集団面接の流れと合格率を高めるコツ|よくある質問と気をつけるべき注意点も解説

CONTENTS

集団面接とは

集団面接が個別面接と個別面接の違い

一人当たりの時間が少ない

その場で他の就活生と比較される

他の就活生の回答を聞ける

企業はなぜ集団面接をやるの

集団面接の流れ

集団面接でよくある質問

集団面接の合格率を高めるコツ

結論ファーストで簡潔に話す

他の就活生が話しているときはアイコンタクトと相槌が大事

他の就活生の回答と被っても内容を変えない

集団面接で気を付けたい点

回答は深堀りされにくい

他の人の回答に影響されない

マナーに気を付ける

集団面接で落ちるフラグはあるのか

まとめ

面接対策は、個別面接の練習に時間と熱量を注ぎがちになってしまいますが、集団面接の準備も忘れてはなりません。集団面接は個人面接とは違い、他の就活生と同時に面接するのでついつい油断してしまい、失敗してしまうケースも多々あります。また、与えられる時間や面接の目的が個人面接とは違うので予習をしたうえで挑まなければいけません。


そこで今回は、集団面接を通過するために知って欲しい特徴や流れ、質問例について解説します。集団面接の特徴を抑えて万全の準備で挑みましょう。


集団面接とは

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集団面接とは複数の応募者を同時に面接する形式を指します。面接官は1人の場合もあれば複数人の場合もあります。集団面接では同じ質問に順番に答えていくことが多いので、自己PRや学生時代に頑張ったことなど、ある程度具体性のある質問をされることが多いようです。


他の応募者も同時に面接を受けるので、集団面接は個人面接とは別物であると捉え、何が評価されるのかを理解しておくことが大切です。


集団面接が個別面接と個別面接の違い


集団面接は個人面接と比べ、違いがいくつかあります。個人面接と同じだと思い、面接会場に行くと自分のアピールを十分に行えず終わってしまう可能性もあります。したがって、まずは集団面接は個人面接と比べてどこが違うのかを見ていきましょう。


一人当たりの時間が少ない

集団面接は3〜6人の就活生を同時に面接します。よって、個人面接に比べ1人当たりの時間は少ないです。面接官は1人の回答を聞きたいのではなく、複数人の就活生の回答を均等に聞きたいので、自分1人が長々と発言をしてしまうと「協調性がない」「自己中心的だ」と面接官に悪影響を与えてしまいます。


1人当たりに与えられる時間は企業によって異なります。しかし、あらかじめ時間を教えてくれる場合もあります。その際は、ある程度の目処を立てて自分の伝えたいことをまとめておきましょう。時間指定がない場合は、最初の自己紹介を1分程度に設定し、それを基準に他の質問にも答えていくのが無難です。


その場で他の就活生と比較される

集団面接はその場で他の就活生と比較されることがあります。その場で比較を入れる相対的な評価もあれば、タームに応募した学生での相対評価、基準に見合っているのかの絶対評価など、比較基準は企業によって異なります。グループ内の全員が合格することもありますが、グループ内で順位を決められます。


しかし、そのことばかりを気にして自分のスタイルを変えその場で取り繕えば、面接官に気づかれる可能性も高いです。他の就活生と比較されることを頭に入れておく程度で良いでしょう。


他の就活生の回答を聞ける

他の就活生の回答を聞けるのは個人面接とは違う大きな特徴です。したがって、すぐに答えられない難しい質問を投げかけられても、他の就活生の回答を参考にすることができます。面接官なら今の回答をどう評価するのかを考えてもいいかもしれません。


また、聞く姿勢を企業側は見ているかもしれません。そのため、しっかりと他の就活生の回答を聞く姿勢を崩さずに、自分の与えられた時間で答えられるように準備しておきましょう。


企業はなぜ集団面接をやるの

集団面接を行う理由として、じっくりと個人面接をしたい人材を企業側が選ぶために行う企業は多いです。そのため、明らかな準備不足やマナーが悪く目立っている就活生は、集団面接で落とされることが多々あります。一方で、限られた時間のなかで企業の基準を満たす人材を探している一面もあります。だからこそ、集団面接の対策を行いしっかりとアピールできる準備をしなければなりません。


1次、2次と集団面接が続く企業がありますが、1次では前者のネガティブチェックをして、2次で後者を見ていることが多いです。


集団面接の流れ

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集団面接には、基本的な流れがあります。まずは流れを理解して、大枠のイメージをつかみましょう。オンラインと対面では、流れに若干の違いがあります。一般的なオンラインでの集団面接の場合は以下の流れになります。

