ユニクロ

CONTENTS

A. 企業の理念、雰囲気、文化など

B. 社会やお客さんに対する貢献の形

C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など

D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など

E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など

まとめ

 ユニクロは、ジーユーやリンク・セオリー・ジャパンなどと並び、ファーストリテイリング社の傘下にあるアパレル小売会社です。

 アパレル業界の中で国内最大規模を誇り、店舗数は国内830店舗、海外950店舗を超えています。世界的に見ても、H&M、ZARA、GAPに次いで世界4位の地位にあります。

 設立は1974年と比較的新しい会社ではあるものの、グローバル展開を積極的に行っています。また、創業者であり、現在は会長兼社長の柳井正のもと、「全員経営」を掲げ、完全実力主義の会社としても知られています。


 ここからは、企業研究でチェックすべきポイントでの分類に沿って企業情報をご紹介していきます!


A. 企業の理念、雰囲気、文化など

 企業理念、経営者の想いや会社の雰囲気・文化が大切だと考えている方は必見の項目です。


 ユニクロの親会社であるファーストリテイリングは、「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」を企業理念に掲げています。また、世界を変え、世界No.1のアパレルブランドとなるためには社員1人1人が経営者のマインドをもち、リーダーシップを持って働くことが必要だという「全員経営」の精神を重んじているようです。


 ユニクロでは、この企業理念や「全員経営」の精神のもと、「いつでも、どこでも、誰でも着られる、ファッション性のある高品質なベーシックカジュアルを、誰もが手の届く価格で継続的に提供する」ことをミッションとし、

「ローコスト経営に徹して、最短、最安で生産と販売を直結させる」、「自社に要望される顧客サービスを考えぬき、最高の顧客サービスを実現させる」、「世界中の人が喜んで働ける環境を提供し、チームとして革新的な仕事をする」

(ユニクロHPより抜粋)ことを宣言しています。

 以上のように、ユニクロは自分がいかにリーダーシップをもって仕事を行うかが重要となる完全実力主義の会社です。仕事に対して公平な評価をされるため、年齢や性別、国籍で差別されることはないと言えるでしょう。



B. 社会やお客さんに対する貢献の形

 「誰かの役に立つことがしたい」「企業として社会に貢献すべき」といった志向の方は押さえておきたい項目です。


 ファーストリテイリングは、サステナビリティを世界を良い方向に変えていくために欠かすことのできない考えだと捉えているようです。経営と一体化したサステナビリティの実現を推進していくために、すべての上席執行役員が出席するサステナビリティ委員会を設置しました。


 また東京本部のサステナビリティ部を中心に、海外の主要拠点に担当者を置き、ファーストリテイリンググループ・グローバル推進体制を構築しています。半期に1回、全世界の担当者が東京本部に集まって各国・各地域の課題や活動を討議するという取り組みも見られます。

 このようなサステナビリティ執行体制のもと、ユニクロでは、難民の子どもたちに服を届けたり、難民女性への自立支援活動を行ったりしています。ただ服を売るのではなく、「どうしたら世界がより良い方向に変わるのか」を考えながら、仕事をする必要性があるかもしれません。


C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など

 「どんどん成長したい」「若いうちから活躍したい」という志向の方であれば見ておきたい項目です。


 ユニクロでは、新卒社員は最初に経営や商売の原理原則を体得するために、国内のユニクロ店舗に配属されます。入社後半年間の集合研修や、店長のマンツーマン教育による約2カ月間のOJTはあるものの、基本的には自分で考えて実践することが求められるようです。おして店舗経験後は、より大きな裁量をもつ店長や、店舗をサポートする本部で活躍することなど、自分の志向と自分に対する期待にあわせて多様なキャリアを描くことができます。

 「教わる」ではなく、「自分で実践する」ことを求めている人には良い環境かもしれません。

 また、評価制度も明確に示されており、以下の4つのポイントがあるようです。この評価を満たせば、若くてもどんどん出世できる実力主義の会社です。


1.期間は3ヶ月間
日頃の業務に対しての上司からの評価・フィードバックを、3ヶ月ごとに実施します。
2.個々人に応じた目標設定
自分自身と上司で話し合い、個々人のレベルにあった目標を設定します。
3.評価基準は達成度+α
達成度だけをみるのではなく、その「過程」も評価します。
4.評価サイクルを通じた人材育成
評価サイクル(目標設定→実行→評価)における上司の適切な関与が、部下の育成に結びつきます。

(ユニクロHPより抜粋)

 ユニクロは、しっかりとした教育プログラムがあるというよりも、ベンチャー企業のような「自分で何でも考えてとにかくやってみる」という性格の強い会社です。どのような環境であれば自分の望む成長が叶うのか、しっかり考えてみてくださいね!


D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など

 「自分に合った働き方をしたい」「会社にどんな制度があるかが大事」という方はチェックしたい項目です。


 ユニクロでは、自分の望むキャリアに合わせられるよう、以下2つの働き方があります。


1.グローバルリーダー

日本全国と海外のユニクロで、店長やスーパーバイザー(エリアマネージャー)として店舗運営のプロを目指すか、あるいは本部でマーチャンダイザーやマーケティング、人事、経営企画といったさまざまな役割からユニクロをつくり上げていく総合職。


2.地域正社員

特定の希望する地域に根差しながら店舗運営を行い、店長代行を目指す働き方。レジやフィッティングルームでの接客、売場でのご案内など、日常的な業務から、後輩の育成、商品の仕入れやレイアウト作成などの管理業務などを行う。


 異動はしたくないけれど自分の力を試してみたい、あるいは海外に行ってもいいから幅広く経験を積みたいなど、自分の望む働き方ができます。


 また、グローバルリーダーは完全週休2日制、地域正社員は1日10時間×4日のため、週休3日制となっており、休暇はしっかりとあるようです。アパレル業界のため、基本的に毎週の休日は平日になりますが、年間16日は自分の好きな日に休める制度があります。社員の健康管理の面でも、全社的に残業を削減しているようで、月の平均残業時間は20時間となっています。

 さらに、基本的な育児休暇や介護休暇も取得可能で、短時間勤務制度を利用できます。特に男性と比べてライフイベントの多い女性が活き活きと働けるように、女性活躍推進室をたちあげており、会社として女性がより働きやすい環境をつくろうとする姿勢があるといえます。


E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など

 「いい企業に勤めたい」「高い年収を目指したい」といった方は確認しておきたい項目です。


 ユニクロは、アパレル小売業界国内トップ、世界第4位の会社です。店舗数は国内830店舗、海外950店舗を超えているため、勤務地は国内・海外問わず様々なところになります。

 有価証券報告書調べでは、ユニクロの平均年収は、738万円とされていますが、完全実力主義の会社のため、成果によって給与も変わります。そのため、ここ数年の年収推移も580万円~1,110万円と、人によって差が出るようです。しかし、いずれにせよアパレル業界の中ではかなり高い給与水準です。


 これまでで一番若い役員昇格は29歳との記載もあるため、自分でとにかくやってみたい、自分でキャリアを切り開いていきたいという人はチャレンジしてみるといいかもしれません。



まとめ

 さて、ここまでユニクロについてザッと特徴やポイントをご紹介してきましたが、企業に対する理解は深まったでしょうか?制度や給与体系など細かい点については別のページで解説するので、ぜひ他のページもチェックしてみてくださいね。


編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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