三井不動産

CONTENTS

A. 企業の理念、雰囲気、文化など

B. 社会やお客さんに対する貢献の形

C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など

D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など

E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など

まとめ

 三井不動産は、いわゆる「三井御三家」 の1つ国内最大の大手不動産企業です。 東京ミッドタウンや赤坂サカスといった誰もがよく知る大型案件をいくつも開発しており、近年ではグローバル事業やスマートシティといった新たな領域にも参入しています。

  不動産企業の中でも特に三井不動産は活発で体育会系のカラーが強いようです。これは、確固たる事業基盤を持っていなかった為に、 常に挑戦的な姿勢を持ち続けてきた三井不動産の歴史を反映した故の社風であるかもしれません。業界内シェアは1位を誇り、日本の不動産業界を支えている企業であると言えます。


 ここからは、 企業研究でチェックすべきポイントでの分類に沿って企業情報をご紹介していきます!


A. 企業の理念、雰囲気、文化など

 企業理念、経営者の想いや会社の雰囲気・ 文化が大切だと考えている方は必見の項目です。

 

 三井不動産グループは、「都市に豊かさと潤いを」をモットー創業以来成長し続けてきました。GROUP VISIONとGROUP MISSIONをご紹介します(三井不動産グループHPから引用)。

※「」 はそれぞれ三井不動産グループにまつわる文章中より抜粋したものです。


●GROUP VISION~私たちはどうありたいか~
1. &(アンドマーク)の理念
→「私たちは、&(アンドマーク)に象徴される「共生・共存」「多様な価値観の連繋」の理念のもと、社会・経済の発展と地球環境の保全に貢献します。~「&EARTH」を掲げて、人と地球がともに豊かになる社会をめざします」
2. 進化と価値創造
→「私たちは、不動産ビジネスを進化させることにより、人々に「新しい時代の夢と感動」をもたらします」
3. 成長性と収益性に富んだ三井不動産グループ
→「私たちは、グループ総体の力を公正にいかんなく発揮することによって、『成長性と収益性に富んだ三井不動産グループ』を実現します」

●GROUP MISSION~私たちに今求められていること~
 
1. ビジネスとくらしに関するソリューションとサービスの提供
→「豊かさと潤いをもたらし、安全・安心で魅力にあふれる空間とソフト、サービスを提供して、街の価値を最大化する。多彩で革新的なソリューションを提供して、不動産投資市場の成長に貢献する」
2. グローバルな視野で顧客のパートナーへ
→「顧客をビジネスの創造ならびに進化・発展の基盤と考える。
顧客が真に求めているものを多面的に把握し、グループの総力で提案・実現する。
顧客のパートナーとして、高い評価を獲得し続け、ブランド価値を高める」
3. 企業価値の向上
→「持続的な利益成長を図るとともに、不断のイノベーションを行うことにより企業価値を向上させる。
経営資源の最適活用ならびに効率経営を追求する。
常にリスクに対して適正なマネジメントを行う。
個の力を高め結集してグループの力へ
多彩な人材、多様な価値観を融合し、パイオニア精神に満ちた独創性を育む。
個々人がプロフェッショナルな知識・能力を磨き、互いに共有して、付加価値創造力を高める。
企業倫理と規律、コンプライアンスについて、常に高い意識を持って行動する」

 三井不動産は配属部署にもよりますが、「明るくガツガツ」働く人が多いといわれます。同業他社の三菱地所のような安定した収入源がなく次々と新しいことへチャレンジしていかなければならないことから、挑戦し続けるには失敗にもめげない前向きさが必要とされているようです。


B. 社会やお客さんに対する貢献の形

 「誰かの役に立つことがしたい」「企業として社会に貢献すべき」 といった志向の方は押さえておきたい項目です。


 三井不動産は、「都市に豊かさと潤いを」の理念のもと、社会・経済の持続的な発展を目指しています。主に東京都心エリアを中心に都市再生・街づくりを通じて社会に貢献するとともに、「豊かさと潤い」を実現する様々な活動にグローバルな視点で取り組んでいます。

 三井不動産が掲げる開発のモットーは「経年優化」であり、「街の価値を時の経過と共に高めていくこと」を目的として建物を開発しています。例えば、日本橋周辺の再開発では、日本橋の古くから続く伝統や文化を大切にするために、地域社会の人々と共に調和を図りながら、景観や街の雰囲気を保つような開発を行っています。


