サントリーホールディングス

CONTENTS

A. 企業の理念、雰囲気、文化など

B. 社会やお客さんに対する貢献の形

C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など

D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など

E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など

まとめ

 サントリーは、酒類や清涼飲料を中心に幅広い事業を展開する大手飲料メーカーです。飲料事業の他にも、健康食品や化粧品事業、外食事業等も行っています。ザ・プレミアム・モルツや角瓶、BOSSなどで知られるサントリーの創業以来の合言葉は「やってみなはれ」です。明治期のワイン・ウイスキー市場の開拓や、新たにビール市場に参入し、業界第3位の地位を獲得しています。

 最近では、オランジーナを持つフランス飲料メーカーや、米ビーム社を買収して、グローバルにサントリーの商品を展開しています。このような歴史から、サントリーは新たな価値を創造するため、「やってみなはれ」精神で常に挑戦を続けています。 


 ここからは、企業研究でチェックすべきポイントでの分類に沿って企業情報をご紹介していきます!


A. 企業の理念、雰囲気、文化など

 企業理念、経営者の想いや会社の雰囲気・文化が大切だと考えている方は必見の項目です。


 サントリーは、サントリーグループの理念体系として、1.使命 2.志 3.価値観 4.企業倫理綱領を掲げています。それでは、創業以来受け継がれているサントリーグループの理念体系を紹介します(サントリーHPから引用)。

1.使命 「人と自然と響きあう」 わたしたちは常にお客様を見つめ、お客様の求めるものに応えます。商品やサービスを通じてお客様の生活文化を潤い豊かなものにしていきます。そして、商品の源泉である自然の恵みに感謝し、恵みを生み出す自然の生態系が健全に循環するように力を尽くします。人々の生活文化を潤い豊かにすることと、自然環境を保全することが互いに矛盾せず、幸福な相互関係で結ばれ、永く持続していく社会づくりに貢献すること。それがサントリーグループの使命です。

2.志 「Growing for Good」 わたしたちは、この社会のために“Growing”=成長しつづけます。成長しつづけることで、よりよい社会づくりに貢献する力も、自然環境を守る力も大きくしていきます。そのためには革新的な取り組みに情熱を注ぎ、新たなチャレンジをつづけなければなりません。挑戦の先にあるのは、いまよりももっと誠実で、信頼される企業。そんな“Good”な企業に向かって成長しつづけること。これがサントリーグループの志です。社員一人ひとりもまた、仕事への情熱と挑戦意欲を忘れず、“Good”=誠実で信頼される人間として、成長しつづけなければなりません。

3.価値観
・「やってみなはれ」 サントリーグループの歴史をつくってきたのは、常に果敢なチャレンジ精神でした。誰もやらなかったことに挑む。常識を疑い視点を変え、考えぬいて、ひたむきに行動する。失敗や反対を恐れず、ひたすら挑戦しつづける。新しい市場創造も、新たな価値提供も、そんな情熱から生まれました。『やってみなはれ』は、現在も未来も、わたしたちの事業の原動力となる価値観です。
・「利益三分主義」 わたしたちの事業は、お得意先やお取引先、そしてこの社会のおかげで成り立っています。だから、事業で得た利益は、「事業への再投資」にとどまらず、「 お得意先・お取引先へのサービス」や「社会への貢献」にも役立てていこう。そんな思いを言葉にしたのが『利益三分主義』です。「おかげさまで」の心で、事業の成功をステークホルダーや社会全体と分け合い、互いに発展・成長していける関係づくりに全力を注ぐこと。これもまた、サントリーグループ不変の価値観です。

4.企業倫理綱領 企業理念の実現に向けて、私たちが行うすべての活動の基盤であり、サントリーグループが社会に対して責任を果たし、信頼をいただくために、大切にしなければならない基本姿勢を定めています。

 サントリーグループ全体として、「やってみなはれ」のチャレンジ精神で新たな価値を創造する風土と、「人と自然と響きあう」という企業理念のもと、芸術や文化、スポーツ、環境保護などに力を入れているという特徴があります。自社の利益を追求するだけでなく、最高品質の商品やサービスを通して人々の生活を豊かにするとともに、社会や地球環境との共生の実現を目指しています。

 また、お酒の会社というだけあり、元気で明るく、お酒好きな社員の方が多い印象を受けます。そのため、飲み会は他の会社より多いかもしれませんが、皆サントリー愛が強いので、こういった文化を楽しんでいるようです。


B. 社会やお客さんに対する貢献の形

 「誰かの役に立つことがしたい」「企業として社会に貢献すべき」といった志向の方は押さえておきたい項目です。


 サントリーグループは、持続可能な社会に向けて、サントリーグループの理念を実践することそのものがサントリーグループのCSRであると位置づけ、グループ一体となってCSR活動に取り組んでいます。

