【新卒:業界研究】ゲーム業界の特徴と今後の動向を一挙解説

CONTENTS

ゲーム業界とは?

ゲーム業界のビジネスモデル

ゲーム業界における主要企業

ソニー株式会社

任天堂株式会社

株式会社スクウェア・エニックス

株式会社サイバーエージェント

ゲーム業界の特徴的な業務

クリエイター系

総合職系

ゲーム業界における今後の動向

eスポーツの市場拡大

ゲームプラットフォームの多様化

周辺機器の需要増加

まとめ

身近な存在でありながら、「働く」となると想像しづらいゲーム業界。世代を超えて愛されるゲーム業界での仕事に憧れる人も多いのではないでしょうか。


この記事では、ゲーム業界のビジネスモデルや具体的な仕事について解説します。


ゲーム業界とは?



ゲーム関連会社の事業はさまざまです。ゲーム機(ハードウェア)の製造、ゲームソフト(ソフトウェア)の開発等、企業によって事業内容は異なります。


スマートフォン・PCゲームの需要増加に伴い、クラウド上にゲームを提供する場所(プラットフォーム)をつくる企業も増えています。時代とともに、変化スピードが早い業界とも言えるでしょう。


ゲーム業界のビジネスモデル

企業の扱うコンテンツによって、ビジネスモデルは異なります。


例えば、主にゲーム機(ハードウェア)を製造する企業や、ゲームソフト(ソフトウェア)を開発する企業は、それらの商品をユーザーに販売することによって利益を得ています。


しかし近年は、スマートフォンやPCで楽しめるゲームも増えてきました。それに伴い、プラットフォームも多様化しています。オンラインでゲームを楽しむためには、クラウド上のプラットフォームでソフトを入手する必要があります。それらを運営する企業は、コンテンツの販売手数料が収入源となります。


また、クラウド上で楽しめるゲームには無料で入手できるもの多いです。その場合はゲーム内の広告料や、ユーザによる課金が利益となります。


さらに、ゲームのサブスクリプションも開始されています。定額でさまざまな種類のゲームソフトが楽しめるサービスは、業界にとって新しいビジネスモデルともいえるでしょう。


ゲーム業界における主要企業



業界のビジネスモデルを踏まえ、各企業がどのような事業展開をしているのか見てみましょう!


ソニー株式会社

設立:1956年5月

連結従業員数:111,700名(2020年3月)


電子機器から音楽、映画などエンターテインメントにまつわるプロダクトやサービスを展開する大企業です。家庭用ゲーム機「Play Station」を主軸としたゲーム&ネットワークサービスを収益柱としマイクロソフトとの連携で巨大なインフラを活用しています。


クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。」という目的を掲げる通り、広い視野をもって行動ができる好奇心旺盛な人材が多いようです。ひとくくりにハードウェアメーカーとせず、人を感動に導くアイデアをカタチにする集団としてとらえるとより一層理解が深まります。


参考:Sony Japan「企業情報」https://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/purpose_and_values/

任天堂株式会社

設立:1947年11月

連結社員数:6,200名、単独社員数2,395名(2020年3月現在)


言わずと知れたゲーム業界の大手企業。ゲーム機・ゲームソフトともに世界的に人気のコンテンツを多く創出している企業です。任天堂の専用ゲーム機のみでプレイできるソフトも多く、あまりの人気に品薄になることも。


「商品やサービスを通じて、世の中の人々を笑顔にすること」を使命とし、そのために「独創的」な組織を維持することを重視しています。志望する際には、ただゲーム業界に携わりたいという想い以上にその先にある提供したい価値が何なのかを意識すると良いでしょう。


参考:任天堂「採用情報」https://www.nintendo.co.jp/jobs/recruit/index.html

株式会社スクウェア・エニックス

設立:2008年10月

単体従業員数:2,567名(2019年3月現在)


「デジタルエンタテインメント事業」として主にソフトウェアを企画・開発・販売している大手ソフトウェアメーカーです。世界的に有名な「ドラゴンクエストシリーズ」や「ファイナルファンタジーシリーズ」は、ゲームコンテンツのみならずメディアミックスにおいても非常に需要が高いです。


株主である株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスが掲げる理念は「最高の『物語』を提供することで、世界中の人々の幸福に貢献する。」というものです。そしてこの物語を創造するために求められているのは市場ニーズを把握し、革新性を発揮できる人物だと書かれています。


参考:スクウェア・エニックス「求める人材像」https://www.jp.square-enix.com/recruit/vision/

株式会社サイバーエージェント

設立:1998年3月

単体社員数:1,646名(2019年9月現在)


インターネット産業を土台とするメガベンチャーです。スマートフォン・PCで楽しめるゲームを複数リリースしています。映像・楽曲配信や広告などのメディア事業を複数運営している中でも、特にゲーム事業の業績は好調。ゲームの販売促進を一社で担えるのが強み。


21世紀を代表する会社を創る」というビジョンのもと、年功序列を禁止し実力次第で上を目指せる挑戦志向の企業です。そのため20代の管理職が多く、比較的若い年齢で子会社の経営者として活躍できるチャンスがあります。「ゲーム業界」というくくりに縛られず、エンタメを事業成長の手段として活発に行動できる人材が向いているかもしれません。


参考:株式会社サイバーエージェント「採用」https://www.cyberagent.co.jp/careers/

ゲーム業界の特徴的な業務



企業での具体的な仕事を解説します。業務内容を知り、自分に合った職種を見つけましょう!