 三井不動産の社員は、「ただ街を壊すような開発ではなく、街周辺の住民と共に協力しながらより良い街に変えていきたい」という想いの下で働いている人が多いようです。「自分の力でより良いものを創り上げ、社会に貢献したい」と考えているひとにはぴったりなのではないでしょうか。


C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など

 「どんどん成長したい」「若いうちから活躍したい」 という志向の方であれば見ておきたい項目です。


 三井不動産は、仕事量は少ないとは言えませんが、その分若手の頃から裁量の大きい仕事を任されるので、成長意欲が強い人にはお勧めです。三井不動産のある若手社員の方は、特に「複数の物事を同時に進める力」がついたと述べていました。これは、業務内容の中で地元住民、ゼネコン、行政などさまざまな利害関係者をまとめて1つの方向に動かしていくことが重要となるからであると考えられます。

 また、「ブラザー・シスター制度」(入社1年目の社員一人ひとりに先輩社員が指導担当としてつき、業務のチェックやアドバイスを行う制度)が導入されているので、新人のうちにしっかりと先輩社員に教わりながら仕事を進めることが出来ます。


 この制度は、社員を大切に扱う三井不動産の特徴が表れている結果だと考えられます。社員の数が多すぎない分、一人一人の社員への期待が大きく、新人の頃から教育によってしっかりと育てていこうという雰囲気が感じられます。


D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など

 「自分に合った働き方をしたい」「 会社にどんな制度があるかが大事」 という方はチェックしたい項目です。


 三井不動産には、従業員の能力やニーズに応じた様々な研修プロジェクトが用意されています。例えば、「MEET21研修」という研修では、役員を教授と見立て、各世代の社員数名とゼミ形式で経営問題を話し合い、役割・世代を超えた情報共有を行うことが出来ます。

 さらには、従業員の希望に基づいて自由に参加できる選択型研修も多数あり、単なる知識研修としてだけではなく、視野を広げ、良き文化を共有していくことを目的とした研修等も多数実施されています。


 研修制度に加えて、ダイバーシティ推進にも力を入れています。有給休暇を計画的に連続取得するリフレッシュ休暇や、 基本的な育休・産休も取得可能です。フレックスタイム制も取り入れており、始業・終業の時刻を一定の範囲で柔軟に決定することが可能です。

 社員の健康確保に加えて効率的な業務推進の観点から労働時間の管理もしっかりと行っていて、 水曜日は定時退社を目指すなどの取り組みもあります。これらの取り組みが認められ、健康経営に積極的に取り組んでいる企業として、経済産業省から「健康経営優良法人( ホワイト500)」として認定されています


 さらに、女性の社会進出にも力を入れており、本社のある日本橋の事業所内に保育園を設置する等の取り組みをおこない、女性の活躍推進企業の証である「えるぼし」の認定や、子育て支援企業の証である「くるみん」を取得しています。


 また、働き方に関しては男女共に総合職採用になりますが、ほとんどの社員が首都圏で働いており、転勤は少ないそうです。総合職で働きたいけど転勤はちょっと…という方にはお勧めかもしれません。


E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など

 「いい企業に勤めたい」「高い年収を目指したい」 といった方は確認しておきたい項目です。


 財閥系ディベロッパーに位置する三井不動産は、不動産業界トップで、営業収益は業界内でぶっちぎりの1位を誇るリーディングカンパニーです。たいていのディベロッパーは採用人数が非常に少なく、「少数精鋭」という印象を受けますが、その中でも三井不動産は体育会系のカラーが強いことで知られている企業の一つです。

 高い年収も望め、 社会貢献の意識も比較的強いと言える大手企業なので就活生からの人気が高いようです。また、 都内の拠点は日本橋や銀座といった都心の一等地に構えています。

 有価証券報告書調べ(2017年3月期)では三井不動産の平均年収は約1141.6万円とされています。ここ10年間1, 000万円前後を推移しています。 大卒で長く勤めると多くの場合1,000万円は超えるため、 他の不動産企業の中でもトップクラスの水準です。


まとめ

 さて、 ここまで三井不動産についてザッと特徴やポイントをご紹介してきましたが、企業に対する理解は深まったでしょうか? 制度や給与体系など細かい点については別のページで解説するので 、ぜひ他のページもチェックしてみてくださいね。


編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

TOPIC

新着記事