 2005年から全社横断的なCSR推進部を設置するとともに、サントリーの事業活動に関わる多様なステークホルダーとコミュニケーションを重ね、協働しています。さらに、企業理念である「人と自然と響きあう」の実現に向けて、課題整理を行い、「お客様・お取引先と響きあう/商品・サービス」「自然と響きあう/環境」「社会と響きあう/文化・社会貢献」「従業員と響きあう/ダイバーシティ経営」という4つの取り組みに力を入れています。


 「水と生きる SUNTORY」というコーポレートメッセージにあるように、サントリーでは商品やサービスを通してお客さまの生活を豊かにすることだけではなく、事業を進める中で関わる全ての人やモノと共生していくという想いが大切かもしれません。


C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など

 「どんどん成長したい」「若いうちから活躍したい」という志向の方であれば見ておきたい項目です。


 サントリーでは、新入社員の早期成長の促進に取り組んでいます。OJTとOff-JTの両面から新入社員を育成し、入社1年後には一人前の社員として責任ある仕事を任せられるよう、グローバルビジネスに関するプログラムや、ビジネスマナーのシミュレーション実習を研修で行っています。

 さらに、若手社員のジョブローテーションにも積極的に取り組み、適材適所で全社員一人ひとりの活躍を促すことを目標としています。年1回の上司・人事との「キャリアビジョン」面談や、入社4年目、9年目の社員全員の人事面談を通して、一人ひとりのキャリアビジョンや適性を直接把握し、社員・人事・上司が三位一体となった人事制度をとっています。

 また、真のグローバル企業の実現に向け、グローバル人材の育成にも全力を注いでいます。グローバル業務遂行に必要なスキルを個別に設定・修得する「キャリアチャレンジ」制度や、MBA修得制度、トレーニー制度などを設けています。


 入社直後からやりたい仕事ができるとは限りませんが、教育制度と人事制度がしっかりしているため、若手のうちから責任ある仕事を任せてもらえる環境があります。加えて、何か新しいことにチャレンジをする場合も「やってみなはれ」精神で挑戦できる風土があるそうです。


D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など

 「自分に合った働き方をしたい」「会社にどんな制度があるかが大事」という方はチェックしたい項目です。


 サントリーホールディングスでは、仕事内容によって3種類の職種に分かれています。

 1.ビジネス部門:

 営業、マーケティング、海外ビジネス、コーポレートスタッフなど幅広い業務に携わる。

2.財経部門:

 財務・経理。

3.生産研究部門:

 基盤研究、商品開発、技術開発などを行う。理系領域を学んでいる学生対象。


 サントリーホールディングスでは、国内外問わず様々な業務に携われるよう、細かく職種を分けずビジネス部門で一括採用をしています。また、財経部門、生産研究部門も全国転勤を伴います。 土日・祝日・年末年始の休日(部門により異なる)や、有給休暇、リフレッシュ休暇、育児休暇等の基本的な休日休暇が取得できます。

 福利厚生としては、基本的な保険や手当はもちろんのこと、法人会員施設・会員制福利厚生会社サービスの適用や、健康診断、オフィスでのマッサージ・指圧の施術などが受けられます。また、サントリーでは女性社員が活躍しているイメージがありますが、実際に女性社員の産休・育休からの復職率は100%です。


 このように、サントリーでは従業員一人ひとりが心身ともに健康な状態で活躍できるよう、安心して働ける環境を整備しており、経済産業省が選定する「ダイバーシティ経営企業100選」にも2012年に選出されています


E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など

 「いい企業に勤めたい」「高い年収を目指したい」といった方は確認しておきたい項目です。


 サントリーグループは飲料・酒類業界の売上・営業利益第一位であり、2016年度売上高は約2.7兆円です(サントリーHPより)。酒類・飲料の国内市場縮小が進む中で、ヨーグリーナなどの新商品開発や海外進出を果たすことで、トップの座を維持しています。

 有価証券報告書調べでは、サントリーホールディングスの平均年収は約1066万円とされており、メーカーの中ではトップ水準と言えます。また、本社は大阪の堂島、支社はお台場に構えています。


 楽しく自由な社風やネームバリュー、高い年収といった魅力から、就活生の注目度も高い企業です。


まとめ

 さて、ここまでサントリーホールディングスについてザッと特徴やポイントをご紹介してきましたが、企業に対する理解は深まったでしょうか?自分の就活の軸をはっきりさせた上で、改めてサントリーが自分に合っているかどうか考えてみてくださいね! 

編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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