全日本空輸(ANA)
CONTENTS

A. 企業の理念、雰囲気、文化など
B. 社会やお客さんに対する貢献の形
C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など
D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など
E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など
◼︎まとめ
ANAは、国内線で49都市、国際線で41都市に就航する国内首位の大手航空会社です。航空事業を中心に、商社事業や旅行事業など幅広い事業を展開しています。エアライン・スター・ランキングで最高評価「5スター」を5年連続で獲得した国内初の航空会社でもあります。
世界最大規模の航空連合「スターアライアンス」への加盟によるネットワーク拡大や、傘下のピーチやバニラ・エアといったLCCの人気によって、好業績を収めています。2016年には、ANA 国内線・国際線ともに売上高・座席キロ・旅客キロ・旅客数すべてで国内1位となりました。
ここからは、企業研究でチェックすべきポイントでの分類に沿って企業情報をご紹介していきます!
A. 企業の理念、雰囲気、文化など
企業理念、経営者の想いや会社の雰囲気・文化が大切だと考えている方は必見の項目です。
ANAグループでは、経営理念・ビジョン・行動指針を定めています。それぞれご紹介します。(ANAグループHPから引用)
・経営理念
安心と信頼を基礎に、世界をつなぐ心の翼で夢にあふれる未来に貢献します
「安心と信頼」はANAグループとお客様との約束であり、経営の根幹に位置づけられる私たちの責務です。エアライン事業を中核とするANAグループは、「挑戦し続ける」「強く生まれ変わる」「いつもお客様に寄り添う」気持ち、「心の翼」をもって、永続的にこれからの社会の発展に貢献し、「夢あふれる未来」創りの一翼を担っていきます。
・ビジョン
ANAグループは、お客様満足と価値創造で世界のリーディングエアライングループを目指します
ANAグループは日本発のエアライングループとして、2機のヘリコプターからはじまり、今やアジアと世界の国々をつなぐエアライングループとなりました。私たちが次に目指していくのは、数あるエアライングループの中からお客様に選ばれ、世界をリードし続ける確固たる地位を築くことです。
お客様の満足を高め、ひとつでも多くの笑顔を生み出し、価値創造を通じ自立した強い企業として発展していきます。経営から従業員まで一人ひとりが力を合わせ、グループ全ての事業活動において、より一層高い品質を追求し続けることでこの目標を必ず実現します。
・行動指針(ANA’s Way)
私たちは「あんしん、あったか、あかるく元気!」に、次のように行動します。
安全(Safety):安全こそ経営の基盤、守り続けます。
お客様視点(Customer Orientation):常にお客様の視点に立って、最高の価値を生み出します。
社会への責任(Social Responsibility):誠実かつ公正に、より良い社会に貢献します。
チームスピリット(Team Spirit):多様性を活かし、真摯に議論し一致して行動します。
努力と挑戦(Endeavor):グローバルな視野を持って、ひたむきに努力し枠を超えて挑戦します。
グループ行動指針は、企業グループANAの全社員が理念・ビジョンの達成に向け、持つべき心構えや、取るべき行動をあらわしたものです。
「あんしん、あったか、あかるく元気!」は、ANAらしさとはなにかを探していた私たちがたどり着いた言葉であり、いつも変わらぬ心構えです。
ANAグループは、創業以来さまざまな領域へ事業を拡大していますが、その基点となるのはANAのDNAともいえる「努力と挑戦」であり、今もなお世界へ挑戦を続けています。
ある社員の方の話によると、ANAには個性豊かで明るい人が多く、職場も自由奔放な雰囲気があるそうです。このような人や会社の雰囲気が、苦境でも挑戦を続け、目標を達成する要因となったのかもしれません。
B. 社会やお客さんに対する貢献の形
「誰かの役に立つことがしたい」「企業として社会に貢献すべき」といった志向の方は押さえておきたい項目です。
ANAグループは、多様なステークホルダーとのコミュニケーションを通じ、「社会から『安心と信頼』を得て、自らも持続的に成長し、未来社会の創造に貢献し続けること」を目指しています。ANA グループだから提供できる価値を追求し、ステークホルダーの期待に応えることで、経営理念を実現します。
また、CSRマネジメント体制の強化とともに、全社的なPDCAサイクルの推進に取り組んでいます。グループ全社でのPDCAサイクル強固のため、全役職員が共通して守るべき行動準則として、2015年に「社会への責任ガイドライン」を新たに作成しました。以下、「社会への責任ガイドライン」抜粋です(ANAグループHPから引用)。
