国際協力銀行

CONTENTS

A. 企業の理念、雰囲気、文化など

B. 社会やお客さんに対する貢献の形

C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など

D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など

E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など

まとめ

 株式会社国際協力銀行は、株式会社国際協力銀行法に基づいた特殊会社で、日本の輸出信用機関です。略称は「JBIC(ジェービック)」で、前身は日本輸出入銀行です。

 国際協力銀行は日本政府100%出資で、政府と一体の法人とされています。業務の運営自体は政府からは独立して行われていますが日本唯一の国際金融に特化した政策金融機関として、日本の対外経済政策・エネルギー安全保障政策を担う特殊銀行です。


 特殊銀行についてはよく知らない人が多いと思いますが、国際協力銀行の担う業務分野は重要な資源の海外における開発・取得促進や、日本の産業の国際競争力の維持及び向上、それから地球温暖化防止をはじめとした地球環境の保全を目的とする海外における事業の促進、そして国際金融秩序の混乱防止やその被害への対処などがあります。


 ここからは、企業研究でチェックすべきポイントでの分類に沿って企業情報をご紹介していきます!


A. 企業の理念、雰囲気、文化など

 企業理念、経営者の想いや会社の雰囲気・文化が大切だと考えている方は必見の項目です。


 JBICの企業理念とコーポレートスローガン、そして行動原則について、HPから引用してご紹介します。


企業理念
◼︎国際ビジネスの最前線で、日本そして世界の未来を展きます。
現場主義:
海外プロジェクトの現場に密着し、早い段階から能動的な関与を行うことで、先駆的な付加価値を創造します。
顧客本位:
お客様の立場になって考え、その声を政策形成につなげることで、独自のソリューションを提供します。
未来志向:
安心で豊かな未来を見据え、高い専門性を発揮して、日本と世界の持続的な発展に貢献します。

◼︎コーポレートスローガン
日本の力を、世界のために。
Supporting Your Global Challenges
◼︎行動原則
一、公益の追求。日本と国際社会への貢献、その使命を全うします。
一、顧客の満足。お客さまの立場で悩み、考え、そして行動します。
一、プロとしての責任。いかなる仕事にも、主体的に取り組みます。
一、果敢なるチャレンジ。失敗を怖れず、新たな価値を創造します。
一、スピードとコスト。効率を意識し、仕事の質を高めていきます。
一、チームワーク。仲間と心をひとつに、大きな成果を追求します。
一、倫理観と遵法精神。JBICの一員としてモラルを持ちつづけます。

B. 社会やお客さんに対する貢献の形

 「誰かの役に立つことがしたい」「企業として社会に貢献すべき」といった志向の方は押さえておきたい項目です。


 国際協力銀行は個人消費者に対する貢献ではなく、社会的な貢献性の高い事業を行っています。もちろん社会的に価値を提供することで結果的に個人個人の消費者にも価値を提供することにはなりますが、個人消費者に直接的に貢献して感謝されるという形ではないので、どのような形で誰に対して貢献性の高い業務を行っていきたいかはしっかりと考えておいた方が良いでしょう。

 また、国際協力銀行は日本の特殊銀行として、環境保全・改善プロジェクトや中小企業に対する金融の円滑化に関する取り組みも推進しています。

 このように様々な形での社会に対する貢献・社会的責任を果たす活動を行っています。


C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など

 「どんどん成長したい」「若いうちから活躍したい」という志向の方であれば見ておきたい項目です。


 国際協力銀行は個人主義的・成果主義的な風土を好む人に適している環境というよりも、社会や世界に対して意義のある、貢献性の高いことをしていきたいという人に適している環境・業務であると言えそうです。しかしグローバルに業務を行うことが多いため、グローバルで活躍したいという点ではチャレンジ志向の人にも良いのかもしれません。

 また、若手のうちから様々な案件に取り組むことになるため、貢献性に共感しつつ様々な経験を若いうちから積みたいという方には充実感のある環境かもしれません。


D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など

 「自分に合った働き方をしたい」「会社にどんな制度があるかが大事」という方はチェックしたい項目です。


 国際協力銀行は、国際金融の様々な課題解決・プロジェクトに取り組むプロフェッショナルとしての人材を育成するために充実した研修制度を整えています。入行後数年間は、JBICの業務において必要となる専門知識を修得できるように組まれている国内研修を行います。また、業務に不可欠となる英語もプライベートレッスンなどで修得する体系になっています。


 それから、社員の志向する専門性に応じて経済学や経営学、法律などの専門性を培うことを目的とした海外大学院への留学・国際機関や民間銀行への派遣といった仕組みもあります。他ではなかなかできない経験をする機会が多い環境と言えそうです。

 勤務地は東京、大阪、海外などが可能性としてあります。


E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など

 「いい企業に勤めたい」「高い年収を目指したい」といった方は確認しておきたい項目です。


 国際協力銀行は日本政府に近い役割を担いながらも業務の運営は独立している特殊銀行で、数少ない特殊な環境です。採用人数も総合職は10名程度と狭き門で、かなり内定獲得へのハードルは高いです。しかし他の企業ではなかなか経験できない業務や体験ができ、グローバルな対応力や知見が身につくという面で魅力の大きい環境です。


まとめ

 さて、ここまで国際協力銀行についてザッと特徴やポイントをご紹介してきましたが、企業に対する理解は深まったでしょうか?自分の軸をハッキリとさせた上で、国際協力銀行が自分に合っていそうかどうか、改めて考えてみてくださいね。


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編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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