就活の二次面接では何を聞かれる?想定される質問とその対策について解説
面接
CONTENTS
二次面接の主な目的とは?
企業とのマッチ度を確認する
応募者のスキルや資質を確認する
二次面接で聞かれる質問例
1. 業界や企業の理解度に関する質問
2. 志望動機や自己PRに関する質問
3. 将来のキャリアやビジョンに関する質問
4. 過去の経験や獲得したスキルに関する質問
5. チームワークやリーダーシップに関する質問
二次面接を突破するための対策
自己分析と企業研究を徹底する
具体例を用いた回答を準備しておく
コミュニケーションになれておく
まとめ
面接には段階ごとのコツがあるってご存知ですか?
就活生の皆さんは面接前に対策を行うことが多いと思います。質問を予想したり企業研究をしたり、時間がいくらあっても足りないと焦ることもあるでしょう。ですが面接では段階ごとに見られているポイントが違い、そこを押さえることで対策も楽になり、選考も通過しやすくなります。
今回は二次面接で聞かれる質問について網羅的にご紹介し、それぞれ回答のコツをお伝えします。
面接全般に共通する準備に関してはコチラに詳しく書いておきました。
二次面接の主な目的とは?
一次面接は多くの応募者のなかから企業が定めている一定の条件をクリアしている人材に絞ることが主な目的ですが、二次面接は応募者と企業とのマッチ度の確認と、応募者が企業にとって雇用してメリットがあるスキルや資質を持っているかを知ることが目的になります。
そのため、一次面接に比べて応募者の人柄や価値観がわかるような深堀りした質問が多くなるでしょう。
企業とのマッチ度を確認する
応募者と企業とのマッチ度を確認するといっても、具体的にはどんなことについて確認されるのでしょうか?
確認される内容は以下のとおりです。
- 志望度の高さ
- 企業と業界の理解度
- 応募者の性格
- 応募者の将来ビジョン
志望度の高さ
たとえ良い人材であっても自社を志望しておらず、採用が決まってから辞退されてしまっては、企業と応募者のお互いの時間が無駄になります。
企業と業界の理解
二次面接ではどの程度自社に入りたいと思っているかを知るために、企業のことをどこまで研究しているのかや、業界への理解度を確認するための質問をされるでしょう。
応募者の性格
また、自社の社風に合う人柄かどうかを知るために、応募者の性格を深堀する質問も多くなります。一次面接でされた質問を更に詳しく聞かれる場合もあります。
将来のビジョン
就職することになっても、キャリアアップのためだけに就職して、すぐに転職されたら企業側は採用する意味がありません。自社で働くうえでどんなビジョンを持っているのか?それが企業にとってどんなメリットがあるのかも見られています。
応募者のスキルや資質を確認する
どれだけ自社で働くことを強く志望していたり、人柄がよくても、企業が求める戦力として認められなければ採用は難しいです。そのため、応募者のスキルや資質を確認するための質問が多くなります。
ただし、新卒採用の場合、中途採用と違ってスキルといっても実際に働いてそれを活かしたという経験がないことは企業側も理解しているので、具体的なスキルや資格より資質が重視されます。(もちろん、具体的なスキルを兼ね備えている場合はプラスになります)
しかし、エンジニアなど業務遂行に一定のスキルを必要とする職種の場合は、具体的なスキルについて詳しく聞かれるので、自分のスキルを具体的に説明できるようにしておきましょう。
さらに、社会の流れとしてはジョブ型雇用やリスキリングなど、具体的なスキルを労働者に求められる傾向にあります。新卒でも積極的にインターンに参加し経験を積む学生とそうでない学生の間で差が生まれています。今後はより一層、「自分に何ができるか」という点に注目しておくと企業へのアピールがしやすくなるでしょう。
二次面接で聞かれる質問例
二次面接で聞かれる質問の内容は以下のカテゴリーに分類できます。
- 業界や企業の理解度に対する質問
- 志望動機や自己PRに関する質問
- 将来のキャリアやビジョンに関する質問
- 過去の経験や獲得したスキルに関する質問
- チームワークやリーダーシップに関する質問
それぞれの質問の例とその質問をされる理由について詳しくみていきましょう。
1. 業界や企業の理解度に関する質問
業界や企業の理解度に関する質問は、志望度の高さを見極めるために行われます。志望度が高いと、採用決定後に辞退される可能性が低く、働きはじめてからも意欲的に働いてもらえ、長く自社で活躍してもらうかを図るための重要な要素です。
質問の例をみていきましょう。
- 入社後はどのような仕事を希望しますか
- 同業他社ではなく弊社で働きたい理由を教えてください
- 弊社が同業他社との競争に勝つためには、どんなことが必要ですか
- 弊社の企業理念についてどう思いますか
- 弊社の強みは何だと思いますか
- 弊社について知っていることを教えてください
これらの質問に答えるためには、応募先企業のことはもちろん、同業他社を含めて業界をよく知っていなければいけません。企業研究だけでなく、業界についても研究して、明確な志望理由を持っておきましょう。
2. 志望動機や自己PRに関する質問
一次面接でも志望動機や自己PRに関する質問はありますが、二次面接では応募者の強みや行動パターンの特徴を知るために一次面接より更に詳しい答えが求められます。
質問の例は以下のとおりです。
- 自己紹介・自己PRをしてください
- 志望動機を教えてください
- 大学時代にがんばったことはなんですか
- これまでの人生で一番大変だった経験を教えてください
- 尊敬している人物は誰ですか
- 長所と短所を教えてください
これらの質問は一次面接ですでに聞かれている場合が多いですが、一度聞かれた質問がもう聞かれないとは限りません。同じ質問を再度されても答えられるようにして準備しておくことが大切です。
また、質問に答える際は自分が応募先企業で働いた際に資質を活かせると思われるような答えを用意しておきましょう。
3. 将来のキャリアやビジョンに関する質問