(1) お客様と社会へ安心と満足を提供します。
(2) 各国・地域の法令やルールを守ります。
(3) 情報を適切に管理し、誠実なコミュニケーションを行います。
(4) 人権・多様性を尊重します。
(5) 環境に配慮し、行動します。
(6) あかるい社会づくりに貢献します。
ANAグループは、「世界から圧倒的支持を受けるエアライングループ」を目指し、お客様満足度向上に努めています。具体的には、5スター獲得に向けてのプロダクトやサービスの改善、定時性向上への取り組みなどです。さらに、航空事業にとどまらず、東北復興支援やアジアの子供たちのスポーツ支援など、幅広い社会貢献活動に取り組んでいます。
C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など
「どんどん成長したい」「若いうちから活躍したい」という志向の方であれば見ておきたい項目です。
ANAでは、入社から10年目までを「エアライン」と「ビジネス」の基礎を身に付けるキャリア形成期間と位置付け、ジョブローテーションによりフロントライン(顧客接点)・1年の海外研修を含む複数の仕事に携わります。そして、10年目以降がキャリア開発期間となり、その後マネジメント層と進んでいきます。
また、全社員に語学、資格取得、ビジネススキル等の「自律成長」をサポートする研修・教育おプログラムが用意されています。
「最も大切な経営リソースは人」と考えるANAは、教育・研修に力を入れています。そのため、成果主義や若手から飛躍するという部分は少ないかもしれません。しかし、若手のうちから複数の仕事を経験できるのは、その後の活躍のための糧になるでしょう。
D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など
「自分に合った働き方をしたい」「会社にどんな制度があるかが大事」という方はチェックしたい項目です。
ANAでは、以下の2つの総合職と2つの専門職に分かれています。
1.グローバルスタッフ職(事務):コーポレート機能、ビジネス機能、オペレーション機能のすべてのフィールドで国内外を問わず活躍する総合職。また、グループ経営を担う人財でもあり、ANAグループの牽引役としてリーダーシップの発揮が期待される。
2.グローバルスタッフ職(技術):「航空機エンジニアリングのプロフェッショナル」として、整備部門を中心に活躍する総合職。また整備部門のキャリアを活かし経営企画やマーケティングなど他部門への配置も行われる。
3.客室乗務員:キャビンアテンダント(CA)としてANAの国内線・国際線に乗務し、機内の安全を守るとともに、お客様に快適な時間と空間をお届けする専門職。
4.運航乗務職(自社養成パイロット):パイロット(操縦士)としてANAの安全で快適な運航を担うプロフェッショナル。 “まったくの未経験者”の中からANAの運航乗務員として適性のある人財を見出し、一から養成するコースでの採用。
土日・祝日や年末年始の休日、夏季特別休暇や産休・育休といった基本的な休日休暇が取得可能です。さらに、ANAグループは「ダイバーシティ&インクルージョン宣言」を2015年にCEO自らが行い、「ダイバーシティ&インクルージョン」を新しい価値創造の源泉と考え、社員の多様性を大切にしています。そのため、女性をはじめとした社員の多様な働き方の支援に積極的に取り組み、エリア型総合職制度や短日数勤務、キャリアデザイン研修等を実施しています。
これらの取り組みは社外からも認められ、『日経WOMAN』主催の「女性が活躍する会社Best100」総合ランキング第3位、空運業初の「なでしこ銘柄」を獲得しています。
E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など
「いい企業に勤めたい」「高い年収を目指したい」といった方は確認しておきたい項目です。
ANAは航空業界第1位で、日本国内におけるANAグループのマーケットシェアは約50%です。成熟した国内市場において、ANAブランドとLCCの両輪で成長を続けています。有価証券報告書調べでは、ANAの平均年収は818万円と業界内トップ水準です。オフィスは全国の各事業所にあり、東京は汐留にあります。
ANAは、航空会社の華やかなイメージとリーディングカンパニーとしての社会貢献性で知られる大手企業のため、特に女子大学生からの人気が非常に高いです。
◼︎まとめ
さて、ここまでANAについてザッと特徴やポイントをご紹介してきましたが、企業に対する理解は深まったでしょうか?自分の就活軸を明確にして、ANAが自分に合っているかどうか考えてみてくださいね。
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