「面接」と「面談」の違いの解説と「面談」で就活生が気を付けるべきポイントを解説!
その他
CONTENTS

まずは「面接」と「面談」の違いを押さえよう
目的
立場
雰囲気
内容
企業が「面接」をおこなう目的
企業が「面談」をおこなう目的
面談はどのような流れなのか
面談の主な2つの種類について理解しよう
カジュアル面談
リクルーター面談
面談の前に準備すべきポイント
企業の基本的な情報は調べる
面談で質問したい内容を整理する
合否に関わるかもしれない! 面談の注意点3つ
①メールでのやりとり
②基本的な社会マナー
③勤務条件や待遇などの話を聞きすぎる
まとめ
「『面談』を実施するって連絡が来たけど、どんなことをするんだろう…?」
「そもそも『面接』と『面談』の違いって何…?」
「面接」と「面談」は非常に似た言葉同士ですが、その意味は少し異なります。とはいえその違いについて正確に説明できる方は、あまり多くはありません。
そこで今回の記事では、「面接」と「面談」の違いや「面談」の対策方法まで具体的にご紹介。近々面談を控えている方は必読です。
まずは「面接」と「面談」の違いを押さえよう
「面接」と「面談」。漢字も響きも似ている言葉どうし、混同して用いてしまう方も多いのではないでしょうか?デジタル大辞林によれば、「面接」とは「直接に会うこと」であり、「面談」とは「面会して直接話をすること」と定義づけられており、大きな意味の違いはみられません。
しかし就活市場におけるこれらの言葉は、全くもって異なる意味のもの。ここでは就活の現場で用いられる「面接」と「面談」の言葉の違いについてご紹介いたします。
面接 | 面談 | |
目的 | お互いにマッチ度を見極める | 情報交換 |
立場 | 企業主体 | 対等 |
雰囲気 | 緊張感がある | リラックス |
内容 | 企業から応募者への質問がメイン | 応募者から企業への質問がメイン |
目的
まず、「面接」と「面談」の最も大きな違いはその目的です。
就活現場における「面接」の目的とは、採用担当者が就活生を一方的に選考すること。これに対し「面談」とは、選考や合否を目的とせず相互の理解を深めるために行われるものです。
就活においては、「面接」より「面談」のほうが和やかな印象と言えるでしょう。
立場
「面接」と「面談」の目的が違えば、当然その参加者の立場も異なるでしょう。
「面接」では採用担当者が就活生に対し選考を下すため、就活生と面接官の間に上下関係が必ず存在してしまいます。一方「面談」では、参加者の立場はあくまで対等。就活生同士だけでなく採用担当者ともフラットな目線で語り合えるものがほとんどです。
話をする相手の立場が変わるだけでも、緊張感が大きく異なりますね。
雰囲気
合否の判定を目的とする「面接」では、一つのミスも許されないという気持ちからどうしても厳粛で張り詰めた雰囲気となりがちです。
一方で「面談」は相互理解の促進を目的としているため、明るくフランクな雰囲気の会が多め。リラックスした空気感の中で対話することが可能です。
内容
「面接」は基本的に面接官の質問に対し就活生が答えるという、一方的な質疑応答の繰り返しです。場合によっては面接の最後に学生からの逆質問の時間を用意してくれますが、こちらが聞きたいことは中々聞き出せません。
これに対して「面談」では、他の就活生や採用担当者に尋ねたいことをいくらでも聞くことができます。もちろん時間制限などによりある程度の遠慮は必要ですが、知りたいことを直接尋ねられるのは貴重な機会です。
企業が「面接」をおこなう目的
企業が「面接」をおこなう目的は、応募者がどのような人材かを深く知り、そのうえで自社に必要な人材かどうかを判断することです。
そのため、応募者が自分の要望を話すのではなく、面接官がさまざまな質問を行い、応募者がそれに答えていく形式になります。
応募者は各質問の意図を捉えて、的確な受け答えをしなければいけません。
本来面接において企業と応募者は対等な立場になりますが、企業側が合否を判断するため、企業側が優位な立場になりやすい傾向があります。
しかし、一つひとつの質問に対する答え方で応募者は自分をアピールすることができます。
面接を受ける場合は、面接でどのような質問が出るかを想定し、自分の強みをアピールできる答えをあらかじめ準備しておきましょう。
企業が「面談」をおこなう目的
そもそも就活における面談は、就活生と採用担当者がお互いの理解を深めることによりミスマッチを減らす目的があります。双方向に対話を行えるマッチングのような位置付けです。
「面談」では就活生と採用担当者の間に上下関係はないと前述しましたが、本当のところ、就活状況下において選考に一切関わらないイベントはありません。「面談」であろうと「この学生はこの会社に合っているかな?」とマッチ度合いを測られているのです。
「面談」だからといって気を抜いてはいけません。面談の流れや種類を理解した上で、面談前に準備すべきポイントを押さえておくことが大切です。
面談はどのような流れなのか
「面接」と同様、「面談」も多くの場合流れや型などに決まりがあります。面談で企業に好印象を持ってもらうためには、その流れを知り対策しておくことが欠かせません。
基本的に、どの面談もまずアイスブレイクから始まります。アイスブレイクとは、氷のように冷えて固まった雰囲気を壊し、和やかな雰囲気作りをする簡単なおしゃべりのこと。天気の話題や交通手段の話が定番です。雑談は雰囲気作りのためにとても大切ですが、長く話し過ぎないように気をつけましょう。苦手な方は丁寧におうむ返しするだけでも問題ありません(「暑い日が続いてますね」という投げかけに「本当に暑い日ばかりですね」と答えるように)。
アイスブレイクで場が和んだら、続いてお互いの「自己紹介」に移ります。自身の所属や学年を伝えることも大切ですが、相手方の自己紹介を注意深く聴くことも忘れないでくださいね。
