【例文あり】面接でおすすめな「座右の銘」一覧と効果的な答え方
面接
CONTENTS

そもそも座右の銘とは?
面接で座右の銘を聞く意図は?
あなたの人柄や価値観を理解したい
受け答えへの一貫性を確認している
面接で印象的な座右の銘一覧
①座右の銘:四字熟語編
②座右の銘:ことわざ編
③座右の銘:偉人の名言編
面接で効果的な座右の銘の答え方
①まずは結論から簡潔に述べる
②理由やきっかけは過去の経験や自分の性格と結びつける
③志望する企業の理念や文化と合わせる
面接で座右の銘を聞かれたときの回答例
回答例①
回答例②
回答例③
まとめ
「面接で座右の銘を聞かれるっていうけど、どんなこと話せばいいの…?」
「座右の銘なんて意識したことないよ…」
皆さんは日常生活を送る中で座右の銘について真剣に考えたことがありますか?言葉こそ知っていても、いざ自分の座右の銘は何かと尋ねられるとなかなか答えられないものです。
しかし就活ではこの座右の銘がとてもよく尋ねられます。そこで今回の記事では、面接でおすすめな座右の銘を一覧形式でご紹介いたします。
- 座右の銘ってそもそも何?
- なんで面接でそんなこと聞かれるの?
- どんな言葉を選んだらいいんだろう…?
- 上手く面接で伝えるためにはどう受け答えすればいいの?
といった疑問に、例文を用いながらお答えしていきますよ!
そもそも座右の銘とは?

「そもそも座右の銘とは何か?」と尋ねられて正確に答えられる人は少ないかもしれません。小学館発行の大辞泉によれば、座右の銘とは「いつも自分の座る場所のそばに書き記しておいて、戒めとする文句」と定義づけられています。言い換えれば、いつも意識しておきたい心がけ、といった具合でしょうか。
座右の銘というと多くの人が四字熟語を想起するようですが、座右の銘は決して四字熟語に限ったものではありません。ことわざや偉人の言葉などから選んでも良いのです。
自分の信念や想いに合った座右の銘を一緒に見つけていきましょう!
面接で座右の銘を聞く意図は?

日常生活で座右の銘を聞かれることはほとんどありませんが、なぜ就活では定番の質問として扱われるのでしょうか?
面接で座右の銘を聞く意図は主に、
- 人柄や価値観を理解するため
- 受け答えの一貫性の確認
の2点にあることを押さえておきましょう。以下で詳しく説明していきます。
また同じ目的をもって、座右の銘の代わりに信念を尋ねる企業も多く見受けられます。以下の記事では面接で「大切にしている信念」について尋ねられた際の対策についてご紹介しているので、合わせてご覧くださいね!
【就活対策】「大切にしている信念は何ですか?」の質問意図と回答方法
あなたの人柄や価値観を理解したい
面接で座右の銘を聞くことによって、面接官は皆さん自身の人柄や価値観を理解したいと考えています。
上述のように座右の銘とは、いつもそばに置いておき心がけたい教訓のようなもの。「その人が日々どんなことを心がけているか」を知ることは、皆さんの人間性や内面を深く知ることに他ならないのです。
逆に言えば、皆さんが面接官に伝える座右の銘は皆さん自身の人間性をよく反映したものでなくてはなりません。そのため面接当日に即席で考えるのではなく、前もって探しておくことが重要なのです。
受け答えへの一貫性を確認している
また座右の銘の質問を通して、面接官は就活生の受け答えへの一貫性を確認しています。
例えば、ガクチカや自己PRを答える際に「常に高め合えるようなスピード感のある環境で成長したい」という旨を伝えた後に、座右の銘として「十日一水(1つの川を描くのに10日描けるように、入念に仕事を進めるという意)」を答えてしまうと、一見価値観に一貫性がなく懐疑的に感じられてしまいます。このように座右の銘は他の質問に対する答えと、整合性を合わせておかなければならないのです。
これはつまり「就活生が十分に自己分析をできているのか?」を問われているということ。ただ闇雲に好きな言葉を並べるだけでなく、他の回答との兼ね合いも考えながら皆さん自身を表す言葉を探すことが大切です。
面接で印象的な座右の銘一覧