クリエイター系

以下の仕事は、ゲーム自体を組み立てる役割を果たします。ほとんどの場合、学校区分にかかわらず選考に応募できます。企業によっては経験や技術の有無が問われます。


プランナー・シナリオライター

ゲームの中身を考える仕事です。企画を具体化し、細かなストーリー構成やプレイ内容を決めていきます。作り手とファン、両方の目線が求められます。


エンジニア

ゲームを実際に組み立てる仕事です。ハードウェア開発ではモノの回路の設計、ソフトウェア開発ではプログラミング等、企業によって身に付くスキルはさまざまです。基礎レベルのプログラミング知識が必要とされる場合もあります。


デザイナー

ゲーム機本体のデザインや、ゲーム内のキャラクターや服装・背景デザインを担います。また、ユーザーの使いやすさを追求するUI/UXデザイナーもいます。企業によっては選考時にポートフォリオの提出が求められるため、予め準備しておくとよいでしょう。


デバッガー

開発されたゲーム機・ゲームソフトを実際に動かし、バグや難易度の修正点を確認する仕事です。ゲームプレイヤーとしての情熱のある人に向いています。


総合職系

主に、商品(ゲーム)とユーザーをつなぐ役割をします。応募資格に4年制大学・大学院卒業(見込み)が求められることもあります。


企画

どのようなゲームをつくるか考えるだけではなく、それらをどのように宣伝し販売していくかを提案する仕事です。映像化やグッズ化にも携わります。また、会社全体の方向性を定める経営企画の部署もあります。


生産管理

ゲームの生産数・販売数を管理します。また、商品の部品調達も担います。ユーザーニーズや市場動向を正確に分析する力が必要とされます。


営業

開発・製造された商品を実際に売る仕事です。基本的な役割は、お店への交渉です。場合によってはイベントの企画・提案をします。


ゲーム業界における今後の動向



変わり続けるゲーム業界。今後はどのように進化を遂げていくのでしょうか。可能性として、以下の3つが挙げられます。


eスポーツの市場拡大

はずせないのがeスポーツ。ゲームで公式試合をする、という新しい楽しみ方です。大会での高額な賞金はたびたびメディアを賑わせています。観戦イベントとしても期待値が高く、オリンピックの公式種目としても見込みがあるとされています。


メディア業界やエンタメ業界、スポンサー事業を行う企業は今後、ゲーム業界との結びつきが強くなるでしょう。ゲームの魅力を世の中に広く発信したい人は、それらの業界を調べることもおすすめです。


ゲームプラットフォームの多様化

近年では、一つのゲームがさまざまなプラットフォームで楽しめるようになりました。それに伴いPCユーザーが増え、専用ゲーム機の需要が不安視されています。ユーザーが個々にあった楽しみ方を選べるようになった今、ハードウェアをどのように販売するかが企業の課題となり得ます。


周辺機器の需要増加

eスポーツが本格化するとともに、ユーザー自身でプラットフォームを選べるようになった今、次にユーザーが求めるのは環境の「快適さ」です。ゲーム専用モニターやコントローラーのアタッチメント等、ゲーム環境を整えるアイテムの需要が高まるでしょう。


まとめ



ゲーム業界はテクノロジーの変化と常に隣り合わせのエンターテインメントです。 近年ではスマートフォンやPCの普及により、気軽に誰でもゲームが楽しめるようになりました。 市場が拡大するeスポーツにも要注目です。今後の動向もしっかりと追っていきましょう! 


今回の要点は以下の通りです。


  • ✔ 扱うサービスは、主にハードウェア、ソフトウェア、プラットフォーム
  • ✔ スマホの課金型やサブスクリプションモデルで市場が伸びつつある
  • ✔ 職種はクリエイター系と総合職系と分かれている
  • ✔ ゲーム市場における競合が多様化し、ユーザーが求める価値が変わりつつある

ゲームといっても企業によって扱うコンテンツが大きく異なることが分かったと思います。


  • ①企業の商品を知る
  • ②その商品が提供される場所を押さえる
  • ③企業の業界内での役割を正しく理解する

ことが変化の早い業界に属する企業を知るための重要なポイントです!

編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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