【インタビューでみる企業研究 第1弾】株式会社ネオキャリア

CONTENTS

ネオキャリアとは?

ネオキャリアが展開する事業領域

ネオキャリアで働く魅力について

基本となる「コンサルティング職」とはなにか?

年次に関わらず新規事業の立ち上げができる

今後ネオキャリアが目指す景色は?

①介護施設の開発・運営

②外国人技能実習事業の開発

ネオキャリアが求める人材は「利他性」

ネオキャリアが働く人に提供できること

生きている今、その時を大事に。

皆さん、こんにちは!JobSpring Online編集長の井上です。


就活においてとても重要な企業研究ですが、採用HPや会社説明会だけではとても理解しきれないのが悩みどころです。そこでこの企業研究記事では、実際に採用担当へインタビューを行い、普通の就活ではなかなか手に入らない情報をお届けします。


今回は第一弾として、従業員数3600名を超える人材ITメガベンチャー『株式会社ネオキャリア』を取材しました!


<インタビュイープロフィール>

池田 亮
ネオキャリアグループ 人材派遣領域 経営管理本部 採用部 統括責任者

■1989年福岡県生まれ

■大学卒業後、2012年に技術者の派遣事業を行う株式会社アルプス技研に入社。技術者派遣の営業職として東京・神奈川・静岡で勤務

■2016年に前職の求人広告業の株式会社キャリアデザインセンターに入社。求人広告・転職イベント等採用支援サービスの営業を経験

■2017年に現在の株式会社ネオキャリア (アクサス株式会社へ出向)に入社。アクサスの採用部隊の立ち上げから参画し、特にエンジニア採用の拡張に従事

■年間20名程度の採用から年間300名以上の採用を安定化。その後ネオキャリアグループ内の人材派遣領域全体へ管掌範囲を拡大し、4法人分の採用を管理。2名から18名まで部門も拡張

■現在は採用部責任者として、会社の成長を"人"で実現するために邁進


ネオキャリアとは?

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株式会社ネオキャリアは「ヒト」と「テクノロジー」によって社会課題の解決に挑むHRTech事業会社です。取り扱うサービスは幅広く、国内外のグループ全体で3600名近い従業員が働いています。


2000年から設立し、21期目となる今では年間売上500億円を超えるメガベンチャーへと成長しています。


ネオキャリアが展開する事業領域

株式会社ネオキャリアは人材関連事業からスタートしたものの、現在はヘルスケア、ITと時代に合わせた事業領域を拡大し続けています。


ヘルスケア領域では、介護職や医療従事者を支援する人材紹介事業・求人メディアの運営・介護施設の運営事業など行うことで、人手不足に悩む介護・医療施設の雇用支援や介護サービスの提供など、業界貢献に努めています。


IT領域では、おもに*HRTech(人材xIT)を中心とした人事支援システムの開発・提供を行っています。ヘルスケア・人材の現場で得た知識をそのままテクノロジーに反映することで、人材IT企業ならではの新たなサービスを提供しています。


最大事業である人材領域では、長年培った経験を生かして、人材派遣や採用コンサルティングなど「雇用」に関する包括的なサービスを提供しています。


*HRTech…Human Resources×Technologyを組み合わせた造語。人事領域に活用できるデジタル技術のこと。


ネオキャリアで働く魅力について

働く風景

井上:本日はよろしくお願いいたします。早速なのですが他の企業にはない、ネオキャリアで働く魅力はずばり何でしょうか?


池田さん:よろしくお願いします。まずネオキャリアは「ヒトとテクノロジーで一人ひとりの価値ある未来を実現する」ことを社会への約束としています。その約束を果たすためには、アイデアや手段を問わず、チャレンジに様々な投資を惜しまない、その自由さがネオキャリアで働く最大の魅力でしょうか。


井上:なるほど、今まで行ってきた人材紹介や派遣事業も、社会への約束を果たす手段として最適だったから継続してきたということでしょうか?


池田さん:そうですね。社会にとって価値あるものは、選んで頂けることで持続し、利益は後から返ってきますので、現在の事業もそうであるからこそ、存続できていると考えています。社会やお客様のためになることを一番に、アプローチ手段や仕事のプロセスは良い意味で「型なし」というのがネオキャリアグループの良いところです。


基本となる「コンサルティング職」とはなにか?

井上:新卒採用HPを拝見したのですが、募集職種がコンサルティング職のみでした。これは総合職とはどう異なるのでしょうか?


池田さん:ただのセールスや管理担当ではなく、私たちは「課題解決の提案者=コンサルタント」として事業やサービスを用いたお客様の課題解決を行なっており、総合職とは異なる表現をしています。


ネオキャリアの事業が社会課題の解決に対する「手段」であるように、個人の業務も「手段」です。大切なのはクライアントをはじめとした関係者にどう価値を提供していくかという視点や目的認識であり、それを体現するコンサルティング集団であり続けたいと考えています。


年次に関わらず新規事業の立ち上げができる

井上:他にも貴社で働く魅力として、若手でも新規事業の立ち上げが経験できるとありますが、これは本当でしょうか?


