就活では平均何社受けるべき?選考を突破するエントリー数と面接数

CONTENTS

一般的な学生の平均エントリー数は?

就活生の平均エントリー数は20.7社

内定者の平均エントリー数は27社

内定がでても就活をする人は多い

エントリー数が少ない・多いときのデメリット

エントリー数が少ないときのデメリット

エントリー数が多いときのデメリット

安心できる最適なエントリー数は30社がおすすめ

就活では説明会は30社程度

平均を気にしすぎる必要はなし

面接は何社受けるべきか?

最適な面接数は5社以上

特に本命企業の前に、面接の経験をすべき

少し違う理系と文系の応募者数

理系と文系で応募する企業数は違うの?

理系は応募数が少なく済むって本当?

文系は応募数が理系より多い傾向

たくさん受けて落ちてしまったときに考えること

①まずは落ちてもポジティブに

②就職活動を見直すこと

まとめ

就活開始後すぐにぶつかる問題として、「いったい何社受ければいいの?」というものがあります。やみくもに受けても逆効果、でも少なすぎても不安です。自分にとってちょうどいい数を見つけるのも就活戦略のひとつと言えるでしょう。


今回は就活における平均エントリー数・平均面接数に基づいて、何社の選考を受けるべきか一緒に考えてみましょう。就活スケジュールのプランニングに役立ててください。またこの記事では「企業に応募する(ESを提出する)こと」を「受ける」と定義してお話していきます。採用ページにメールアドレスを登録する所謂プレエントリーは含みません。


【今回の記事ポイント】

  • 説明会参加は約30社
  • 選考エントリーは約20社
  • 同時進行は5社が適切 (※内定取得数を2社とした場合)

一般的な学生の平均エントリー数は?

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まず過去の就活生がどのくらいの数エントリーをしてきたのかを見てみましょう。個人差がありますし、年によって傾向は変わります。参考程度に考えてください。


就活生の平均エントリー数は20.7社

「2019年卒マイナビ学生就職モニター調査 3月の活動状況」によれば、17卒は30.6社、18卒は27.9社にエントリーしていたのに対して、19卒は20.7社。さらにマイナビに関しては最新のデータもすでに出ており、20卒は17.3社とだんだん減っているのが分かります。


内定者の平均エントリー数は27社

数年前では、内定者のなかでも50社近くエントリーした方もいたようですが、『就職白書2018』および『就職白書2019』によれば、17卒は平均37社、18卒は平均35社、19卒は平均27社と減少傾向にあります。そのなかでも内定した平均社数は2.54社なので、およそ10社受けて内定がひとつということになります。


内定がでても就活をする人は多い

「就職白書2019」によると19卒は平均2.36社内定を獲得しており、そのうち2社以上から内定を獲得した学生は60.0%です。就活生の傾向として、基本的にひとつの会社から内定をもらっても就活を続行する人が大半です。


同報告書の中でも内定者の8割が自身の内定先に満足していると回答していることから、1社から内定が出たら終わりではなく満足のいくまで就活を続ける学生は多いようです。


参考文献:『2019年卒 マイナビ学生就職モニター調査 』https://www.mynavi.jp/news/2018/04/post_16890.html
参考文献:『2020年 マイナビ学生就職モニター調査』https://saponet.mynavi.jp/wp/wp-content/uploads/2019/05/monitor2020_3.pdf

エントリー数が少ない・多いときのデメリット

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次に平均と比べてエントリー数が少ないときや多いとき、どのようなデメリットが考えられるのか見てみましょう。注意すべき点をあらかじめ理解しておけば対策も立てやすくなります。


エントリー数が少ないときのデメリット

あまりにエントリー数が少ないと内定獲得の可能性が低くなります。先ほどのエントリー数と内定数の平均を見ても、内定を得ることは簡単ではありません。また、落ちた後に新たな企業にエントリーする方法もありますが、時期によっては応募が締め切られている場合もあります。就活では落ちる数を計算に入れて余裕を持ったエントリー数を確保することが重要でしょう。


