを果たすために徹底的に練習を重ね、その結果ついにレギュラー入りを果たすことができました。私は決してあきらめず、何度も挑戦することで夢をつかみ取りました。
御社に入社した際も、何事もあきらめずに何度でも困難に立ち向かう粘り強さを存分に発揮していきたいと思います。
コミュニケーション能力
私はよく周りの人に『コミュニケーション能力が高い』と言われることが多いです。初対面の人であっても、積極的に話しかけることができます。3年間続けていたアルバイト先には新規のスタッフさんがたくさん入ってきて教育係なども任されていたため、その経験から初対面の人とのコミュニケーション能力が養われたと考えています。
御社に入社した際も、社内外問わずコミュニケーション能力を存分に発揮し、円滑に仕事を進められるよう邁進していきたいと思います。
「周りからどんな人と言われるか」を答える際の注意点
「周りからどんな人と言われるか」という質問に対する具体的な回答例をご覧いただきました。このような回答を行う際、実際の面接では注意しなければならないことが存在します。
ここでは「周りからどんな人と言われるか」という質問に対して答える際に注意すべき点を2つご紹介していきましょう。
ネガティブな印象にしかならない話はしない
当たり前のことではありますが、ネガティブな印象を与えてしまうような話はしないよう気をつけましょう。
「自分はよくマイナスな感情を抱きやすいと言われる」
「一つのことに熱中すると周りの人の声かけなどに気付かなくなりがちである」
といったようなコメントは、社会で求められる能力からは少しズレており悪い印象を与えかねません。
繰り返しになりますが、面接は常に自己PRをする場。自分にとってマイナスになるコメントは絶対に避けましょう。自己PRをすることに遠慮したり恥ずかしがったりする必要は決してありません。
自己評価と乖離しないようにする
「どんな人と言われることが多いですか」という質問の背景には、自己評価と他者評価が乖離していないかを確認する意図があります。たとえば自分ではコミュニケーション能力が高いと評価しているにも関わらず、周囲からは物静かな人と言われることが多いと伝えると、面接官に自己評価と他者評価が乖離していると捉えられてしまいます。
自己評価と他者評価のずれが起きてしまう要因は、自己分析がしっかりできていないためです。ずれが起きてしまうと面接官の心証も悪くなってしまう可能性があるため、自己評価と他者評価にずれが生じていないかしっかりと確認しましょう。
特にないは避ける
他者評価をされたことがないからといって「特にありません」と答えるのもナンセンス。周りの友達やバイト仲間、先輩や場合によっては親からでも、必ず事前に聞いておきましょう。
他己分析をし慣れていない方は、大学の就活支援センターや就活エージェントに相談してみるのもおすすめです。JobSpringでも皆さん一人ひとりに合わせた面談を経て最適の分析を提供しています。是非お越しください。
まとめ
今回の記事では、面接で「周りからどんな人と言われるか」と質問される意図とその回答例についてご紹介してきました。簡単に記事全体を振り返ってみましょう。
・「周りからどんな人と言われるか」という質問は皆さんの本来の姿が社風とマッチしているか確かめるために尋ねている。
・答える際はなるべく自分をアピールし、その業界や職種にあった内容にデザインして答える。
・ネガティブな印象を与える答え方や「特にない」といった回答は避ける。
他人からの評価を客観的に受け止める力は、自己分析により自分を見つめることと同じくらい重要です。自己分析に比べ他己分析は蔑ろにされがちですが、面接までの間に必ず一度は他者から評価を受けるように努めましょう。客観的な評価はきっと皆さんの自信や反省に繋がり、就活をより良いものにしてくれますよ。
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