トヨタ自動車について
CONTENTS

A. 企業の理念、雰囲気、文化など
B. 社会やお客さんに対する貢献の形
C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など
D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など
E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など
まとめ
トヨタ自動車は、愛知県豊田市に本社を構える、日本を代表する自動車メーカーです。時価総額は約20兆円、国内自動車シェアは40%以上と国内最大の他、2008年度には、自動車販売台数世界1位にもなりました。創業以来、「自動車を通じて豊かな社会づくり」を目指しており、1957年にアメリカに「クラウン」を輸出したのを契機として、国内のみならず世界26か国50拠点以上で自動車の生産と販売を行っています。また、現在では未来社会のカギとなるAIの研究にも力を入れています。
ここから、企業研究でチェックすべきポイントでの分類に沿って企業情報をご紹介していきます!
A. 企業の理念、雰囲気、文化など
企業理念、経営者の想いや会社の雰囲気・文化が大切だと考えている方は必見の項目です。
トヨタ自動車では、「豊田綱領」と企業理念の2つの考えを基盤にしています。「豊田綱領」とは、トヨタグループの創始者豊田佐吉の考えをまとめたもので、創業以来、経営の核として貫かれています。ここで「豊田綱領」と企業理念をご紹介します。
「豊田綱領」
[一、上下一致、至誠業務に服し、産業報国の実を挙ぐべし。
一、研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし。
一、華美を戒め、質実剛健たるべし。
一、温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし。
一、神仏を尊崇し、報恩感謝の生活を為すべし。]
企業理念
[1. 内外の法およびその精神を遵守し、オープンでフェアな企業活動を通じて、国際社会から信頼される企業市民をめざす
2. 各国、各地域の文化、慣習を尊重し、地域に根ざした企業活動を通じて、経済・社会の発展に貢献する
3. クリーンで安全な商品の提供を使命とし、あらゆる企業活動を通じて、住みよい地球と豊かな社会づくりに取り組む
4. 様々な分野での最先端技術の研究と開発に努め、世界中のお客様のご要望にお応えする魅力あふれる商品・サービスを提供する
5. 労使相互信頼・責任を基本に、個人の創造力とチームワークの強みを最大限に高める企業風土をつくる
6. グローバルで革新的な経営により、社会との調和ある成長をめざす
7. 開かれた取引関係を基本に、互いに研究と創造に努め、長期安定的な成長と共存共栄を実現する」
上でも述べたように、トヨタ自動車では、「豊田綱領」と企業理念が徹底されています。日本を代表する大企業ということもあり、年功序列の色が強いですが、社内ではコミュニケーションが活発におこなわれ、社風もチームワークを非常に重んじたものとなっているようです。また、会社としての改善力も非常に高くなっています。これは、現状の問題点は何か、その原因は何でどう解決できるのかを社員1人1人が日ごろから考える文化が根付いているからのようです。
個人で活躍するよりも、周りの人と協力して1つのものをつくりあげるほうが好きだという人に向いているかもしれません。
(※[]内はトヨタ自動車HPから抜粋)
B. 社会やお客さんに対する貢献の形
「誰かの役に立つことがしたい」「企業として社会に貢献すべき」といった志向の方は押さえておきたい項目です。
トヨタグループは、「自動車を通じて豊かな社会づくり」を目指すという考えの下、CSR活動を積極的に進めています。2005年には、企業理念のうち、ステークホルダーとの関係を念頭にまとめたCSR方針が策定されました。このCSR方針を、連結子会社を含めたすべての従業員が共有、実施することを徹底する姿勢を見せているようです。また、長期的かつ全社的視点で活動を推進するべく、副社長を議長とするコーポレート企画会議とコーポレートガバナンス会議を設置しました。このような推進体制の下、森づくりの支援や、体験型の交通安全イベントの実施、在日ブラジル人を対象にした自動車整備の技術指導といった、「環境」「交通安全」「人材育成」を中心にしたCSR活動を行っています。
[クルマは、人々に移動の自由をもたらすと同時に、環境や社会に対して様々な影響を与えています。]