 
  1. 入室
  2. 自己紹介
  3. 質問
  4. 逆質問
  5. 退室
 

一方、対面での集団面接の場合は以下の流れになります。

 
  1. 受付で学校名・氏名を名乗る
  2. 待機室などで待機
  3. 入室
  4. 自己紹介
  5. 質疑応答
  6. 退室
 

対面での集団面接の流れに沿って、各項目を詳しく見ていきましょう。


1:受付で学校名・氏名を名乗る

受付で学校名と氏名を名乗るのは、集団面接でも同じです。まずはしっかりと挨拶をして、集団面接を受けに来た旨を伝えましょう。


2:待機室などで待機

面接が始まるまでは待機室に通されることが多いです。

 

学生の中にはスマホにメモした内容を確認しようとスマホを触ってしまう人も多いでしょう。しかし、担当者から見ると控室でスマホを触っているといったマイナスな印象を与えかねません。そのため、メモは極力スマホではなく紙にメモを取ると良いでしょう。

 

待機室での姿勢に関しても猫背や足を投げ出す姿勢が悪くなりがちです。姿勢を正すには深呼吸をすることによって背筋が伸び、肩の力が抜けやすくなるため簡単に姿勢を正すことができます。ぜひ実践してみましょう。

 

3:入室

入室は自分がどの順番に入室するかによって異なります。入室が先頭・2番目以降・最後の3パターンでどのように入室すれば良いのか見ていきたいと思います。

 
  • 入室が先頭:まずはドアをゆっくりと3回ノックします。面接官の「どうぞお入りください」を合図にドアを開けます。ドアの前で「失礼します」と言った後に一礼し、入室します。
  • 入室が2番目以降:先頭の人同様にドアの前で「失礼します」と言った後に一礼し、入室します。
  • 入室が最後:最後に入室したらドアの方を向いて静かにドアを閉め、「失礼します」と言った後に一礼し、椅子に向かいます。

全員が入室完了後、面接官から「どうぞお座りください」と合図がでたら着席します。ここで必要以上にキョロキョロしてしまうと落ち着きがないと見なされてしまうため注意しましょう。

 

4:自己紹介


自己紹介を通して面接官に自分をアピールしたいといった気持ちが強く、だんだん話が長くなってしまう学生がいます。しかし、集団面接の場合、時間はみんなのものであり時間配分に注意する必要があります。時間配分が上手くできていないと面接官は他者への配慮が欠ける人という印象をもつ可能性があります。

 

面接官にアピールしたいことがたくさんある場合は事前にまとめ、整理した状態で面接に臨みましょう。

 

5:質疑応答


質疑応答の際は、自分の番ではなくてもしっかり聞く姿勢を取りましょう。面接官の中には学生が答えている際、他の学生はどんな姿勢で話を聞いているのか見ている面接官もいます。

 

あからさまに話に興味がないような態度を取ってしまうと減点される可能性が高いため、他の学生が質疑応答に応じている場合はしっかり耳を傾けるように心がけましょう


6:退室

面接が終了したら着席したまま「ありがとうございました」とその場で一礼します。その後、起立して椅子の横で再びお礼を伝えて一礼します。

 

出入り口のドアに着いたら面接官の方を振り返り「失礼いたします」とあいさつをしてから退室します。


退室後に緊張の糸が切れ、他の学生と面接に関して談笑したくなりますが、建物を出るまで面接と気を引き締めて談笑は控えましょう。


集団面接でよくある質問

集団面接では、1人当たりの時間が少ないのであまり踏み込んだ質問が来ることはありません。自己PRや志望動機、学生時代に打ち込んだことなど、答えやすい質問が多い傾向にあります。よくある質問としては、下記のようなものが挙げられます。

 
  • 自己紹介をお願いします
  • 弊社に就職しようと思った志望動機は何ですか
  • 5年後にあなたはどうなっていたいですか
  • 最近あなたが興味深いと思うニュースは何ですか
  • あなたが学生時代に頑張ったこと(力を入れたこと)は何ですか

しかし、Aさんにはアルバイトに関して、Bさんには学校での活動を聞くといったように、前の人と同じ質問が来るとは限りません。この質問をAさんにしているから、自分も同じ質問だなと考えていると不意を突かれる可能性もあります。


したがって、突然違う質問が来ても柔軟に対応できるようにしておきましょう。


集団面接の合格率を高めるコツ

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集団面接でも基本的な面接対策が有効ですが、集団面接の最大の特徴は質疑応答が集団で行われることや、集団の中で就活生がどのように受け答えするかに面接官が注目していることです。


