【新卒:業界研究】EC業界|仕事内容から今後の動向まで一挙解説
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CONTENTS

EC(eコマース)とは?
EC(eコマース)業界を代表する企業とそれぞれの特徴
アマゾン(amazon.co.jp)
楽天(楽天市場)
ヤフー(Yahoo!ショッピング)
EC業界における特徴的な業務(職種)
EC(eコマース)業界の現状の動向
EC(eコマース)業界の今後
まとめ
皆さんはECという言葉を耳にしたことはありますか?筆者は就活をするまで知りませんでした。今回はEC業界についてお話しようと思いますが、この業界を志望しない方も知っておくと便利な情報だと思うので少しでも参考になれば嬉しいです。
EC(eコマース)とは?
ECって少し聞き慣れない言葉かもしれませんが、実は皆さんのうち多くが利用したことのある身近な存在なんです。ECは電子商取引(electronic commerse)のことを指しています。ネットショッピングなどインターネット上で取引・決済を行うビジネスと考えると分かりやすいでしょう。
ECは以下の3つに分けることができます。
- ・BtoB :企業同士の取引。日常生活で意識することは少ない
- ・BtoC: 企業と個人の取引。ネットショッピングなど
- ・CtoC:個人間の取引。オークションなど
また同じBtoCの取引でもアマゾンや楽天のように店舗が集まった「モール型」のサイトもあれば、ブランドごとのオンラインショップのような「直販型」サイトもあります。
EC(eコマース)業界を代表する企業とそれぞれの特徴
ここではEC業界大手3社に関して、特徴や注目ポイントをお話します。基本情報は企業HPで簡単に分かりますが、それ以外に企業の求める人材や社風に注目すると企業研究を進めやすいですよ。
アマゾン(amazon.co.jp)
従業員数:アマゾンジャパンとしての公表なし(全体は56万人)
資本金:非公開(マイナビ2021によれば)
1995年に書籍販売サイトとして誕生しましたが、今では家電など幅広い商品を扱っています。知らない人はいないでしょう。
「地球上で最も豊富な品揃え」、そして「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」という企業ビジョンを掲げています。「品揃え、低価格、利便性」を追求することで顧客からの支持を得てきました。従業員には顧客志向を求めている点が特徴で、志望する際には、相手の気持ちを考えて行動した経験をアピールするのもおすすめです。
「会社概要|地球上で最も豊富な品揃え」:https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=4967767051
楽天(楽天市場)
従業員数:6,528人
資本金:205,924百万円
1997年、『楽天市場』という小さい会社からスタートした楽天。株式公開やM&Aによって知名度や規模を拡大してきました。
楽天のミッションは「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」、ビジョンは「グローバル イノベーション カンパニー」であり続けることです。日本の企業ですが、社内公用語が英語であったりと、グローバルな環境があります。社員はプロ意識の高い人が多い印象で、目標や情熱を持って働ける人にはおすすめです。
「企業情報|楽天株式会社」:https://corp.rakuten.co.jp/about/
ヤフー(Yahoo!ショッピング)
従業員数:6,515人
資本金:300百万円
2019年に持株会社体制に変わりましたが、歴史としては1996年からある会社です。国内初の商用検索サイト「Yahoo! JAPAN」を開始したことが特徴です。近年ではソフトバンクと協力して「PayPay」を提供するなど日本のキャッシュレス化を牽引する存在と言えるでしょう。
「世界で一番、便利な国へ。」をビジョンに掲げています。日本の成長を他の2社より意識している印象です。情報分析などを活かして顧客のニーズや社会の変化に沿った事業展開を行うため、社員も新しいものを生み出すことが好きな人が多いようです。「こんなものがあったら良いのに」といったいった発想力もアピールポイントにできそうです。
「企業情報-ヤフー株式会社」:https://about.yahoo.co.jp/info/company/
EC業界における特徴的な業務(職種)

