不動産業界ってどんな仕事?事業ごとの特徴から適性まで解説

CONTENTS

不動産業界とは

概要・仕組みについて

年収について

不動産業界の仕事一覧と各特徴

①開発事業(ディベロッパー)

②流通事業

③賃貸事業

④管理事業

⑤投資事業

主な職種と向いている人とは

①営業

②企画・開発

③管理

まとめ

不動産業界といえば、大家さんが家を貸す賃貸業務、そしてその仲介業が日々の生活では目につきます。他にも都市開発を担う会社があったりと、不動産業界の分野は幅広く業界研究の余地があります。


今回は志望業界として不動産を考えている人向けに、特徴的な事業や各職種について説明していきます。


不動産業界とは


概要・仕組みについて

衣食住の名が示すように、人にとって身近な存在である住宅。住まいとして不動産業界を捉えると、そこには土地を確保し建物を建てる人、販売する人、そして管理する人の三種類の仕事が存在します。


次に人が住む街を構想し、建物を建てる人(都市計画に関わるような不動産業者)をイメージしてください。住まいだけでなく、オフィスや公共機関、公園、娯楽施設、人々の生活の一部の「暮らし」のインフラストラクチャーの提供者としての不動産業の側面が見えてきます。「街をどのように組み立てて販売すれば良いか」都市の付加価値を高めるプランナーとしての仕事の存在も重要になります。


上の説明で不動産が価値変動する「商品」としての側面を持つことに気が付くでしょうか?設備の整った街に住みたい人が限られた不動産に集中する。この価値の向上に目をつける、投資家としての不動産業の在り方が見えてきました。


開発(プランニング)、販売(流通・賃貸)、管理、投資の仕事が私たちの暮らしを取り巻く不動産業の仕事であるということが理解いただけたでしょうか。


年収について

不動産業界における平均年収は660万円。一方で業界TOP5のヒューリック、日本商業開発、三菱地所、東急不動産HD、三菱不動産の年収はいづれも1000万円越えです。1位のヒューリックは1500万円と非常に高い年収となっています。


不動産業界の仕事一覧と各特徴


①開発事業(ディベロッパー)

マンション、オフィスビル、商業施設など規模の大きな建物を一から終わりまで作り上げます。一からというのは、土地の確保からです。商業施設の跡地があれば開発は容易ですが、往々にしてその土地の先住民がいることがあります。土地の売買の交渉を手がけることも。


その土地に何を建てるのか、ということも重要です。例えば、渋谷のど真ん中の再開発地域にマンションを建てる人は、素人でもいないでしょう。必要とされているものは商業地域、オフィスビルであり、その土地に見合った施設をプランニングし設計する。その後テナント料を貰う形で収益をあげるのが開発事業の収益モデルです。


Ex.ヒューリック、東急不動産、三菱地所、野村不動産、三井不動産など(平均収入の高い大手企業が多いです)


②流通事業

不動産の売買が滞りなく行われるよう手助けする事業です。株取引と同じように売り手と買い手をつなげる手伝いをし仲介料を貰う事業です。


前述したように、開発事業を行うデベロッパーは土地を確保する必要があります。土地を売却したい人と土地を購入したい人をうまくマッチングさせ、最適な取引を実現することが流通事業の醍醐味といえます。


③賃貸事業

マンション・アパートなどの集合住宅やビルを所有し、個人・法人向けに貸し出します。その賃貸料で収益をあげています。場合によって流通事業と包括されますが、ここでは「不動産を貸す・借りる」という点で分けて紹介しています。今後はスマートフォンのサービス(スーモ等)で代替化され、有人の紹介所は無くなるのではないかと予測されます。


④管理事業

ビル・商業施設などのオーナーから委託され、賃料の設定・回収、清掃・メンテナンスの代行をする事業です。建物の商業価値を保つことで収益向上に結びつけます。不動産からの収益を最大化することが手数料による収益を最大化することにつながるため、オーナーとの交渉やロケーションの調査を行います。


必要であれば、積極的に入居者を誘致し必要に応じて修繕・リノベーションを行っていきます。開発事業が0から1を実現する仕事に対し、管理事業は1から10を実現する仕事といえるでしょう。


⑤投資事業

東京オリンピックでの地価向上、発展途上国など今後地価が上がるだろう見込まれる土地を買い、地価が上がった後、販売や賃貸運営をして収益をあげます。


※実際の事業は複数にまたがっていることが多いです。Ex.開発事業×賃貸事業など


主な職種と向いている人とは


①営業

主に賃貸事業を行っている会社を想定して書くと、単純に電話をオーナーに掛けて空き室状況を把握し、営業を行うということは今後無くなっていくようです。足で稼ぐ営業というより、オーナーに対して新たな収益方法を提案する、企画やコンサルティングの能力が営業にも必要となってくる時代になるでしょう。


②企画・開発

少子高齢化の中なぜか都心のタワーマンションは増築され地価が向上している現状など、歪な状況下で開発が進んでいる都心。一方過疎化、街の機能不足が進み高齢者が生活しづらい田舎。対局的な関係にある両者ですが同様に企画・開発担当の人材がいます。企画・開発を志す人であれば、自身がどのような課題に興味があるか明確に打ち出せることが重要です。


③管理

アパート・マンションの管理をするなんてあまりにも華がないじゃないか!と思う方、いるかもしれません。確かにそういった小さい規模で管理事業を行う企業もあるのですが、公共施設の管理も管理事業に含まれるのです。美術館や芸術劇場など、建ち続けていることに社会的意義があり、その継続に寄与したい人は管理事業に携わってみることも良いかもしれません。


まとめ



ひとえに不動産業界といっても、扱う商材×規模×事業内容で多様な企業形態があること、理解いただけたでしょうか。


【不動産業界における特徴的な事業】

  • ✔ 開発事業…土地を確保し建物をいちからつくる
  • ✔ 流通事業…土地・建物の売買を促進させる
  • ✔ 賃貸事業…建物の貸し借りをコントロールする
  • ✔ 管理事業…建物をメンテナンスする
  • ✔ 投資事業…土地・建物に投資する

人の暮らしと密着している事業のため、景気など外的要因の影響を受けやすい事業ですが、その分仕事の喜びも他の仕事以上に身近に感じやすいです。自身の業界選択の参考にしてください!


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編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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