エントリー数が多いときのデメリット

とはいえ、やみくもにエントリー数を増やせば良いというものでもありません。選考が進めば面接を受けたり、その準備で企業研究をするなど多くの時間がかかります。面接数が多すぎるとスケジューリングが大変な上、準備不足で面接通過が遠のく原因にもなりかねません。


平均と比べて受けようと思っている企業数があまりに多い場合は、優先順位の高い順に様子を見ながらエントリーすると良いでしょう。志望度が高い企業のESは早めに書くなど、提出忘れを防ぐ工夫も必要です。


就活では企業をたくさん受けるべきなのか?たくさん受けるメリット・デメリットを考えよう!


安心できる最適なエントリー数は30社がおすすめ

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今まで話してきた「受ける」ということは「選考に臨む」ということです。実は「エントリー」は「受ける」とは少し意味が違います。リクナビによれば、エントリーは「説明会や選考スケジュール、面接予約など、選考に必要な情報を得る」ための行為を指しています。よって、受けるか分からないけれど色々調べている段階の企業も含まれます。


参考文献:『就活の「エントリー」って何?…』https://job.rikunabi.com/contents/howto/word/10043/

就活では説明会は30社程度

実際に受けたいと思っている企業が平均と同等の20社である場合、少し多めに30社程度の情報は収集しておくことをオススメします。


まず説明会を通して30社程度の企業を知ります。合同説明会で効率的に企業との接点を作ることができます。そこから吟味して20社程度エントリーすれば、平均として2社程度の内定を頂けるという仮説を立てることができます。さらに、もし途中で追加応募が必要になった際は残りの10社から選べるため、臨機応変な対応ができるでしょう。


平均を気にしすぎる必要はなし

ここまで平均数を挙げてきましたが、このデータはあくまで参考です。気にしすぎる必要はありません。就活に必勝法はなく、自分にあった方法を見極める学生が納得のいく結果を出すことができるのです。効率に自信があるのなら多くエントリーする一方で、集中力に自信があるのなら数を絞って対策するのでも良いのです。自分らしいエントリー数を見つけ出してくださいね。


面接は何社受けるべきか?

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一次面接が始まる前、何社程度の持ち駒があれば良いのでしょうか。就活生のスケジュールを考えながら検討してみます。あくまで参考程度に見てみてください。


最適な面接数は5社以上

面接はエントリーや説明会と比べると、労力も時間もかかります。そのため応募した企業すべての面接を受けることは難しいかもしれません。「就職白書2019」によると19卒は平均8.19社の面接を受けています。また、筆者の意見としては、同時に受ける企業は5社程度が良いかもしれません。


というのも面接は複数行われ(人事面談→部長面接→社長面接などなど)、通過したら翌週に次の面接となることが多いです。加えて面接前には準備も必要で、例えば


  • ・自己分析
  • ・企業研究
  • ・面接練習(時事対策やマナーの勉強など)

を行う必要があります。これらは慣れた人でも数時間、就活初心者であれば1日では終わらないかもしれません。そのように考えると、平日の昼に面接を一つ受けて夜は翌日の面接対策という流れで週5回面接が妥当ではないかと筆者は思います。この場合は一週間のうちに5社受けられます。土日は企業が休みで面接がないことも多いですが、やり残した作業をしたり休憩を取る時間にあてる必要があります。


もちろん1日に2、3社の面接を受けることは物理的に可能ですし、実際に筆者も経験があります。ですがやはり疲労度がハンパではないということと、対策を行う時間がなくて結局失敗しやすいという点からオススメはできません。


面接数を増やしたい場合は、他業界など選考期間が被らない企業をあらかじめピックアップして応募しておくと落ち着いたペースで面接に臨めます(就活サイトなどで過去の情報を見ると大体の面接時期が分かります)。


特に本命企業の前に、面接の経験をすべき

準備していても実際に面接で話すとうまくいかないことがあります。本命の企業で力を出すためにも早めに経験を積みましょう。第一志望でなくとも積極的に面接を受けることで独特の緊張感に慣れますし、改善点のアドバイスをもらえることもあります。



少し違う理系と文系の応募者数

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理系と文系で応募する企業数は違うの?

