富士フイルム
CONTENTS

A. 企業の理念、雰囲気、文化など
B. 社会やお客さんに対する貢献の形
C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など
D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など
E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など
◼︎まとめ
富士フイルムは、もともと写真フィルムの国産化を目指して1934年に設立された会社です。しかし、デジタルカメラの登場などで、メイン事業だった写真フィルムの需要が2000年以降激する中で、フィルム開発で培ったコア技術を別の分野に応用し、事業転換を進めることで、現在では複数の成長事業を持つ会社となりました。
特に医療機器や機能性化粧品、再生医療といったヘルスケア分野に力を入れているようです。現在でもコーポレートスローガンである「Value from Innovation」の実現を目指し、新しい技術を獲得するために多くのM&Aを実施しています。
ここからは、企業研究でチェックすべきポイントでの分類に沿って企業情報をご紹介していきます!
A. 企業の理念、雰囲気、文化など
企業理念、経営者の想いや会社の雰囲気・文化が大切だと考えている方は必見の項目です。
富士フイルムグループの企業理念は以下の通りです。
わたしたちは、先進・独自の技術をもって、
最高品質の商品やサービスを提供する事により、
社会の文化・科学・技術・産業の発展、健康増進、環境保持に貢献し、
人々の生活の質のさらなる向上に寄与します。
この理念は、人々の生活の質を向上させていくことで「世界中の人々が、物質面だけではなく精神面の豊かさや、充実感、満足感を持ちながら人生を過ごしていける」社会の実現に大きく寄与できるという考えのもと策定されたようです。
さらにこの理念のもと、
オープン、フェア、クリアな企業風土と先進・独自の技術の下、
勇気ある挑戦により、新たな商品を開発し、
新たな価値を創造するリーディングカンパニーであり続ける。
というビジョンもつくられ、富士フイルムグループが目指す姿とされています。
※それぞれ富士フイルムHPから抜粋
また、富士フイルムは個人主義というよりはチーム主義で、周囲を巻き込む過程が重要視されます。M&Aが行われたり、部署ごと子会社に移ったりと人の出入りはそれなりにありますが、基本的に人がよく、職場の雰囲気は良好だと言われています。社内調整力や日々の人間関係が大切になると言えそうです。
B. 社会やお客さんに対する貢献の形
「誰かの役に立つことがしたい」「企業として社会に貢献すべき」といった志向の方は押さえておきたい項目です。
富士フイルムグループでは以下のような姿勢をとっています。
オープン、フェア、クリアな企業風土と先進・独自の技術により最高品質の商品・サービスを提供することで、社会の発展、健康増進、環境保持、人々の生活の質の向上に貢献するという精神をベースに、全グループ会社に適用する企業行動憲章、行動規範を定め、グループ全社で徹底。
※富士フイルムHPから抜粋
また、社員全員が日々の業務の中でCSRを意識し、実践できるようにCSRに対する富士フイルムグループの考え方を2006年に制定し、社会の変化に合わせて2014年に改訂しました。
この考えの下に環境や社会貢献といった7つの方針を策定し、活動を進めているようです。
富士フイルムグループの創業の原点とも言える写真フィルムは、製造する際に多くのきれいな水と空気が不可欠であるうえに、撮影前にきちんと撮れるかを試すことができない、信頼を買ってもらう商品です。
環境保全やステークホルダーからの信頼はビジネスにおいての大前提という姿勢で仕事を進めていくことになると思います。
C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など
「どんどん成長したい」「若いうちから活躍したい」という志向の方であれば見ておきたい項目です。
富士フイルムには、入社3年目までの若手社員に指導員がついてフォローをするOJTの制度があります。3年目には、入社してからどんな仕事を行い、何を学んだかを発表する成果発表会を行うことで、若手社員のモチベーションを上げているようです。OJTだけでなく、OFF-JTも充実しており、生産や販売マーケティング、コーポレートスタッフそれぞれの組織で働くうえで必要なスキルを身につけられる環境があります。
また、事務系の採用人数は多くないため、若手のうちから責任ある仕事を任されることも多いです。指導員に何でも教えてもらうのではなく、まずは自分で考えてやってみてから教えてもらいたいと考える人には良い環境かもしれません。
若手社員に対してだけではなく、マネージャークラスの社員に向けた研修もあります。また、グローバル市場の展開拡大に伴い、海外トレーニー制度や語学研修、海外現地法人社員向けのリーダー育成研修なども行うことで、グローバル人材育成を本格的に行っています。いずれは、国籍・性別に関係なくワールドワイドに最適配置されるグローバルな人事を実現させようとしています。
ベンチャーのような「最初から何でも自分で考えてとにかくやる」という要素もありながら、後のフォローも十分にある環境です。ただし、その分初めから何でも教えてくれるという環境ではありません。どのような環境であれば自分の望む成長が叶うのか、しっかり考えてみましょう!
D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など
「自分に合った働き方をしたい」「会社にどんな制度があるかが大事」という方はチェックしたい項目です。
富士フイルムでは、法律で義務化される前から育児休暇制度を導入するなど、多様な働き方の実現を進めようとしています。育児休暇は子供が満3歳になるまでの最長2年間取得することができ、法律で定められた期間を上回っています。また、出産祝い金として第1子5万円、第2子10万円、第3子以降は1人あたり100万円を支給する制度もあります。仕事と子育てを両立しやすい環境を整えているとして、2007年には「くるみんマーク」に認定されました。
子育てだけでなく介護にも支援をしており、介護休暇も法定を上回る期間取得することができます。
その他にも、水曜日と金曜日が定時退社日になっていたり、全員ではないものの結婚相手の勤務地に合わせた勤務地にしてもらえたり、仕事を辞めてから5年以内であれば、再入社できる再入社制度があったりと福利厚生は非常に充実しています。
ワークライフバランスは比較的良好なため、出産や介護など様々なライフイベントがある中でも、働き続けやすいですね。
E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など
「いい企業に勤めたい」「高い年収を目指したい」といった方は確認しておきたい項目です。
富士フイルムは化学メーカーに分類されていますが、事業は多岐に渡っており化学製品に限らず化粧品や医療機器も販売しています。また、あまり知られてはいませんが、液晶保護フィルムの世界シェアは第1位、医療用画像システムの世界シェアは第2位(国内第1位)と世界的に競争力の高い製品も有しています。
ワークライフバランスが良く、社会的貢献度も高いので就活生からの人気は高いようです。
有価証券報告書調べでは富士フイルムの平均年収は約1,072万円とされています。ここ10年間800~1,000万円を推移しています。年収は群を抜いて高いわけではありませんが、メーカーの中では高水準であり、一般的な一部上場企業の年収といえるでしょう。
◼︎まとめ
さて、ここまで富士フイルムについてザッと特徴やポイントをご紹介してきましたが、企業に対する理解は深まったでしょうか?しっかりと情報を集めた上で、自分に会う企業かどうか、改めて考えてみてくださいね。
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