【新卒:業界研究】コンサルティング業界の動向解説~市場規模、現状から今後の推移まで~
コンサル
CONTENTS
コンサルティング業界の現状
市場規模は7000億円を上回り、年々増加傾向
最近では、海外進出・デジタル分野が伸びている
コンサルティング業界の課題
コンサルティングの利用率の低さ
IT人材の不足
不景気時には利用が控えられてしまう
コンサルティング業界の今後の動向は?
まずはコンサルティングの必要性を認知してもらうことが大事
まだまだ成長余地がある
まとめ
就活生に人気のコンサルティング業界。コンサルティングファームの主な役割は、クライアント企業の抱える経営課題を解決することです。「コンサル=課題解決」のイメージが強く、ファーム自身が抱える課題のことはあまり知られていないかもしれません。
この記事では、コンサルティング業界の現状と課題、今後について解説します。業界の動向を把握し、企業研究に役立てましょう!
以下の記事では、コンサルタントの仕事の特徴やコンサルティングファームの分類をまとめています。「そもそもコンサルティング業界とは」を知りたい方は、こちらを参考にしてみてください。
【新卒:業界研究】コンサルティング業界の特徴|業界ランキングや業界地図など一挙解説
コンサルティング業界の現状
コンサルティング業界の就職難易度は高く、仕事の給与も良いと言われています。そのため、業界の市場規模も大きいと考える人が多いのではないでしょうか。
実際には、日本企業のコンサルティング利用は浸透しておらず、国内の市場規模はそれほど大きいとは言えません。
市場規模は7000億円を上回り、年々増加傾向
コンサルティング業界の市場規模は、2018年に7000億円を上回りました。大きな業界の市場規模は数十兆円にも上るため、国内においては比較的小さな業界です。
国内ビジネスコンサルティング市場 支出額予測:2018年~2023年(引用元:IDC Media Center)
しかし、多くのコンサルティングファームを持つ米国では、コンサルティング業界の市場規模は6~10兆円にも上ると言われています。日本においてもコンサルティングの利用率が高まれば、さらなる市場規模の拡大が期待できます。
最近では、海外進出・デジタル分野が伸びている
近年、日本企業の海外進出・IT化が進んでいます。それに伴い、進出先の市場調査やデジタル活用のためにコンサルティングを利用する企業が増えています。
グローバル化・IT化を上手く進めるにはそれに特化した人材が必要ですが、企業内ではなかなかそういった人材を賄えません。限られた人数のなかで、抱えている仕事に上乗せして他の業務を行うのも非常に大変です。そのような場合にはコンサルティングを利用し、社内の負担を減らします。
コンサルティング業界の課題
就活では人気のあるコンサルティング業界ですが、意外にも課題は多いです。企業の経営を担う仕事であるということが、プラスにもマイナスにもはたらきます。
コンサルティングの利用率の低さ
今現在、日本の企業のコンサルティング利用率は低いです。日本におけるコンサルティングの認知度自体が低いため、市場規模に飛躍的な伸びはありません。コンサルティングファームには外資系が多く、日本企業が少ないことからもわかるように、国内での需要はそれほど高くないのが現状です。
その理由として、コンサルティング利用にかかる費用の高さや、経営を他者に任せることへの抵抗感が挙げられます。現時点ではコンサルティング利用への不安が拭えず、高い費用をかけられないと考える企業も少なくないでしょう。
IT人材の不足
前述したように、企業内のIT化を促進させたいという要望が増えています。しかし、それに対応できるコンサルタントが不足しています。
デジタルに関する課題を解決するためには、経営とITそれぞれについての知識がなければ施策が生み出せません。ITは今後も発達し続けるため、できるだけ時代を先回りして課題を捉える必要があります。
不景気時には利用が控えられてしまう
不景気時にはコストカットのために利用が控えられてしまうこともあります。コンサルティングの契約形態はさまざまですが、基本的にはどれも費用が高いです。
会社の経営が傾きかけているときこそコンサルティングを利用するのも一つの方法ですが、効果が得られなければ後ろ盾がなくなってしまいます。そのため、余計なリスクを負いたくないと考える企業もあるでしょう。
コンサルティング業界の今後の動向は?
国内のコンサルティング業界は、今後どのようになるのでしょうか。まずは、日本企業のコンサルティング利用をさらに促進させる必要がありそうです。
まずはコンサルティングの必要性を認知してもらうことが大事
コンサルタントは、さまざまな業界・企業の経営に関する事例を知っています。企業には想定外の出来事も、コンサルタントにとってはよくある事例かもしれません。物事は慣れていたほうが上手くいきやすいですよね。それと同様に、企業の課題事例を熟知したコンサルタントに助言を受けることで、より良い経営を行える可能性が高くなります。
また、問題発生に伴う被害を最小限に抑えるためにも、コンサルティング利用が適しています。いずれにしても、コンサルティング利用が企業のためになるという認識を広めていくことが重要です。
まだまだ成長余地がある
国内のコンサルティング利用率はまだまだ低いため、業界には伸びしろがあると言えます。市場規模は年々拡大しており、今後も成長が見込めます。2018年に7,659億円であった市場規模は、2023年に9,969億円に達するという予想もあります。
また、日本企業のグローバル化が進み、国外の企業の経営事情が間近で見られる時代になりました。世界的な大企業を持つ欧米諸国では、コンサルティング利用が盛んに行われています。そのことが国内に知れ渡ると、日本においてもコンサルティング利用が身近になるのではないでしょうか。
まとめ
コンサルティング業界の動向についてまとめました。企業の課題を解決する彼ら自身も、さまざまな課題を抱えていることがわかりましたね。以下のポイントをもう一度振り返りましょう!
- ・国内のコンサルティング業界の市場規模は7000億円、まだまだ伸びしろがある
- ・近年は、企業の海外進出やIT化に関する要望が増えている
- ・日本におけるコンサルティング利用を浸透させることが、業界成長のカギ
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