マルハニチロ

CONTENTS

A. 企業の理念、雰囲気、文化など

B. 社会やお客さんに対する貢献の形

C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など

D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など

E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など

まとめ

 マルハニチロは水産業界最大手で、2017年3月時点で売上高8,848億円、営業利益169億円です。日本食人気などを背景に海外での魚の需要は高まりを見せており、マルハニチロは国内のみならず海外網でも圧倒的な強さを見せています。

 マルハニチロは2007年に丸はグループとニチロが経営統合して国内水産首位の座につき、現在水産以外にも畜産、物流や化成品も手掛けて幅広く展開しています。


 事業内容としては水産事業での水産物の輸出入・加工・販売・養殖を、食品事業での冷凍食品・チルド食品・レトルト食品・缶詰・練り製品・化成品や飲料の企画・製造・販売を行い、さらに畜産事業では畜産物・飼料の輸出入・加工。販売・食肉加工などを行っています。

 そして水産業界のみならず、今や冷凍食品においても国内トップシェアの座についています。


 ここからは、企業研究でチェックすべきポイントでの分類に沿って企業情報をご紹介していきます!


A. 企業の理念、雰囲気、文化など

 企業理念、経営者の想いや会社の雰囲気・文化が大切だと考えている方は必見の項目です。


 マルハニチロは2007年にマルハとニチロが経営統合して現在のマルハニチロになりました。そのため、マルハの商社色とニチロのメーカー色がなかなか融合しきれていないと感じる従業員もいるようです。また、統合により業界最大手となり大きな強みができたはいいものの、かなり大規模になったからこそまだ一体感が醸成しきれていないようです。部門によってカラーに違いがあるかもしれませんね。


 ここではマルハニチログループの理念やビジョン、社訓をご紹介しておきます。


マルハニチロのグループ理念:
「私たちは誠実を旨とし、本物・安心・健康な『食』の提供を通じて、人々の豊かなくらしとしあわせに貢献します。」
マルハニチロのグループスローガン:
「世界においしいしあわせを」
マルハニチログループビジョン:
「マルハニチログループは、
・地球環境に配慮し、世界の『食』に貢献する21世紀のエクセレントカンパニーを目指します。
・お客様の立場に立ち、お客様にご満足いただける価値創造企業を目指します。
・持続可能な『食』の資源調達力と技術開発力を高め、グローバルに成長を続ける企業を目指します。」
マルハニチロのグループ行動指針:
【安全・品質】
1. 安全で高品質な商品と、安心いただくための正確な情報の提供
2. 誠実で迅速なCS(顧客満足)体制
【品格】
3. 公正かつ透明な取引と関係先との健全な関係維持
4. 法令遵守の徹底と公私のけじめ
5. 反社会的勢力への毅然とした対応
6. 改革する勇気と自己成長への挑戦
【労働・人権】
7. 多様性を尊重し、安全で風通しの良い職場環境
8. 人権尊重と強制労働・児童労働の禁止
【情報】
9. 適正な会計処理と納税
10. 適切な情報の管理と共有、および適切な開示
【社会貢献】
11. 地域文化の尊重と社会の一員としての役割
【環境】
12. 環境への配慮
マルハニチロ社訓:
企業は何よりも人にある
人は創意と進歩に生きる
業は周到に企画し果敢に実行する
誠実と公正により自ら和をなす
奉仕と献身により自ら利をなす

 (いずれもマルハニチロHPより引用)


B. 社会やお客さんに対する貢献の形

 「誰かの役に立つことがしたい」「企業として社会に貢献すべき」といった志向の方は押さえておきたい項目です。


 マルハニチロの事業領域である水産・食は、人々の生活の大きな支えになっています。みなさんの日常の食卓にもマルハニチロの流通・加工・販売などなにかしらの形で関わった食品が並んでいるかもしれません。

 CSR活動としては、海外での魚人気の高まりを受けて需給のバランスが崩れてしまった海洋資源の保全活動や、食品安全保障レベルの底上げを図る「フードディフェンス」などの取り組みを行っています。

 大規模な企業だからこそ、企業としてこうした取り組みをすることで社会貢献の面でも大きな影響を社会に及ぼしやすいので、事業内容や企業としての社会貢献性の高さを重要視している方であればこの点は魅力かもしれませんね。


C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など

 「どんどん成長したい」「若いうちから活躍したい」という志向の方であれば見ておきたい項目です。


 マルハニチロは人材育成のため、基礎能力・スキルの習得から専門性を高めるための学習までカバーする幅広い教育研修体系を整えた人材育成制度を設けています。研修には必修のものと選択式のものがあり、選択式の研修に関しては自主的なスキルアップを目指す社員が受講できます。

 また、それとは別で、集合研修ではなく自己啓発通信研修や資格取得支援のための制度なども導入していたり、新入社員向けのOJTの制度化も行っていたりします。


 またマルハニチロはグローバル人材の育成にも取り組んでおり、海外でのビジネスに強い興味があり海外赴任が可能な従業員に対して「グローバル人材育成プログラム」を実施しています。

 成果主義か年功序列的かで言えば、歴史の長さによる文化もあり、後者の方が近いようです。しかし部門によって多少カラーは違うので、一概には言えません。


D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など

 「自分に合った働き方をしたい」「会社にどんな制度があるかが大事」という方はチェックしたい項目です。


 教育研修に関しては項目Cをご覧ください。

 その他福利厚生や勤務地についてですが、2015年度の平均年次有給休暇取得日数は8.5日でした。それから従業員のメンタルヘルスケア対策として新入社員に対してセルフケアマネジメント研修、管理職にはラインケアマネジメント研修などを実施しています。その他、担当部署内に産業カウンセラー・臨床心理士による相談窓口の設置なども行っています。

 勤務地に関しては、希望があれば海外赴任も可能性があるようです。


 それから、マルハニチロが掲げる「あるべき人物像」について、HPに掲載されているものをこちらでご紹介しておきます。


マルハニチロの「あるべき人材像」
【全社員に求められること】
・「会社は自分に何をしてくれるのか」ではなく、「自分には何ができるのか」、「どうすれば同僚や組織、お客様に貢献できるのか」という姿勢を持ち続ける
・現状に甘んじることなく、世の中の変化を敏感に感じ挑戦し続ける
・常にグローバルな視点を持ち、また、ときには上司にぶつかる気概を持ち、自ら変化し、成長し続ける
【管理職に求められること】
・高い目標を掲げ、自己研鑽を怠らず、同僚・部下へ良い手本を示しながら、その能力を存分に発揮できるように常に働きかける
・自身の考えを伝えるだけでなく、部下の思いに耳を傾け、真っ直ぐに向き合い、部下の成長をともに喜ぶ
・自分達の未来に責任を持つ。そして、部下を自分以上の人材に育てようとの姿勢と責任を持つと共に、部下の健康にも配慮する

マルハニチロHPより)


E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など

 「いい企業に勤めたい」「高い年収を目指したい」といった方は確認しておきたい項目です。


 マルハニチロは業界最大手で企業の規模もかなり大きいです。平均年収は、有価証券報告書によると7,195,774円、従業員数は1,540人です。

水産業界以外にも冷凍食品の部門でも国内シェアトップになるなど、食品業界全般的に強みがあります、また物流網に関しても国内外ともに強い企業です。


まとめ

 さて、ここまでマルハニチロについてザッと特徴やポイントをご紹介してきましたが、マルハニチロに対する理解は深まったでしょうか。それぞれのポイントを押さえた上で自分に合っていそうか、どの点が特に魅力的に感じるか、改めて考えてみてくださいね!


編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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