レジャー・テーマパーク業界の特徴と動向
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レジャー・テーマパーク業界の特徴と動向
レジャー・テーマパーク業界の動向
レジャー・テーマパーク業界の特徴と動向
ディズニーランド、USJ、東京ドームシティといった代表的な人気テーマパークでおなじみのレジャー・テーマパーク業界ですが、いざ就職先の候補として見たときにどんな特徴がある業界なのか、どのような動向で好調か不調かでいうとどうなのか、意外と知らないことも多いのではないでしょうか。
レジャー・テーマパーク業界は国内の市場規模でいうと約6,560億円です。この業界はモノを提供してそれに対する対価をもらうのではなく、基本的にはレジャー・テーマパーク施設での体験や思い出、時間などを提供し、それに対して対価をもらうという点が大きな特徴の一つです。もちろんグッズなどのモノも提供することはありますが、それ以上に、形のないサービスをいかに満足してもらえるように提供できるかが重要になってきます。
テーマパークの2強となっているのがオリエンタルランドの東京ディズニーリゾートと、ユニバーザル・スタジオ・ジャパンです。2016年度、東京ディズニーリゾートは年間入場者数が3,019万人、USJは1,390万人となりました。
三重のナガシマスパーランドも人気が高く、アウトレット施設なども含めての年間入園者数は1,515万人にのぼります。
それから水族館や動物園では沖縄美ら海水族館(入場者数340万人)、横浜・八景島シーパラダイス(入場者数159万人)、恩賜上野動物園(入場者数369万人)、東山動物園(入場者数258万人)などがあります。
その他の部門として、タワー・展望台では東京スカイツリー(入場者数479万人)、東京タワー(入場者数227万人)、通天閣(入場者数97万人)などもメジャーです。
業界の特徴として、モノではなく体験や時間を提供するとご説明しました。しかしこの業界の売上には関連グッズも大きく貢献しているため、グッズの存在も無視できません。体験や時間に満足してもらい、グッズを購入してもらうことで、また体験や時間を思い出してもらえます。それによって「また行きたい」と思ってもらうこともできますし、ロイヤリティの向上にもつながります。
特にテーマパークは入場料の値上げが続いていますが、グッズなども含めて消費者に満足のいくサービスを提供できるかどうかがカギになってきます。
業界全体での平均年収は519万円と高いほうではありませんが、やりがいや工夫のしがいなどは仕事柄大きい業界と言えそうです。ちなみに業界大手のオリエンタルランドの平均年収は775万円、よみうりランドは735万円です。
レジャー・テーマパーク業界の動向
レジャー・テーマパーク業界は好調で、東日本大震災以降、業界規模は伸びています。東京ディズニーリゾートの値上げなどは度々ニュースでも取り上げられますが、値上げしても入場者数の水準は保っています。
また特に好調なのがUSJで、新エリアである「ハリー・ポッター」が盛況です。他にも新たなアトラクション導入や人気作品とのコラボ企画など続々と投資をしています。
東京ディズニーリゾートも新アトラクションへの投資は積極的に行っており、各社とも入場者数増加に向けて取り組んでいます。
また、モノが溢れる現代、消費者は物欲ではなく体験やより良い時間など「コト」への欲求が増していると言います。そのコト消費志向が強まっている傾向もあり、レジャー・テーマパーク業界には追い風が吹いています。
新施設への投資分回収のためにも入場料の値上げをする一方、値上げしてもなおしっかりと満足してもらいリピートしてもらうための良質なサービスの提供をしていけるかが重要になってきます。
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