就活面接で迷う質問、「人間関係のトラブル・困ったこと」の賢い回答例
面接
CONTENTS

「人間関係でのトラブルは?」と質問される理由
人間関係のトラブルについて回答するときのポイント
①「問題はなかった」は危険
②関わらないはNG
③相手に責任を押し付けるのはNG
④人間関係のトラブルで改善のために努力したことを伝える
良い回答例
回答に有効な5つのポイント
回答例(数字は要素の番号です)
悪い回答例
まとめ
転職理由として人間関係のトラブルが多く挙げられる中で、就職の面接で重視されるのはやはり対人スキルやコミュニケーション能力と言えます。実は「人間関係で困ったこと」について聞かれるのは中途だけでなく新卒も多いようです。
このタイプの質問は答え方で人間性が分かる上に、過去の辛い経験も語らなければならない点が難しいです。ですから就活でいざ面接に臨んだのは良いけれど、人間関係に関してどの程度・何を語るべきか迷う人が続出する事態になってしまいます。
今回はそんな方たちが自分の経験を上手く伝えた上で、面接官に好印象を与えられるような対処法を回答例も含めてお伝えします。
「人間関係でのトラブルは?」と質問される理由
面接の際に企業が確認したいのは
- 「会社に入って活躍してくれるかどうか」
- 「入ってからすぐに退職しないかどうか」
でしょう。
人との接し方を知ると自然と性格が分かり、面接の判断材料になるのです。
学生時代は自分が属する環境を選び、苦手な人と関わらなくて済みました。しかし社会人では苦手な人と仕事をしなければならない場面が出てくるため、その際に上手く対応することができるかを面接官は確認します。そのため人間関係に関する質問を受けたときは自分を売り込む気持ちで回答するとよいでしょう。
関連記事:『これだけは押さえる!就活面接でよく聞かれる質問とコツ【厳選20問】』
人間関係のトラブルについて回答するときのポイント
①「問題はなかった」は危険
人間は生きていれば必ず他人と関わり、何かしら衝突するものです。
それなのに全く問題がないと言い切ってしまうと、
- 「ウソついているのかな」
- 「人との関わりを絶っているのかな」
と思われ、良い印象になることはまずないです。
②関わらないはNG
仕事をしていく中で人と関わらなければならない状況は必ずあります。ですから面接の際、「人との関わりは出来るだけ避ける」という内容の話はしない方が賢明です。もし実際は一人でいることが好きだとしても、今までの経験を思い出して何とかエピソードをひねり出しましょう。
③相手に責任を押し付けるのはNG
過去のトラブルの中で、どう考えても相手が悪いと思うことがあるかもしれません。それでもやはり「相手が〇〇だったから仕方がなかった」など人のせいにする発言はあなた自身の評判を下げてしまいます。本音は違ったとしても
- ・自分がどうするべきだったか
- ・自分がなにをしたのか
という反省や振り返りをベースに話すことがあなた自身の評価に繋がります。
④人間関係のトラブルで改善のために努力したことを伝える
「困ったなー」で終わってしまっては何もアピールできません。具体的に自分は何を努力をしてどういう方向に進んだのかを述べましょう。
もしエピソードが前職場でのことならば、ビジネス面で改善があったことも話すと良いです。やはり社会人としては人間関係を円満にするだけでなく、その結果としてビジネスで成果を残すことが大変重視されています。
良い回答例
以下の5項目は回答の中で是非含めていただきたい要素です。ぜひ自分のエピソードに絡めて考えてみてください。
回答に有効な5つのポイント
①問題:事実や客観的情報。人数や業務を軽く説明し面接官に状況を想像させる。
例)自分は中堅だが若手のやる気がなく、部署全体がだらけた空気で業績も不振。
②意見:問題点に対してあなたがどう思ったか。
例)部活動の経験からチーム全員が意思疎通を図り、同じゴールを目指す高いモチベーションが重要だと思っていた。
③行動:あなたがどのような行動で事態の改善をしたか。
例)若手が発言する場を増やして仕事に責任感を与え、楽しさとやる気をアップ
④結果:問題は解決されたか。ビジネスやチームの成功に絡めると良い。
例)若手を中心にチーム全体の業績が〇〇%アップし、顧客からも仕事ぶりが好評
⑤教訓:まとめとして一連のことで学んだ考えを述べる。
例)一人ひとりの責任感が仕事の質に関わる、全員の高いモチべが相乗効果を生む
このように過去の経験を通してどのように対処したかを面接官にアピールしましょう。入社してチームワークを大事に活躍してくれるか、問題をいち早く発見してそれを解決に導くことができるかを企業の人は判断したいのです。
回答例(数字は要素の番号です)
「大学のゼミではよく10人でディスカッションをしていました。その中で私は意見を否定されることが嫌で口調が強くなり、全体の空気を悪くするトラブルを起こしてしまいました①。最初はかたくなになっていたのですが冷静になると多様な意見が良い議論を生むと気が付きました②。そこで次回の集まりで謝罪をし、意見に対する反論を受け入れ自分の考えをより深めるようにしました③。すると結果としてゼミ全体の議論も盛り上がるようになり、卒業研究においても良いものが出来ました④。私はこのことで考えの多様性の大切さと、素直に意見を受け入れる気持ちの大切さに気が付きました⑤。
⇒だいたい1分以内に収めることが聞き手に分かりやすいため、文字数はこのくらいで気になることはこの後面接官に追加質問をもらえば良いでしょう。この例のように自分が良くない振る舞いをしたことを素直に認めたうえで改善を図ることで、正直者で学ぶ能力の高い人間だと思ってもらえるのではないでしょうか。
悪い回答例
A:「日常から苦手な人とは関わらないようにしていました。苦手な人と一緒にいてもストレスを感じ疲れてしまうからです。社会人になってもその考えは変えずに、自分に合う人と気持ちよく仕事をしていきたいです。」
B:「アルバイトをしている時に店長が仕事をたくさん押し付けてくる人だったため、そのことを伝えると怒られてしまいました。私は自分が間違ったことをしていないのに叱ってくる理不尽な人がいても仕事と割り切って我慢して接していました。そのおかげで忍耐力がつきました。」
⇒Aに関しては、「問題を避ける」、「改善を行わない」という点で印象は良くありません。プライベートでは合理的な考えであってもチームで動くときには弊害となる可能性があるからです。
⇒Bに関しては、「他人に責任を押し付ける」、「改善を行わない」という点に問題があります。一見経験から学んだことを述べている点が評価されそうですが、同じことが起きた際も問題を見て見ぬふりにする可能性がありマイナス要素です。
まとめ
このように就活面接で人間関係について聞かれることには明確な意図があるのです。答えにくさのある質問ですが、上手く対処すればライバルと差をつけ、プラスの印象を相手に残すことができます。
- ・人間関係を円満に出来るか
- ・問題発見と解決に貢献出来るか
をポイントにアピールしましょう。
回答を事前に考えてみることは本番で慌てないコツになります。その際にはぜひ「問題 意見 行動 結果 教訓」という要素を含めて検討してみてくださいね。
自分一人で対策することが不安な方は周囲の意見を聞いてみることも良いと思います。JobSpringのような就活エージェントも面接対策や企業のマッチングなどで皆さんをサポートしています。困ったらぜひ一度面談にいらしてください!
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