だからこそ、お客様のために、社会のために何ができるのかを考えて仕事を進めていく必要があると思われます。
(※[]内はトヨタ自動車HPから抜粋)
C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など
「どんどん成長したい」「若いうちから活躍したい」という志向の方であれば見ておきたい項目です。
トヨタ自動車では、新入社員はまず数カ月間、集合研修を受けます。そこで、トヨタで働く者として共有するべき価値観や、PDCAサイクル、担当業務の理解を深めてから、職場に配属されます。また、配属後も3年目まで、1人ずつに担当社員がインストラクターとしてついてフォローをするOJT制度があります。3年目まではしっかり基礎を固めるための期間として設けられているようです。
また、OJTだけでなく、eラーニングやグローバル研修や語学研修といったOFF-JTも充実しています。特に、海外26ヵ国、50拠点以上をもち、世界でも最大クラスの会社であることから、グローバル人材の育成には積極的なようです。海外との通信を英語で行っている人を対象とした、海外業務従事者向けライティングコースや、3年以上業務経験がある人を対象とした海外派遣制度などが用意されています。
ベンチャーのように「何でも自分がとにかく全部考える」というよりは、年功序列でしっかりとした教育を施すという色が強いですが、世界的にも規模の大きい会社のため、若いうちから扱う仕事でも規模が大きいです。その分責任の重さも伴います。しっかりとした教育を受けながらも、責任の重い仕事に挑戦したいという人には向いている環境といえるかもしれません。どのような環境であれば自分の望む成長が叶うのか、しっかり考えてみましょう!
D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など
「自分に合った働き方をしたい」「会社にどんな制度があるかが大事」という方はチェックしたい項目です。
トヨタ自動車では、育休や産休など、法律で定められている福利厚生に加えて、あらかじめ付与されたポイントの範囲内で、必要な福利厚生メニューを自分で選択して利用できる「ウェルチョイス(選択型福利厚生制度)」を導入しています。これにより、多様化する個別のニーズに対応できるだけでなく、年齢や勤務地に関係なく従業員間で公平なものとなっているようです。
選べる福利厚生制度は多岐に渡っており、例としては、人間ドッグの受診料補助や、在宅介護サービス利用費補助、社員寮や保養所、スポーツ施設などの施設の設置などが挙げられます。
また、人間関係諸活動(ヒューマンリレーション活動)と呼ばれる、従業員相互の連携を図る取り組みも行っています。その一例にはクラブ活動があり、運動系35クラブ、文化系3クラブが活動しているようです。トヨタ自動車のチームワークを重んじる社風をより一層強固にするものといえそうです。福利厚生は非常に充実しているといえるでしょう。
さらに、転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」が実施した「2015年 有給を取得しやすい会社」のランキングでは、13位と高い位置につきました。ワークライフバランスは比較的良好なため、出産や介護など様々なライフイベントがある中でも、働き続けやすいですね。
E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など
「いい企業に勤めたい」「高い年収を目指したい」といった方は確認しておきたい項目です。
トヨタ自動車は自動車メーカー国内トップで、業界内シェア40%以上を占めています。時価総額も約20兆円と国内最大を誇っています。また、2008年度には、自動車販売台数世界1位にもなり、世界的に見ても最大規模の会社です。日本を代表する会社であることから、就活生からの人気も非常に高いようです。転職エージェントサービスDUDAが実施した「転職人気企業ランキング2017」でも1位を獲得するなど、社会人からの評価も高くなっています。
有価証券報告書調べでは、トヨタ自動車の平均年収は約814万円とされています。ここ10年間710万円~829万円を推移しています。自動車業界の中ではトップクラスの水準であるといえるでしょう。
まとめ
さて、ここまでトヨタ自動車についてザッと特徴やポイントをご紹介してきましたが、企業に対する理解は深まったでしょうか?ぜひ他の企業や業界など、気になったページもチェックしてみてくださいね。
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