そのため、集団面接では個人面接とは違ったコツが必要になります。ここでは、以下の集団面接の合格率を高めるコツについて見ていきましょう。


  • 結論ファーストで簡潔に話す
  • 他の就活生が話しているときはアイコンタクトと相槌が大事
  • 他の就活生の回答と被っても内容を変えない

結論ファーストで簡潔に話す



集団面接では結論ファーストで簡潔に話す能力がとくに求められます。面接時間はグループで共有しているため、1人の回答時間は限られています。


このような状況で1人が長く話しすぎると、他の人への配慮が足りないと思われてしまいます。話がまとまらず長く話しすぎてしまう自覚がある人は、標準的な質問に短時間で答える練習をしましょう。目安は1問1分以内です。


他の就活生が話しているときはアイコンタクトと相槌が大事



他の人が話しているときはアイコンタクトと相槌がポイントになります。集団面接では他の人の発言を聞いている時の態度や姿勢も見られています


下を向いたりおろおろしたりせず他の人の話を注意深く聞きましょう。とくに集団面接では意見や感想を求められることもあります。油断しないように、自分の受け答え以外の時間も気を配りましょう。


他の就活生の回答と被っても内容を変えない



集団面接では面接官の質問に対して、他の学生と回答が被ってしまうケースがあります。しかし、面接官は学生同士で回答が被ることは想定済みです。変にアドリブで回答を変えようとせずに、用意してきた回答をそのまま伝えましょう。


集団面接で気を付けたい点

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面接官に悪印象を与えないために、気を付けておきたい点がいくつかあります。


  • 深堀りされない
  • 他の就活生の回答に影響されない
  • マナーに気を付ける

ここでは、気を付けておきたいポイントについて解説していきます。


回答は深堀りされにくい

集団面接では、就活生1人あたりの回答時間は少ないです。したがって、深堀りされる前提の回答は控えましょう。深掘りされる前提の回答をしてしまい、面接官に深堀りされることがなく回答が不十分なまま時間がなくなってしまえば、集団面接では致命的です。


しっかりと自分のアピールしたいポイントを与えられた時間内で回答しましょう。


他の人の回答に影響されない

自分の前の人が的外れな回答や長々と話していても、それに影響されてはいけません。面接官は、そのような回答に良い評価をしないので、影響されると自分も同じ評価になってしまいます。他の人の話は聞かなければなりませんが、影響されると悪影響を及ぼします。


周りに影響されずに自分の意見をしっかりと持ち、面接に挑みましょう。


マナーに気を付ける

良い回答ができたとしても、マナーが悪ければ面接官に良い印象を与えられません。したがって面接中はマナーにも注意しましょう。注意したいマナーに関しては以下の通りです。

 
  1. 身だしなみ
  2. 言葉遣い
  3. 立ち居振る舞い
  4. 他の就活生の話に耳を傾ける

などは、とくに面接官は厳しく見ているため注意が必要です。上記のようなマナーができていないと、面接が開始した直後に選考から外れてしまう可能性もあります。


さらに集団面接は複数人の就活生が同時に面接を行うので、マナーが悪ければ悪目立ちしてしまうのでくれぐれもマナー違反には注意しましょう。


集団面接で落ちるフラグはあるのか

集団面接において落ちるフラグはあります。あくまで傾向としてではありますが、以下の内容が落ちるフラグとしてよく挙げられる内容です。

 
  • 面接官の相槌が極端に少ない
  • 自分だけ質問への深堀りや質疑応答時間が短かった
  • 他の学生と比較して自分に対する質問の内容が表面的で薄っぺらい
 

などが挙げられます。しかし、これはあくまで学生側から見た面接官の発言や行動から読み取れる落ちるフラグとも言えます。

 

一方で学生側の発言や行動にも落ちるフラグは潜んでいます。

 
  • 他の学生の考え方を批判・否定を連想させる発言
  • 他の学生へ自身の優秀さを過剰にアピールしマウントを取る
  • 他の学生が発言中にも関わらず上の空
 

などが挙げられます。これらは自分の発言や行動が引き金となり、落ちる可能性を高めてしまうため、十分に注意しましょう。


ただし、これで落ちるなら仕方がないという所まで準備をして落ちることもあれば、全く手ごたえがなかったのに合格する時もあります。大事なことは、与えられた時間で自分のできることを精一杯面接官にアピールすることです。


まとめ

集団面接は、個人面接と違う特徴があります。特に、回答時間が少ないことや他の就活生の回答を聞いておくなど、覚えることが多いです。しかし、質問自体は難しいものが少なく、予習していれば十分に答えられるものばかりです。回答の内容が前の人と重複していたとしても、自信をもって自分の言葉で回答しましょう。


また、前の人の回答が長かったからと言って流されてはいけません。面接前に回答はどれくらいの長さにするのか大まかに決めておき、周りに流されず自分の回答をしましょう。面接官は他の就活生の回答を聞く姿勢も見ています。突然質問が飛んできても回答できるような心構えが大切です。

編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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