池田さん:本当です。実は新卒入社のメンバーのみで構成される新規事業もあったりします(笑)


井上:それは、なかなか思い切りがすごいですね(笑)とはいえ、さすがに先輩社員のサポートもありますよね?


池田さん:もちろん、あります。新卒で構成されていたとしても新規事業は企業としての投資、当然無利益では存続できないため、経営陣もしっかり介入して事業としての自立をサポートします。


井上:なるほど。よく事業を立ち上げしたいと意気込む果敢な学生も最近多いですが、ネオキャリアで新規事業に携わる人に持ってほしい心構えなどはありますか?


池田さん:そうですね、「裁量権を持つことの不自由さ」は知っておいてほしいですね。


井上:裁量があるのに不自由…!どういう意味でしょうか?


池田さん:裁量権というのは「お客様の未来や従業員の生活に責任を持ち、約束を守るための意思決定権」ということになります。


例えば新規事業を行う際、その投資資金は従業員一人ひとりが積み上げた会社全体の利益であり、場合によっては借金をして始めるため、無駄遣いはできず、収益化できなければ存続も叶いません。ですので、責任者は様々な意思決定を繰り返して事業を育てることになります。その意思決定に選択の自由はありますが、一方で、結果を約束できると確信が持てる選択をしなければならない、という不自由さも伴います。「自由にやりたい」「アイデアをカタチにしたい」が裁量だと勘違いしてしまうと、結果として自ら裁量を失うことになります。


井上:確かに、本来会社をつくるとなれば自分が全ての責任を負わなければならないですよね。


池田さん:そうです。無論、事業は仲間同士で支え合いながら創っていくものですが、皆の頑張りや努力の結晶を削って事業は立ち上げますので、責任を負う覚悟が必要だといつも伝えています。


井上:「選択肢の自由」には「責任と決断の不自由」が必ず伴うということですね。


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今後ネオキャリアが目指す景色は?

ネオキャリアの取り組み


井上:これまで人材とテクノロジーを駆使して躍進されてきたネオキャリアですが、今後新しいステージへと上るためにチャレンジしていることはありますか?


池田さん:直近で注力しているのが、①介護施設の開発・運営事業と②外国人技能実習事業になります!


①介護施設の開発・運営

池田さん:ネオキャリアは今まで多くのサービスを提供してきましたが、人材やIT領域の無形サービスがメインとなっていました。そんな中、2019年にスタートした介護施設事業は、自社で施設を持ち、介護サービスを提供する初の有形サービスとなります。


井上:そうなんですね!介護施設まで建設されていたとは知らず…そもそも無形商材を扱う人材事業会社が有形商材も扱うというのは珍しいですね。


池田さん:はい。事業経営も今までとは全く異なり、経営視点で見ても新たな取り組みになっています。


井上:ちなみに介護施設を作ろうとなった背景は何でしょうか?


池田さん:日本の社会課題として、介護業界が抱える科学的発展の遅れや人材不足などはご存知だと思います。これからも大きくなり続ける業界だからこそ、課題解決をより加速するため、介護派遣・人材紹介サービスに留まらない新たな一歩を踏み出しました。


介護から「快護」へ。《施設開発⇒運営⇒データ蓄積と分析⇒改善⇒施設開発》のデータサイクルを通して「快護」の理念を現実化するための事業になります。


井上:快護とはまた興味深い呼び名ですが、どういう意味でしょうか?


池田さん:これまでの介護施設は、根拠のない予測分析や過去の経験での運営、また高齢者の介助をするイメージの強い世界でした。


私たちはそこに確かな現場のデータを蓄積、分析した上で本当に望まれる安全性・快適性の高い「快護」サービスを創造し、これまで社会に貢献した功労者かつ恩師である高齢者の”いのち”をつなぎ、人生の最期を彩る存在でありたい。そんな想いから「快護」が私たちの言葉になっています。


※ネオキャリアの手がける介護施設開発・運営事業:株式会社OA総研 https://oa-soken.co.jp/about/

②外国人技能実習事業の開発

井上:もう一つの技能実習についても教えてください。


池田さん:こちらも同じく「ヒト」に関する日本の社会課題、労働力がテーマです。少子化に伴い私たちの労働人口は年々減少しており、2030年には640万人強不足すると予想されています。これまで以上の経済成長や新たな価値創造のためには国内だけでなく、まだ170万人ほどしかいないと言われている外国人労働者をより多くお迎えすることが必要になります。


技能実習制度における登録支援機関として、ネオキャリアは技能資格を持った外国人と、雇用したい受入企業の縁を結んでいきます。具体的には日本語教育、就業教育、生活関連のサポート、転職支援など幅広く実施します。


井上:日本で働きたい外国人と、人材が欲しい日本企業の架け橋として機能するわけですね。


池田さん:その通りです。企業にもよりますが、人を雇いたくても応募を集められない、外国人雇用の進め方がわからない、といったご意見も多いため、そこのノウハウはネオキャリアが培ったものを活かせると感じています。


ネオキャリアが求める人材は「利他性」

求める人材


井上:ここまでネオキャリアの熱い想いを語っていただきましたが、この組織で活躍するためにはどのような素質が必要でしょうか?


