コンサル業界

コンサル

コンサルティング業界といえばスマートかつ高収入なイメージで就活生から安定した人気を誇る業界ですが、実際の所どのような業界なのか知らない方も多いのではないでしょうか。という訳で、ここではそんなコンサル業界の動向と特徴を紹介していきます!


コンサルティング業界の特徴

 コンサルティング業界は、大企業や政府機関、教育機関などを主なクライアントとしており、彼らの持つ経営や戦略及び会計・人事・ITなどの業務上の課題に対して、客観的な観察・原因分析によって相談や指導・対策案の立案といった専門的なコンサルティングを行っています。

 推定市場規模は国内でも約3,390億円と言われており、初めにも述べた通り高収入なことでも有名です。ひとえにコンサル業界と言ってもそのタイプは多岐にわたります。よってここでは大きく6つに分けて紹介していきます。


総合系

 戦略から人事・法務・財務まで幅広く手掛けるオールラウンダー。主に会計事務所を出自としており、デロイトトーマツコンサルティング、アクセンチュアなどがこれに含まれます。


戦略系

 全社戦略、グループ経営、ビジョン策定、成長戦略、M&A(Mergers and Acquisitions/合併と買収)、アライアンス、R&D(Research and Development/研究・開発)といった全社的かつ抽象的なテーマに特化。マッキンゼー、ボストンコンサルティンググループなど。


人事系

 人事評価制度の導入、年金制度の導入、コミュニケーション・風土改革、組織再編成、人材育成、などが主なテーマ。マーサージャパン、タワーズワトソンなど。


金融・M&A系

 M&Aでの企業価値評価、M&Aスキームのアドバイス、財務リストラ支援、M&A前後の組織統合など、M&A全般のコンサルティングがテーマ。日本M&Aセンター、GCAなど。


シンクタンク系

 戦略からITまで幅広いサービスを提供。母体となるグループ企業を中心として、安定した事業基盤を持っています。三菱総合研究所、野村総合研究所など。


中小企業向け

 主に50~500人クラスの小企業・中堅企業がクライアント。経営者のニーズにあわせて、会計から人事、マーケティング、組織改革まで幅の広いコンサルティングを実施。船井総研HDなど。


コンサルティング業界の動向

 企業の合併・買収(M&A)の増大、グローバル化、中国の台頭など、経営にかかわる問題は複雑さを増してきており、これらの課題に対する適切かつ迅速に対応する為にコンサルティング会社への需要が増加し続けています。また、近年ではデジタルマーケティングやデジタル技術の活用による新製品・サービス創出といったデジタル関連のコンサルティング需要もますます高まりを見せています。

 技術や情報の革新による業界の変化の波が早まっている時代だからこそ、今様々な企業で新しい技術を用いた新サービスの開発や導入が相次いでいますが、やはり新しいことをするには学習コストがかかったり、未知でノウハウや前例がないことに取り組むにはリスクが伴ったりという困難が生じてしまいます。

 そんな時代だからこそ、その道のプロフェッショナルであるコンサルタントに依頼してリスクを減らしていったり、事業の効率化・事業展開のスピード促進を図ったりといった需要は高まりを見せています。


 技術や情報・スキルの各分野での専門性が高まっている今、コンサルティング市場はさらに拡大する見込みです。


コンサル業界の主要モデル

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