では、面接では具体的にどのような座右の銘を答えるのが良いのでしょうか?ここで大切なのは、どんな座右の銘であれ皆さん自身を表すものであればなんでもOKということです。
凝りに凝った座右の銘を探すよりもむしろ、一つの言葉の意味をしっかりと理解した上で自分なりの解釈を上乗せすることの方がよっぽど印象に残りやすいもの。ここからは面接で印象に残りやすい座右の銘を見つけるために、それぞれの意味を一覧形式で紹介していきましょう。
①座右の銘:四字熟語編
座右の銘の定番ともいえる四字熟語は、短い言葉で自分自身を表すのに適した表現方法です。四文字なので心に留めておくのに容易い反面、難しい熟語だと相手に伝わりにくいといったデメリットもあります。
ここでは代表的なものを紹介しますが、面接の際は意味を補足できるようにしておきましょう。
《臥薪嘗胆(がしんしょうたん)》
将来的な成功のために努力を惜しまず苦労を重ねること。
《明鏡止水(めいきょうしすい)》
煩悩や邪念がなく澄み切った心を表す言葉。
《初志貫徹(しょしかんてつ)》
初めに志したことを最後まで貫き通し続けること。
《大器晩成(たいきばんせい)》
本当に偉大な人物も大成が遅いこともあり、愚直な努力が大切だということ。
《諸行無常(しょぎょうむじょう)》
この世の全ては常に流動的であり変化し続けているということ。
《剛毅果断(ごうきかだん)》
意志がはっきりとしており決断力が富んでいること。
《無理算段(むりさんだん)》
一見無理そうに思われることでもなんとか工夫してやり切ること。
《力戦奮闘(りきせんふんとう)》
自分の能力を出し切るために力の限りを尽くすこと。
《切磋琢磨(せっさたくま)》
能力や人徳を磨くために友人同士が高めあい向上すること。
②座右の銘:ことわざ編
ことわざは昔からあるということもあり、多くの人の指針として存続し続けているという事実があります。ことわざの意味を知る人も多いので、自分の価値観を相手に伝えやすいというメリットがあります。
《思い立ったが吉日》
何かをしようと思い立ったらその日が吉日であるということ。
《井の中の蛙大海を知らず》
自分の知識が狭いことに気付かず、広い世界を見ずに満足していること。
《備えあれば憂いなし》
前もって準備しておけば突然のトラブルにも心配事なく対応できるということ。
《塞翁が馬》
人生は何が起こるかわからず予測ができないこと。
《待てば海路の日和あり》
上手くいかなくても待っていればいつかはチャンスが巡ってくるということ。
《故きを温ね新しきを知る》
古典や伝統などの学びから新しいことを知るということ。
《初心忘るべからず》
物事を始めた時の謙虚な気持ちを忘れないようにすること。
《学問に王道なし》
知識や知恵を会得するのに容易な方法はないということ。
③座右の銘:偉人の名言編
あなたを支える言葉は、四字熟語やことわざだけではないでしょう。例えば尊敬する著名人の言葉だったり、自分の好きな作品に出てくる言葉も座右の銘となることがあります。ここでは、一部の名言を紹介していきます。
《世界に重大なインパクトをもたらしたいという思いが、仕事におけるモチベーションになる》
-イーロン・マスク
《私にとって最高の勝利は、自分と他人の欠点を受け入れられるようになったこと》
-オードリー・ヘップバーン
《天分は、持って生まれるもの。才能は、引き出すものよ。》
-ココ・シャネル
《反対があるのは健全なこと。本当に力のあるアイデアか試されるわけだから。》
-ビル・ゲイツ
《鳥は飛び方を変えることはできない。動物は走り方を変えることはできない。しかし、人間は生き方を変えることができる。》
-日野原重明
《人は心が原動力だから心はどこまでも強くなれる!!》
-竈門炭治郎
《人にできて、きみだけにできないなんてことあるもんか。》
-ドラえもん
《虹を見たければ、ちょっとやそっとの雨は我慢しなくちゃ。》
-ドリー・パートン
面接で効果的な座右の銘の答え方