池田さん:スキルや経験うんぬんの前に、一番大切なのは「利他」の心であり、これこそがネオキャリアで活躍する素質とも言えます。


私たちはサービス業ですので、目の前には必ずお客様がいます。そのお客様の利益や幸せのために精一杯動いていれば、長いお付き合いや新たなご縁に繋がり、めぐりめぐって利益はついてくるものです。自分の利益を最初に考える人は無論その逆となり、お付き合いもご縁も利益も失っていくことになります。


井上:まず他人のことから考えられる、「してもらう」側ではなく「する」側であり続けろということですね?


池田さん:その通りです。無論、他人を想うためには自分が満足してなければならない、という考えも否定はしません。ただ、他人の利益や幸せをまず考えることが、結果として自身の幸福への近道になると知っている人間が、より早く成長できていると感じます。


井上:他人を思いやる従業員の気持ちこそがネオキャリアの一番の財産なのかもしれませんね。


ネオキャリアが働く人に提供できること

井上:ところで、ネオキャリアの従業員を支えるイチオシの福利厚生もしくは社内制度がありましたら教えてください。


池田さん:福利厚生でいうと、従業員が家族との時間や思い出を大切にできる制度があります。例えば、親として一生に一度しかないお子さんの入学式、運動会などのライフイベントで休暇を得られる『成長見逃さないDay』は男女問わず利用が多い制度です。


他にも、産前産後休業とは別に『マタニティ休暇』、『短時間勤務制度』『育児サポート手当』など、従業員の約5割を締める女性が、多様な働き方ができるよう、福利厚生も日々進化し続けています。


井上:「仕事も家族も両方大事にしたい」という人にとっては嬉しいサポートですね。


生きている今、その時を大事に。

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井上:最後に今後の就活生に向けて伝えたいメッセージはありますか?


池田さん:そうですね。是非「夢や目的・意志を持って生きてほしい」と思います。


井上:それを伝えたいと思う理由はなんでしょうか?


池田さん:就活生のなかで「とりあえずこう選択した」「向いていると誰かに言われたから選んだ」といった人生を歩まれている方としばしば出会います。個人の自由なので否定はしませんが、そういった方ほどやりたいことや夢が見つからず、本来であれば夢に近づいているはずの時間を棒立ちで過ごしており、限られた人生の時間がもったいなく思います。


井上:経済的に不況のなかで生まれた背景や、言われたことをこなすことが正しいという教育も要因としてあるかもしれませんね。


池田さん:境遇や周りの人の影響はもちろんありますが、最後は誰でもない自分の時間を支払うことになります。人生はおよそ3万日くらいしかありません。就職をするときには既に8,000日近くを過ごしており、その時間はもう戻ってきません。そこから歩む「仕事」という時間が、目的地へ進む道のりになるのか、行先のわからない放浪になるか、、、すべては目的地(夢)を見て一歩を踏み出すかどうかにかかっています。目的地まではなくとも方角だけでも見えていれば進む道のりにはなりますので、大切にしてほしいと思います。


人それぞれの価値観で捉え方は多様だと思いますが、たった一度の人生、夢を叶える、近づく歩みになれば「最高の人生だった」と言えるのではないかと。


井上:どうすれば、無気力な状態から抜け出せると思いますか?


池田さん:とにかくどうなりたい・どうしたい・何が欲しいなど自身の願いを死ぬ気で考え抜いて自覚しましょう(笑)人は働きすぎて死ぬことはあっても、考えすぎて死ぬことはありません。自覚できれば言語化できたりとカタチになってきますので、夢や目的、そのための手段や道のりが考えられるようになります。後回しにすればその時間も戻ってきませんので、将来に悩んでいる方は「今この瞬間」から動くことをおすすめします。


井上:どうしても迷ったときは人の手を借りるのもひとつですね。本日は取材に応じていただきありがとうございました!


池田さん:ありがとうございました。


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JobSpringOnline編集長

井上 雄大

営業統括部マーケティング事業所属。JobSpring Online 編集長

外資系企業よりもHRテックベンチャーを選び、マーケターとして2019年に就職。

1年間で運営メディアのPV数を約10倍まで改善し新人MVPを受賞。

エージェントサービス「JobSpring」全体の集客を担いつつ、ライター指導やディレクションを行っている。

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