キャリアやビジョンに関することも二次面接では質問されます。この質問は、応募者のキャリアプランや将来のビジョンが自社で叶えられるかを確認しています。
質問の例をみてみましょう。
- キャリアプランを教えてください
- 将来の夢を教えてください
- 入社して5年後・10年後の自分はどうなっていると思いますか
上記の質問に対して、自社の業務内容と全く関係のない将来ビジョンやキャリアについて答えてしまうと、志望度が低い、もしくは企業研究ができていないという印象を与えかねません。
そうならないためにも、事前に会社説明会やOB・OG訪問などを通じて実際の社員がどんなキャリアを歩んでいるかを確認しておきましょう。
4. 過去の経験や獲得したスキルに関する質問
新卒者の場合、仕事の実績や経験はないため、それまでの経験を聞いて自社で活躍できる人材かどうかを判断されます。
質問の例は以下のとおりです。
- 学生時代に頑張ったことを教えてください
- 今までの人生で一番大変だったことはなんですか
- 学生時代に取得した資格があれば教えてください
資格については履歴書にも記載しますが、すぐに答えられるようにしておきます。また、卒業時に取得できる資格も同様です。
経験について話すときは、ただその内容を話すのではなく、その経験が自分の強みにつながるかや、強みが発揮されたきっかけがわかるように話しましょう。
また、その行動をとった結果どんな効果があったのか、自分が何を得られたのかについても話します。企業側が知りたいのはエピソードではなく、何かが起こったときにどう立ち向かう人物なのか?自社で働く際にそれがどう活かせるかです。エピソードの派手さは重要ではありません。その話を聞いたときに企業側が自社で活躍できる人材だと思われるような答えを準備しておきましょう。
また、これらの質問は知らない人にわかりやすく話をする能力も試されています。初めてその話を聞いた人が具体的に想像してわかるように工夫をしましょう。
5. チームワークやリーダーシップに関する質問
企業で働く場合、一人だけで仕事が完結することはありません。そのため、チームワークやリーダーシップに関する質問をされることがあります。
質問の例は以下のとおりです。
- あなたは周りの人からどんな人だと言われることが多いですか
- あなたは集団のなかでどんな役割になることが多いですか
これらの質問はリーダーの素質があるかどうかを確認しているわけではありません。自分の認識している強みと周囲の評価が一致しているかを確認しています。
企業はリーダーになれる人材だけを求めているわけではありません。サポートが得意な人材も必要です。すぐに大きな結果を得られる人材だけでなく、コツコツと努力を積み重ねられる人材も必要とされます。
自分に本来備わっていない強みを強調したりせず、自己分析をしっかり行い、自分の本当の強みを知っておきましょう。
二次面接を突破するための対策
二次面接を突破するための対策は以下のとおりです。
- 自己分析と企業研究を徹底する
- 具体例を用いた回答を準備しておく
- コミュニケーションになれておく
それぞれ詳しくみていきましょう。
自己分析と企業研究を徹底する
先に述べたように二次試験では応募先企業をどれだけ志望しているかが見られています。企業への志望度が低いと思われると二次試験を突破するのは難しいでしょう。
また、企業側は応募者が自社で活躍できる人材かどうかも見ています。どれだけ人柄の良さが伝わったとしても、自社で活躍できると思ってもらえなければ二次試験は突破できません。
この2つのポイントを満たすには、自己分析と企業研究を徹底することが大切です。
自分の本当の強みを知り、自分が就職してから本当にやりたい仕事はなんなのか、将来どうなっていたいのかを知っておきましょう。
そして、応募先企業でそれが叶えられるのかを知るために、しっかり企業研究をします。「どこでもいいから就職する」ことを目標にしてはいけません。就職してから自分が活躍し、楽しんで仕事ができる企業を見つけるためにも、自己分析と企業研究を徹底しましょう。
具体例を用いた回答を準備しておく
今回の記事ではたくさんの質問の例を紹介しました。想定される質問に対しては具体例を用いた回答を準備しておきましょう。
二次面接は一次面接よりも質問を深掘りされることが多いので、一次面接で出た質問も具体的な例を用いて答えられる準備をしておきます。
さまざまな質問に対して、具体的な例を用いた回答を準備しておけば、その質問があったときに安心なだけでなく、面接自体に自信を持って受けられるでしょう。
コミュニケーションになれておく
コミュニケーションになれておくことも大切です。面接は自分が用意してきた答えを一方的に喋るだけではいけません。質問に答えたあとに、その答えに対してさらに質問されることもあります。
また、さまざまな質問の例を紹介しましたが、想定していない質問をされることもあるでしょう。そのときに、固まってしまったり、焦って答えにならないことを話してしまったりしないように、コミュニケーションになれておくことが大切です。コミュニケーションになれていれば、想定内の質問がきても臨機応変に対応できます。
コミュニケーションをとるには、面接の練習を行うとよいでしょう。面接の練習は家族や友人のように自分をよく知っている人ではなく、就活エージェントや大学のキャリアセンターで模擬面接を依頼するとよいです。自分のことを知らない人に自分のことを話す機会を作り、改善点を教えてもらうことで自分の足りない部分を知ることができます。
まとめ
二次面接は油断しがちですが、実はしっかり準備をしないとつまずいてしまう大切な選考です。企業分析などはどっちにしろ最終面接前にやる必要がありますから、二次面接から早めに対策するとチャンスが広がるでしょう。
・二次面接は一次面接以上にマッチ度や資質を見られる
・想定される質問はある程度答えられるように考えておく
・臨機応変に対応できるようコミュニケーションに慣れておく
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