自分にぴったりの座右の銘を見つけたら、いよいよ受け答えの仕方を意識しながら練習を行いましょう。ここでは効果的な座右の銘の答え方をご紹介していきます!
①まずは結論から簡潔に述べる
他の面接項目と同様、まずは結論から述べましょう。つまり最初に座右の銘を伝えるのです。
四字熟語や難しいことわざの場合は詳しい説明を、偉人の言葉であれば誰の言葉なのかを合わせて伝えることが大切です。
②理由やきっかけは過去の経験や自分の性格と結びつける
ただ座右の銘を伝えるだけではいけません。
なぜその言葉を大切にしているのか、どんな状況でその言葉に出会ったのか、またその言葉は自分の性格をどのように表しているのか、をエピソードとともに伝えましょう。
結びの言葉としては、将来にどう活かしていくかまで述べられるとベストですよ!
③志望する企業の理念や文化と合わせる
面接で答える座右の銘が志望する企業の理念や文化と乖離していないか確認しましょう。
面接は、企業側と応募者側のミスマッチがないか確認する場でもあります。企業理念や文化と乖離している座右の銘を答えてしまうと、企業側は応募者とミスマッチが発生していると感じ、最悪の場合不採用となることもあるでしょう。
- 面接で座右の銘を答える場合は、しっかりと企業研究を行い、どんな人柄やどんな価値観を持っている人が求められているのかを確認しておきましょう。
面接で座右の銘を聞かれたときの回答例

回答例①
私の座右の銘は、何事にも動じず冷静に対応できることを表す「泰然自若」です。
約3年間コールセンターのお客様相談室でアルバイトをしていた経験があり、日によっては100件を超えるクレーム対応を行いました。
日々クレーム対応をしていると電話を取ることが怖くなり、バイト終わりは毎回気持ちが沈んでしまうようになりました。ところが、ある日クレーム電話の対応について先輩へ相談したところ、「気持ちは変えられないから、まずは行動を変えてみよう。堂々とした態度で冷静に対応するフリをしてごらん。」とアドバイスをいただきました。
次の日から先輩のアドバイス通りに行動を変えてみると、不思議と気持ちにも変化が表れていき、お客様の反応も変わっていきました。それからどんなクレームにも冷静に対応することができるようになりました。
会社説明会で、御社の製造部門ではミスが許されないために大きなプレッシャーを感じることが多いと伺いました。しかし、私は泰然自若をモットーにどんな時でも冷静に仕事を進め、1日でも早く御社に貢献していきたいと思います。
回答例②
私の座右の銘は他の事象に心を動かすことなく、ひたすらひとつのことに集中することを表す「一意専心」です。
私は高校受験に失敗し、志望校に進学できなかった経験があります。当時の私は学校行事・部活・友達との遊び・勉強など、すべてに興味があり意欲的に取り組んでいました。しかし、自分ではすべて意欲的に取り組んでいたと思っていたものの、実際にはどれも中途半端となり結果が伴いませんでした。
そこで高校からは大学受験に向けて、一意専心をモットーにさまざまな誘惑に負けることなく勉強のみに専念し、その結果念願の第一志望校へ合格しました。
御社の研究職においても、ひとつの研究にとことん向き合う姿勢が大切だと会社説明会の際にお伺いしたため、一意専心の精神を武器に活躍したいと考えております。
回答例③
私の座右の銘はスヌーピーの言葉でもある、「与えることだよ! ただひとつの本当の喜びは与えることだ!」です。
私は以前、コールセンターのアルバイトでお客様の悩みを解決すべく全力を尽くしていました。アルバイトでは常にお客様の目線に立ち、何について困っているのか・どう解決してほしいのかを徹底的に考えて対応しました。
それはスヌーピーの言葉を知って考えが変わったからです。スヌーピーの言葉を知るまで、私は何かを与えてもらう事ばかりを期待してしまい、いざ期待が外れてしまうと落胆することが多かったです。
しかし、考えが変わってからは「相手に何を与えられるか?」を起点に行動するようになりました。相手の想像を超えるぐらいの献身的な姿勢で対応することを心がけた結果、何度も嬉しい言葉をいただくようになり、身をもって与えることの喜びを感じられるようになったのです。
御社とご縁があった際には、営業事務として営業の方が少しでも働きやすい環境を整えるべく、この経験を活かして全力でサポートしていきたいと考えています。
まとめ

今回の記事では、面接で座右の銘を尋ねられた際に答えるおすすめを一覧形式・例文付きでご紹介してきました。簡単に記事全体を振り返ってみましょう。
・面接官は就活生の人間性を見るために座右の銘を尋ねている
・座右の銘はどんなものでも構わないが、なぜその言葉なのかも話せるようあらかじめ準備しておくことが大切
・面接で答える時は結論から述べ、その後にきっかけとなる経験について説明する
日常生活で座右の銘を意識することが少ない分、いざ考えろと言われてもなかなか思いつかないものでしょう。前もって準備しておくことがこの質問を制する大きな鍵となります。自分自身に合うぴったりな座右の銘を見つけて、説得力のあるアピールをしていきましょう!
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