EC業界には営業やマーケティングなど他の業界にもある職種以外に、主に技術面で特殊なものがあります。また、筆者の経験をもとにすると、他業界より採用時点で職種が多様でキャリアが細かく分かれている企業が多い印象です。企業によって名称や細かい業務が違うのですが、今回筆者が見つけたエンジニア関連の仕事をいくつか紹介します。
まず、エンジニアと言って思い浮かぶのはプログラミングなどを行う技術職です。安心で安定したネット環境やシステムを提供するために重要な職種と言えます。常に最先端の技術に触れることができる面白さがあります。
梱包や配送システムのロボット化などに携わる技術職種もあります。注文した商品がスムーズに発送されるためには欠かせないお仕事です。普段当たり前のように使っているサービスですが、大量にストックされている商品がすぐに発送されて翌日には手元に届くって考えるとすごいですよね。
また専門知識を活かして顧客である企業に対してアドバイザーのような役割を担う、理系と文系要素が両方ある職種もあるようです。営業職とはまた異なる職種のようです。
EC(eコマース)業界の現状の動向
「平成30年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、18.0兆円(前年16.5兆円、前年比8.96%増)に拡大しています。また、平成30年の日本国内のBtoB-EC(企業間電子商取引)市場規模は344.2兆円(前年318.2兆円、前年比8.1%増)に拡大しています」
「電子商取引に関する市場調査の結果|経済産業省」:https://www.meti.go.jp/press/2019/05/20190516002/20190516002.html
このようにEC業界全体としては好調と言えます。2020年はコロナウイルス流行による景気への影響が懸念されていますが、このように外出が敬遠される状況ではEC業界の需要は高まります。一方で顔が見えないからこそ罪悪感が生まれにくく、生活必需品の高額転売などの問題行為も起こることも意識するべきです。今後ECがますます生活に密着する上で、安心・安全・公正なサービス提供は課題となるでしょう。
EC(eコマース)業界の今後

1990年代半ばから登場し、今や12兆円以上の市場規模にまで成長している注目業界であるeコマースですが、これから先もしばらくは好調が続くのではないかと予想されます。とはいえ、かつてほどの「ecサイトに出店すれば売れる」という時代ではなくなってきたようです。ecサイトへの出店が相次ぐ今、その多数の競合の中でも自社を、あるいは自社の商品を選んでもらうための工夫は欠かせません。ネットとリアル店舗の連携などもその施策の一つです。
そして「選んでもらうための工夫が必要」という状況はモール型サイトの運営側も同じです。いかに買い物の場として消費者から選んでもらうか、アマゾンや楽天など各社ともポイントや配送サービス、その他付随サービスの強化などによって差別化を図り顧客の奪い合いが続く状況です。
また、eコマース業界の動向として無視できないのが、商品の流通経路の変化です。ここ数年で「B to C」ではなく「C to C」型のeコマース取引も急増しています。これはメルカリをはじめとするフリマアプリが台頭してきたためです。メルカリは今や3000万ダウンロードを突破し、多くのユーザーに利用され、海外でも事業展開を行っています。
今後EC業界においてはAIもポイントになるでしょう。現在でもボイス検索機能など様々な技術の導入が始まっていますが、新しい技術は次々生み出されますし、素早い変化に対応できるかが生き残りのポイントになるでしょう。顧客にとっては手軽に世界中の商品を手に入れられて便利ですが、企業としては差別化をどのように図るかが難しいところです。
まとめ
【今回のポイントまとめ】
- ✔ ECとは電子商取引(electronic commerce)のこと
- ✔ 取引形態はBtoB、BtoC、CtoCとさまざま
- ✔ 日本国内におけるECのリーディングカンパニーはアマゾン、ヤフー、楽天
- ✔ EC業界における特徴的な業務はオペレーションを円滑にする技術職
ここまでEC業界について書いてみました。変化が激しい業界なので、筆者が就活していた頃からさらに状況が変化していて少しびっくりしました。志望する人はニュースでこまめに最新情報を集めた方が良いでしょう。また志望しない場合でも、AIに関しては他の業界も注目している分野なので少しでも知っておくと教養が深まります!オンラインに強い業界なだけあって、今回企業HPを見てみたらかなり見やすいレイアウトだったので、ぜひ企業研究の参考にすることをおすすめします。
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