自己紹介が済んだら、いよいよ「質問」をするフェーズです。相手方からの「志望業界は?」などといったフランクな質問から始まる場合もありますし、こちらから質問を始めても構いません。普段では聞きにくい福利厚生や給与についてもどんどん聞きましょう。
面談の主な2つの種類について理解しよう
面談には大きく分けて「カジュアル面談」と「リクルーター面談」の2形式が存在します。どちらも面談であることに変わりありませんが、その目的や面談相手が異なるものです。それぞれの面談について詳しく説明していきましょう。
カジュアル面談
カジュアル面談とは、本格的な選考に移る前段階としてミスマッチを防ぐために行われる面談です。その名の通りカジュアルな雰囲気で行われる面談のため、カフェや会社のオープンスペースなどでも実施されています。
内容は形式張ったものではなく、相互理解を深めるために世間話をするようなイメージ。働き方や将来の野望、ぶっちゃけ転職を考えているかどうか、など幅広く質問されることもあるようです。
あまり肩肘を張らずに、リラックスした気持ちで臨むのがベストでしょう。言葉遣いには十分気をつけてくださいね。
リクルーター面談
リクルーター面談とは、企業側が「この人採用したいかも」と思った就活生に対しリクルーターを介してアプローチをかける面談です。大学のOBOG経由から話が舞い込むことも増えてきています。
優秀な学生を囲い込むために行うため、リクルーター面談のお誘いが来た就活生は大きなチャンス。中には面談中に選考対策をしてくれるリクルーターもいるようです。自分の就活軸等すぐに答えられるように、自己分析を徹底的に行っておきましょう。
面談の前に準備すべきポイント
いくら和やかな雰囲気で進められるからといって、面談はぶっつけ本番でどうにかなるものではありません。面談ひとつとっても入念な準備と対策が必要なのです。
ここからは面談の前に準備すべきポイントについて、特に大事な2点をご紹介していきましょう。
企業の基本的な情報は調べる
面談前に企業の基本的な情報について調べておくことを忘れてはいけません。ただしここで大切なのは、データや数値をまる覚えすることではなく、「どの情報は調べたら出てくる情報なのか」を把握しておくことです。
従業員数や売上、部署の編成や海外展開の有無、さらには平均勤続年数などの情報は、ネットで調べるとすぐに得られる情報です。こういった情報について面談中に尋ねるのは非常にナンセンス。場合によっては悪い評価に繋がってしまいます。
調べて出てくる内容をしっかりと把握し、面談中はその人にしか聞けない質問を尋ねるよう心がけましょう。
面談で質問したい内容を整理する
面談中、思いつくままに質問をぶつけ合っていてもまとまりのない会話となってしまいます。面談は、実際に企業で働いている方から直接話を聴くことのできる貴重な機会。まとまりなく質問を繰り返していても最大効果は得られません。
面談で質問したい内容は、面談前にできるだけ整理しておきましょう。できれば質問の答えをさらに深掘りするような質問も用意しておくと、一貫性のあるまとまった面談となりますよ。
合否に関わるかもしれない! 面談の注意点3つ
面談は面接とは異なり、選考や合否に関わらないフラットな会です。とはいえそれは表向き。就活では選考に全く関わらないイベントなど存在しないのです。上下関係なく同じ目線で話し合いができる場であろうとも、あまりに失礼な言動や行動を見せるとまず内定はもらえません。
では面談において、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。ここからはそんな面談の注意点について3つご紹介してきましょう。
①メールでのやりとり
面談の日程調整は主にメールにて行われます。相手方から送られてきたメールは、なるべくすぐに返信するよう注意が必要です。メールの返信が遅い人はレスポンス能力に欠けると判断され、社会人としての最低限のマナーから疑われてしまいます。
できればメールの迅速な返信だけでなく、面談後のお礼メールも早めに送るよう心がけると、内定に一歩近付くかもしれません。
②基本的な社会マナー
挨拶や身だしなみ、言葉遣いなどといった社会人として必要な基本的マナーについては言うまでもありません。特に身だしなみについては髪の毛から爪の先、靴まで入念にチェックすることをおすすめします。
また面談中の座り方や飲み物の飲み方などにも注意が必要です。姿勢良く座れているか、音を立ててストローを吸っていないかなど、普段はあまり気にしないような所作にも気を配れるよう練習しておきましょう。
③勤務条件や待遇などの話を聞きすぎる
福利厚生や勤務条件、給与や待遇などといった内容は、確かに面談ならではのトピックです。普段の面接ではあまり尋ねることができないからこそ、面談という場で正直に疑問をぶつけ合いたいもの。
とはいえ、それらの話ばかりを聞きすぎて他の重要な質問ができなければ意味がありません。勤務条件や待遇についての質問は、ほどほどに控えておきましょう。
まとめ
今回の記事では、面接と面談の違いをご紹介してきました。記事全体を簡単に振り返ってみましょう。
・「面談」の目的は相互理解を深めるところにあり
・「面接」に比べて「面談」は和やかな雰囲気で、合否に直接影響しにくい
・とはいえ「面談」でも見るとこはしっかり確認されているので入念な準備が必要
・質問内容の事前整理と、メールや身だしなみといった最低限のマナーに注意すること
「面接」は就活中に誰もが一度は経験する選考内容です。それに対し「面談」はあまり経験する機会がないかもしれません。
経験する機会が少ないからといって、面談対策を怠るのはもってのほかです。1人での対策が難しければ友人や就活エージェントと協力して入念に準備しておきましょう。JobSpringも皆さんのお越しをお待ちしております。
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