ダイナムについて

CONTENTS

A. 企業の理念、雰囲気、文化など

B. 社会やお客さんに対する貢献の形

C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など

D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など

E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など

まとめ

 ダイナムはパチンコ業界を牽引する大手企業で、従業員数は2017年3月時点で9,479名(うち正社員は4,089名)に及びます。全国各地にパチンコチェーンを展開しており、2016年5月時点では444店舗と日本一の店舗数を誇ります。ダイナムの前身は1967年に現代表取締役の佐藤洋治氏の父が立ち上げた佐和商事株式会社という会社です。1978年に現代表取締役の佐藤洋治氏が就任し、1987年にその社名を「ダイナミック」と「アミューズメント」を合わせて「ダイナム」と変更しました。

 ダイナムは株式会社ダイナムホールディングスとの株式交換により同社の100%子会社となり、ダイナムホールディングスが会社分割を行って株式会社ダイナムジャパンホールディングスを新設しました。そしてそのダイナムジャパンホールディングスは、実は日本企業として初めて香港証券取引所に単独上場を果たし、さらにはパチンコホールチェーン初の上場企業でもあります。


 ここから、企業研究でチェックすべきポイントでの分類に沿って企業情報をご紹介していきます!


A. 企業の理念、雰囲気、文化など

 企業理念、経営者の想いや会社の雰囲気・文化が大切だと考えている方は必見の項目です。


 ダイナムは「街と生きるパチンコ。」というフレーズを掲げ、「パチンコを誰もが安心して楽しめる日常の娯楽」となることを目指し、街に「憩いの場」を提供するという方針で施策を展開してきました。また、経営方針として以下のような5つを掲げています(ダイナムHP http://www.dynam.jp/corp/company/policy.htmlより引用)。


1. 顧客第一主義
常にお客様を最優先に考え実践していきます
2. 情報開示
情報を開示し透明で公正な経営を実行していきます
3. チェーンストア経営
チェーンストア経営を貫き成長を継続していきます
4. 人材育成
人を育て人のエネルギーを結集していきます
5. 社会貢献
地域に必要な存在となり社会に貢献していきます

 また、行動規範としては以下のような3つを掲げています(ダイナムHP http://www.dynam.jp/corp/company/policy.htmlより引用)。


1. 法令・ルールを遵守し人に敬意をもって接します
2. 積極的な言動に努めチームワークを大切にします
3. 実態を現場で確認し数値で表現します

 パチンコホールチェーンとして初の上場を果たしたり、日本企業として初の香港での単独上場を果たしたりといった点からも推測できるように、法令遵守意識が高い文化のようです。また、パチンコ業界というとあまりポジティブなイメージは持たれにくいですが、ダイナムはそのイメージを変えていこうという意識のもと経営・展開していると言えます。それからダイナムは社員への企業理念や文化の浸透も重要と考え、研修などを通じて積極的に取り組んでいます。


B. 社会やお客さんに対する貢献の形

 「誰かの役に立つことがしたい」「企業として社会に貢献すべき」といった志向の方は押さえておきたい項目です。


 ダイナムは「街と生きるパチンコ。」をテーマに掲げてパチンコチェーンの展開を行っていますが、それだけでなく様々なCSRやスポーツ協賛といった部分でも社会的責任に関する取り組みを行っています。協賛しているスポーツにはスカッシュとフィギュアスケートがあります。

 また、ポジティブなイメージを持たれにくいパチンコのイメージを変えて憩いの場としてのパチンコをつくっていくという面でも貢献を目指しています。


C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など

 「どんどん成長したい」「若いうちから活躍したい」という志向の方であれば見ておきたい項目です。


 ダイナムには社内公募や自己申告シートなどの制度があります。社内公募は課題レポートや志望動機を提出することで希望部署にチャレンジできる制度で、社内・関連会社の各部署で欠員が発生すると行われます。自己申告シートは年に1回全社員を対象として行われます。プライベートでの相談も含めて各自のキャリアイメージを提出できます。提出は上長を通さずになされ、異動調整時に参考にされます。こういった制度によって各自のキャリアイメージの実現を図っています。


 成果主義か年功序列かで言うと成果主義寄りですが、多様な研修カリキュラムが用意されており教育面がしっかりしているようです。またOJTも充実しています。


D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など

 「自分に合った働き方をしたい」「会社にどんな制度があるかが大事」という方はチェックしたい項目です。


 ダイナムには長年継続している「人生大学」という独自の研修があります。この研修では役職に関わらず全社員が3~5年に一度、3泊4日で受講し、会社の企業理念の落とし込みやビジョンの再考、それから会社としてのベクトルと個人の人生におけるベクトルをどう合わせていくかについてなど考えます。業務に関するスキルの習得、社会人としての基本などを身につける教育・研修に加えてこのような企業理念や文化の社員への浸透を目的とした研修も行っている企業です。 


 働き方としては、ダイナムが「女性目線の店舗づくり」に力を入れていることもあり、女性の働きやすさ向上への取り組みも積極的に行っています。具体的にはマタニティ制度として時短勤務や育休、時間外労働や深夜勤務の制限があったり、メンター制度などもあったりします。

 店舗勤務はシフト制であるため、深夜勤務であったり規則的に休暇を取れなかったりと、人によっては働きにくい要素もあります。しかし有給はしっかりとれ、残業もさほど多くないようです。勤務地はほぼ全国に店舗があるため各地への配属の可能性があります。


E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など

 「いい企業に勤めたい」「高い年収を目指したい」といった方は確認しておきたい項目です。


 ダイナムジャパンホールディングスは日本企業として初めて香港証券取引所に単独上場を果たし、さらにはパチンコホールチェーン初の上場企業でもあるという点で、業界内でも一目置かるところがあります。また業界内でも2017年3月時点で売上高8,448億円と大手企業です。

 平均年収は有価証券報告書によると約813万円です。また、ダイナムはパチンコ業界のイメージ向上を目指すという部分でのリーディングカンパニーと捉えることもできそうです。


まとめ

 ダイナムについてご紹介してきましたが、理解は少しでも深まったでしょうか。パチンコ業界というとあまり人気の高い業界ではありませんが、業界に対してぼんやりとしたイメージを持つだけでなく、しっかりと一社一社に対する理解を深めていけると良いと思います。


編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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