先述したマイナビの調査では、19卒の文系男子が23.5社に対し理系男子が14.8社、文系女子が26.1社に対し理系女子が19.1社と、エントリーしている社数に10社ほど差があります。


理系は応募数が少なく済むって本当?

理系出身の方は技術職として専門性を活かす就職活動をする傾向から、専門分野の企業から評価が高く、結果として少ないエントリーで内定が得やすいということになります。


文系は応募数が理系より多い傾向

理系出身に対し文系出身は専門を直接に活かす就職先が少ないことから、エントリーが広範囲におよびます。応募する範囲が広いから悪い、狭いから良いというわけではなく、どの分野でも一長一短であるため心配する必要はありません。


たくさん受けて落ちてしまったときに考えること

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上の項目にも書いたように平均で大体20社受けて内定が2社程度、つまり落ちまくるのが当たり前です。落ちるたびに落ち込む必要はありません。ですが、あまりにもお祈りが続いて不安になったときは以下を参考にしてみてください。


①まずは落ちてもポジティブに

就活を続けていくと落ちることにだんだんと慣れてきます。でも最初の頃は自分の何が悪かったのか、受かるところがあるのか不安ですよね。そんなときに大切にしてほしいのは、諦めないことです。


毎回の面接では何かしら学ぶものがあるはずです。こういう話をするとウケが良い、この質問よく聞かれるから回答例を作っておこう、など気が付いたことを一つずつ改善することで徐々に受かりやすくなっていきます。


内定をとることが大変なのは筆者も十分経験済みです。しかし就活は企業と学生の出会いですから、自分に合う企業を見つけることが最高の結末です。皆さんが輝ける企業は必ずあります


②就職活動を見直すこと

  • ・受ける企業が多すぎて対策が不十分
  • ・志望業界が自分に合っていない

このような場合は落ちる理由が見つけやすく、改善すれば劇的に状況が変わる可能性が高いです。「受ける企業が多すぎて対策が不十分」な場合は企業を絞ることも視野に入れつつ、志望の高い企業の対策に時間を使いましょう。


「志望業界が自分に合っていない」場合は自己分析を見直し、性格と志望業界に矛盾がないかや、かっこいい志望動機を考えすぎて自分らしさを失っていないかを確認しましょう。一人で見直すことが難しいと感じたら、エージェントや周囲のひとに相談してみるのも良い方法です。


まとめ

この記事のまとめとしては、


  • エントリー:30社(資料集めや説明会参加)
  • 応募:20社(ESを提出、面接日程が重ならないように調整して選ぶ)
  • 同時並行している面接:5社程度
  • 内定:2社

というプランをおすすめします。もちろん人によって合っているスタイルも違えば、体力・メンタル面のキャパも異なります。自分にとっての最適を見つけ出す力も就活で求められている能力だと思って、ぜひ考えてみてくださいね!


また、留学や部活などで沢山の企業を受ける時間がない、自分に合った企業を選ぶのが難しくて困っているという人には、一度JobSpringの無料面談を受けていただくことで私たちが力になれるかもしれません。


面談では、まず皆さんの自己分析や志望についてエージェントとお話し、向いている業界や職種に就いて一緒に考えます。その後、適性を踏まえて企業をご紹介し、面接→内定という形で就活を進めていきます。面接練習やお悩み相談といった就活全般のフォローも行っているため、不安を抱えている人にとっては便利なサービスです。


筆者は就活時にこのような就活エージェントを知らなかったので、これから就活をする皆さんにはぜひエージェント利用も含めて、様々な選択肢があることを知ったうえで楽しく就活をしてもらいたいなと思います。


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編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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