Google(グーグル)

CONTENTS

A. 企業の理念、雰囲気、文化など

B. 社会やお客さんに対する貢献の形

C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など

D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など

E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など

◼︎まとめ

 Googleは、全世界に数十億のユーザーを持つアメリカの大手IT企業です。圧倒的シェアを誇る検索エンジンをはじめとして、Google Maps やYou Tube、Gmailなどの様々なサービスを提供しています。その他にも、モバイルOSのAndroidやAI、自動運転など幅広い事業を展開しています。

 自由な社風で知られるGoogleですが、その一つとしてオフィスが有名です。50ヵ国70以上のオフィスがあり、アイディアが生まれやすく、リフレッシュもできる独創的で先進的なデザインが施されています。


 ここからは、企業研究でチェックすべきポイントでの分類に沿って企業情報をご紹介していきます!


A. 企業の理念、雰囲気、文化など

 企業理念、経営者の想いや会社の雰囲気・文化が大切だと考えている方は必見の項目です。


 Googleは、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」という使命のもと創業されました。Googleの理念として、「Don't be evil(邪悪にならない)」というスローガンと「Google が掲げる 10 の事実」というものがあります。「Google が掲げる 10 の事実」をご紹介します。(Google HPから引用)

1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3. 遅いより速いほうがいい。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10. 「すばらしい」では足りない。

 また、文化の軸となるものに、「イノベーションの9つの柱」というものがあります。

「イノベーションはどこからでも出てくる(Innovation comes from anywhere)」
「ユーザーにフォーカスせよ(Focus on the user)」
「10%ではなく、10倍大きく考えよ(Think 10x, not 10%)」
「技術的な洞察に賭けろ(Bet on technical insights)」
「(製品を)出荷し(改善を)繰り返せ(Ship and iterate)」
「社員には20%の自由時間を与えよ(Give employees 20% time)」
「始めからオープンであれ(Default to open)」
「賢く失敗せよ(Fail well)」
「重要なミッションを持て(Have a mission that matters)」

以上の9つです。


 これらから分かるように、Googleは創業当初から型にはまらない自由な風土を大切にしてきました。そして、それは今も変わらず、Googleはオープンでフラットな組織であることが分かります。例えば、毎週金曜日に「TGIF(Thank God, it’s Friday)」という電話会議を行い、社員がCEOや役員に直接何でも質問できる機会を設けています。さらに、オフィスは「150フィート・ルール」により、どこにいても45メートル以内に食べ物にたどり着けるように設計されています。これは、食べ物をきっかけに雑談を増やしてコラボレーションを促し、新しいアイディアや人間関係を構築する戦略です。


 このようにイノベーションのために社員に大きな自由を与える文化は、Googleの大きな特徴といえるでしょう。


B. 社会やお客さんに対する貢献の形

 「誰かの役に立つことがしたい」「企業として社会に貢献すべき」といった志向の方は押さえておきたい項目です。


 Googleはインターネットサービスや製品で人々の生活を豊かにすると同時に、人類が抱える様々な難題解決に取り組んでいます。具体的には、助成金、技術、社員のボランティアを通じた世界中の難民支援、事業活動における環境負荷の削減、NPOや復興支援などです。また、Google のグローバルインパクトアワードでは、難題をテクノロジーや革新性で解決しようとする組織を支援することを目的として、受賞した組織に2000万ドル程の助成金を提供しています。第一回目のアワードでは、DNAバーコードで野生動物を保護する組織や、マイノリティーの生徒に高度な教育を提供できる先生に資金を提供する組織などが受賞しました。


 このような取り組みが評価され、米コンサルティング会社レピュテーション・インスティテュート(RI)実施の「社会的責任の面で最も信頼できる企業ランキング」で3年連続1位を獲得しました。


C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など

 「どんどん成長したい」「若いうちから活躍したい」という志向の方であれば見ておきたい項目です。


 Googleでは、研修を通じて人材を育成するのではなく、もともとインターネットへの興味やスキルを持つ人材を採用し、仕事を通じて学び取るという自律的な育成方針をとっています。前述した「TGIF」や勤務時間の2割を日常業務以外の好きなことにあてられる「20 percent time」、週に一度の上司との面談といったオープンでフラットな職場環境づくりが、Google社員の主体的かつ創造的な成長を可能にしているのかもしれません。

 人事評価は、与えられた職務の成果に重点を置いているようです。人事の3割程度が数学・統計学の専門家であり、四半期ごとに仕事の進捗状況や実績をあらゆるデータや分析手法でチェックしています。成果主義ではありますが、こうした人事制度により評価の公平性は保たれています。


 こうした自由な社風や完全OJTの人材育成を考えると、社員一人ひとりの裁量権は大きく、若手でも活躍できる環境があると言えるでしょう。


D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など

 「自分に合った働き方をしたい」「会社にどんな制度があるかが大事」という方はチェックしたい項目です。


 Googleは、スキルや適性に合わせて9つの職種から選ぶことができます。


1.エンジニアリング、テクノロジー

  数十億人ものユーザーが利用する未来指向のプロダクトやツールを開発する。

2.セールス、サービス・サポート

 お客様のビジネスの成長を支えるアイディアや方法を提案する。

3.マーケティング・コミュニケーション

 プロダクトの魅力をユーザーに伝える

4.デザイン

  美しく直観的な操作性を実現する。

5.ビジネスストラテジー

  イノベーションに必要な分析結果や分析情報を提供する。

6.ファイナンス

  Google のグローバル ビジネスをサポートするソリューションを設計、管理する。

7.リーガル

  インターネットに関する政策や法律の未来を築く。

8.人事

  Google の優れた人材を発掘、育成、サポートする。

9.ファシリティ

  新しい発想でオフィス作りに取り組む。


 細かい職種に分かれているので、希望の業務に就き、専門性が身につくのは嬉しいですね。


 Google では「社員を大切にすることが Google 全体のためでもある」という理念に基づき、様々な福利厚生を整えています。育児休暇制度、退職貯蓄制度、死亡給付金などの社員とその家族をサポートするプログラム、無料のビュッフェ形式の食堂やマッサージ室・診療所等の社内設備が充実しています。

 さらに、社員に公私ともに健康で充実した生活を送ってほしいという想いから、休暇を取る、ボランティアをする、フレックス勤務で自分の予定や業務に合わせて働くなど、自分に合った過ごし方を選ぶこともできます。また、 Google は多様性を尊重しているため、福利厚生の内容は社員のニーズや意見を取り入れて日々進化しています。


E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など

 「いい企業に勤めたい」「高い年収を目指したい」といった方は確認しておきたい項目です。


 Googleの検索エンジンは世界で圧倒的なシェアを誇っており、IT企業としても世界トップ企業と言えます。近年はM&Aが盛んにおこなわれ、今後も幅広い事業を展開しながら成長を続けることは間違いないでしょう。

 年収は、成果や職種によって異なりますが、1000万円を超えることは珍しくなく、競合他社と比べて非常に高いようです。また、日本のオフィスは東京で 5 番目に高いビルの六本木ヒルズ森タワーにあり、リフレッシュに役立つ卓球、ミュージックルーム、エスプレッソバーなどを完備しています。


 他企業とは一線を画す自由な社風、社会貢献性、ブランド価値の高さなど多くの魅力を持つGoogleは、日本の就活生はもちろん、世界中の学生から人気があります。

 

◼︎まとめ

 さて、ここまでGoogleについてザッと特徴やポイントをご紹介してきましたが、企業に対する理解は深まったでしょうか?自分の就活の軸をはっきりさせて、自分にあった企業なのかどうかじっくり考えてみてください!


編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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